JIS K 0060:1992 産業廃棄物のサンプリング方法 | ページ 3

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備考 11容器以上を1ロットとする場合にも,(2)の方法を適用してよい。
表3 最小必要容器数(一次サンプリング)
ロットの全容器数 最小必要容器数
(一次サンプリング単位) (一次サンプリング単位)
11以上 20以下 4
21以上 30以下 6
31以上 50以下 8
51以上 10
備考1. 容器サンプリング又はトラックサンプリングにおい
て,もし,容器の容量や質量が異なっていれば,例え
ば,10kg入りと20kg入りとがあれば,10kg入りからは
インクリメントを各2個,20kg入りからは各4個とると
いうように,容器の大きさに比例してとり,一つの大
口試料とする。
2. 大形コンクリートブロックで粉砕困難な場合にインク
リメントをとるときは(1),(2)を適用せず,(3)による。
ロットの大きさが3個以下のときは全ブロックを,4個
以上10個以下のときは3個を一次サンプリング単位と
して抜きとる。
4.4.3 コンベアサンプリング,ハッチサンプリング又はパイプサンプリングの場合
(1) 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,表2による。
(2) 最小必要個数のインクリメントをとり終わっても引き続き移動が続けられている場合は,途中で打ち
切ることなく,所定の量的な等間隔でインクリメントをとり続けなければならない。
備考 系統サンプリングでは,一般的に量的に等間隔でインクリメントを採取するのが原則である。
しかし,時間的に等間隔でインクリメントを採取してもよい。ただし,この場合には,採取時
間間隔を(移動時間)/(インクリメントの最小必要個数)より10%くらい短くする。
例 移動時間300分とみられる4.5トンのロットの場合
表2 n=10,300分/10=30分→25分
採取時間間隔を25分とする。
4.5 大口試料の作成 4.4によって採取したインクリメントを全部集めて,そのロットに対する大口試料
とする(図6参照)。ただし,必要に応じて副ロットごとにインクリメントを集めて小口試料とし,これを
更に集めて(この場合,必要に応じて縮分し,副ロットの質量比によって集めて)大口試料としてもよい
(図7参照)。
図6 インクリメントを全部集めて大口試料とする場合

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図7 各副ロットごとにインクリメントを集めて小口試料を作り,
1ロット分を集めて大口試料とする場合
4.6 水分測定用試料のサンプリング方法 水分又は固形分質量比を測定する必要がある場合(3),水分測
定用試料は,4.14.5による。ただし,大口試料の量が1kg又は3l以下の場合には,インクリメントの大
きさを大きくして,大口試料の量が1kg又は3l以上になるようにする。
注(3) 廃棄物に含まれる水分を測定する場合には附属書によって求める。
5. 試料の縮分方法
5.1 要旨 試料は,4.によって採取したインクリメントごと,小口試料ごと又は大口試料を縮分する。固
体の場合には,5.2,5.3に規定する方法によって粉砕,縮分し,液体及び液中に固形分が懸濁している場
合には5.4に規定する方法によって縮分する。揮発性物質の含む場合には,なるべく縮分しないで測定で
きるような試料を採取することが望ましいが,やむをえず縮分するときには5.5に規定する方法によって
縮分する。
備考1. 試料の縮分に当たっては,試料が飛散したり,水分が蒸発したり,又は試料に異物が混入し
たりしないように注意しなければならない。
2. 水分測定用の試料は,縮分,混合などのときに水分が変化して偏りが入りやすいから,縮分
回数を少なくして,処理することが必要である。
5.2 粉砕の方法
(1) 最大粒度5mm以上の粒子を含む試料の粉砕に当たっては,試料の粒度,硬さに適した形式の粉砕機
を選ばなければならない。
(2) 大口試料は,なるべく縮分前に全量を約5mm以下に粉砕しておくとよい。少なくとも約10mm以下
に粉砕しておくことが望ましい。
試料中に20mmより大きい粒子を含む場合には,必ず20mm以下に粉砕してから縮分しなければな
らない。
また,粉砕回数は,多くとも3段階以下にすることが望ましい。
(3) 水分測定用試料の粉砕には,水分を飛散させないような構造の粉砕機を用いる。
5.3 固体の場合
5.3.1 縮分方法
(1) 試料の縮分は次の方法のうち,一つの方法又は幾つかの方法を併用して行う。
(a) インクリメント縮分方法

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(b) 二分器による方法
(c) 縮分機による方法
備考1. 円すい四分方法(付図4参照)や交互ショベル方法(付図5参照)も適用できるが,これらは
誤差が大きくなりやすい。
2. 試料はよく混合してから縮分を行うこと。
(2) 縮分は原則として,試料全量通過の粒度が10mm以下の試料で行う。
備考 縮分に使用する機器は,使用前に十分に清掃しなければならない。前回縮分した試料と異なる
ロットの試料を縮分する場合は,あらかじめ,そのロットから別に採取した適当量の洗い試料
を通すことが望ましい。
5.3.2 インクリメント縮分方法
(1) インクリメント縮分方法を行う場合の試料の粒度と最小の縮分用スコップ,試料の厚さは表4による。
表4 試料の粒度とインクリメント縮分用スコップの大きさ
試料全量通過の粒度 インクリメント縮分用 スコップの大きさに対応する広
スコップ番号 げた試料の厚さmm
31.5mm以下 30 D 4050
22.4mm以下 20 D 3545
16.0mm以下 15 D 3040
10.0mm以下 10 D 2535
5.00mm以下 5D 2030
2.80mm以下 3D 1525
1.00mm以下 1D 1020
250 下 0.25 D 510
備考1. スコップは付表1,付図1参照のこと。
2. 試料全量通過の粒度とは,JIS Z 8801の網ふるいの目の大きさを示す。
3. 表4は最小のスコップを示している。
(2) 縮分を行うインクリメントの数は,総計20個以上とする。
(a) 大口試料については20個以上とする。
(b) 小口試料については10個以上とする。
(c) インクリメント(ロットからの)ごとに縮分するときは,原則として,1ロットから採取したイン
クリメントの数が20未満の場合は1インクリメントから2個以上,1ロットから採取したインクリ
メントの数が20以上の場合は,1インクリメントから1個以上とする。
(3) インクリメント縮分を行う場合,例えば,20区分する場合には,次のようにする(付図2参照)。
(a) 試料をよく混合し,吸湿性のない平板上に方形に,表4の厚さに均一に広げる。
(b) これを縦5等分,横4等分する。
(c) 表4に示すスコップで各区分から1個ずつ(各区分内ではランダムに場所を選んで)計20個を集め,
これを試料とする。このときスコップは試料層の底部まで差し込んで試料をとらなければならない。
備考1. 縮分後の試料の量が上記の方法で採取した試料の量よりも多量に要求される場合は,インク
リメントの大きさを大きくするか,又はインクリメントの数を増加する。
インクリメントの数を増加する場合は,区分の数を増すか,又は1区分からの採取インク
リメント数を増すが,各区分からの採取個数は一定でなければならない。
2. インクリメントを採取するとき,当て板を当てて採取することが望ましい。ただし,当て板
の使用によって,水分が揮散するおそれのある場合には,使用してはならない(付図2参照)。

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5.3.3 二分器による方法
(1) 試料の粒度に応じ,原則として表5に示す号数の二分器を選定する。
表5 粒度と二分器の大きさ
試料全量通過の粒度 mm 二分器の種類 溝の幅 mm
22.4 を超え 31.5 以下 60号 60±1
16.0 を超え 22.4 以下 50号 50±1
10.0 を超え 16.0 以下 30号 30±1
5.00 を超え 10.0 以下 20号 20±1
2.80 を超え 5.00以下 10号 10±0.5
2.80 以下 6号 6±0.5
(a) 二分器の各号の寸法及び構造については,付図3及び付表2に一例を示す。
(b) 両側斜面の挟む上下の角 60度以下とする。
(c) 溝の数は偶数個とし,原則として16以上とする。ただし,50号及び30号については12以上とす
る。
(d) 試料受け器は,二分器の出口にぴったり合い,微粉が飛散しないような構造でなければならない。
(e) 二分器の内面は平滑であって,さびの生じたものを使ってはならない。
(2) 試料を混合して容器に入れ均一に落下させ,試料を2分割して,そのいずれか一方をランダムに選び,
試料とする。
(3) 縮分基準は5.3.5による。
5.3.4 縮分機による方法 縮分機は,精度が十分であること及び偏りがないことを確認しておかなければ
ならない。
また,縮分の基準は,5.3.5による。
5.3.5 縮分基準 試料全量通過の粒度と縮分後の試料の質量との関係は,原則として表6に示す基準の範
囲内で縮分を中止し,試料を更に粉砕しなければならない。ただし,インクリメント縮分の場合は,5.3.2
による。
表6 粒度と縮分基準
試料全量通過の粒度 縮分後の試料の質量kg
大口試料の場合 小口試料の場合 インクリメントごとの場合
31.5mm以下 280 以上 140 以上 80 以上
22.4mm以下 140 以上 70 以上 40 以上
16.0mm以下 70 以上 35 以上 20 以上
10.0mm以下 35 以上 17 以上 10 以上
5.00mm以下 8 以上 4 以上 2.5以上
2.80mm以下 2 以上 1 以上 0.6以上
1.00mm以下 0.5 以上 0.5 以上 0.3以上
420 下 0.1 以上 0.1 以上 0.1以上
250 下 0.05以上 0.05以上 0.05以上
備考1. この表の試料の質量は,試料のかさ密度が1の場合を示す。
2. ある粒度の試料をこの表に示した試料の質量以下に縮分してはならない。
5.4 液体の場合(流動的な汚泥や溶さいの場合を含む。) 液を十分に振り混ぜて均一にしてから,必要
に応じて1l以上の試料2,3個に縮分する。
備考 油などが入っていて均一化が困難な場合には,分液漏斗などで2層,3層に分離して,それぞ
れの体積を測定し,各層ごとに十分に均一化して,その体積に比例して1l以上の試料に縮分す

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る。
5.5 揮発性化学物質を含む場合
(1) 試料の縮分は,5.3及び5.4に準じるが,測定しようとする化学物質をできるだけ揮発させないように
速やかに行う。
(2) 粒径が5mmを超えるものの粉砕も注意深く行って,ふるい分けなどは行わない。
付表1 インクリメント採取用スコップの大きさとロットの最大粒度
スコップ 最大 寸法mm b/c 容量
番号 粒度 材料の ml
a b c d e f g
mm 厚さ
150 150 450 190 450 380 170 適宜 適宜 3 0.42 約35 000
125 125 380 160 380 320 150 3 0.42 約21 000
100 100 300 130 300 260 120 3 0.42 約11 000
70 71 200 100 200 170 80 2 0.50 約 3 700
50 50 150 75 150 130 65 2 0.50 約 1 600
40 40 110 65 110 95 50 2 0.59 約 730
30 31.5 90 50 90 80 40 2 0.56 約 380
20 22.4 80 45 80 70 35 2 0.56 約 270
15 16 70 40 70 60 30 2 0.57 約 180
10 10 60 35 60 50 25 1 0.58 約 120
5 5 50 30 50 40 20 1 0.60 約 70
3 2.8 40 25 40 30 15 0.5 0.62 約 35
1 1 30 20 30 25 12 0.5 0.65 約 16
0.25D 0.25 15 10 15 12 0 0.3 0.67 約 2
付図1 インクリメント採取用スコップ
備考 インクリメント縮分用にこれらのスコップを用いるときには,先のないもの (e=0) を用い,スコップの番号の
右にDを付ける。

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JIS K 0060:1992の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 0060:1992の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISM8100:1992
粉塊混合物―サンプリング方法通則
JISZ8101:1981
品質管理用語
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801:1994
試験用ふるい