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延方向と平行に供試材から1個を採る。
なお,製造業者の判断によって,試験片の幅を125 mm以上としてもよい。この場合の評価は,幅
75 mm125 mmの試験片による密着性と同等以上でなければならない。
b) 試験片の曲げ操作は,手動の万力(バイス)を用いて,表19に内側間隔として規定する枚数を挟んで,
図4のように試験片の長手方向に試験面を外側にして180°曲げる。ただし,万力(バイス)を用い
ることができない場合は,その他の適切な方法で試験してもよい。
c) 試験面曲げ部の塗膜のがれの有無を,目視で確認する。
図4−曲げ試験の方向
表19−曲げの内側間隔
種類の記号 曲げ角度 表示厚さ 内側間隔a)
mm 枚
CZACC 180° 0.40 以下 2
0.40を超え 1.6 以下 3
CZACH − − −
CZACD1 180° 0.27以上 1.6 以下 2
CZACD2,CZACD3 0.40以上 1.6 以下
CZAC340 0.40 以下 2
0.40を超え 1.6 以下 3
CZAC400 1.6 以下 3
CZAC440 0.40 以下 4
CZAC490 0.40を超え 1.6 以下 5
CZAC570 − − −
注a) 表示厚さの板の枚数。この枚数の厚さ以下の内側間隔で曲げる。
15.2.3 碁盤目試験
碁盤目試験は,次による。
a) 試験片の塗膜に,カッタナイフなどで,めっき面に達する碁盤状の目を切る。
b) 碁盤目の間隔は1 mmとし,縦横それぞれ11本の線を直角に交差させる。
c) 碁盤状の目における塗膜のがれの有無を,目視で確認する。
15.2.4 鉛筆硬度試験
鉛筆硬度試験は,次による。
a) 鉛筆の芯は,塗膜の種類に応じて表20の硬度記号のものを用いる。表20の硬度記号は,JIS S 6006
による。ただし,一般用及び絞り用については,受渡当事者間の協定によって,これ以外の硬度記号
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の鉛筆又は芯を用いてもよい。
表20−鉛筆の硬度記号
塗膜の種類 硬度記号
1類,4類 H
2類,5類 H
3類,6類 F
b) 鉛筆硬度試験は,鉛筆又は芯ホルダーを用いて行う。芯の先端が3 mm程度露出するように適切に削
るか又はホルダーに固定し,次に,硬い平らな面に載せたJIS R 6252のP400番以上の研磨紙に芯を
直角に当てて円を描きながら静かに研ぎ,先端が平らで角が鋭くなるようにする。
芯は,試験ごとに毎回新たに研いで用いる。
c) ) で準備した鉛筆又は芯ホルダーを供試材に対して,約45°に保ちつつ,10 N程度の荷重をかけな
がら,図5に示す方向に線書きする。この線の長さは20 mm以上で,線の数は3本以上とする。
d) 供試材の表面の引っかききずの有無を,目視で確認する。
図5−鉛筆硬度試験方法
15.2.5 衝撃試験
衝撃試験は,次による。
a) 図6に示すような衝撃試験機の頂部から,試験面におもりを落下させて行う。
b) おもりの質量は,(500±1)gとし,撃心先端の半径は,(6.35±0.03)mmとする。
c) おもりは,試験片から500 mm離れた高さから落とす。
d) 試験片のおもりの落下した箇所における塗膜のがれの有無を,目視で確認する。
――――― [JIS G 3318 pdf 17] ―――――
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図6−デュポン衝撃変形試験機
15.3 製品の明度及び日射反射率の試験
板,コイル及び波板の明度及び日射反射率の試験は,次による。試験は,形式試験とする。
a) 供試材及び試験片の採り方 明度及び日射反射率測定が可能なサイズの板を採取し,試験片とする。
なお,波板の場合は,波付け前の板の状態で,供試材を採取する。
b) 明度の試験 明度L*は,JIS K 5600-4-4の3.2[(CIE 1976)L*a*b*色空間の色座標]による。測定値
は,JIS Z 8401の規則Aによって整数に丸める。
c) 日射反射率の試験 日射反射率の測定は,明度L*を測定した試験片を用い,JIS K 5602による。ただ
し,波長範囲は近赤外波長域(780 nm2 500 nm)とし,この波長範囲における分光反射率から日射
反射率を求める。求めた値は,JIS Z 8401の規則Aによって整数に丸める。
15.4 試験上の注意
試験上の注意は,次による。
a) 板,コイル及び波板の塗膜の耐久性,物理的性質及び日射反射率は,塗膜きず(取扱いきず,加工面
のヘアクラックなど)の影響を受けるため,試験は,塗膜にきずのない状態で実施しなければならな
い。
b) 物理的性質の試験は,周囲温度5 ℃35 ℃の範囲で行う。
16 検査及び再検査
16.1 検査
検査は,JIS G 0404によるほか,次による。
a) 塗膜の耐久性は,箇条6に適合しなければならない。
b) 塗膜の物理的性質は,箇条7に適合しなければならない。
c) 製品の明度及び日射反射率は,箇条8に適合しなければならない。
d) 寸法は,箇条11に適合しなければならない。
e) 形状は,箇条12に適合しなければならない。
f) 質量は,箇条13に適合しなければならない。
g) 外観は,箇条14に適合しなければならない。
――――― [JIS G 3318 pdf 18] ―――――
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16.2 再検査
物理的性質の試験成績の一部が規定に適合しない場合は,規定に適合しなかった試験について,JIS G
0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定してもよい。
17 表示
17.1 包装表示
検査に合格した板,コイル及び波板は,1包装ごと又は1結束ごとに次の項目を適切な方法で表示する。
a) 種類の記号
b) 屋根用又は建築外板用の場合,表3の記号。表3の記号は,種類の記号に続けて表示する。
c) 塗膜の記号
d) クロメートフリー塗装鋼板の記号
e) 波板の場合,表4の記号。表4の記号は,クロメートフリー塗装鋼板の記号に続けて表示する。
f) めっきの付着量表示記号
g) 色名又は色記号
h) 寸法(箇条9参照。ただし,板1枚の場合は,表示厚さだけでよい。)
i) 枚数又は質量(板1枚の場合は,省略してもよい。)
j) 製造業者名又はその略号
k) 製品の識別番号
表示例は,次による。
例1 板の場合
CZACC‐20 F Y27 0.80 × 914 × 1829
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
めっきの付着量 色名又は 表示厚さ 幅 長さ
表示記号 色記号 (mm) (mm) (mm)
波板なし
クロメートフリー塗装鋼板
表面2類保証,裏面非保証
種類の記号(一般用)
例2 コイルの場合
CZAC340‐33 F Y27 0.60 × 914 × C
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
めっきの付着量 色名又は 表示厚さ 幅 長さの表示が必要な
表示記号 色記号 (mm) (mm) 場合は,長さ(m)を
表示する
波板なし
クロメートフリー塗装鋼板
両面3類保証
種類の記号(高強度一般用)
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例3 屋根用(コイル)の場合
CZACCR‐30 Y27 0.40 × 914 × C
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
めっきの付着量 色名又は 表示厚さ 幅 長さの表示が必要な
表示記号 色記号 (mm) (mm) 場合は,長さ(m)を
表示する
波板なし
クロメートフリー塗装鋼板の適用なし
表面3類保証,裏面非保証
種類の記号(一般用を用いた屋根用)
例4 硬質一般用の板を用いた波板の場合
CZACH‐20 W2 Y18 0.27 × 762 × 1829
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
めっきの付着量 色名又は 表示厚さ 幅 長さ
表示記号 色記号 (mm) (mm) (mm)
波板2号(小波)
クロメートフリー塗装鋼板の適用なし
表面2類保証,裏面非保証
種類の記号(硬質一般用)
17.2 裏面表示
検査に合格した片面保証の板,コイル及び波板の裏面(非保証面)の表示は,次による。両面保証の場
合は,特に指定がある場合だけ裏面に表示する。
なお,表示は,板及び波板の場合は1枚ごとに,コイルの場合は1コイルごと(屋根用の場合は一定間
隔ごと)に適切な方法で行う。
a) 屋根用の場合 次の項目を表示する。
1) 表示厚さ
2) 種類の記号(波板の場合は,波板の形状記号を含む。)
3) 用途(“ヤネ”と表示)
4) 製造業者名又はその略号
b) 屋根用以外の場合 次の項目を表示する。ただし,受渡当事者間の協定によって表示を省略してもよ
い。
1) 表示厚さ
2) 種類の記号(波板の場合は,波板の形状記号を含む。)
3) 製造業者名又はその略号
18 保管及び運搬
保管及び運搬は,次による。
a) 屋内のじんあい及び湿気の少ない通風良好な場所に保管する。
b) 運搬及び移動のときは,化学薬品類などの腐食性物質との混載は避けるとともに,塗膜を損傷しない
ように,また,水にぬれないように注意する。
注記 低温では,塗膜の加工性が低下するため,保管が低温の場合は,板,コイル又は波板の温度が
――――― [JIS G 3318 pdf 20] ―――――
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JIS G 3318:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS G 3318:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG3316:2019
- 鋼板製波板の形状及び寸法
- JISG3317:2019
- 溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯
- JISK5600-4-4:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第4節:測色(原理)
- JISK5600-8-2:2008
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第2節:膨れの等級
- JISK5600-8-4:1999
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―第4節:割れの等級
- JISK5600-8-6:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第6節:白亜化の等級(テープ法)
- JISK5602:2008
- 塗膜の日射反射率の求め方
- JISR6252:2006
- 研磨紙
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ1522:2009
- セロハン粘着テープ
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ9107:2008
- 安全標識―性能の分類,性能基準及び試験方法