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7.2 露光方法は,次による。
a) 第1露光法
1) 試験片及びブルースケールを白厚紙の上に図1のように並べて固定し,それぞれ覆いAA及びBB
で覆う(3)。
注(3) それぞれの覆いは,操作しやすくするため,それぞれXXのところで折り曲げできるよう
にしておくとよい。
2) 露光開始後,ときどき試験片の覆いAAを持ち上げ,試験片の露光した部分を変退色用グレースケ
ールを用いて調べる。
3) 試験片が標準退色(露光部分と未露光部分との色の差が変退色用グレースケール4号と同程度の色
の差に退色することをいう。)したとき,ブルースケールの覆いBBを持ち上げ,ブルースケールを
調べ,標準退色をしているブルースケールの等級を試験片の堅ろう度と判定する。
4) 8級ブルースケールが標準退色しているにもかかわらず,試験片が標準退色に達しない場合は,試
験片の堅ろう度を“8級以上”と判定し,露光を終了する。
備考 試験片のホトクロミズムについては,JIS L 0886による。
図 1 第1露光法
――――― [JIS L 0842 pdf 6] ―――――
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b) 第2露光法
1) 試験片及びブルースケールを白厚紙の上に図2のように並べて固定し,それらの全長の約1/4をAA,
BB,CC及びDDの覆いでそれぞれ覆う(3)。
2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBを持ち上げて,2級ブルースケールの露光した部
分を調べ,露光部分が標準退色をしたとき,試験片の覆いAAを持ち上げ,標準退色をしている試
験片(例えば,No.1とNo.3が標準退色したとする。)があれば,その試験片(No.1とNo.3)の堅ろう度
を2級と判定し,これらの試験片と2級ブルースケールを取り外して保管する。
また,試験片が標準退色以上の退色をしていれば,“1級以下”と判定する。
3) 覆いを戻し,再び露光を続け,3級ブルースケールから8級ブルースケールの順で,2)と同様な操
作を繰り返す。すべての試験片の堅ろう度の判定が終了したとき,露光を終了する。
4) 8級のブルースケールが標準退色しているにもかかわらず,試験片が標準退色しない場合には,露
光を終了し,それらの試験片の日光堅ろう度を“8級以上”と判定する。
なお,覆いAA及びBBで覆われた未露光部分と露光部分との境目がたびたびの覆いの持ち上げ
によって不鮮明になり,比較が困難なときは,覆いCC及びDDでそれぞれ覆われた部分と未露光
部分とで比較を行ってもよい。
図 2 第2露光法
――――― [JIS L 0842 pdf 7] ―――――
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L 0842 : 2004
c) 第3露光法
1) 試験片とブルースケールを白厚紙の上に図3のように並べて固定し,それぞれの中央約1/2をAA
及びBBの覆いでそれぞれ覆う(3)。
2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBを持ち上げ,1級低いブルースケールの退色を参
考にして目的のブルースケールの退色を調べ,目的のブルースケールが標準退色をしたとき,試験
片の覆いAAを持ち上げ,試験片の退色を調べて判定する。
図 3 第3露光法
――――― [JIS L 0842 pdf 8] ―――――
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d) 第4露光法
1) 試験片及びブルースケールを白厚紙の上に図4のように並べて固定し,それらの全長の約1/3をAA
及びBBの覆いでそれぞれ覆う(3)。
2) 露光開始後,ときどきブルースケールの覆いBBを持ち上げ,ブルースケールが標準退色したとき,
試験片及びブルースケールにCC及びDDの覆いをそれぞれ載せ,露光を続ける。
3) ブルースケールの最初から露光した部分が変退色用グレースケールの3号と同程度に退色したとき,
この退色の程度を参考にして,試験片のCCで覆った部分の退色を調べて判定する。
注(4) ブルースケールの代わりに,堅ろう度が既知の仕様見本を用いてもよい。
図 4 第4露光法
――――― [JIS L 0842 pdf 9] ―――――
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e) 第5露光法 露光を開始し,所定の放射露光量に達したとき,終了する。
なお,所定量の放射露光量(J/m2)を照射する場合,光エネルギー測定器は,公的に校正されたエ
ネルギー標準光源で校正されていなければならない。
備考 J/m2の単位は,放射露光量の大きさによって,kJ/m2又はMJ/m2で表示してもよい。
参考 所定量の放射露光量の参考として,ブルースケール1級から8級までが標準退色するまでのお
およその時間及び対応する放射露光量(kJ/m2,測定波長300 nm700 nm)を参考表1に示す。
参考表 1 ブルースケールが標準退色するまでの
おおよその時間と対応する放射露光量
級 おおよその時間 放射露光量
h kJ/m2
(300 nm700 nm)
1 0.5 900
2 1.5 2 700
3 6 10 800
4 20 36 000
5 38 68 400
6 65 117 000
7 130 234 000
8 330 594 000
8. 運転操作上の留意事項
運転操作をするときは,次のことに留意する。
a) 試験開始に当たって,カーボンは新しいものを用い,グローブ(5)は清浄で,少しの破損又はき裂がな
く,給湿布及び空気ろ過器は常によく掃除しておき,機械が正常に運転していることを確かめる。
注(5) グローブの使用時間は,2 000時間を超えてはならない。
b) 試験中,規定の平均放電電圧電流であることを確認する。試験中,アーク電流(交流)15 A17 A,
アーク電圧(交流)125 V145 Vであるようにする。
c) 試験機は,できるだけ連続的に使用するのがよい。正常な場合,カーボンは約24時間又は48時間で
消費される。不必要な中断は,結果に望ましくない影響を与えるおそれがある。もし,中断したとき
は,その時間と理由を記録に付記する。
d) 連続運転中は,カーボンの交換のたびにグローブを清浄にする。
e) その他の操作に関する事項については,JIS B 7751に準じる。
9. 判定方法
判定は,JIS L 0801の10.(染色堅ろう度の判定)によって,露光終了後の試験片又は/及
びブルースケールを2時間以上暗所に放置した後,通常,灰色下敷に並べ,試験片とブルースケールとの
変退色を視感によって比較判定する。
10. 記録
試験の記録は,試験報告書に次の事項について行う。
a) 名称(紫外線カーボンアーク灯形耐光試験機)又は略称
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月
d) 製造番号
――――― [JIS L 0842 pdf 10] ―――――
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JIS L 0842:2004の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 0842:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7751:2007
- 紫外線カーボンアーク灯式の耐光性試験機及び耐候性試験機
- JISL0801:2011
- 染色堅ろう度試験方法通則
- JISL0804:2004
- 変退色用グレースケール
- JISL0841:2004
- 日光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0886:2005
- ホトクロミズムの検出及び評価に対する試験方法