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K 6378-2 : 2012
単位 mm
図2−金属試験パネル
4.3 おもり 金属試験パネルとおもりとの質量で,法線力(FN)が(50±1)Nになるように調整する。
おもりは,密度7.85 g/cm3の鋼製とし,その寸法は,次による。
長さ (120±0.2) m
幅 (75±0.2) m
高さ (71±0.2) m
4.4 摩擦力の試験装置
4.4.1 ロードセル ロードセルは,100 Nまで測定できるものを用いる。荷重測定システムは,JIS B 7721
で規定する3級以上のものを用いる。
4.4.2 記録計 ロードセルからの信号が記録できるものを用いる。
4.5 引張のメカニズム 試験片と金属試験パネルとの間に,一定の相対的な運動を生じる駆動機構から
なる。例えば,引張試験機がある。
4.6 滑車 滑車は,直径4050 mmとし,滑らかな回転を得るために,ボールベアリングをもつ。
4.7 引張ケーブル 引張ケーブルは,すべり表面に平行であり,低弾性の材質とする。例えば,直径1 mm
の鋼索。
5 試験片
5.1 一般事項
試験片は,製造後5日以上経過した未使用品とする。
なお,試験片の測定面には,汚れ及びきずがあってはならない。
5.2 形状及び寸法
試験方向に長さ600 mm,幅100 mmの短冊状の試験片とする。
5.3 採取方法
試験片は,図3 a)に示す位置からベルトの長さ方向に3個採取する。
ベルトの幅方向の摩擦係数を測定する場合には,図3 b)に示す位置から3個採取する。
ベルトの両面の摩擦係数を測定する場合には,各面3個ずつ採取する。
――――― [JIS K 6378-2 pdf 6] ―――――
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K 6378-2 : 2012
単位 mm
a) ベルトの長さ方向の試験片の採取位置
b) ベルトの幅方向の試験片の採取位置
b : ベルトの幅
図3−試験片の採取位置
5.4 試験片の状態調節
試験片は,温度23±2 ℃,相対湿度(50±5)%で,24時間以上状態調節を行う。
6 試験方法
6.1 試験環境
試験室環境は,温度23±2 ℃,相対湿度(50±5)%とする。
――――― [JIS K 6378-2 pdf 7] ―――――
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K 6378-2 : 2012
6.2 試験回数
試験回数は3回とし,試験は1試験片当たり1回だけとする。
6.3 手順
手順は,次による。
a) 試験室の温度及び湿度を測定する。
b) 試験テーブルの縦・横の水平を調節する。
c) テーブルに試験片を固定する。
d) 金属試験パネルに,さび(錆)及び変形がないことを確認する。
e) 金属試験パネルの中心線平均粗さが,Ra=0.91.3 μmであることを確認する。触針タイプの表面粗さ
測定器又はマイクロスコープを用いて測定する。
f) 金属試験パネルを適切な方法で清浄にする。
注記 洗浄溶剤にはメチルエチルケトン,アセトンなどがある。
g) 試験片の上に金属試験パネルを置く。
h) 金属試験パネルに引張ケーブルを接続し,金属試験パネルの上におもりを載せる。
i) 静摩擦係数を測定する場合は,引張速度は,(100±10)mm/minとする。金属試験パネルが動き始め
てすぐに測定を終了する。
j) 動摩擦係数を測定する場合は,引張速度は,(1 000±20)mm/minとする。試験機の最大速度が
1 000 mm/minに満たない場合は,速度を落としてもよい。ただし,(500±20)mm/minを下回っては
ならない。測定距離は,300 mmとする。
7 試験結果のまとめ方
7.1 静摩擦係数(μS)
静摩擦係数μSの値は,次の式によって算出する。
FS
=
S
FN
ここに, FS : 静摩擦力(しきい値)(N)
FN : 法線力(N)
静摩擦力(しきい値)(FS)の値は,グラフの最初のピークとする。
求めた3個の値の平均値を算出する。
記録したグラフが,図4のようなピークを示した場合は,静摩擦力(FS)を読み取り,静摩擦係数(μS)
の値を算出する。
記録したグラフが,図5のようなグラフの場合は,曲線が初期直線から離れる変曲点Pの力(FS)を読
み取り,静摩擦係数μSの値を算出する。
――――― [JIS K 6378-2 pdf 8] ―――――
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K 6378-2 : 2012
X 引張点の変位量
Y 力
a 金属試験パネルの動き始め
図4−力のピークをもつ静摩擦係数μSを記録したグラフの典型的な例
X 引張点の変位量
Y 力
a 金属試験パネルの動き始め
図5−力のピークをもたない静摩擦係数μSを記録したグラフの例
7.2 動摩擦係数(μD)
動摩擦係数(μD)の値は,次の式によって算出する。
――――― [JIS K 6378-2 pdf 9] ―――――
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K 6378-2 : 2012
FD
D=
FN
ここに, FD : 動摩擦力(N)
FN : 法線力(N)
動摩擦力(FD)の値は,JIS K 6274によって求めた中央値(メジアン)とする。
測定距離の後半200 mmで記録した値を用いる。
求めた3個の値の平均値を算出する。
8 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 全ての測定値(JIS Z 8401による丸めの幅 : 0.01)
c) 平均値(JIS Z 8401による丸めの幅 : 0.01)
d) ベルトの形式及び製造年月日
e) 試験室の温度及び相対湿度
f) 試験片の状態調節の時間
g) 金属試験パネルの詳細
h) 試験速度
i) 測定面の詳細
j) 試験日
参考文献 ISO 3574,Cold-reduced carbon steel sheet of commercial and drawing qualities
――――― [JIS K 6378-2 pdf 10] ―――――
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JIS K 6378-2:2012の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 21182:2005(MOD)
JIS K 6378-2:2012の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 6378-2:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7721:2018
- 引張試験機・圧縮試験機―力計測系の校正方法及び検証方法
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISK6274:2018
- ゴム及びプラスチック―引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方