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K 6933 : 2013 (ISO 307 : 2007)
X 流下時間,秒
Y 濃度,%(質量分率)
図B.1−流下時間/濃度関係の例
B.4 硫酸濃度の調製
B.4.1 硫酸の溶液濃度が96 %未満の場合
硫酸に濃度が分かっている,より高濃度の硫酸を,二つの溶液濃度の値から算出した比で混合し,要求
される96.00 %±0.20 %に調製し,混合硫酸の濃度を決定する。
B.4.2 硫酸の溶液濃度が96 %より高い場合
硫酸に濃度が分かっている,より低濃度の硫酸を,二つの溶液濃度の値から算出した比で混合し,要求
される96.00 %±0.20 %に調製し,混合硫酸の濃度を決定する。
注記 水での濃硫酸の希釈は,次の理由から好ましくない。必要な水の量は非常に少ないため,しば
しば希釈エラーにつながる。安全上の理由から,濃硫酸に水を加えて希釈するのは極めて好ま
しくなく,常に水に硫酸を追加するのがよい。水に硫酸を追加するのは,濃硫酸の濃度を希釈
する方法としては,現実的でない。
――――― [JIS K 6933 pdf 16] ―――――
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K 6933 : 2013 (ISO 307 : 2007)
附属書C
(参考)
滴定による市販ぎ酸濃度の定量及び90 %への調製
C.1 一般
利用可能な市販のぎ酸の濃度は約98 %100 %である。濃度は90 %±0.15 %に調製する。ぎ酸の濃度は
電位差滴定によって定量する。
C.2 装置及び試薬
C.2.1 電位差滴定装置 複合ガラス電極のものを用いる。
C.2.2 水酸化ナトリウム 容量分析用の標準水溶液,c(NaOH)=1 mol/lのものを用いる。市販されている
調製済みの溶液又はアンプル液が望ましい。
C.2.3 脱炭酸水 298 Kでの最大伝導率は0.056 μS/cmのもの。
C.2.4 フタル酸水素カリウム
C.2.5 校正ビュレット 測定精度は0.1 %以内で,呼び容量が50 ml又は望ましくは100 mlのもの。
C.3 手順
C.3.1 水酸化ナトリウム水溶液の滴定量の決定
精度0.000 1 gで,約1.5 gのフタル酸水素カリウムをひょう量し,水80 mlに溶解する。20 ℃で,水酸
化ナトリウム水溶液を用いて溶液を滴定し,式(C.1)によって,測定回数5回の平均値を算出し,水酸化ナ
トリウム水溶液の滴定量を決定する。
mt
n= (C.1)
204.23 1
v .0001
ここに, mt : 用いたフタル酸水素カリウム試料の質量(g)
204.23 : 用いたフタル酸水素カリウムのモル質量(g/mol)
v1 : 用いた水酸化ナトリウム水溶液の容量(ml)
0.001 : ミリリットルをリットルに変換する係数
n : 水酸化ナトリウム水溶液の滴定量(mol/l)
滴定は,二酸化炭素の影響を避けるため,窒素雰囲気下で実施することが望ましい。
C.3.2 ぎ酸濃度の決定
精度0.000 1 gで,約0.6 gのぎ酸をひょう量し,約80 mlの水に溶解する。20 ℃で,水酸化ナトリウム
水溶液を用いて溶液を滴定し,ぎ酸の濃度は,式(C.2)によって算出し,3回の測定の平均値を求める。
v2 .0001n 46.03
c= 100 (%) (C.2)
mF
ここに, v2 : 用いた水酸化ナトリウム水溶液の容量(ml)
0.001 : ミリリットルをリットルに変換する係数
n : 水酸化ナトリウム水溶液(mol/l)の滴定量
46.03 : 用いたぎ酸のモル質量(g/mol)
mF : 用いたぎ酸の質量(g)
c : ぎ酸濃度(質量分率%)
注記 滴定によるぎ酸の含有量定量の標準偏差は,絶対値で0.05 %未満と予期される。3回の測定に
よって,標準偏差は 0.03 %未満(絶対値)になると予期される。
――――― [JIS K 6933 pdf 17] ―――――
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K 6933 : 2013 (ISO 307 : 2007)
C.4 ぎ酸濃度の調整
ぎ酸濃度が高い場合は,必要な濃度にするために,注意深く酸を蒸留水に混ぜて調製する。酸は常に,
静かに蒸留水に注ぐ必要がある。濃度が低い場合は,高い濃度の酸を混ぜて調製する。
――――― [JIS K 6933 pdf 18] ―――――
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K 6933 : 2013 (ISO 307 : 2007)
附属書D
(参考)
密度測定による市販ぎ酸濃度の定量及び90 %への調製
D.1 一般
利用可能な市販のぎ酸の濃度は,約98 %100 %である。濃度を90 %±0.15 %に調製する。ぎ酸濃度は
密度測定によって定量する。
D.2 装置
D.2.1 密度測定装置 いわゆる“振動U字管原理”に基づく測定装置によって0.000 01 kg/m3の精度のも
の。
D.3 手順
ぎ酸の密度を20 ℃において少なくとも小数点以下5桁まで測定し,図D.1及び表D.1によって濃度を
決定する。
ぎ酸の濃度が非常に高い場合,酸を蒸留水で慎重に混合し,所要の濃度にする。酸は常に静かに蒸留水
に流し入れる。濃度が非常に低い場合,酸はより高い濃度の酸と混ぜる。
注記 密度によるぎ酸濃度の決定の標準偏差は絶対値で0.01 %未満と見込まれる。
X 20 ℃における密度
Y ぎ酸濃度 %(質量分率)(参考文献[13])
図D.1−密度を関数としたぎ酸濃度
――――― [JIS K 6933 pdf 19] ―――――
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K 6933 : 2013 (ISO 307 : 2007)
表D.1−ぎ酸濃度を関数とした20 ℃におけるぎ酸密度(kg/dm3)
(曲線適合データ)
密度 ぎ酸濃度a) ぎ酸濃度 密度 ぎ酸濃度a) ぎ酸濃度
kg/dm3 曲線適合 kg/dm3 曲線適合
データ データ
%(質量分率) %(質量分率) %(質量分率) %(質量分率)
1.202 80 89 89.017 53 1.204 46 − 90.008 22
1.203 60 − 89.494 86 1.204 48 − 90.020 15
1.203 78 − 89.602 37 1.204 50 − 90.032 07
1.203 96 − 89.709 86 1.204 52 − 90.043 99
1.204 12 − 89.805 39 1.204 54 − 90.055 90
1.204 14 − 89.817 33 1.204 56 − 90.067 82
1.204 16 − 89.829 27 1.204 58 − 90.079 74
1.204 18 − 89.841 20 1.204 60 − 90.091 65
1.204 20 − 89.853 14 1.204 62 90.1 90.103 56
1.204 22 − 89.865 07 1.204 64 − 90.115 48
1.204 24 − 89.877 01 1.204 66 − 90.127 39
1.204 26 − 89.888 94 1.204 68 − 90.139 30
1.204 28 89.9 89.900 87 1.204 70 − 90.151 20
1.204 30 − 89.912 81 1.204 72 − 90.163 11
1.204 32 − 89.924 74 1.204 74 − 90.175 01
1.204 34 − 89.936 67 1.204 76 − 90.186 91
1.204 36 − 89.948 59 1.204 78 − 90.198 81
1.204 38 − 89.960 52 1.204 96 − 90.305 84
1.204 40 90 89.972 45 1.205 12 − 90.400 84
1.204 42 − 89.984 37 1.205 28 − 90.495 70
1.204 44 − 89.996 30 1.205 90 91 90.861 65
注a) 参考文献[13]
――――― [JIS K 6933 pdf 20] ―――――
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JIS K 6933:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 307:2007(IDT)
JIS K 6933:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.20 : 熱可塑性材料
JIS K 6933:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6920-1:2018
- プラスチック―ポリアミド(PA)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK6920-2:2009
- プラスチック―ポリアミド(PA)成形用及び押出用材料―第2部:試験片の作製方法及び特性の求め方
- JISK7250-4:2002
- プラスチック―灰分の求め方―第4部:ポリアミド
- JISK7251:2002
- プラスチック―水分含有率の求め方
- JISK7367-1:2002
- プラスチック―毛細管形粘度計を用いたポリマー希釈溶液の粘度の求め方―第1部:通則
- JISR3505:1994
- ガラス製体積計