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6 外観及び形状
6.1 外観
継手の外観は,内外面が滑らかで,使用上支障となるきず,割れなどの欠点があってはならない。
6.2 形状
継手の形状は,TS及びHITSについては表8表27,IWPSについては表30表36による。接合部は,
実用的に正円の断面をもち,その端面は,継手の軸に対して直角でなければならない。
なお,外面の適切な箇所に,補強のためのリブを付けることができる。
7 寸法及びその許容差
7.1 継手の寸法及びその許容差
継手の寸法及びその許容差は,TS及びHITSについては表6表27,IWPSについては表28表36に
よる。
なお,許容差が,“%”で規定されている場合,計算の結果,小数点以下は,四捨五入とする。
7.2 B形継手に加工する原管の寸法及びその許容差
表7,表10及び表22表27のB形継手に加工する原管の寸法及びその許容差は,表3のとおりとする。
ただし,加工した継手の厚さが,JIS K 6742に規定されている当該呼び径の管最小厚さを下回らない場合
は,JIS K 6742に規定する管を原管としてもよい。
表3−原管の寸法及びその許容差
単位 mm
呼び径 外径 厚さ
基準寸法 最大・最小外 基準寸法 許容差
径の許容差a)
13 18.0 ±0.2 2.8 ±0.2
16 22.0 3.3 ±0.3
20 26.0 3.3
25 32.0 3.9
30 38.0 ±0.3 3.9
40 48.0 4.4
50 60.0 ±0.4 5.0 ±0.4
65 76.0 ±0.5
75 89.0 6.6
100 114.0 ±0.6 8.1 ±0.5
125 140.0 ±0.8 9.4 ±0.7
150 165.0 ±1.0 11.2
注a) 最大・最小外径の許容差とは,任意の断面における外径の測定値の
最大値及び最小値(最大・最小外径)と,基準寸法との差をいう。
8 材料
継手の材料は,次による。
a) 硬質ポリ塩化ビニル管継手の材料は,ポリ塩化ビニルを主体とし,安定剤,顔料などを加えたものと
する。
なお,可塑剤及び可塑剤を含む材料は,使用してはならない。
――――― [JIS K 6743 pdf 6] ―――――
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b) 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管継手の材料は,ポリ塩化ビニルを主体とし,安定剤,顔料及び耐候性
に著しい悪影響を及ぼすことのない改質剤などを加えたものとする。
なお,可塑剤及び可塑剤を含む材料は,用いてはならない。
c) ポリ塩化ビニル以外の部分の材料は,通常の使用及び施工に十分に耐えられるだけの強度及び耐久性
をもたなければならない。
9 試験方法
9.1 性能試験
9.1.1 引張試験
継手の引張試験は,JIS K 6815-1:2002及びJIS K 6815-2:2002による。ただし,試験片及び状態調節につ
いては,次によってもよい。
a) 試験片 A形継手の場合は供試継手から,B形継手の場合は供試原管から,受渡当事者間の協定によ
って適切な試験片を作製する。
b) 状態調節 試験片は,23 ℃±2 ℃で60分間以上状態調節を行う。
9.1.2 耐圧試験
継手の耐圧試験は,JIS S 3200-1による。ただし,試験水圧は4.0 MPaとする。
9.1.3 偏平試験
B形継手に加工する原管の偏平試験は,供試原管から長さ50 mm以上の環状試験片を切り取り,これを
23 ℃±2 ℃で60分間以上状態調節後,2枚の平板間に挟み,試験片の軸に直角方向に10 mm/min±2
mm/minの速さで試験片の外径が,その1/2になるまで圧縮し,管外表面を目視によって調べる。試験温度
は,23 ℃±2 ℃とする。試験片を圧縮する平板の寸法は,1/2まで圧縮したとき,変形した試験片より十
分大きくする。
9.1.4 耐衝撃試験
A形継手の耐衝撃試験は,附属書JAによる。B形継手については,B形に加工する原管を用いて,JIS K
6742の附属書JA(耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管の耐衝撃試験方法)による。
9.1.5 ビカット軟化温度試験
継手のビカット軟化温度試験は,JIS K 6816による。
9.1.6 浸出試験
A形継手の浸出試験は,附属書JBによる。B形継手については,B形に加工する原管を用いて,JIS K 6742
の附属書JB(水道用硬質ポリ塩化ビニル管の浸出試験方法)による。
9.1.7 圧縮試験
継手の圧縮試験は,EN 802による。
9.1.8 熱間内圧クリープ試験
継手の熱間内圧クリープ試験は,ISO 1167-1及びISO 1167-3による。試験条件は,表4による。
――――― [JIS K 6743 pdf 7] ―――――
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表4−熱間内圧クリープ試験の試験条件
供試体 試験温度 試験圧力 試験時間
℃ MPa h
呼び径160未満の 20 4.2 1
A形継手 3.2 1 000
呼び径160以上の 3.36 1
A形継手 2.56 1 000
呼び径90以下の 4.2 1
B形継手
呼び径90を超える 3.36
B形継手
9.1.9 熱し(弛)緩試験
継手の熱し(弛)緩試験は,ISO 580による。
9.1.10 不透明性試験
継手の不透明性試験は,ISO 7686による。
9.2 外観及び形状
継手の外観及び形状は,目視によって調べる。
9.3 寸法
継手及びB形継手に加工する原管の寸法は,JIS B 7502に規定するマイクロメータ,JIS B 7507に規定
するノギス,又はこれらと同等以上の精確さ(真度及び精度)をもつものを用いて測定する。
9.4 試験結果の数値の表し方
9.1.1,9.1.5及び9.1.10の試験結果,9.1.6の“鉛及びその化合物”,“亜鉛及びその化合物”,“有機物[全
有機炭素(TOC)の量]”及び“残留塩素の減量”の試験結果は,表2の性能に規定する数値より1桁下の
位まで求め,JIS Z 8401によって規定の数値に丸める。また,9.1.6の試験結果は,JIS S 3200-7の9.(分
析結果の補正)による。
10 検査
継手の検査は,形式検査と受渡検査とに区別し,それぞれの検査項目は,表5で○が付いた項目とする。
各項目は,この規格に適合しなければならない。ただし,受渡検査は,受渡当事者間の協定によって表5
の項目の中から選択して行うことができる。また,浸出性の受渡検査は,一定期間ごとに行う。
なお,検査の試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。
――――― [JIS K 6743 pdf 8] ―――――
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表5−形式検査及び受渡検査の項目
検査項目 検査
形式検査 受渡検査
TS HITS IWPS TS HITS IWPS
引張降伏強さ ○ ○ − ○ ○ −
耐圧性 ○ ○ ○ ○ ○ ○
偏平性(B形継手に適用する。) ○ ○ − ○ ○ −
耐衝撃性 − ○ − − ○ −
ビカット軟化温度 ○ ○ ○ − − −
浸出性 ○ ○ ○ ○ ○ ○
圧縮性 − − ○ − − ○
熱間内圧クリープ性 − − ○ − − −
熱し(弛)緩性 − − ○ − − ○
不透明性 − − ○ − − −
外観及び形状 ○ ○ ○ ○ ○ ○
寸法 ○ ○ ○ ○ ○ ○
表示 ○ ○ ○ ○ ○ ○
11 表示
11.1 継手の色
ポリ塩化ビニル成形部分の継手の色は,硬質ポリ塩化ビニル管継手が灰色,耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニ
ル管継手が暗い灰青色とする。
11.2 継手の表示
継手の表示は,次による。
a) 次の事項を継手の外側に,容易に消えない方法で表示しなければならない。
1) “ ”の記号
2) 呼び径
3) 製造業者名又はその略号
b) 次の事項を継手又は包装の外側に,容易に消えない方法で表示しなければならない。
1) 日本工業規格(日本産業規格)の番号
2) 種類又はその記号
3) 製造年又はその略号
4) ベンドにはベンドの角度
5) CソケットにはVC
11.3 取扱い上の注意事項
取扱い上の注意事項を,取扱説明書,技術資料などに記載し,これらを読む旨を製品,包装,送り状な
どに表示することが,望ましい。
注意事項の例を,次に示す。
a) 継手には,高所からの落下,放り投げなどによる過度の衝撃を加えない。
b) 継手には,直接ねじを切ってはならない。
c) 継手には,継手の材質に悪影響を及ぼす物質(例えば,アセトン,シンナー,クレオソート,殺虫剤,
白あり駆除剤など)の吹付け,塗布,接触などを行ってはならない。
――――― [JIS K 6743 pdf 9] ―――――
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なお,上記の物質が直接継手に接触しない場合であっても,例えば,継手が浅く埋設されている場
合,上記の物質を地面にこぼすと,地中に浸透することによって,継手が侵される場合があるので注
意しなければならない。
d) 接着起因の事故を防ぐため,次の事項を守らなければならない。
1) 接着剤は,継手の種類に応じた適正なものを使用し,必ず,清掃した管と継手との接合面の両面に
薄く均一に塗布し,速やかに接合し,規定の時間,挿入力を保持する。
2) 接合後は,はみ出した接着剤を拭き取る。施工に当たっては,管内に充満する接着剤の溶媒蒸気を
追い出すために,換気などの対策を講じる。
e) 継手を屋外で保管する場合は,直射日光を避けるため,熱気のこもらない方法でシート掛けをするな
どの対策を講じる。
f) 給水栓用継手を用いて給水栓,化粧鋼管,ねじ切り鋼管などと接続する場合は,取扱説明書,技術資
料などに記載されている施工方法及び標準締付けトルクを守らなければならない。過度な締付けをす
ると,給水栓継手からの漏水又は給水栓継手が破損することがある。
g) 不等沈下,温度変化などによる伸縮に対応するため,必要に応じ適切な場所に,可とう性のある継手
を設置するなどの対策を講じなければならない。
――――― [JIS K 6743 pdf 10] ―――――
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JIS K 6743:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1452-1:2009(MOD)
- ISO 1452-3:2009(MOD)
JIS K 6743:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.30 : 非流体用プラスチックパイプ及び継手
JIS K 6743:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB0205-2:2001
- 一般用メートルねじ―第2部:全体系
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6353:1997
- 水道用ゴム
- JISK6742:2016
- 水道用硬質ポリ塩化ビニル管
- JISK6816:2008
- 熱可塑性プラスチック管及び継手―ビカット軟化温度試験方法
- JISK6900:1994
- プラスチック―用語
- JISS3200-1:1997
- 水道用器具―耐圧性能試験方法
- JISS3200-7:2004
- 水道用器具―浸出性能試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態