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4. 試験項目及び試験回数 成形粉の試験項目及び試験回数は,表2による。
表2 成形粉の試験項目及び試験回数
試験項目 粉末で行う試験 成形して行う試験 試験回数 該当試験項目番号
外観 ○ ○ 1回 5.2
見掛け密度 ○ − 1回 5.3
粒度分布 ○ − 1回 5.4
水分及び高温揮発分 ○ − 2回(平均値) 5.5
融点 ○ − 1回 5.6
比重 − ○ 1回 5.7
引張強さ及び伸び − ○ 3回(平均値) 5.8
絶縁破壊電圧 − ○ 平均値 5.9
10回 及び
最低値
備考 表中の○印は,該当する試験項目を示す。
5. 試験方法
5.1 試験条件 試料及び試験片は,下記の試験状態に1時間以上放置した後,試験を行う。
(1) 5.2(外観),5.3(見掛け密度),5.4(粒度分布),5.5(水分及び高温揮発分),5.6(融点)及び5.9(絶
縁破壊電圧)の場合は,JIS Z 8703の標準温度状態4級 (20±15℃) ,標準湿度状態3級 [(65±20) %]
の室内で行う。
(2) 5.7(比重),5.8(引張強さ及び伸び)の場合は,JIS Z 8703の標準湿度状態3級 [(65±20) %] の室内
で行う。ただし試験温度は,25±2℃とする。
5.2 外観 適当量をガラス板上に広げた成形粉及び3.2によって作られた試験片について,不純物,ちり,
着色の有無などを肉眼で調べる。
5.3 見掛け密度
5.3.1 装置及び器具
(1) 見掛け密度測定装置は,図4に示す形状寸法の金属製(黄銅又はステンレス鋼)のものとする。
(2) ふるいは,ふるい目の大きさ1.7mmのJIS Z 8801の付表2の網ふるいとする。
――――― [JIS K 6891 pdf 6] ―――――
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図4 見掛け密度測定装置
5.3.2 操作 試料の適当量を下部に受皿を付けたふるいに挿入した後,ふたをして機械的方法又は手動に
より約3分間ふるい分ける。
ふるい目を通過した試料約120mlを採取し,ダンパーを差し込んだ見掛け密度測定装置の漏斗に挿入す
る。速やかにダンパーを引き抜き,図4のはかり瓶に落とす。試料が漏斗に付着して落ちない場合には,
漏斗の器壁を軽くたたくか,細い針金で突いて落とす。
はかり瓶から盛り上がった試料は平板で擦り落とした後,試料の入ったはかり瓶の質量を0.1gまで正確
に量る。
5.3.3 計算 次の式によって見掛け密度DA (g/ml) を算出する。
C−A
DA=
B
ここに, A : はかり瓶の質量 (g)
B : はかり瓶の内容積 (ml)
C : 試料の入ったはかり瓶の質量 (g)
5.4 粒度分布
5.4.1 装置及び器具
(1) ふるいは,ふるいの大きさ1.7mm,850 500 300 250 180 150
の付表2及び付表3の網ふるいを用い,枠は付表5の直径150mm,深さ45mmを標準とする(2)。
――――― [JIS K 6891 pdf 7] ―――――
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(2) ふるい機は,機械振動式のものとする(3)。
注(2) 必要なふるい目の大きさについては,当事者間において協議の上決定する。
(3) ふるい振動機は,ふるい直径150mm,200mm兼用で,深さ45mmのもの6個架けで,振動は4
4.8Hz [{240290c/min}],ハンマリング2.282.75Hz [{137165c/min}] のものとする。
5.4.2 操作 試料50100gを0.1gまで正確に量り取る。ふるい目の小さいふるいから順次に重ね,最下
部に受皿を付けて,最上部のふるいに試料を挿入しふたをする。ふるい振動機をもって10分±15秒ふる
い分ける。
ふるい分けの終わった試料は各ふるいごとに,それぞれの質量を0.1gまで量る。
5.4.3 計算 各粒度ごとの質量のふるい分け前の全試料に対する百分率を小数第1位まで算出する。誤差
は求めた百分率の和と100%との差をもって示す。求めた百分率の和が100%を超えるときは,誤差をマイ
ナスとして表す。
5.5 水分及び高温揮発分
5.5.1 装置及び器具
(1) るつぼは白金製又は磁製るつぼを用いる。磁製るつぼを用いる場合は,JIS R 1301のA形50mlのも
のとする。
(2) 加熱装置は,電気恒温乾燥器及び電気炉とする。
(3) デシケーターは,塩化カルシウム入りのものとする。
5.5.2 操作 試料約10gを取り,質量既知の白金製又は磁製るつぼ(4)に入れて1mgまで正確に量る。次
に電気恒温乾燥器中に移し,器内の温度が150±5℃になってから2時間乾燥した後,デシケーター中に室
温になるまで放冷し,再度1mgまで正確に量る。
次に試料をるつぼに入れたままで電気炉に移し,炉内の温度が370±5℃になってから,2時間加熱した
後取り出し,デシケーター中に室温になるまで放冷する。冷却後1mgまで正確に量る。
注(4) 磁製るつぼを使用する場合は,なるべく早く量るようにする。
5.5.3 計算 次の式によって水分WL (%) 及び高温揮発分WH (%) を算出する。値はそれぞれ2回の算術
平均をもって表す。
W0−W1
WL= 100
W0
W1−W2
WH= 100
W0
ここに, W0 : 試料の質量 (g)
W1 : 150±5℃で2時間乾燥後の試料の質量 (g)
W2 : 370±5℃で2時間加熱後の試料の質量 (g)
5.6 融点
5.6.1 試験片 試料約0.05gを直径約10mmの円筒形金型に入れ圧力約98.1MPa [{1tf/cm2}] を加え,厚さ
約0.2mmのシートを成形する。このシートの乳白色半透明な部分を3mm角程度の大きさに切り取って試
験片とする。
5.6.2 装置及び器具 融点測定器は,図5に示す構造のものとする。
――――― [JIS K 6891 pdf 8] ―――――
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図5 融点測定器
5.6.3 操作 試験片を融点測定器のアルミニウム製試験片加熱体の中央のくぼみの底に置き,その上に板
ガラス(約20mm角,厚さ0.5mm以下)を重ねる。試験片の加熱体のくぼみの上部を,更に板ガラスで覆
う。
――――― [JIS K 6891 pdf 9] ―――――
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試験片加熱体の外周に巻き付けたニクロム線ヒーターの端子電圧を電圧調整器によって加減し,試験片
の温度を調節する。
室温から310℃までは温度上昇速度を約15℃/minとし,310℃になったら印加電圧を下げて,温度上昇
速度を1℃/minになるように調節する。
310℃以後は1℃ごとに(1分間ごとに)試験片を観察し,試験片の外側が乳白色から透明に変化したと
きの温度を記録する。次に,電流を断ち放冷する。
以上の操作を2回繰り返す。第1回目の測定値及び第2回目の測定値を,それぞれ“未焼成物の融点”
及び“焼成物の融点”とする。
5.7 比重
5.7.1 試験片 3.2.1によって作られた板から切り取った約2gの質量のものを試験片とする。
5.7.2 装置及び器具 てんびんは,感度1mgのものとする。
5.7.3 操作 試験片の質量を空気中で量り,次に細線で結び,蒸留水中につるしたまま量る。更に使用し
た細線を同じ状態で水中につるして量る。
質量の測定は,規定された温度の空気中及び水中で行い,1mgまで読み取る。
5.7.4 計算 次の式によって比重G (25/25℃) を求める。
W
G=
W−( A−B)
ここに, W : 試験片の空気中における質量 (g)
A : 細線に取り付けた試験片の蒸留水中における質量 (g)
B : 細線の蒸留水中における質量 (g)
5.8 引張強さ及び伸び
5.8.1 試験片 3.2.1で作られた板又は(5)5.9.1によって切削されたテープから,図6に示すJIS K 6251の
ダンベル状3号形を作り試験片とする。
注(5) 試験片は当事者間の協定によって,いずれの試験片を選んでもよい。
図6 引張強さ試験片
5.8.2 装置
(1) 試験機は,クロスヘッド速度を一定に保つことのできる材料試験機とする。ただし,その試験機の許
容誤差は,標準荷重に対し±1%以内とする。
(2) 寸法測定器は,JIS B 7502の0.01mm目盛のもの又はこれと同等以上の精度をもつもの,JIS B 7507
の最小読取り長さ0.02mmのノギス又はこれと同等以上の精度をもつものとする。
――――― [JIS K 6891 pdf 10] ―――――
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JIS K 6891:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.20 : 熱可塑性材料
JIS K 6891:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISR1301:1987
- 化学分析用磁器るつぼ
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい