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JIS K 7373:2006 規格概要
この規格 K7373は、無色,半透明白色及び不透明白色のプラスチックの黄色度及び黄変度の試験方法について規定。
JISK7373 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K7373
- 規格名称
- プラスチック―黄色度及び黄変度の求め方
- 規格名称英語訳
- Plastics -- Determination of yellowness index and change of yellowness index
- 制定年月日
- 2006年12月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.01
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック I(試験) 2021, プラスチック II(材料) 2021, 色彩 2019
- 改訂:履歴
- 2006-12-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 7373:2006 PDF [9]
K 7373 : 2006
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック工業連盟 (JPIF)/財団法人
日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS K 7373には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) 精度
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 7373 pdf 1] ―――――
K 7373 : 2006
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 試験の一般条件・・・・[2]
- 4.1 試験用試料及び試験片の作製・・・・[2]
- 4.2 試験場所の標準状態・・・・[2]
- 5. 測定方法及び測定条件・・・・[2]
- 5.1 一般・・・・[2]
- 5.2 測定方法・・・・[2]
- 5.3 測定条件・・・・[3]
- 6. 計算方法・・・・[4]
- 6.1 黄色度 (YI) の計算方法・・・・[4]
- 6.2 黄変度 ( ‰ 算方法 47. 報告・・・・[4]
- 附属書(参考)精度・・・・[6]
――――― [JIS K 7373 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 7373 : 2006
プラスチック−黄色度及び黄変度の求め方
Plastics- Determination of yellowness index and change of yellowness index
序文
この規格は,JIS K 7105から黄色度及び黄変度に関する試験方法を分離・独立して制定した日本工業
規格である。
1. 適用範囲
この規格は,無色(1),半透明白色(2)及び不透明白色(3)のプラスチックの黄色度及び黄変度
の試験方法について規定する。ここにいうプラスチックとは,フィルム状,板状,粉状及びペレット状の
ものをいい,表面がマット(つや消し)状及び表面形状が付与されたもの(以下,パターンという。)を含
む。ただし,蛍光を発するものは含まない。
注(1) 無色とは,実質的に無色透明なものをいう。
(2) 半透明白色とは,光の透過性をもつ白色で,全光線透過率B法(4)による全光線透過率が約30 %
以上のものである。
(3) 不透明白色とは,実質的に光が透過しないものをいう。
(4) 光線透過率及び光線反射率の試験方法は,2007年に日本工業規格(日本産業規格)として新たに制定の予定であ
る。この試験方法が,他の試験方法とともに規定されているJIS K 7105は,その後廃止される
予定である。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。
JIS K 6899-1 プラスチック−記号及び略語−第1部 : 基本重合体(ポリマー)及びその特性
JIS K 7100 プラスチック−状態調節及び試験のための標準雰囲気
JIS K 7105 プラスチックの光学的特性試験方法
JIS Z 8105 色に関する用語
JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部 : 標準測定方法の併行精度及
び再現精度を求めるための基本的方法
JIS Z 8720 測色用標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
JIS Z 8722 色の測定方法−反射及び透過物体色
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8105及びJIS Z 8722によるほか,次による。
a) 黄色度 (YI) 無色又は白色から色相が黄方向に離れる度合い。
備考 黄色度は通常はプラス値であり,マイナスの値は,色相が青であることを示す。
b) 黄変度 ( 期の黄色度と暴露後の黄色度との差。
――――― [JIS K 7373 pdf 3] ―――――
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K 7373 : 2006
備考 光,熱などの環境に暴露されたプラスチックの劣化の評価に用いられる。
4. 試験の一般条件
4.1 試験用試料及び試験片の作製
試料は,品質が同一とみなすことができるロットごとに合理的な方
法によって採取する。フィルム状及び板状の場合は,受渡当事者間の協定によって採取した試料から試験
片を作製し,粉体,ペレットなどその他の形状の場合は,そのまま試験用試料とする。
4.2 試験場所の標準状態
試験場所の標準状態は,JIS K 7100に示す23/50条件の1級又は2級とする。
5. 測定方法及び測定条件
5.1 一般
色の測定は,JIS Z 8722の5.(分光測色方法)又はJIS Z 8722の6.(刺激値直読方法)によ
って三刺激値を求める。光の拡散性のある試料(ヘーズ30 %以上の拡散性試料)の場合には,積分球を備
える等の拡散光を十分に捕そく(捉)可能な光学系を選択する。積分球を使用する場合,JIS Z 8722の5.3.1
及び5.4.1に規定する幾何光学条件c及びgによるときは,積分球に入射する照明光の一部が直接試験片に
照射することがあってはならない。また,JIS Z 8722の5.3.1及び5.4.1に規定する幾何光学条件d及びf
によるときは,試験片から反射・透過した光の一部を直接検出器へ導入しない。
これらはJIS Z 8722の5.3.1及び5.4.1に規定する幾何光学条件c及びgの場合は,積分球の光線入射開
口から入射する光が直接試験片取付け開口に入ることがないように積分球内表面と同等な材質の遮光板を
配置する。同様にJIS Z 8722の5.3.1及び5.4.1に規定する幾何光学条件d及びfの場合は,積分球の試験
片取付け開口から入射する光が直接検出器開口に入ることがないように積分球内表面と同等な材質の遮光
板を配置する。
備考1. 拡散性試料を試験片とする場合,特に,5.1の条件が満たされることが重要である。
2. 半透明白色のフィルム,板をJIS Z 8722の5.3.1及び5.4.1に規定する幾何光学条件d及びf
による方法で透過測定を行う場合,試験片端部からの散逸光が試験結果に影響を及ぼすため,
試験片への入射光束径は開口部の径に対してより小さい方が望ましい。
三刺激値は,JIS Z 8720に規定する標準イルミナントD65又は補助イルミナントCを使用し,XYZ表色
系(2度視野)又はX10Y10Z10表色系(10度視野)で表示する。
5.2 測定方法
測定方法は,次のいずれかによる。
a) フィルム及び板の透過測定方法 試験片の中心部と測定用開口部の中心部とを合わせ,試験片をセッ
トして三刺激値を測定する(図1)。
光線
試験片
図 1 フィルム及び板の透過測定
b) フィルム及び板の反射測定方法 試験片の中心部と測定用開口部の中心部とを合わせ,試験片の裏面
にあて板を置かない状態で,透光性がなく内面反射のない光トラップをかぶせて三刺激値を測定する
(図2)。
――――― [JIS K 7373 pdf 4] ―――――
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K 7373 : 2006
やむをえず裏面にあて板を置く場合は,使用したあて板の種類又は三刺激値を付記しなければなら
ない。
光トラップ
試験片
測定面
光線
図 2 フィルム及び板の反射測定
c) 粉体及びペレットの測定方法 円筒形状などの透明な白板ガラス製又は石英ガラス製の試料容器に試
験用試料を充てんし,反射測定法によって三刺激値を測定する。試料容器は光トラップで覆い,試料
容器の開放面にあて板を使用してはならない(一例として図3に測定方法例を示す。)。
試験用試料を容器に充てんするときは,十分に容器を振って内部に詰めた試験用試料の密度を平均
させてから,へらのような平滑な面の板で余剰の試験用試料を取り除くようにする。このとき上部か
ら圧力を加えてはならない。
測定装置の校正は,試料容器に入れた常用標準白色面を用いて行うか,又は測定装置の測定用開口
部に試料容器の測定面と同じ厚さ及び材質のガラス上に置いた常用標準白色面を用いて行う。
φ60mm
光トラップ
mm
試験用試料
550mm
0
mm
22mm
試料容器
測定面
光線
図 3 粉体及びペレットの測定例
5.3 測定条件
5.3.1 フィルム及び板 フィルム及び板は,次のいずれかによって測定する。
a) 無色の試料 JIS Z 8722の5.4.1に規定する幾何光学条件e,f又はgのいずれかで,5.2 a) の透過測定
方法によって測定する。ただし,無色であってもパターン及びマット(つや消し)試料の場合は,幾
何光学条件f又はgによって,5.2 a) の透過測定方法で測定する。
b) 半透明白色の試料 JIS Z 8722の5.3.1に規定する幾何光学条件adのいずれかで,5.2 b) の反射測
定方法及び/又はJIS Z 8722の5.4.1に規定する幾何光学条件f又はgのいずれかで5.2 a) の透過測
――――― [JIS K 7373 pdf 5] ―――――
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JIS K 7373:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 7373:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6899-1:2015
- プラスチック―記号及び略語―第1部:基本ポリマー及びその特性
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7105:1981
- プラスチックの光学的特性試験方法
- JISZ8105:2000
- 色に関する用語
- JISZ8402-2:1999
- 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)―第2部:標準測定方法の併行精度及び再現精度を求めるための基本的方法
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色