JIS H 0401:2021 溶融亜鉛めっき試験方法

JIS H 0401:2021 規格概要

この規格 H0401は、鋼材,鋼材加工品,鋳鍛鋼品及び鋳鉄品に施した溶融亜鉛めっきの試験方法について規定。

JISH0401 規格全文情報

規格番号
JIS H0401 
規格名称
溶融亜鉛めっき試験方法
規格名称英語訳
Test methods for hot dip galvanized coatings
制定年月日
1950年12月20日
最新改正日
2021年12月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 1460:1992(MOD)
国際規格分類

ICS

25.220.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1950-12-20 制定日, 1953-12-19 確認日, 1954-07-20 改正日, 1957-06-28 確認日, 1961-05-01 確認日, 1963-03-01 改正日, 1966-04-01 確認日, 1969-06-01 確認日, 1972-07-01 確認日, 1975-08-01 改正日, 1978-10-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1988-12-01 確認日, 1994-04-01 確認日, 1999-09-20 改正日, 2004-01-20 確認日, 2007-01-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2013-03-21 改正日, 2017-10-20 確認日, 2021-12-20 改正
ページ
JIS H 0401:2021 PDF [14]
                                                                                   H 0401 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 めっき浴組成の分析・・・・[2]
  •  5 膜厚試験・・・・[2]
  •  5.1 原理・・・・[2]
  •  5.2 膜厚計・・・・[2]
  •  5.3 操作・・・・[2]
  •  5.4 試験片・・・・[2]
  •  5.5 測定箇所・・・・[2]
  •  5.6 測定回数・・・・[3]
  •  5.7 1か所当たりの膜厚・・・・[3]
  •  6 付着量試験・・・・[3]
  •  6.1 一般・・・・[3]
  •  6.2 間接法・・・・[3]
  •  6.3 直接法・・・・[4]
  •  6.4 付着量の計算・・・・[4]
  •  7 均一性試験(硫酸銅試験)・・・・[5]
  •  7.1 原理・・・・[5]
  •  7.2 試験片・・・・[5]
  •  7.3 試験液・・・・[5]
  •  7.4 試験液の量・・・・[6]
  •  7.5 試験片の清浄・・・・[6]
  •  7.6 手順・・・・[6]
  •  7.7 終止点の判断・・・・[6]
  •  8 試験報告・・・・[6]
  •  附属書JA(参考)膜厚の測定箇所及び測定回数の例・・・・[7]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS H 0401 pdf 1] ―――――

           H 0401 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本溶融亜鉛鍍金協会(JGA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産
業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産
業規格である。これによって,JIS H 0401:2013は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS H 0401 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
H 0401 : 2021

溶融亜鉛めっき試験方法

Test methods for hot dip galvanized coatings

序文

  この規格は,1992年に第2版として発行されたISO 1460を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本産業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。

1 適用範囲

  この規格は,鋼材,鋼材加工品,鋳鍛鋼品及び鋳鉄品(以下,素材という。)に施した溶融亜鉛めっき(以
下,めっきという。)の試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 1460:1992,Metallic coatings−Hot dip galvanized coatings on ferrous materials−Gravimetric
determination of the mass per unit area(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の試験室での作業に精通していなければならない。
この規格は,その使用に関して起こる全ての安全上の問題を取り扱うものではない。この規格
の利用者は,安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7507 ノギス
JIS H 1111 亜鉛地金分析方法
JIS H 1113 亜鉛地金の光電測光法による発光分光分析方法
JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
JIS K 8847 ヘキサメチレンテトラミン(試薬)
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 8401 数値の丸め方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS H 8641及びJIS Z 0103による。

――――― [JIS H 0401 pdf 3] ―――――

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H 0401 : 2021

4 めっき浴組成の分析

  めっき浴組成の分析は,次による。
a) 試料の採取 分析試料は,めっき浴の中央部付近で,かつ,深さ約100 mmの箇所からめっき加工が
可能な状態で採取する。採取する分析試料は1個とし,採取する頻度は加工業者の決定による。
b) 分析方法 化学成分の分析は,JIS H 1111又はJIS H 1113による。意図的に添加した元素で,JIS H 1111
及びJIS H 1113に規定する以外の元素の分析方法は,受渡当事者間の協定による。

5 膜厚試験

5.1 原理

  めっきの膜厚は,電磁式膜厚計(以下,膜厚計という。)を用い,磁性素地金属である素材上の膜厚の違
いによって変化する,めっき皮膜及び素地金属を通過する磁束の磁気抵抗を測定することによって求める。
ただし,素材が既に磁化されているものには,この方法を用いない。

5.2 膜厚計

  膜厚試験に用いる膜厚計は,測定前に調整を行う。その調整は,次による。
a) 膜厚計は,使用前に標準試料を用い,厚さ表示値の調整を行う。
b) 調整に用いる標準試料は,均一な厚さで,かつ,厚さ既知のはく(箔)を用いる。はくと素地とは,
密着させる。
c) 厚さ表示値が,標準試料の厚さが50 μm以下の場合はその厚さの±1.5 μm以内,標準試料の厚さが50
μmを超える場合はその厚さの±3 %の範囲内となるように,膜厚計を調整する。

5.3 操作

  操作は,膜厚計の取扱説明書の指示に従って行う。

5.4 試験片

  製品をそのまま試験片とする。ただし,製品をそのまま試験片とすることが不可能な場合は,試験片は
6.2.2 a)の2)又は3)によって採取し,採取する試験片の採取位置及び大きさは6.2.2 b)による。

5.5 測定箇所

  膜厚の測定箇所は,試験片の膜厚を代表する結果が得られるように,切断面及び端部を除く有効面とす
る。膜厚を代表する結果が得られる測定箇所の例を,附属書JAに示す。ただし,測定箇所は,受渡当事
者間の協定によってもよい。
試験片が厚さの異なる複数の素材で構成されている場合は,主たる素材の有効面を測定箇所とする。試
験片の有効面が狭い場合又は形状が複雑な場合は,受渡当事者間の協定による。
測定箇所の数は,表1による。
表1−膜厚の測定箇所の数
試験片の長さ 測定箇所の数
試験片の有効面の面積
2 m2以下 2 m2超
2 m以下 1以上 3以上
2 m超 3以上 3以上

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H 0401 : 2021

5.6 測定回数

  1か所当たりの測定回数は,5回とする。ただし,試験片の有効面が狭い場合又は形状が複雑な場合は,
試験片5個のそれぞれ1か所を1回ずつ測定することによって5回の測定とみなすか(附属書JA参照),
又は受渡当事者間の協定によってもよい。

5.7 1か所当たりの膜厚

  1か所当たりの膜厚は,5回測定した値の平均値とする。数値は,マイクロメートル(μm)で表し,小
数第1位をJIS Z 8401の規則Bによって丸めて整数で表す。

6 付着量試験

6.1 一般

  めっき付着量の測定は,間接法又は直接法のいずれかによる。いずれの方法においても,表面積の確定
が重要であるため,めっき面積が算定可能な形状である素材に適用する。
なお,付着量の計算結果は,グラム毎平方メートル(g/m2)で表し,小数第1位をJIS Z 8401の規則B
によって丸めて整数で表す。

6.2 間接法

6.2.1 原理
めっきを施した試験片をひょう(秤)量した後,試験液でめっき皮膜を溶解除去し,再びひょう量して,
その減量によって付着量を求める。
6.2.2 試験片
試験片は,次による。
a) 試験片の採取方法 試験片は,受渡当事者間の協定によって,次のいずれかの方法で採取する。
1) 製品をそのまま試験片とする。
2) 製品から試験片を切り取る。製品が複数の素材から構成されている場合は,代表する素材から試験
片を切り取る。
3) 製品から試験片を切り取ることが不可能な場合は,製品に使われたものと同一の素材から試料を採
取した後,これを素材と近接させて,同時にめっきを施したものを試験片とする。
b) 試験片の採取位置及び大きさ 試験片の採取位置及び大きさは,次による。
1) 管の場合 試験片は,a)の2)によって,両端からそれぞれ10 mmの部分を除いた任意の位置から長
さ約60 mmの管状試験片を1個採取する。ただし,試験片が大きすぎるものは,測定が可能な適切
な大きさに切断してもよい。
なお,製品から試験片を採取することが不可能な場合,注文者は,加工業者に素材と同一の試料
及び素材の情報を提供する。
2) 鋼材及び加工品の場合 試験片の長さは,約100 mmとする。ただし,板の場合は,約100 mm×100
mmとする。
3) ボルト·ナット,鋳鍛鋼品及び鋳鉄品の場合 ねじ部は,試験片の採取位置から除いてもよい。
6.2.3 試験液
試験液は,JIS K 8847に規定するヘキサメチレンテトラミン3.5 gを,密度1.18 g/cm3[35 %(質量分率)]
以上の塩酸500 mLに溶かす。その溶液を水で1 Lに希釈する。
6.2.4 試験片の清浄
試験片が汚れている場合は,エタノールなどの溶剤を用いて脱脂し,乾燥する。使用する溶剤は,めっ

――――― [JIS H 0401 pdf 5] ―――――

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  • ISO 1460:1992(MOD)

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