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JIS K 8124:2018 規格概要
この規格 K8124は、試薬として用いる塩化カルシウム(乾燥用)について規定。
JISK8124 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K8124
- 規格名称
- 塩化カルシウム(乾燥用)(試薬)
- 規格名称英語訳
- Calcium chloride (for drying) (Reagent)
- 制定年月日
- 1959年3月30日
- 最新改正日
- 2018年2月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 71.040.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 試薬 I 2020, 試薬 II 2020
- 改訂:履歴
- 1959-03-30 制定日, 1961-03-01 改正日, 1964-03-01 確認日, 1967-03-01 確認日, 1970-03-01 確認日, 1973-04-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1978-02-01 確認日, 1983-04-01 確認日, 1988-03-01 確認日, 1994-07-01 改正日, 2002-09-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2018-02-20 改正
- ページ
- JIS K 8124:2018 PDF [6]
K 8124 : 2018
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 種類・・・・[1]
- 4 性質・・・・[1]
- 4.1 性状・・・・[1]
- 4.2 定性方法・・・・[1]
- 5 品質・・・・[2]
- 6 試験方法・・・・[2]
- 6.1 一般事項・・・・[2]
- 6.2 純度(CaCl2)・・・・[2]
- 6.3 塩基[Ca(OH)2として]・・・・[3]
- 7 容器・・・・[3]
- 8 表示・・・・[3]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 8124 pdf 1] ―――――
K 8124 : 2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
試薬協会(JRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正
すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS K 8124:1994は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成30年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS K 8124:1994によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 8124 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 8124 : 2018
塩化カルシウム(乾燥用)(試薬)
Calcium chloride (for drying) (Reagent)
CaCl2 FW : 110.98
1 適用範囲
この規格は,試薬として用いる塩化カルシウム(乾燥用)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 0050 化学分析方法通則
JIS K 1107 窒素
JIS K 8001 試薬試験方法通則
JIS K 8102 エタノール(95)(試薬)
JIS K 8107 エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
JIS K 8180 塩酸(試薬)
JIS K 8574 水酸化カリウム(試薬)
JIS K 8576 水酸化ナトリウム(試薬)
JIS K 8776 2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸(試薬)
JIS K 8842 ブロモチモールブルー(試薬)
JIS K 8962 硫酸カリウム(試薬)
JIS P 3801 ろ紙(化学分析用)
3 種類
種類は,乾燥用とする。
4 性質
4.1 性状
塩化カルシウム(乾燥用)は,白又はうすい褐色の小塊で潮解性がある。水に溶けやすく,エタノール
(99.5)にやや溶けやすい。
4.2 定性方法
定性方法は,次による。
a) 試料0.1 gに水20 mLを加えて溶かす(A液)。A液5 mLに硝酸銀溶液(20 g/L)1 mLを加えると,
白い沈殿が生じる。
b) 液5 mLにしゅう酸アンモニウム溶液(40 g/L)1 mLを加えると,白い沈殿が生じる。
――――― [JIS K 8124 pdf 3] ―――――
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K 8124 : 2018
5 品質
品質は,箇条6によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
表1−品質
項目 規格値 試験方法
純度(CaCl2) 質量分率 % 85.0以上 6.2
塩基[Ca(OH)2として] 質量分率 % 1.5以下 6.3
6 試験方法
6.1 一般事項
試験方法の一般的な事項は,JIS K 0050及びJIS K 8001による。
6.2 純度(CaCl2)
純度(CaCl2)の試験方法は,次による。
a) 試験用溶液類 試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 水酸化カリウム溶液(100 g/L) JIS K 8574に規定する水酸化カリウム11.8 gを水に溶かして100 mL
にしたもの。ポリエチレンなどの樹脂製瓶に保存する。
2) 2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸希釈粉末(HSNN希釈粉末)
JIS K 8776に規定する2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸0.20 g
に,JIS K 8962に規定する硫酸カリウム10 gを混合したもの。褐色ガラス製瓶に保存する。
3) 0.01 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液(0.01 mol/L EDTA2Na溶液) JIS K
8107に規定するエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物を用い,JIS K 8001のJA.6.4
c) 4)(0.01 mol/L エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム溶液)に従って調製,標定及び計算
する。
b) 器具 主な器具は,次のものを用いる。
− ろ紙 JIS P 3801に規定する5種Cのもの。
c) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 試料0.5 gを全量フラスコ500 mLに0.1 mgの桁まではかりとり,水を標線まで加えて混合する。
2) 乾燥したろ紙でろ過し,最初のろ液15 mLを捨てる。
3) ろ液25 mLを正確にとり,水酸化カリウム溶液(100 g/L)12 mL及び指示薬としてHSNN希釈粉末
0.05 gを加え,0.01 mol/L EDTA2Na溶液で滴定する。
4) 終点は,液の色が赤から赤紫を経て赤みのない青に変わった点とする。
d) 計算 純度(CaCl2)は,次の式を用いて計算する。
V
.0001 109 8 f
A 100
25
m
500
ここに, A : 純度(CaCl2)(質量分率 %)
V : 滴定に要した0.01 mol/L EDTA2Na溶液の体積(mL)
f : 0.01 mol/L EDTA2Na溶液のファクター
m : はかりとった試料の質量(g)
0.001 109 8 : 0.01 mol/L EDTA2Na溶液1 mLに相当するCaCl2の質
量を示す換算係数(g/mL)
――――― [JIS K 8124 pdf 4] ―――――
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K 8124 : 2018
6.3 塩基[Ca(OH)2として]
塩基[Ca(OH)2として]の試験方法は,次による。
a) ガス及び試験用溶液類 ガス及び試験用溶液類は,次のものを用いる。
1) 窒素 JIS K 1107に規定するもの。
2) 二酸化炭素を除いた水 JIS K 8001の5.8 c)(二酸化炭素を除いた水)による。
3) ブロモチモールブルー溶液 JIS K 8842に規定するブロモチモールブルー0.10 gをはかりとり,JIS
K 8102に規定するエタノール(95)50 mLを加えて溶かし,水を加えて100 mLにしたもの。
4) 0.02 mol/L塩酸(必要な場合に用いる。) JIS K 8180に規定する塩酸(特級)を用い,JIS K 8001
のJA.6.5 a) 2)(0.02 mol/L 塩酸)に従って調製する。
5) 0.02 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(必要な場合に用いる。) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウ
ムを用い,JIS K 8001のJA.6.5 c) 2)(0.02 mol/L 水酸化ナトリウム溶液)に従って調製,標定及び
計算する。
6) 0.1 mol/L塩酸 JIS K 8180に規定する塩酸を用い,JIS K 8001のJA.6.4 e) 6)(0.1 mol/L 塩酸)に
よる。
7) 0.1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液(NaOH : 4.000 g/L) JIS K 8576に規定する水酸化ナトリウムを用
い,JIS K 8001のJA.6.4 r) 4)(0.1 mol/L 水酸化ナトリウム溶液)に従って調製,標定及び計算する。
b) 操作 操作は,次のとおり行う。
1) 三角フラスコ100 mLに窒素を毎分約200 mLの流量で約2分間通じ,二酸化炭素を除いた水50 mL
を入れ,ブロモチモールブルー溶液3滴を加え,窒素を液面に吹き付けながら0.02 mol/L塩酸又は
0.02 mol/L 水酸化ナトリウム溶液を用い中間色1) まで滴定する。
2) 試料1.0 gを素早く加え,窒素を液面に吹き付けながら最小目盛0.02 mL以下のメスピペットなどを
用いて0.1 mol/L塩酸で中間色1) まで滴定し,更に0.1 mol/L塩酸0.1 mLを加える(a mL)。
3) 5分間煮沸し,窒素を液面に吹き付けながら最小目盛0.02 mL以下のメスピペットなどを用いて0.1
mol/L 水酸化ナトリウム溶液で中間色1) まで滴定する(b mL)。
注1) IS K 8001のJA.7(緩衝液)に規定するpH 6.8の緩衝液を三角フラスコ50 mLにとり,ブロ
モチモールブルー溶液3滴を加えたときの色。
c) 判定 b)によって操作し,a−bが,4.05 mL以下のとき,“塩基[Ca(OH)2として] : 質量分率1.5 %以
下(規格値)”とする。
注記 0.1 mol/L 塩酸1 mLは,0.003 704 6 g Ca(OH)2に相当する。
7 容器
容器は,気密容器とする。
8 表示
容器には,次の事項を表示する。
a) 日本工業規格(日本産業規格)番号
b) 名称“塩化カルシウム(乾燥用)”及び“試薬”の文字
c) 種類
d) 化学式及び式量
e) 純度
――――― [JIS K 8124 pdf 5] ―――――
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JIS K 8124:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS K 8124:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK1107:2005
- 窒素
- JISK8001:2017
- 試薬試験方法通則
- JISK8102:2012
- エタノール(95)(試薬)
- JISK8107:2017
- エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8574:2006
- 水酸化カリウム(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISK8776:1994
- 2-ヒドロキシ-1-(2-ヒドロキシ-4-スルホ-1-ナフチルアゾ)-3-ナフトエ酸(試薬)
- JISK8842:2012
- ブロモチモールブルー(試薬)
- JISK8962:2008
- 硫酸カリウム(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)