JIS L 1902:2015 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果 | ページ 7

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附属書JA
(規定)
定性試験(ハロー法)
JA.1 一般事項
この附属書は,ハロー法による定性の試験方法について規定する。
JA.2 追加する培地
JA.2.1 ブイヨン培地 次の成分からなり,よくかくはんし,pHを7.0±0.2に調整したもの。
− 肉エキス 5.0 g
− ぺプトン 10.0 g
− 塩化ナトリウム 5.0 g
−水 1000 mL
JA.2.2 普通寒天培地 次の成分からなり,よくかくはんし,pHを7.0±0.2調整する。その後,オートク
レーブ(5.28)で滅菌する。
− 肉エキス 5.0 g
− ぺプトン 10.0 g
− 塩化ナトリウム 5.0 g
− 寒天 15.0 g
−水 1000 mL
JA.3 試験片の調製
JA.3.1 試験片の大きさ,形状及び数量
試験に用いる試験片の大きさ及び形状は,表JA.1による。試験試料と対照試料とをそれぞれ用意し,試
験片は,各試験菌について試験試料から3検体,及び対照試料から3検体を採取する。
表JA.1−試験片の大きさ及び形状
試験片の種類 試験片の大きさ及び形状
織物,編物及び不織布 直径28 mmの円形a)
糸 図JA.1のように38 mm×26 mm(約3.3 g)のスライドガラスの
中央部に28 mmの幅で糸を1重に巻き付けるb)。
約0.2 gを3 mm5 mmに切断してよく混ぜ,図JA.2のような内
わた及びパイルの長いもの
径28 mmの円筒容器に入れて,一様に広げ,外径27 mmの挿入
器を用いて加圧して28 mmの円形にするc)。
注a) 試験片の大きさ及び形状は,28 mm×28 mmの正方形も適用できる。
b) 図JA.3のように長さ50 mmの糸を平行にそろえてこれを約0.2 g採り,両端から5 mm
のところを同一の糸で縛ったもの(俵状)も適用できる。
c) 細断し,圧力約63.7 MPaで約10分間,圧縮したものも適用できる。

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単位 mm
図JA.1−糸巻き状試験片
単位 mm
図JA.2−試験片調製容器
図JA.3−俵状試験片
JA.3.2 試験片の前処理
JA.3.1で採取した試験片をアルミニウムホイルで包み,又はガラス製シャーレに入れてオートクレーブ
滅菌を行う。ただし,試験試料は,スライドガラスに巻いた糸の場合を除き,この操作を省略してもよい。
JA.4 試験操作
JA.4.1 菌液の調製
保存菌から7.2.4の斜面培地に1白金耳接種し,温度37 ℃±2 ℃で24時間48時間培養する。培養後,
更にブイヨン培地(JA.2.1)に白金耳移植し,温度37 ℃±2 ℃で24時間±2時間培養する。菌液の菌濃
度を吸光度法若しくは顕微鏡による直接観察法又はATP濃度を発光測定法によって推定し,室温のブイヨ
ン培地で,菌濃度を106 CFU/mL107 CFU/mL又はATP濃度を10−8 mol/L10−7 mol/Lに調製する。
JA.4.2 混釈平板培養培地の調製
クリーンベンチ内でJA.4.1の菌液1 mLを滅菌済みシャーレに入れ,45 ℃46 ℃に保温した普通寒天
培地(JA.2.2)15 mLをシャーレに加えて十分に混ぜて室温で放置し,寒天を凝固させる。これを倒置し,
蓋をずらして室温で更に30分3時間放置し,余分な水分を乾燥させる(図JA.4及び図JA.5を参照)。

――――― [JIS L 1902 pdf 32] ―――――

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図JA.4−倒置したシャーレ 図JA.5−蓋をずらしたシャーレ
JA.4.3 試験片の設置
滅菌したピンセットを用いて,JA.3.2の試験片をJA.4.2の混釈平板培養培地の中央に,培地の表面にき
ずを付けないように軽く置いて密着させる。このとき,試験片がカールするもの,わた及びパイルの長い
ものは,試験片上に,滅菌したステンレス鋼製円板(直径約28 mm,質量約20 gのステンレス鋼製のもの)
を置く。ただし,ステンレス鋼製円板が試験片より大きいときは,ステンレス鋼製円板が培地表面に接触
しないように試験片を数枚重ねた上に置く。
JA.5 培養試験
JA.3.2の試験片を設置したシャーレを倒置して,37 ℃±2 ℃で24時間48時間培養する。ただし,試
験片上にステンレス鋼製円板を置いた場合,及びスライドガラスに巻いた糸の試験片は倒置しない。
JA.6 細菌の活性状態の確認
JA.5の培養試験後,対照試料の平板培地上全面に細菌の繁殖がない場合は,この試験を無効とし,再試
験を行う。
JA.7 試験結果
JA.7.1 ハローの測定
JA.5の培養の結果,試験片の周囲にできたハローについて,シャーレの底から図JA.6に示すT及びD
の距離をmm単位で整数位まで測定し,式(JA.1)によって,ハローの幅を計算する。試験試料について3
検体のハローの幅の平均値を求め,小数点以下1桁に丸める。
T D
W (JA.1)
2
ここに, W : ハローの幅(mm)
T : 試験片の長さとハローの幅との合計(mm)
D : 試験片の長さ(mm)

――――― [JIS L 1902 pdf 33] ―――――

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図JA.6−ハローの測定
JA.7.2 ハローの有無の判定
JA.7.1の結果から,ハローの有無を表JA.2によって判定する。
表JA.2−ハローの判定
試験結果 ハローの有無
ハローの幅の平均値>0のとき あり
ハローの幅の平均値=0のとき なし
JA.7.3 試験結果の記録
試験に用いた菌種,細菌の保存番号,菌濃度又はATP濃度,試験片のハローの幅の平均値,ハローの有
無,試験片の種類及び形状を記録する。また,試験片上にステンレス鋼製円板を載せた場合は,その旨を
記載する(表JA.3参照)。
表JA.3−試験結果の例
試験に用いた菌種 スタフィロコッカス・アウレウス クレブシェラ・ニュウモニアエ
(細菌の保存番号) (ATCC 6538P) (ATCC 4352)
菌濃度(CFU/mL) 2.3×106 3.5×106
ハローの幅の平均値(mm) 3.5 2.0
ハローの有無 あり あり
試験片の種類及び形状 編物,28 mm円形(ステンレス鋼製円板を載置)

――――― [JIS L 1902 pdf 34] ―――――

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参考文献
[1] ISO/IEC Guide 98-3:2008,Uncertainty of measurement−Part 3: Guide to the expression of uncertainty in
measurement (GUM:1995) (GUM)
[2] JIS Z 8402-1 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第1部 : 一般的な原理及び定義
注記 対応国際規格 : ISO 5725-1,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 1: General principles and definitions(IDT)
[3] JIS Z 8402-2 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第2部 : 標準測定方法の併行精度及
び再現精度を求めるための基本的方法
注記 対応国際規格 : ISO 5725-2,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 2: Basic method for the determination of repeatability and reproducibility of a standard
measurement method(IDT)
[4] JIS Z 8402-3 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第3部 : 標準測定方法の中間精度
注記 対応国際規格 : ISO 5725-3,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 3: Intermediate measures of the precision of a standard measurement method(IDT)
[5] JIS Z 8402-4 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第4部 : 標準測定方法の真度を求め
るための基本的方法
注記 対応国際規格 : ISO 5725-4,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 4: Basic methods for the determination of the trueness of a standard measurement method
(IDT)
[6] JIS Z 8402-6 測定方法及び測定結果の精確さ(真度及び精度)−第6部 : 精確さに関する値の実用的
な使い方
注記 対応国際規格 : ISO 5725-6,Accuracy (trueness and precision) f measurement methods and results
−Part 6: Use in practice of accuracy values(IDT)
[7] ISO 20645,Textile fabrics−Determination of antibacterial activity−Agar diffusion plate test
[8] EN 12353,Chemical disinfectants and antiseptics−Preservation of test organisms used for the determination of
bactericidal, mycobactericidal sporicidal and fungicidal activity

――――― [JIS L 1902 pdf 35] ―――――

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JIS L 1902:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20743:2013(MOD)

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