JIS K 5600-2-4:2014 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第4節:密度(ピクノメータ法)

JIS K 5600-2-4:2014 規格概要

この規格 K5600-2-4は、パテ製品のような高粘度の試料を除く,塗料,ワニス及びその関連製品の密度を,ピクノメータを用いて測定する方法について規定。

JISK5600-2-4 規格全文情報

規格番号
JIS K5600-2-4 
規格名称
塗料一般試験方法―第2部 : 塗料の性状・安定性―第4節 : 密度(ピクノメータ法)
規格名称英語訳
Testing methods for paints -- Part 2:Characteristics and stability of paints -- Section 4:Density (Pyknometer method)
制定年月日
1999年4月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO 2811-1:2011(MOD)
国際規格分類

ICS

87.040
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
塗料 2020
改訂:履歴
1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2014-03-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS K 5600-2-4:2014 PDF [10]
                                                                                K 5600-2-4 : 2014

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 原理・・・・[2]
  •  5 温度・・・・[2]
  •  6 装置・・・・[2]
  •  7 サンプリング・・・・[3]
  •  8 手順・・・・[3]
  •  8.1 一般事項・・・・[3]
  •  8.2 測定・・・・[3]
  •  9 計算・・・・[3]
  •  10 精度・・・・[4]
  •  10.1 繰返し精度(γ)・・・・[4]
  •  10.2 再現精度(R)・・・・[4]
  •  11 試験報告・・・・[4]
  •  附属書A(参考)ピクノメータの補正方法の例・・・・[5]
  •  附属書B(参考)温度変化の影響・・・・[7]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS K 5600-2-4 pdf 1] ―――――

K 5600-2-4 : 2014

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
塗料工業会(JPMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS K 5600-2-4:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS K 5600-2の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 5600-2-1 第2部 : 塗料の性状・安定性−第1節 : 色数(目視法)
JIS K 5600-2-2 第2部 : 塗料の性状・安定性−第2節 : 粘度
JIS K 5600-2-3 第2部 : 塗料の性状・安定性−第3節 : 粘度(コーン・プレート粘度計法)
JIS K 5600-2-4 第2部 : 塗料の性状・安定性−第4節 : 密度(ピクノメータ法)
JIS K 5600-2-5 第2部 : 塗料の性状・安定性−第5節 : 分散度
JIS K 5600-2-6 第2部 : 塗料の性状・安定性−第6節 : ポットライフ
JIS K 5600-2-7 第2部 : 塗料の性状・安定性−第7節 : 貯蔵安定性

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS K 5600-2-4 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
K 5600-2-4 : 2014

塗料一般試験方法−第2部 : 塗料の性状・安定性−第4節 : 密度(ピクノメータ法)

Testing methods for paints-Part 2: Characteristics and stability of paints- Section 4: Density (Pyknometer method)

序文

  この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 2811-1を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。この規格の附属書Aは,前版では規格の構成に不可欠のものであったが,今回の改正
では附属書Bとともに,参考となった。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,パテ製品のような高粘度の試料を除く,塗料,ワニス及びその関連製品の密度を,ピクノ
メータを用いて測定する方法について規定する。
注記1 パテ製品のような高粘度の試料は,ISO 3507に規定する,ハーバードピクノメータを用いて
測定する。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 2811-1:2011,Paints and varnishes−Determination of density−Part 1: Pyknometer method
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7410 石油類試験用ガラス製温度計
JIS K 5500 塗料用語
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : サンプリング
注記 対応国際規格 : ISO 15528,Paints, varnishes and raw materials for paints and varnishes−Sampling
(IDT)
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整

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2
K 5600-2-4 : 2014
注記 対応国際規格 : ISO 1513,Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testing
(IDT)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 5500によるほか,次による。
3.1
密度,ρ(density)
密度とは,物質の質量を容量で除した値をいい,g/cm3で表す。

4 原理

  試験する製品をピクノメータに満たす。ピクノメータ中の製品の質量を既知のピクノメータの容量で除
した値を計算し,密度とする。

5 温度

  密度に対する温度の影響は,その特性上,非常に重要であり,製品のタイプによって異なる。
国際間の整合のために,試験温度を標準化することが不可欠であり,この規格では,23.0±0.5 ℃に規定
する。受渡当事者間で協定した温度,例えば,20.0±0.5 ℃で密度を測定することもできる。
注記 受渡当事者間で協定した温度で測定する場合,規定標準密度への換算は,B.2の式によるとよ
い。試験する試料及びピクノメータを標準温度又は受渡当事者間で協定した温度に保ち,その
温度変化が試験中0.5 ℃を超えないことを確認することが望ましい。

6 装置

  通常の試験装置及びガラス器具は,次による。
6.1 ピクノメータ
6.1.1 金属製ピクノメータ 50 cm3又は100 cm3の容量のもので,断面は丸く,円筒状で表面が滑らかな
耐食性金属からなり,中央に小孔のあいた隙間のない蓋をもつもの。蓋の内側は凹型のへこみとなってい
る(図1参照)。
6.1.2 ガラス製ピクノメータ ゲーリュサック形で,10 cm3から100 cm3の間の容量のもの(図2参照)。
6.2 分析用はかり 1 mgの精度をもつはかりを用いる。
6.3 温度計 温度計は,0.2 ℃の精度をもち,目盛は0.2又はそれ以上の精度のものを用いる。
JIS B 7410の動粘度測定用が望ましい。
6.4 恒温室 はかり,ピクノメータ及び試料を収容可能で,標準温度又は受渡当事者間で協定した温度
(箇条5参照)に,それらを維持することができる恒温室又は同じ機能をもつウォーターバス。

――――― [JIS K 5600-2-4 pdf 4] ―――――

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K 5600-2-4 : 2014
図1−金属製ピクノメータ 図2−ゲーリュサック ピクノメータ

7 サンプリング

  試験用製品の代表試料をJIS K 5600-1-2に従って取り出し,JIS K 5600-1-3に従い,試料の検分を行う。

8 手順

8.1 一般事項

  新しい試料で1回の測定を実施する。ピクノメータは,必要に応じて,再補正しなければならない。再
補正の手順例を附属書Aに示す。

8.2 測定

a) 恒温室(6.4参照)で作業する場合は,ピクノメータ(6.1参照),試料及びはかり(6.2参照)を規定
温度又は受渡当事者間で協定した温度に保持した恒温室に置く。
恒温室ではなくウォーターバス(6.4参照)中で作業する場合は,ピクノメータと試料とを,規定温
度又は受渡当事者間で協定した温度に保持したウォーターバスで温度を定常状態にする。
b) 温度計(6.3参照)を用いて試料の温度(tT)を測る。測定中を通して恒温室又はウォーターバスの温
度が規定の限度内に保たれていることを確認する。
c) ピクノメータの質量(m1)をはかり,50100 cm3の容量のものに対しては10 mgの桁まで,また,
50 cm3未満の容量のものに対しては1 mgの桁まで記録する。
d) 次に,試料をピクノメータに充する。このとき,気泡が入らないように注意する。ピクノメータの
蓋又はストッパーをしっかりと閉め,ピクノメータの外にあふ(溢)れた液を溶剤に浸した吸収材で
拭き取り,更に綿布で拭き取る。
e) 試料を充したピクノメータの質量(m2)を空のピクノメータの質量(m1)と同じ桁まで記録する。
注記 ガラス製ピクノメータの,すり合わせ面に付いた液,又は金属製ピクノメータの,蓋と本体
の間の接合部に液が付いている場合は,はかりの読みが高めになる原因となる。また,接合
部はしっかりと締め,気泡が入らないようにする。

9 計算

  試験温度(tT)における製品の密度(ρ)は,次の式によって計算する。

――――― [JIS K 5600-2-4 pdf 5] ―――――

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