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JIS K 5600-4-3:1999 規格概要
この規格 K5600-4-3は、塗膜及び関連製品の色を,自然昼光又は色観察ブース内の人工光源を用いて,標準品(参照標準又は新たに調整した標準)と対比して目視比較するための方法について規定。
JISK5600-4-3 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K5600-4-3
- 規格名称
- 塗料一般試験方法―第4部 : 塗膜の視覚特性―第3節 : 色の目視比較
- 規格名称英語訳
- Testing methods for paints -- Part 4:Visual characteristics of film -- Section 3:Visual comparison of the colour of paints
- 制定年月日
- 1999年4月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO/FDIS 3668:1998(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 87.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 塗料 2020
- 改訂:履歴
- 1999-04-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS K 5600-4-3:1999 PDF [11]
K 5600-4-3 : 1999 (ISO/FDIS 3668 : 1998)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日
本工業規格である。
なお,この規格の制定後3か年を経た2002年4月をもって,この規格に対応するJIS K 5400(塗料一般
試験方法)は,廃止されこの規格に置き換わる予定であるので,なるべくこの規格によるとよい。
JIS K 5600は,次に示す部編成になっている。
JIS K 5600-1-11-8 通則
JIS K 5600-2-12-7 塗料の性状・安定性
JIS K 5600-3-13-6 塗膜の形成機能
JIS K 5600-4-14-7 塗膜の視覚特性
JIS K 5600-5-15-11 塗膜の機械的性質
JIS K 5600-6-16-3 塗膜の化学的性質
JIS K 5600-7-17-8 塗膜の長期耐久性
JIS K 5600-8-18-6 塗膜劣化の評価
JIS K 5600-4は塗料一般試験方法−塗膜の視覚特性に関する試験方法として,次の各節によって構成す
る。
JIS K 5600-4-1 第4部−第1節 : 隠ぺい力(淡彩色塗料用)
JIS K 5600-4-2 第4部−第2節 : 隠ぺい力(低明度塗料用)
JIS K 5600-4-3 第4部−第3節 : 色の目視比較
JIS K 5600-4-4 第4部−第4節 : 測色(原理)
JIS K 5600-4-5 第4部−第5節 : 測色(測定)
JIS K 5600-4-6 第4部−第6節 : 測色(色の計算)
JIS K 5600-4-7 第4部−第7節 : 鏡面光沢度
JIS K 5600-4-2,4-3,4-7には,それぞれ次に示す附属書がある。
JIS K 5600-4-2 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-3 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-3 附属書B(規定) 色差等級表
JIS K 5600-4-3 附属書C(参考) 条件等色対 (METAMERIC MATCHES)
JIS K 5600-4-7 附属書A(規定) 必要な補足情報
JIS K 5600-4-7 附属書B(参考) 参考文献
(pdf 一覧ページ番号 )
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日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 5600-4-3 : 1999
(ISO/FDIS 3668 : 1998)
塗料−般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第3節 : 色の目視比較
Testing methods for paints−Part 4 : Visual characteristics of film− Section 3 : Visual comparison of the colour of paints
序文 この規格は,1998年に発行されたISO/FDIS 3668 Paints and Varnishes−Visual comparison of the colour
of paintsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。
技術的内容を改訂したこの第2版は,第1版 (ISO 3668 : 1976) を無効にしてそれに代わるものである。
附属書A及びBはこの規格の規定であり,附属書Cは情報である。
1. 適用範囲 この規格は,塗料及び関連製品の試料採取及び試験を取り扱う一連の規格の一つである。
この規格は塗膜及び関連製品の色を,自然昼光又は色観察ブース内の人工光源を用いて,標準品(参照標
準又は新たに調整した標準)と対比して目視比較するための方法を規定する。
特別な効果を示す顔料を含む塗膜(例えば,メタリックエナメル)の方法については,照明及び受光の
すべての詳細についての事前の協定がない場合には適用されない。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 5600-1-2 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第2節 : 試料採取方法
備考 ISO 1512 : 1991, Paints and varnishes−Sampling of products in liquid or paste formが,この規格
と一致している。
JIS K 5600-1-3 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第3節 : 試験用試料の検分及び調整
備考 ISO 1513 : 1992, Paints and varnishes−Examination and preparation of samples for testingが,こ
の規格と一致している。
JIS K 5600-1-4 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第4節 : 試験用標準試験板
備考 ISO 1514 : 1993, Paints and varnishes−Standard panels for testingが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-6 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第6節 : 養生並びに試験の温度及び湿度
備考 ISO 3270 : 1984, Paints and varnishes and their raw materials−Temperatures and humidities for
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K 5600-4-3 : 1999 (ISO/FDIS 3668 : 1998)
conditioning and testingが,この規格と一致している。
JIS K 5600-1-7 塗料一般試験方法−第1部 : 通則−第7節 : 膜厚
備考 ISO/DIS 2808 : 1996, Paints and varnishes−Determination of film thicknessが,この規格と同等
である。
JIS K 5600-4-4 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第4節 : 測色(原理)
備考 ISO 7724-1 : 19841), Paints and varnishes−Colorimetry−Part 1. Principlesが,この規格と一致
している。
JIS K 5600-4-5 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第5節 : 測色(測定)
備考 ISO 7724-2 : 19842), Paints and varnishes−Colorimetry−Part 2 : Colour measurementが,この規
格と一致している。
JIS K 5600-4-6 塗料一般試験方法−第4部 : 塗膜の視覚特性−第6節 : 測色(色差の計算)
備考 ISO 7724-3 : 19843), Paints and varnishes−Colorimetry−Part 3 : Calculation of colour differences
が,この規格と一致している。
JIS K 5600-8-1 塗料一般試験方法−第8部 : 塗膜劣化の評価−第1節 : 一般的な原則と等級
備考 ISO 4628-1 : 1982, Paints and varnishes−Evaluation of degradation of paint coatings−
Designation of intensity, quantity and size of common types of defect−Part 1 : General
principles and rating schemesが,この規格と一致している。
CIE Publication No.51 : 1981 A method for assessing the quality of daylight simulator for colorimetry.
CIE Publication No.15.2 : 1986 Colorimetry.
注1) 出版の予定あり(ISO 7724-1 : 1984の改訂版)。
2)
出版の予定あり(ISO 7724-2 : 1984の改訂版)。
3)
出版の予定あり(ISO 7724-3 : 1984の改訂版)。
3. 原理 比較する塗膜の色は,自然昼光又は人工昼光のいずれかを規定した照明条件及び観察条件の下
で観察する。人工昼光の場合は,色観察用のブースを用いる。色差成分(色相,彩度及び明度)を表現す
るための手順,すなわち,特別の等級法について記載する。また,メタメリズム(条件等色)の判定も考
慮している。
4. 必要な補足情報 この規格で規定する試験方法は,いかなる特定の適用に対しても,補足情報によっ
て補完されなければならない。補足情報の項目は,附属書Aに示す。
5. 色観察用照明
5.1 共通事項 日常の色合わせ用には,自然昼光又は人工昼光のどちらを用いてもよい。しかし,自然
昼光の質は変動しており,観察者の判断はすぐ近くにある物体の色によっても影響されがちなので,目的
が照合 (reference purpose) のためであるときは,色観察ブース内の厳密に管理した人工照明を用いなけれ
ばならない。観察者は中性色の衣服を身に付け,試験片よりも強い着色面が視界にあってはならない。
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K 5600-4-3 : 1999 (ISO/FDIS 3668 : 1998)
5.2 自然昼光照明 拡散昼光を用いなければならない。この拡散昼光は,北半球においては,部分的に
曇りの北方の空からのものが望ましく,南半球においては,部分的に曇りの南方の空からのものが望まし
い。また,この拡散昼光には,強い着色体(赤煉瓦壁又は緑色の樹木のようなものすべて)からの反射が
あってはならない。照明は試験片が置かれる部分では均一であり,少なくとも2 000lx(ルクス)レベルの
照度でなければならない。直射日光は,避けなければならない。
5.3 色観察ブースの人工照明 色観察ブースは外部光を遮断する囲い及びその囲いの内部を照明する光
源で構成される。この光源は試験片上を照明し,その分光分布はCIE標準の光D65又はCIE標準の光A
の分光分布と近似である。
異なった分光分布をもつ光源を使用する場合は受渡当事者間で協定しなければならない。
人工昼光の質は,CIE出版物No.51に記載する方法で評価する。光源の分光分布は,分類BC (CIELAB) 又
はそれ以上とする。色観察位置の照度は1 0004 000lxの間とし,暗い色に対しては,この範囲の上限に
近い数値が望ましい。
通常用いる色観察用のブースの内面は,明度L*が約4555のつやなし中性灰色 (neutral grey) 塗料(a*
及びb*の値は各1.0未満とする)で塗装する。しかしながら,主として明るい色及び白に近い色を比較す
る場合は,その試験する色とブース内面色間の明るさとを近似させるために,ブース内面は,明度L*が約
65又はそれ以上になるように塗装してもよい。主として暗い色を比較する場合は,ブース内面は明度L*
が約25のつやなし黒で塗装してもよい。
備考 L*,a*及びb*は,CIELAB表色系。(JIS K 5600-4-4参照)
色比較用としての適切な視野の環境を確保するために,ブース内部の机表面は,比較する試料の明度に
近似の中性灰色の板で覆わなければならない。
試験片上に,反射による像が生じるのを避けるために,正しくは拡散用スクリーンを使用しなければな
らない。光源の分光分布特性は,このスクリーンの分光透過率を含まなければならない。
光源の製造者は,その製品が,この規格に適合することが期待できる稼動時間数を,示さなければなら
ない。
6. 観察者 観察者は,正常な色覚をもっていなければならないが,かなりの割合の人間は,その色覚に
欠陥があるので,注意して選ばなければならない。石原式色盲検査は顕著な異常を検出できるが,観察者
の適性を確認するためには,より鋭敏な試験,例えば,ファーンスワース100ヒューテスト4)又はより厳
密なアノマロスコープ5)測定が望ましい。親察者が視力矯正用に眼鏡を装着する場合は,この眼鏡は,可
視スペクトルの全域で均一な分光透過率をもっていなければならない。色覚は加齢と共に大きく変化する
ので,40歳を超える観察者は,メタメリズム(条件等色)の一連の色から最高の色合わせを選ぶように要
求される方法を用いて試験されることが望ましい。色の比較作業では,正常な色覚以外に色識別能力又は
経験が重要である。
目の疲労の影響を避けるために,強い色の直後に,その補色やパステルカラー(淡彩色)を検査しては
ならない。明るい高彩度の色を比較する場合,迅速に比較判断できないときは,観察者は,再度の比較を
試みる前に,目をそらして,周辺視野の中性色の灰色を,数秒間見なければならない。
観察者が連続して作業をするならば,目視判断の質は著しく低下する。したがって,色観察をしない数
分程度の休憩時間を頻繁に取らなければならない。
注4) ファーンスワース100ヒューテストとは,色彩を使用する人の適否を調べたり,色覚異常者の弁
色能を測定することを目的とする色相配列検査法である。
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K 5600-4-3 : 1999 (ISO/FDIS 3668 : 1998)
5)
アノマロスコープとは,色覚の精密検査装置でスペクトルの波長670nm(赤)及び545nm(緑)
の色光が,任意の割合で混合できる視野と,589nm(黄)の強さだけを変えうる単色視野とを
被検者をして等色させ,そのときの混色及び単色の目盛によって色覚の正常,異常を判定する
方法である。
7. 試験板と参照標準
7.1 共通事項 試験板及び参照標準は,平らでなければならない。大きさは約150mm×100mmであるこ
とが望ましい。試験板用に適した材料は,JIS K 5600-1-4に規定したぶりき板,上塗りした繊維圧縮板,
硬質アルミニウム板,鋼板又はガラス板である。
試験板及び参照標準の大きさ並びに観察距離は,目に対する角度が10°になるように選ばなければなら
ない。試験片と標準品の大きさが,より大きいときは,灰色のマスクを用いて観察者の視野が10°になる
ようにする。
代表的な観察距離及びマスクの正方形の開口サイズを表1に示す。
表1 観察距離及びマスクの開口サイズ
観察距離 開口サイズ
(cm) (cm×cm)
30 5.4× 5.4
50 8.7× 8.7
70 12.3× 12.3
90 15.8× 15.8
7.2 参照標準 経時変色の少ない色標準だけを参照標準に使用しなければならない。可能な場合は,参
照標準は,試験片と同一の大きさとし,つや及び表面のテクスチャーは,極めて似ていなければならない。
7.3 調整及び塗装 JIS K 5600-1-3の規定に従って試験板を調整する。できればJIS K 5600-1-4に従う。
この試験板は,厳密に規定又は協定した方法によって塗装する。その理由は,塗装方法と膜厚は色に対し
て大きな影響を及ぼす可能性があるためである。
標準塗料の色に対して比較する場合は,試験板は試験する塗料又はその塗装系で塗装しなければならな
い。同時に,同様の試験板について,標準の塗料又はその塗装系で塗装しなければならない。両方の塗装
方法及び塗装膜厚は,できるだけ同一になるようにしなければならない。
備考 塗膜は,素地の影響を除くために,素地を完全に隠ぺいする厚さであることが望ましい。その
場合には,黒色及び白色のチャートを用いてチェックすることができる。
7.4 乾燥 塗装した各々の試験板を規定時間及び規定条件下で乾燥(又は焼付け)する。別に規定がな
い場合は,JIS K 5600-1-6に規定する標準状態で,少なくとも16時間,空気の流通がなく,かつ,直射日
光が当たらない場所で養生する。
7.5 塗膜の厚さ 乾燥塗膜の膜厚は,JIS K 5600-1-7に規定する手順の一つに従って,乾燥塗膜の膜厚を
マイクロメートル単位で測定する。
――――― [JIS K 5600-4-3 pdf 5] ―――――
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JIS K 5600-4-3:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/FDIS 3668:1998(IDT)
JIS K 5600-4-3:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 5600-4-3:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-1-3:2015
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第3節:試験用試料の検分及び調製
- JISK5600-1-4:2004
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第4節:試験用標準試験板
- JISK5600-1-6:1999
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第6節:養生並びに試験の温度及び湿度
- JISK5600-1-7:2014
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第7節:膜厚
- JISK5600-4-4:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第4節:測色(原理)
- JISK5600-4-5:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第5節:測色(測定)
- JISK5600-4-6:1999
- 塗料一般試験方法―第4部:塗膜の視覚特性―第6節:測色(色差の計算)
- JISK5600-8-1:2014
- 塗料一般試験方法―第8部:塗膜劣化の評価―欠陥の量,大きさ及び外観の変化に関する表示―第1節:一般原則及び等級