JIS H 0401:2021 溶融亜鉛めっき試験方法 | ページ 2

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きに害のないものを用いる。
6.2.5 手順
試験片のひょう量及び表面積測定の手順は,次による。
a) めっき皮膜を除去する前に,電子はかりを用いて,試験片の質量を1 kg未満の場合は0.01 gまで,1 kg
以上の場合は0.1 gまで求める。
b) 試験液は,試験片のめっき部分の表面積100 mm2当たり,少なくとも10 mLになるように溶液量を決
める。
c) 試験片を室温の溶液に完全に浸して,試験液中の水素の盛んな発生が止まるまで放置する。試験液中
の水素の盛んな発生が止まると,めっき皮膜の除去が終了したことを示す。
なお,試験液は,めっき皮膜が容易に除去される範囲内で繰り返し用いてよい。
d) 試験片を流水ですすぎ,綿布などで水分をよく拭った後,十分に乾燥させ,a)に規定する精度で再び
質量をはかる。
e) ひょう量後,試験片のめっき皮膜を除去した部分の寸法をJIS B 7507に規定するノギスで0.1 mmの
桁まで測定し,表面積S(mm2)を求める。表面積は,小数第1位をJIS Z 8401の規則Bによって丸
めて整数で表す。
なお,表面積の計算に用いる試験片の寸法は,試験片図面に記載された公称寸法を用いてもよい。

6.3 直接法

6.3.1 原理
試験片をめっき前にひょう量し,めっき後に再びひょう量して,その増量によって付着量を求める。
6.3.2 試験片
試験片は,受渡当事者間の協定によって,次のいずれかの方法で採取する。
なお,組み立てられた素材などで試験片を切り取ることが不可能な場合は,注文者は,加工業者に素材
と同一の材料及び素材の情報を提供する。
a) 素材をそのまま試験片とする。
b) 素材から試験片を切り取る。複数の素材から構成されている場合は,代表する素材から試験片を切り
取る。
c) 素材から試験片を切り取ることが不可能な場合は,素材に使われたものと同一の素材から試料を採取
し,試験片とする。
6.3.3 手順
試験片のひょう量及び表面積測定の手順は,次による。
a) 試験片は,素材と同一の作業方法で酸洗,水洗及び乾燥した後,その質量が1 kg未満の場合は0.01 g
まで,1 kg以上の場合は0.1 gまで,電子はかりを用いてひょう量し,試験片の寸法をJIS B 7507に
規定するノギスで0.1 mmの桁まで測定して表面積S(mm2)を求める。表面積は,小数第1位をJIS Z
8401の規則Bによって丸めて整数で表す。
なお,表面積の計算に用いる試験片の寸法は,試験片図面に記載された公称寸法を用いてもよい。
b) めっきを施した後,a)に規定する精度で再びひょう量する。

6.4 付着量の計算

  付着量は,次の式によって算出する。
WW1− 2106
A=
S

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ここに, A : 付着量(g/m2)
W1 : めっき皮膜をもつ試験片の質量(g)
W2 : めっき皮膜をもたない試験片の質量(g)
S : 試験片のめっき部分の表面積(mm2)

7 均一性試験(硫酸銅試験)

7.1 原理

  めっきを施した試験片を試験液の中に約60秒浸せきさせ,これを規定回数繰り返し,試験片表面への銅
の析出の有無を目視で判定する。
注記 硫酸銅試験1回当たりの浸せきでは,8 μm程度の厚さが減少する。

7.2 試験片

  試験片は,次による。
a) 試験片の採取方法 試験片は,受渡当事者間の協定によって,次のいずれかの方法で採取する。
1) 製品をそのまま試験片とする。
2) 製品から試験片を切り取る。製品が複数の素材から構成されている場合は,代表する素材から試験
片を切り取る。
3) 製品から試験片を切り取ることが不可能な場合は,製品に使われたものと同一の素材から試料を採
取した後,これに製品と同じ作業方法によってめっきを施したものを試験片とする。
b) 試験片の採取位置及び大きさ 試験片の採取位置及び大きさは,次による。
1) 管の場合 試験片は,a)の2)によって,両端からそれぞれ10 mmの部分を除いた任意の位置から長
さ約60 mmの管状試験片を1個採取する。ただし,試験片が大きすぎるものは,測定が可能な適切
な大きさに切断してもよい。
なお,製品から試験片を採取することが不可能な場合,注文者は,加工業者に素材と同一の試料
及び素材の情報を提供する。
2) 圧延鋼材及び加工品の場合 試験片は,a)の1),2)又は3)によって採取し,長さは,約100 mm1)と
する。ただし,板の場合は,約100 mm×100 mm1)とする。
3) ボルト·ナットの場合 試験片は,a)の1),2)又は3)によって採取する。長さ150 mmを超える試
験片は,試験が可能な適切な大きさに切断1)するか,又は部分的に浸せきしてもよい。
4) 鋳鍛鋼品及び鋳鉄品の場合 試験片は,a)の1),2)又は3)によって採取する。大きすぎるもの(め
っき面積が400 cm2を超えるもの)は,試験が可能な適切な大きさに切断1)するか,又は部分的に浸
せきさせてもよい。
注1) めっきを施していない部分の表面積が大きく,硫酸銅溶液の濃度が著しく減少する場合に
は,めっきを施していない部分を適切な塗料などで被覆する。

7.3 試験液

  硫酸銅五水和物[純度98.5 %(質量分率)以上,鉄0.1 %(質量分率)以下,及び水不溶解分0.5 %(質
量分率)以下]36 gに対し,水約100 mLの割合に調合し,これを加熱溶解した後,遊離硫酸を中和する
ため過剰な量の粉末状の水酸化銅(II)[Cu(OH)2](化学用)2)を加えてかき混ぜ,24時間放置した後,ろ
過し,18 ℃とした密度1.186 g/cm31.188 g/cm3(浮きばかりなどで測定)の試験液に調製する。
なお,水酸化銅(II)の代わりに,酸化銅(II)[CuO](化学用)を溶液10 Lに対し,約8 g用いてもよ
い。この場合には,48時間放置する。又は,粉状塩基性炭酸銅[CuCO3·Cu(OH)2](化学用)を溶液10 L

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に対し,約12 g用いてもよい。この場合には,24時間放置する。
注2) 水酸化銅(II)の量は,溶液10 Lに対し,約10 gである。これが過剰に存在することは,容器
の底に沈殿するため分かる。

7.4 試験液の量

  試験液の量は,試験片を完全に浸したとき,その表面積1 cm2に対し,6 mL以上とする。浸せき回数が
20回に及ぶまでは,同一の液を用いてもよい。

7.5 試験片の清浄

  試験片が汚れている場合は,エタノールなどの溶剤を用いて脱脂し,乾燥する。使用する溶剤は,めっ
きに害のないものを用いる。

7.6 手順

  清浄にした試験片を16 ℃20 ℃に保った試験液の中央に静かに約60秒浸す。このとき,液をかき混ぜ
たり,容器の壁に触れてはならない。
取り出した試験片は,直ちに水中で洗浄し,めっき皮膜上に付着した銅をブラシなどを用いて拭い取る。
この操作を繰り返し行う。繰返し回数は,製品規格による。

7.7 終止点の判断

  試験片表面の上に光輝のある密着性金属銅が析出した場合,終止点とする。ただし,次の場合は, 終止
点としない。
a) 光輝のある密着性金属銅が析出した全面積が0.05 cm2に満たない場合。
b) 光輝のある密着性金属銅をナイフの背のような鈍い器具でぎ取ることが可能で,その下にめっき皮
膜が現れた場合。
注記 密着性金属銅の下にめっき皮膜が存在しているか否かについて疑いがある場合には,密着性
金属銅をぎ取り,この箇所に希塩酸の1滴又は数滴を滴下して,めっき皮膜が存在する場
合には,活発な水素の発生があるため判定可能である。
c) 試験片の角又は端から10 mm以内に光輝のある密着性金属銅が析出した場合。
d) めっき後に生じた切りきず部分若しくはかすりきず部分,又はこれらに隣接する部分に,光輝のある
密着性金属銅が析出した場合。

8 試験報告

  試験報告書が必要な場合に報告する事項は,受渡当事者間の協定によって,次の事項から選択する。
なお,試験報告書に,受渡当事者間の協定事項を記載してもよい。
a) 試験年月日
b) 対象となるめっきの規格番号及びこの規格番号(JIS H 0401)
c) 試験片に関する情報(形状,寸法など)
d) 試験方法及び報告事項(表2参照)
表2−試験方法及び報告事項
試験方法 膜厚試験 付着量試験 均一性試験
(間接法又は直接法のうち, (硫酸銅試験)
採用したいずれかの方法)
報告事項 測定箇所ごとの膜厚(m) 付着量(g/m2) 繰返し回数(回)

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附属書JA
(参考)
膜厚の測定箇所及び測定回数の例
試験片の膜厚を代表する結果が得られる膜厚の測定箇所及び測定回数の例を,図JA.1図JA.3に示す。
有効面積が狭い試験片の測定箇所及び測定回数を,図JA.4に示す。
1か所当たりの膜厚を5回測定する場合は,1か所の膜厚を代表する結果を得るため,同じ箇所内で測定
する位置は,図JA.1図JA.4の15に示すように,分散させることが望ましい。
AC : 膜厚測定箇所
15 : Aの測定位置
Aの膜厚 : (1+2+3+4+5)/ 5
図JA.1−有効面の面積が2 m2超の板の例
AC : 膜厚測定箇所
15 : Aの測定位置
Aの膜厚 : (1+2+3+4+5)/ 5
図JA.2−長さが2 m超の形鋼の例

――――― [JIS H 0401 pdf 9] ―――――

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AC : 膜厚測定箇所
15 : Aの測定位置
Aの膜厚 : (1+2+3+4+5)/ 5
図JA.3−長さが2 m超のパイプ及び丸鋼の例

――――― [JIS H 0401 pdf 10] ―――――

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JIS H 0401:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1460:1992(MOD)

JIS H 0401:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 0401:2021の関連規格と引用規格一覧