JIS K 2258-1:2009 原油及び石油製品―蒸気圧の求め方―第1部:リード法 | ページ 3

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表1−精度
単位 kPa
試験手順 蒸気圧範囲 室内併行許容差 室間再現許容差
035 0.7 2.4
A 35100 3.2 5.2
110180 2.1 2.8
Ba) 35100 1.2 4.5
C 180以上 2.8 4.9
D 50以下 0.7 1.0
注a) ブルドン管圧力計の試験結果と圧力センサの試験結果との間に0.71.4 kPaの偏差が確
認されており,試験結果は圧力センサの方が大きい。

14 試験結果の報告

  試験結果の報告には,次の事項を記述する。
a) 試料名,採取場所及び採取年月日
b) この規格の番号(JIS K 2258-1)
c) 箇条12によって得られた結果及び試験手順
d) 特記事項
e) 試験年月日

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附属書A
(規定)
試験手順A,C及びD用の試験器

序文

  この附属書は,試験手順A,C及びDに用いる試験器について規定する。
A.1 蒸気圧ボンベ
蒸気圧ボンベは,空気室(上部)及び試料室(下部)の二つの室からなり,A.1.1A.1.3の仕様に適合
しなければならない。
A.1.1 空気室
a) 空気室は,図A.1 a)に示すように,円筒状の容器で,内径51 mm±3 mm,長さ254 mm±3 mmのもの。
b) 両端の内面はわずかに傾斜をつけ,垂直に立てたとき,いずれの端からも試料が完全に流れ出るよう
な構造のもの。
c) 空気室の一端には,ブルドン管圧力計を取り付けられるように,内径4.7 mm以上の雌接続金具を付
ける。空気室のもう一方の端には,雌接続金具を備えた内径約13 mmの開口部を設け,試料室のおね
じに接続できるような構造にする。接続部及び開口部は,空気室から試料を流し出すとき,流し出し
に影響のない構造のもの。
A.1.2 一つ口試料室
a) 一つ口試料室は,図A.1 c) に示すように,円筒状の容器で,内径は空気室と同じであるもの。
b) 容積は,試料室と空気室との容積比が,試験手順Aでは1 : 3.81 : 4.2,試験手順Dでは1 : 3.951 :
4.05であるもの。
c) 一つ口試料室の一端には,直径約13 mmの開口部を設け,雄接続金具を取り付けて,空気室のめねじ
と接続できるような構造にする。接続金具の内側の先端は,傾斜をつけ,逆さまにして試料を流し出
すとき,流し出しに影響のない構造のもの。
d) 一つ口試料室のもう一方の端は,図A.1 c) に示すように,開口部を設けない。
A.1.3 二つ口試料室
a) 二つ口試料室は,図A.1 b) に示すように,円筒状の容器で,内径は空気室と同じであるもの。
b) 容積は,試験手順Cにおいて,試料室と空気室との容積比が1 : 3.81 : 4.2であるもの。
c) 二つ口試料室の上方の端には,直径約13 mmの全開できる上方弁を試料室と直列に連結する。上方弁
には,雄接続金具を取り付けて,空気室のめねじと接続できるような構造にする。接続金具の内側の
先端は,傾斜をつけ,逆さまにして試料を流し出すとき,流し出しに影響のない構造のもの。
d) 二つ口試料室のもう一方の端は,図A.1 b) に示すように,試料室底部付近に直径約6 mmの全開でき
る下方弁を連結する。
e) 二つ口試料室の容量測定には,上方弁のゲート弁の下部を含める。上方弁のゲート弁の上部は,空気
室の容積の一部に含める。
A.1.4 容積比の値の求め方
a) 0.6 L以上の水を分注できるビュレットに水を注入し,ビュレットの初期の読取値を記録する。
b) ビュレットから水を試料室の上縁まで流し込み,試料室を完全に満たしたときの,ビュレットの読取

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値を記録する。
単位 mm
b) 二つ口試料室
a) 空気室 c) 一つ口試料室
図A.1−蒸気圧ボンベ
c) 試料室に空気室を接続し,ビュレットからの水で空気室の圧力計接続金具まで流し込み,蒸気圧ボン
ベを完全に満たしたときの,ビュレットの読取値を記録する。
d) 試料室容積を1としたときの空気室容積の容積比の値は,次の式を用いて算出する。
VT−VL
RV=
VL−V0
ここに, RV : 容積比の値
VT : 蒸気圧ボンベを満たしたときのビュレットの読取値 (mL)
VL : 試料室を満たしたときのビュレットの読取値 (mL)
V0 : ビュレットの初期の読取値 (mL)
すべての試験手順では,特に試験手順Dによる測定に対して正しい容積比を維持するためには,空
気室と試料室との組合せの対を決めておくとよい。対になった空気室と試料室とは,目印を付けてお
くとよい。取替えを行う場合には,容積比の値を求めて,容積比が適切であることを確認する。

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A.1.5 空気室と試料室との接続部
空気室と試料室とを接続する手段は規定しないが,次に示す項目を満足していることを確認したものを
用いる。
a) 空気室と試料室とを接続したとき,接続部から試料の漏れがないもの。
b) 試験条件下において,試料の漏れがないもの。
c) 空気室と試料室とを接続したとき,空気による圧縮効果が起こらないもの。試験器を使う前に圧縮効
果がないことを確認する。空気の圧縮を避けるためには,空気室の雌接続部に排気口を設け,密閉す
るとき空気室が大気圧になるような構造のものを用いるとよい。
注記 市販の試験器には,圧縮効果を避ける工夫がしていないものがある。圧縮効果を避ける工夫
がないものは,試料室の開口部(一つ又は二つ)を密栓して,035 kPaの圧力計を用いて通
常の方法で試験器に連結したとき,圧力が上昇する。
A.2 圧力計
A.2.1 ブルドン管圧力計
ブルドン管圧力計は,次による。
a) 目盛板の直径は,100150 mmのもの。
b) 空気室に連結できるようにG3/8のおねじで,その内径は,圧力の伝達を妨げないようにできるだけ大
きいものとする。
c) 圧力計の目盛範囲及び目盛は,試料によって異なるので,表A.1を参照して決める。ブルドン管圧力
計の読取値と検査用圧力計又は基準重すい(錘)形圧力計の読取値との差がブルドン管圧力計の最高
目盛の1 %を超えた場合,その圧力計を用いてはならない。035 kPaの圧力範囲では,目盛板の直
径が90 mmの圧力計を用いてもよい。
表A.1−圧力計の範囲及び目盛幅の例
単位 kPa
蒸気圧 圧力計
目盛範囲 目盛数字 細分目盛
27.5以下 0 35 5.0 0.5
2075 0100 15.0 0.5
70180 0200 25.0 1.0
70250 0300 25.0 1.0
200375 0400 50.0 1.5
350以上 0700 50.0 2.5
A.2.2 検査用圧力計
検査用圧力計は,試験に用いる圧力計を検査するのに適切な圧力範囲をもつ水銀マノメータ又は基準重
すい(錘)形圧力計を用いる。検査用水銀マノメータの例を,図A.2に示す。
細分目盛は,180 kPa未満の読みに対しては0.2 kPa以下,180 kPa以上の読みに対しては0.5 kPa以下の
ものを用いる。

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図A.2−検査用水銀マノメータの例
A.3 恒温槽
恒温槽は,組み立てた蒸気圧ボンベが空気室の頂部を水面下25 mm以上の深さまで浸せきできるような
寸法のもので,加熱器,温度調節器,かき混ぜ機,温度計保持具などを備え,37.8 ℃±0.1 ℃に保てるも
の。恒温槽の例を,図A.3に示す。

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