JIS K 6404-3:2015 ゴム引布及びプラスチック引布試験方法―第3部:物理試験(応用) | ページ 8

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単位 mm
図12−片面浸せき試験装置の例
15.3.2 試験用液体
試験用液体は,15.2.2による。
15.3.3 試験片の採取及び調製
試験片の採取及び調製は,次による。
a) 状態調節及び試験の雰囲気は,5.1による。
b) 製造から試験までの時間は,5.3による。
c) 試料の採取は,15.2.3 c) による。
d) 試験片は,通常,JIS K 6258の6.3(試験片)による。
引布が実際に使用される場面において重要となる特性[引張強度,塗布(コーティング)の接着性,単
位面積当たりの質量,引裂強度など]をこの試験で求める特性値として選択する(一つとは限らない)。試
験を行うときには,特性値に関する試験方法規格に規定されている形状で,かつ,浸せき前後の変化を評
価するために,規定された試験個数の2倍を切り出して用いる。
15.3.4 試験条件
試験条件は,15.2.4による。
15.3.5 片面浸せき試験の手順
片面浸せき試験の手順は,JIS K 6258の6.5(試験方法)による。
15.3.6 試験の評価
試験の評価は,浸せき後の試験片の外観の変化(亀裂,離,その他の異常の有無),及び測定値,又は
測定値の変化の割合(パーセント)で行う。また,試験用液体の外観の変化(変色,沈殿物又はその他の
異常の有無)も評価する。
15.3.7 試験報告書
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 規格の番号及び適用した試験方法
b) 引布の識別
c) 状態調節及び試験の雰囲気
d) 試験用液体に関する情報(15.2.2参照)
e) 浸せき温度及び浸せき時間

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f) 浸せき後の試験片の外観の変化
g) 浸せき後の試験用液体の外観の変化(変色,沈殿物又はその他の異常の有無)
h) 浸せき前後の特性値,又は変化率(パーセント)
i) 規定試験手順から外れた内容
j) 試験年月日

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附属書A
(参考)
耐液試験の試験用液体
警告 試験用液体の取扱いには十分注意する。とりわけ毒性,腐食性,引火性のある液体については,
特別の注意が必要である。煙又は蒸気を発する液体を取り扱うときは,換気性能のついたフー
ドの下で作業するのが望ましい。腐食性の液体を取り扱うときは,人体又は衣服に触れないよ
うにする。引火性の液体を取り扱うときは火気の近くで行わない。
A.1 標準模擬燃料(試験用燃料油)
市販の燃料は,同グレード・同原料であっても組成(アンチノック価など)が大きく異なる場合がある。
炭化水素化合物が主成分の燃料には酸素化合物を含むものと含まないものとがあり,さらに,アルコール
類を主成分とした燃料も存在する。ガソリンのグレードは,一般に芳香族又は酸素化合物の添加によって
高められるが,これらの添加物は,ゴムの特性に大きな影響を及ぼす場合が多く,通常の燃料に対しては
耐性のあるゴムでも影響を受けやすい。また,市販燃料の混合構成は,ガソリン市況,地理的条件などに
よっても変化する。これらの影響を受けない,試験用液体としてふさわしい標準混合化合物を,表A.1及
び表A.2に示す。各種の燃料に対応できるよう幾つかの種類を推奨している。ほかの試験用液体を作製す
る場合でも同表をガイドラインとして活用するとよい。
なお,試験用液体の作成に当たっては,必ず分析試薬級の品質の原料を用いる。また,実際の燃料にア
ルコール類が含まれていないことが分かっている場合には,アルコールを含まない標準混合化合物の構成
を選択し,用いるとよい。
表A.1−酸素化合物を含まない試験用燃料油
混合比率
油 成分
%(体積分率)
A 2,2,4-トリメチルペンタン 100
2,2,4-トリメチルペンタン 70
B a)
トルエン 30
2,2,4-トリメチルペンタン 50
C a)
トルエン 50
2,2,4-トリメチルペンタン 60
D a)
トルエン 40
E トルエン 100
直鎖状パラフィン(C12C18) 80
F b)
1-メチルナフタレン 20
注a) 試験用燃料油B,C及びDは,酸素化合物を含まない石油系燃料の代替品と
して用いる。
b) 試験用燃料油Fは,ディーゼル燃料油,家庭用灯油及び軽油の代替品として
用いる。

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表A.2−酸素化合物(アルコール)を含む模擬燃料
混合比率
油 成分
%(体積分率)
2,2,4-トリメチルペンタン 30
トルエン 50
1
ジイソブチレン 15
エタノール 5
2,2,4-トリメチルペンタン 25.35 a)
トルエン 42.25 a)
ジイソブチレン 12.68 a)
2
エタノール 4.22 a)
メタノール 15.00
水 0.50
2,2,4-トリメチルペンタン 45
トルエン 45
3
エタノール 7
メタノール 3
2,2,4-トリメチルペンタン 42.5
4 トルエン 42.5
メタノール 15
2,2,4-トリメチルペンタン 43
トルエン 43
5 t-ブチルメチルエーテル 10
エタノール 2
メタノール 2
注a) これら四つの原料を混合したものは,油1の84.5 %(体積分率)に相当する。
A.2 標準オイル(試験用潤滑油)
A.2.1 低添加物鉱油の標準例
A.2.1.1 No.1油(IRM 901)
このオイルは,“低膨張”油で,溶剤を含む鉱油・化学処理した脱ろうパラフィン残さ・中性油を厳密な
管理の下で混合したものである。
A.2.1.2 No.2油(IRM 902)
このオイルは,“中膨張”油で,厳選された(湾岸産出の)ナフテン酸原油を溶媒抽出し,高粘度蒸留し
たものを酸処理及び粘度処理することによって得られるものである。
A.2.1.3 No.3油(IRM 903)
このオイルは,“高膨張”油で,厳選された(湾岸産出の)ナフテン酸原油を真空蒸留することで得られ
る希少な潤滑油を2種,厳密な管理の下で混合したものである。
A.2.2 必要条件
標準オイル(試験用潤滑油)は,添加剤を一切含有しない。ただし,例外として,ごく微量(0.1 %程度)
の流動点降下剤だけ添加が認められる。また,標準オイルは,必ず表A.3の特性値に従う。表A.4は標準
オイルの性状の代表例であるが,必ずしも供給者が保証するものではない。
標準オイルの使用が試験に必要だと認められる場合,試験の精度という観点から,必ずメーカ代理店を
通じて入手する。また,試験本来の目的を鑑み,一般に入手できる状態のものでなければならない。ただ

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し,標準オイルの入手が困難な場合には,日常行う試験だけに代替品の使用を認める。代替品の特性は,
表A.3に準拠し,かつ,同じゴムに対する影響が標準オイルと同等でなければならない。
表A.3−標準オイル(試験用潤滑油)の特性値
値 適用
特性
No.1油 No.2油 No.3油 試験規格
アニリン点 ℃ 124±1 93±3 70±1 ISO 2977
動粘度,
20±1 a) 20±1 a) 33±1 b) ISO 3104
m2/s(×10−6)
引火点,℃,min. 243 240 163 ISO 2592
密度15 ℃,g/cm3 0.886±0.002 0.933±0.006 0.921±0.006 ISO 3675
粘度比重定数 − 0.865±0.005 0.880±0.005
ナフテン酸含有率,cN,% − ≧35 ≧40
パラフィン含有率,cP,% − ≦50 ≦45
注a) 99 ℃にて測定
b) 37.8 ℃にて測定
表A.4−標準オイル(試験用潤滑油)の代表的性状
値 適用
特性
No.1油 No.2油 No.3油 試験規格
流動点,℃ − −12 −31 ISO 3016
屈折率(20 ℃) 1.486 0 1.510 5 1.502 6 ISO 5661
芳香族分含有率,cA,% − 12 14
硫黄含有率,% 0.3 0.3 0.3 ISO 5282
A.3 試験用サービス油
試験用サービス油は,JIS K 6258の5.4.3(試験用サービス油)による。
A.4 化学試薬
化学試薬を用いて試験をする場合,実際に引布が使用される場面で接触が想定される物質を,想定され
る濃度で用いる。液体の構成が不明な場合には,ISO 175の化学試薬リストを参照するとよい。

――――― [JIS K 6404-3 pdf 40] ―――――

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JIS K 6404-3:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1420:2001(MOD)
  • ISO 4675:1990(MOD)
  • ISO 5978:1990(MOD)
  • ISO 6450:2005(MOD)
  • ISO 7229:1997(MOD)

JIS K 6404-3:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6404-3:2015の関連規格と引用規格一覧