JIS H 7904:2012 ポーラス金属の高速圧縮試験方法 | ページ 3

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H 7904 : 2012
附属書A
(参考)
計測データのフィルタ処理
この附属書は,ポーラス金属の高速圧縮試験時の圧縮応力−圧縮ひずみ曲線の作成におけるフィルタ処
理について補足する。
A.1 フィルタ処理
高速圧縮試験機に設置されているロードセル及び変位計の応答性能,又は試験機全体の剛性及び共振周
波数に起因して,試験力及び変位の測定データに周期的なノイズが含まれる場合がある。図A.1は,ひず
みゲージ式ロードセルを使用した落すい式衝撃試験機によって求められた圧縮応力−圧縮ひずみ曲線の例
であり,圧縮応力(試験力)に周期的なノイズが含まれている。
計測データにこのようなノイズが含まれる場合,フィルタを使用してノイズを除去してもよいが,材料
本来の高速圧縮変形特性が損なわれないようにすることが望ましい。
A.2 フィルタの周波数特性
JIS D 1050では,測定チャンネルの周波数特性クラス(CFC)をCFC60,CFC180,CFC600及びCFC1000
の4種類に定めている。各クラスの数字は,高周波側の周波数特性が低下し(除去され)始める周波数(Hz)
を示し,数値が小さいほど低い周波数の信号まで除去されることを示す。
ポーラス金属の高速圧縮試験におけるフィルタ処理も,これを参考にすることを推奨する。図A.1の原
波形に,これらのCFCクラスに相当する数値フィルタ処理を施して得られた圧縮応力−圧縮ひずみ曲線を
図A.2に示す。フィルタ処理に用いるCFCの周波数特性を低くすると,波形は,滑らかになるが,材料本
来の圧縮応力−圧縮ひずみ特性も損なうおそれがある。この例では,CFC600程度のフィルタを推奨する。
図A.1−ポーラス金属の高速圧縮試験による圧縮応力−圧縮ひずみ曲線の例
(ポーラスアルミニウム,気孔率 : 91.4 %,試験速度 : 4 m/s)

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図A.2−フィルタ処理して得られた圧縮応力−圧縮ひずみ曲線の例
(ポーラスアルミニウム,気孔率 : 91.4 %,試験速度 : 4 m/s)
参考文献 JIS D 1050 自動車−衝撃試験における計測
SAE J-211 Instrumentation for Impact Test

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