JIS K 6777:2016 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管継手 | ページ 2

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7.2 継手の寸法及びその許容差

  継手の寸法及びその許容差は,HTについては,表7表19,IHTについては,表21表26による。
なお,許容差が,“%”で規定されている場合,計算の結果,小数点以下は,四捨五入とする。

8 材料

  継手の材料は,次による。
a) 継手の材料は,塩素化ポリ塩化ビニルを主体とし,良質な安定剤,顔料などを加える。
なお,可塑剤及び可塑剤を含む材料は,用いてはならない。
b) 塩素化ポリ塩化ビニル以外の部分の材料は,通常の使用及び施工に十分耐えられるだけの強度及び耐
久性をもたなければならない。

9 試験方法

9.1 性能試験

9.1.1  引張試験
継手の引張試験は,JIS K 6815-1:2002及びJIS K 6815-2:2002によって行う。ただし,試験片及び状態調
節については,次によってもよい。
a) 試験片 A形継手の場合は,供試継手から,B形継手の場合は,供試原管から,受渡当事者間の協定
によって適切な試験片を作製する。
b) 状態調節 試験片は,23 ℃±2 ℃で60分間以上状態調節を行う。
9.1.2 耐圧試験
継手の耐圧試験は,JIS S 3200-1による。ただし,試験水圧は4.0 MPaとする。
9.1.3 偏平試験
B形継手に加工する原管の偏平試験は,供試原管から長さ50 mm以上の環状試験片を切り取り,これを
23 ℃±2 ℃で60分間以上状態調節後,2枚の平板間に挟み,試験片の軸に直角方向に10 mm/min±2
mm/minの速さで試験片の外径が,その1/2になるまで圧縮し,管外表面を目視によって調べる。試験温度
は,23 ℃±2 ℃とする。試験片を圧縮する平板の寸法は,1/2まで圧縮したとき,変形した試験片より十
分大きくする。
9.1.4 熱間内圧クリープ試験
9.1.4.1 HTの熱間内圧クリープ試験
HTの熱間内圧クリープ試験は,供試継手又はJIS K 6776の10.1.4(熱間内圧クリープ試験)に規定す
る管を接着接合し,90 ℃±2 ℃で1時間以上状態調節後,適切な方法で内部に90 ℃の温水を満たし,1.5
MPaの圧力を加えて,そのままの温度及び圧力で1時間保持する。
なお,試験温度は,規定温度に対して,測定温度の平均が,±1 ℃以内で,かつ,測定温度のばらつき
の最大が,±2 ℃以内の範囲とする。試験圧力は,規定圧力に対して99 %以上の圧力を加える。
9.1.4.2 IHTの熱間内圧クリープ試験
IHTの熱間内圧クリープ試験は,ISO 1167-1による。また,試験条件は,表3による。ただし,短期試
験である20 ℃又は60 ℃の条件については,どちらかの条件で実施すればよい。条件選択で議論のある場
合は,60 ℃で実施する。

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表3−IHTの熱間内圧クリープ試験の試験条件
試験温度 円周応力 試験時間
℃ MPa h
20 33.70 1
60 21.07 1
80 6.14 3 000
90 2.85 17 520
9.1.5 ビカット軟化温度試験
継手のビカット軟化温度試験は,JIS K 6816による。
9.1.6 浸出試験
A形継手の浸出試験は,附属書JAによる。B形継手については,B形に加工する原管を用いて,JIS K 6776
の附属書JA(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管の浸出試験方法)による。
9.1.7 熱し(弛)緩試験
継手の熱し(弛)緩試験は,ISO 580による。

9.2 外観及び形状

  継手の外観及び形状は,目視によって調べる。

9.3 寸法

  継手の寸法は,JIS B 7502に規定するマイクロメータ,JIS B 7507に規定するノギス,又はこれらと同
等以上の精確さ(真度及び精度)をもつものを用いて測定する。

9.4 試験結果の数値の表し方

  9.1.1及び9.1.5の試験結果,9.1.6の“鉛及びその化合物”,“亜鉛及びその化合物”,“有機物[全有機炭
素(TOC)の量]”及び“残留塩素の減量”の試験結果は,表2の性能に規定する数値より1桁下まで求め,
JIS Z 8401によって規定の数値に丸める。また,9.1.6の試験結果は,JIS S 3200-7の9.(分析結果の補正)
による。

10 検査

  継手の検査は,形式検査と受渡検査とに区別し,それぞれの検査項目は,表4で○が付いた項目とする。
各項目は,この規格に適合しなければならない。ただし,受渡検査は,受渡当事者間の協定によって表4
の項目の中から選択して行うことができる。また,浸出性の受渡検査は,一定期間ごとに行う。
なお,検査の試料の採取方法は,受渡当事者間の協定による。

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表4−形式検査及び受渡検査の項目
検査項目 検査
形式検査 受渡検査
HT IHT HT IHT
引張降伏強さ ○ − ○ −
耐圧性 ○ ○ ○ ○
偏平性(B形継手に適用する。) ○ − ○ −
熱間内圧クリープ性 ○ ○ − −
ビカット軟化温度 ○ ○ − −
浸出性 ○ ○ ○ ○
熱し(弛)緩性 − ○ − ○
外観及び形状 ○ ○ ○ ○
寸法 ○ ○ ○ ○
表示 ○ ○ ○ ○

11 表示

11.1 継手の色

  継手の色は,茶色とする。ただし,受渡当事者間の協定によって,その他の色を用いてもよい。

11.2 継手の表示

  継手の表示は,次による。
a) 次の事項を継手の外側に,容易に消えない方法で表示しなければならない。
1) 呼び径
2) 製造業者名又はその略号
b) 次の事項を継手又は包装の外側に,容易に消えない方法で表示しなければならない。
1) 日本工業規格(日本産業規格)の番号
2) 種類又はその記号
3) 製造年又はその略号
4) ベンドにはベンドの角度

11.3 取扱い上の注意事項

  取扱い上の注意事項を,取扱説明書,技術資料などに記載し,これらを読む旨を製品,包装,送り状な
どに表示することが,望ましい。
注意事項の例を次に示す。
a) 継手には,高所からの落下,放り投げなどによる過度の衝撃を加えない。
b) 継手には,直接ねじを切ってはならない。
c) 継手には,継手の材質に悪影響を及ぼす物質(例えば,アセトン,シンナー,クレオソート,殺虫剤,
白あり駆除剤など)の吹付け,塗布,接触などを行ってはならない。
なお,上記の物質が直接継手に接触しない場合であっても,例えば,継手が浅く埋設されている場
合,上記の物質を地面にこぼすと,地中に浸透することによって,継手が侵される場合があるので注
意しなければならない。
d) 接着起因の事故を防ぐため,次の事項を守らなければならない。
1) 接着剤は,継手の種類に応じた適切なものを使用し,必ず,清掃した管と継手との接合面の両面に
薄く均一に塗布し,速やかに接合し,規定の時間,挿入力を保持する。

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2) 接合後は,はみ出した接着剤を拭き取る。施工に当たっては,管内に充満する接着剤の溶媒蒸気を
追い出すために,換気などの対策を講じる。
e) 継手を屋外で保管する場合は,直射日光を避けるため,熱気のこもらない方法でシート掛けをするな
どの対策を講じる。
f) 給水栓用継手を用いて給水栓,化粧鋼管,ねじ切り鋼管などと接続する場合は,取扱説明書,技術資
料などに記載されている施工方法及び標準締付けトルクを守らなければならない。過度な締付けをす
ると,給水栓継手からの漏水又は給水栓継手が破損することがある。
g) 不等沈下,温度変化などによる伸縮に対応するため,必要に応じ適切な場所に,可とう性のある継手
を設置するなどの対策を講じなければならない。
表5−A形の接合部寸法及びその許容差
単位 mm
呼び径 d1 d1の許容差 l a) d2 d2の許容差 d(最小) D(最小)
13 18.30 ±0.20 22 17.55 ±0.25 14 26
16 22.35 27 21.55 17 29
20 26.35 33 25.50 21 34
25 32.50 ±0.30 38 31.40 ±0.35 26 41
30 38.50 42 37.45 34 46
40 48.50 47 47.45 40 56
50 60.50 52 59.45 50 69
注記 二点鎖線で示す形状にすることもできる。
注a) の許容差は,±4 mmとする。

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表6−B形の接合部寸法及びその許容差
単位 mm
呼び径 d1 d1の許容差 l a) d2 d2の許容差 d(最小)
13 18.30 ±0.20 22 17.55 ±0.25 14
16 22.35 27 21.55 17
20 26.35 33 25.50 21
25 32.50 ±0.30 38 31.40 ±0.35 26
30 38.50 42 37.45 34
40 48.50 47 47.45 40
50 60.50 52 59.45 50
注a) の許容差は,±4 mmとする。
表7−ソケット(A形)
単位 mm
呼び径 D(最小) L a) t(最小)
13 26 49 3.5
16 29 59
20 34 71 4.0
25 41 82
30 46 89 4.5
40 56 99
50 69 109 5.0
注a) の許容差は,±6 mmとする。

――――― [JIS K 6777 pdf 10] ―――――

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