この規格ページの目次
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K 6237 : 2012
抽出液を十分振り混ぜた後,コニカルフラスコ(5.6)にその100 mLを全量ピペットで採り,チモール
ブルー指示薬(4.4)6滴を加え,0.05 mol/L 塩酸(4.5)によって,色が変化するまで滴定する(V1)。
別に,測定に使用した抽出溶媒100 mLを全量ピペットで採り,抽出液と同じ方法で空試験を行う(V2)。
注記 チモールブルー指示薬は,酸性で赤,中性で黄色,アルカリ性で青を示すので,溶液もこれら
に準じた色の変化をする。
7.2.2 有機酸分の求め方
抽出液を十分振り混ぜた後,コニカルフラスコ(5.6)にその100 mLを全量ピペットで採り,チモール
ブルー指示薬(4.4)6滴を加え,0.1 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液(4.3)によって,色が変化するまで
滴定する(V3)。
別に,測定に使用した抽出溶媒100 mLを全量ピペットで採り,抽出液と同じ方法で空試験を行う(V4)。
7.3 B法 : 自動滴定装置又はpH計を用いる滴定法
7.3.1 石けん分の求め方
自動滴定装置又はpH計(5.9)の電源を入れ,装置を安定させる。
pH 7の緩衝液(4.6)及びpH 4の緩衝液(4.7)を用いて自動滴定装置又はpH計の校正を行う。
抽出液を十分振り混ぜた後,コニカルフラスコ(5.6)に抽出液100 mLを全量ピペットで採り,かくは
ん子(5.10)を入れ,マグネチックスターラ(5.10)上に置く。ガラス電極及びカロメル電極(5.9)を抽
出液に入れ,かくはんを行い,0.05 mol/L 塩酸(4.5)によって,抽出液のpHが4.8になるまで滴定する
(V1)。このとき,当量点近くでは滴定の速さが緩やかになるように調整する。
別に,測定に使用した抽出溶媒100 mLを全量ピペットで採り,抽出液と同じ方法で空試験を行う(V2)。
7.3.2 有機酸分の求め方
自動滴定装置又はpH計(5.9)の電源を入れ,装置を安定させる。
pH 7の緩衝液(4.6)及びpH 9の緩衝液(4.8)を用いて自動滴定装置又はpH計の校正を行う。
抽出液を十分振り混ぜた後,コニカルフラスコ(5.6)に抽出液100 mLを全量ピペットで採り,かくは
ん子(5.10)を入れ,マグネチックスターラ(5.10)上に置く。ガラス電極及びカロメル電極(5.9)を抽
出液に入れ,かくはんを行い,0.1 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液(4.3)によって,抽出液のpHが11.5
になるまで滴定する(V3)。このとき,当量点近くでは滴定の速さが緩やかになるように調整する。
別に,測定に使用した抽出溶媒100 mLを全量ピペットで採り,抽出液と同じ方法で空試験を行う(V4)。
8 結果の表示
8.1 石けん分
石けん分は,次の式によって算出する。
.025 V1 V2 c1 Ks
ws
m
ここに, ws : 石けん分(質量%)
V1 : この試験の滴定に要した塩酸の使用量(mL)
V2 : 空試験の滴定に要した塩酸の使用量(mL)
c1 : 滴定に用いた塩酸の濃度(mol/L)
m : 試験片の質量(g)
Ks : 求める石けんの等価量で,次の数値を用いる
306 石けんをステアリン酸ナトリウムとみなした場合
368 石けんをロジン酸ナトリウムとみなした場合
337 石けんをステアリン酸ナトリウムとロジン酸ナトリウム
――――― [JIS K 6237 pdf 6] ―――――
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K 6237 : 2012
との50/50の混合物とみなした場合
322 石けんをステアリン酸カリウムとみなした場合
384 石けんをロジン酸カリウムとみなした場合
353 石けんをステアリン酸カリウムとロジン酸カリウムとの
50/50の混合物とみなした場合
345 石けんをステアリン酸ナトリウムとロジン酸カリウムと
の50/50の混合物とみなした場合
345 石けんをステアリン酸カリウムとロジン酸ナトリウムと
の50/50の混合物とみなした場合
注記 ゴムに含有される石けんは,単一化合物とは限らないので,Ksから求めた石けん分の値は,近
似値である。ロジンの定性試験は,附属書Aに示す。
8.2 有機酸分
有機酸分は,次の式によって算出する。
.025 V3 V4 c2 Ko
wo
m
ここに, wo : 有機酸分(質量%)
V3 : この試験の滴定に要した水酸化ナトリウム水溶液の使用量
(mL)
V4 : 空試験の滴定に要した水酸化ナトリウム水溶液の使用量(mL)
c2 : 滴定に用いた水酸化ナトリウム水溶液の濃度(mol/L)
m : 試験片の質量(g)
Ko : 求める有機酸の等価量で,次の数値を用いる
284 有機酸をステアリン酸とみなした場合
346 有機酸をロジン酸とみなした場合
315 有機酸をステアリン酸とロジン酸との50/50の混合物と
みなした場合
注記 ゴムに含有される有機酸は,単一化合物とは限らないので,Koから求めた有機酸分は,近似値
である。ロジンの定性試験は,附属書Aに示す。
9 試験報告書
試験報告書には,次の項目が含まれていなければならない。
a) 試料を特定するための詳細事項
b) 試験方法
1) この規格の番号
2) 用いた方法(A法又はB法)
c) この規格に定める事項から逸脱がある場合,その詳細事項
d) 試験結果
1) 石けん分(8.1)及び/又は有機酸分(8.2)の計算値,及びこれらの算出に用いたKs及び/又はKo
の値
2) 試験年月日
――――― [JIS K 6237 pdf 7] ―――――
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K 6237 : 2012
附属書A
(参考)
ロジンの定性試験
A.1 試薬
A.1.1 無水酢酸
A.1.2 硫酸溶液 35重量部の水に硫酸(密度1.84 g/mL)65重量部を注意して混ぜる。
警告 発熱が激しいため,水に硫酸を徐々に加える。硫酸に水を加えてはならない。
A.1.3 過マンガン酸カリウム水溶液 濃度が0.000 2(mol/L)のものを用いる。
A.2 操作 約3 mLの無水酢酸(A.1.1)にゴム試料の小片を浸せきする。それに2滴の硫酸溶液(A.1.2)
を加える。過マンガン酸カリウム水溶液(A.1.3)の色よりも濃い紫色が一時的に現れる場合には,ロジン
酸が存在していることを表す。
――――― [JIS K 6237 pdf 8] ―――――
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K 6237 : 2012
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS K 6237:2012 原料ゴム−SBRの石けん分及び有機酸分の求め方(定量)ISO 7781:2008 Styrene-butadiene rubber, raw−Determination of soap and organic-acid
content
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 SBRの石けん分及び有 1 JISとほぼ同じ 変更 ISO 7781には,規格使用上の利点 国際規格見直しの際,提案を検討
機酸分の求め方につい する。
が記載されているが,適用範囲に記
て規定。 載することは,不適切と判断したた
め削除した。
4 試薬 4.1 エタノール−トル 4 JISとほぼ同じ 追加 蒸留によるETA調製方法を詳細に ISOに提案する。
エン共沸混合物 記載した。
追加 試薬を分かりやすくするため,JIS実質的な技術的差異はない。
K 8101,JIS K 8680,JIS P 3801を
明記した。
6 試料の調製 6 JISとほぼ同じ 追加 ロール機又はプレス機による調製 実質的な技術的差異はない。
を追記した。
7 操作 7.2 A法 7 JISと同じ 一致 チモールブルー指示薬の色の変化 技術的差異はない。
7.2 A法 を注記に追記した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 7781:2008,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致 技術的差異がない。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
K6
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
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注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
7 : 2
− MOD 国際規格を修正している。
012
2
JIS K 6237:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7781:2008(MOD)
JIS K 6237:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.040 : ゴム及びプラスチックの原材料 > 83.040.10 : 生ゴム及びラテックス
JIS K 6237:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6298:2009
- 原料ゴム―天然ゴム・合成ゴム―サンプリング及びその後の準備手順
- JISK6299:2012
- ゴム―試験用試料の作製方法
- JISK8101:2006
- エタノール(99.5)(試薬)
- JISK8680:2006
- トルエン(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計