この規格ページの目次
5
L 2512 : 2000
表7 ビニロン紡績糸製袋用縫糸
呼び 原糸繊度 合糸数 引張強さ(最低値)
dtex N [{gf}]
{原糸番手S}
20/4×3 300 [{20}] 4×3 108 [{ 11 000}]
20/3×3 3×3 92.7 [{ 9 450}]
20/8 8 82.4 [{ 8 400}]
20/2×4 2×4
20/6 6 61.8 [{ 6 300}]
20/2×3 2×3
20/5 5 51.5 [{ 5 250}]
20/4 4 41.2 [{ 4 200}]
20/3 3 30.9 [{ 3 150}]
d) 綿混紡ビニロン製袋用縫糸 綿混紡ビニロン製袋用縫糸の引張強さは,6.6によって試験したとき,原
糸繊度と合糸数の組合せによって,表8を満足しなければならない。
表8 綿混紡ビニロン製袋用縫糸
呼び 原糸繊度 合糸数 引張強さ(最低値)
dtex N [{gf}]
[{原糸番手S}]
VE500 350 [{17}] 5 41.7 [{4 250}]
VE600 6 50.1 [{5 100}]
VE700 7 58.5 [{5 960}]
VE800 8 66.7 [{6 800}]
e) 表58の表中にない原糸繊度と合糸数の組合せのもの 表58の表中にない原糸繊度と合糸数の組
合せのものの引張強さは,6.6によって試験したとき,次の式によって算出した値を,JIS Z 8401によ
って有効数字3けたに丸めた値以上とする。ただし,引張強さの値が10N未満の場合は,小数点以下
1けたに丸めた値以上とする。
1) 同一原糸繊度であって合糸数の異なるものがあるとき
1.1) 片よりのもの
F
F n
ここに, F : 引張強さ (N)
F1 : 当該原糸繊度の片より3本のものの引張強さの最低値 (N)
n : 当該合糸数
1.2) もろよりのもの
F
F n
ここに, F : 引張強さ (N)
F2 : 当該原糸繊度のもろより2×3本のものの引張強さの最低値
(N)
n : 当該合糸数
2) その他のもの
2.1) 片よりのもの
F3 F3 F4 D1 D2
F n
3 3 3 D3 D2
――――― [JIS L 2512 pdf 6] ―――――
6
L 2512 : 2000
ここに, F : 引張強さ (N)
F3 : 直近の太い原糸繊度の片より3本のものの引張強さの最低値
(N)
F4 : 直近の細い原糸繊度の片より3本のものの引張強さの最低値
(N)
D1 : 当該原糸繊度 (dtex)
D2 : 直近の太い原糸繊度 (dtex)
D3 : 直近の細い原糸繊度 (dtex)
n : 当該合糸数
2.2) もろよりのもの
F5 F5 F6 D1 D2
F n
6 6 6 D3 D2
ここに, F : 引張強さ (N)
F5 : 直近の太い原糸繊度のもろより2×3本のものの引張強さの
最低値 (N)
F6 : 直近の細い原糸繊度のもろより2×3本のものの引張強さの
最低値 (N)
D1 : 当該原糸繊度 (dtex)
D2 : 直近の太い原糸繊度 (dtex)
D3 : 直近の細い原糸繊度 (dtex)
n : 当該合糸数
4.6 引張強さ変動率 引張強さ変動率は,6.7によって試験したとき,表9のとおりとする。
表9 引張強さ変動率
単位%
種類 引張強さ変動率
ビニロンフィラメントミシン糸 9.0以下9.5以下ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸
4.7 より数変動率 より数変動率は,6.8によって試験したとき,7.5%以下とする。
4.8 合糸数 合糸数は,6.9によって試験したとき,表示された合糸数と一致しなければならない。
4.9 染色堅ろう度 染色堅ろう度は,6.10によって試験したとき,次のとおりとする。ただし,標識用
として染色したものは除く。
a) 普通染 洗濯試験の判定が変退色3級以上,汚染2級以上であり,かつ,摩擦試験の判定が2級以上
であること。
b) 洗濯堅ろう染 強洗濯試験の判定が変退色4級以上,汚染4級以上であり,かつ,摩擦試験の判定が
3級以上であること。
c) 堅ろう染 強洗濯試験の判定が変退色4級以上,汚染4級以上であり,摩擦試験の判定が3級以上で
あり,かつ,耐光試験の判定が4級以上であること。
4.10 仕立て ビニロン縫糸の仕立ては,かせ,カード,紙管,プラスチック管などに巻いたものとし,
仕立ての状態は,良好でなければならない。
5. 材料 材料は,縫糸に適した良質のビニロンフィラメント糸,ビニロン紡績糸及びビニロンの混用割
合が50%(正量混紡率)以上の綿混紡ビニロン糸を使用する。
さらに,ビニロンフィラメントミシン糸は,表5の原糸繊度の糸を使用する。
――――― [JIS L 2512 pdf 7] ―――――
7
L 2512 : 2000
6. 試験方法
6.1 試験室及び試料の準備 試験室は,原則として標準状態(5)とする。試料は,この試験室に放置して1
時間以上の間隔で質量を測定し,その前後の質量差が,後の質量の0.1%以内となったものを用いる。ただ
し,試料を標準状態にするには,乾いた方の状態から吸湿させる。
注(5) IS L 0105の4.1に規定する標準状態とする。
備考 試験室が標準状態に保たれない場合は,試験時の温度及び湿度を付記する。
6.2 つなぎ節 つなぎ節の試験は,試料を10個以上採取し,そのつなぎ節数(1)を数え,次の式によって
算出し,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
A k
l
ここに, A : つなぎ節数(個/km)
k : 試料のつなぎ節数を合計した数(個)
l : 試料の測定長さを合計してkmに換算した値 (km)
6.3 長さ 長さの試験は,JIS L 1095の9.1(糸長)によって行う。この場合,初荷重は,次のとおりと
する。
a) ビニロンフィラメントミシン糸の場合,JIS L 1013の5.1(初荷重)による。
b) ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸の場合,JIS L
1095の6.1(初荷重)による。
6.4 質量 質量の試験は,次のとおりとする。
a) ビニロンフィラメントミシン糸の場合,JIS L 0105の4.3(2)(絶乾状態)によって絶乾質量を求め,こ
の値に公定水分率 (5.0%) を加える。
b) ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸の場合,JIS L
1095の9.3(正量)による。
6.5 正量繊度 ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸の
正量繊度の試験は,20g以上の試料を採取し,6.3によって糸長 (m) を求め,その糸長と絶乾質量 (g) か
ら次の式によって算出し,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
OR
10 000 m 1
100
D1
t
L n 1
100
OR
10 000 m 1
100
D2
t xw
L n 1 1
100 100
ここに, D1 : 増量加工しないものの正量繊度 (dtex)
D2 : 増量加工したものの正量繊度 (dtex)
L : 糸長 (m)
m : 絶乾質量 (g)
OR : 公定水分率 (%)
ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸は,
5.0%とし,綿混紡ビニロン製袋用縫糸は,4.3の注(2)によっ
て求めた数値とする。
――――― [JIS L 2512 pdf 8] ―――――
8
L 2512 : 2000
n : 合糸数
t : JIS L 1095の9.16(より縮み率)によって測定したより縮み
率 (%)
xw : JIS L 1030-2の5.7(試料の前処理)によって処理した試料
の処理前の絶乾質量と処理後の絶乾質量とによって求めた
減量率 (%)
6.6 引張強さ 引張強さの試験は,定速緊張形引張試験機又は定速伸張形引張試験機を用いて,ビニロ
ンフィラメントミシン糸の場合,JIS L 1013の8.5(引張強さ及び伸び率)によって行い,ビニロン紡績糸
ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸の場合,JIS L 1095の9.5(単糸引張
強さ及び伸び率)によって行う。
いずれの場合も初荷重,つかみ間距離及び引張速度は,次のとおりとする。
a) 初荷重 6.3と同じ値とする。
b) つかみ間距離 50cm(測定不可能な場合は25cm)とする。
c) 引張速度 30±2cm/min又は50±3cm/minとする。
備考1. 測定回数は,20回以上とし,その平均値をJIS Z 8401によって有効数字3けたに丸める。ただ
し,引張強さが10N未満の場合は,小数点以下1けたに丸める。
2. 引張強さに用いる試験機は,当分の間,引張強さが従来単位によつて表示されたものを使用
してもよい。
この場合,引張強さは,1kgf=9.806 65Nの換算率でSI単位に換算し,JIS Z 8401によって
有効数字3けたに丸める。ただし,引張強さが10N未満の場合は,小数点以下1けたに丸め
る。
6.7 引張強さ変動率 引張強さ変動率の試験は,6.6における引張強さの値を用いて,次の式によって算
出する。
(x x) 2
(n )1
Tr 100
x
ここに, Tr : 引張強さ変動率 (%)
x : 6.6によって測定した各々の引張強さ (N)
x : 6.6によって測定した引張強さの平均値 (N)
n : 測定回数
6.8 より数変動率 より数変動率の試験は,測定回数を20回以上とし,次のとおり求める。
a) ビニロンフィラメントミシン糸は,JIS L 1013の8.13(より数)によって,つかみ間距離50cmのよ
り数(6)を測定し,1m当たりのより数を求める。この場合,初荷重は,6.3と同じ値とする。
注(6) もろよりのものにあっては,上より数とする。
b) ビニロン紡績糸ミシン糸,ビニロン紡績糸製袋用縫糸及び綿混紡ビニロン製袋用縫糸は,JIS L 1095
の9.15(より数)によって,つかみ間距離25.4cm間のより数(6)を測定する。この場合,初荷重は,6.3
と同じ値とする。
c) 次の式によって,より数変動率を算出する。
(y y) 2
(n )1
Yn 100
y
ここに, Yn : より数変動率 (%)
――――― [JIS L 2512 pdf 9] ―――――
9
L 2512 : 2000
y : 各測定におけるより数
y : より数の平均値
n : 測定回数
6.9 合糸数 合糸数の試験は,6.8の試験の際,測定する。
6.10 染色堅ろう度
6.10.1 洗濯試験 洗濯試験は,JIS L 0844のA-2号による。この場合,試験に使用する添付白布は,JIS L
0803に規定する綿及び絹,又は綿及びナイロンとする。
6.10.2 強洗濯試験 強洗濯試験は,JIS L 0844のA-4号による。この場合,試験に使用する添付白布は,
JIS L 0803に規定する綿及び絹,又は綿及びナイロンとする。
6.10.3 摩擦試験 摩擦試験は,JIS L 0849による。この場合,試験は,摩擦試験機II形を用いて,乾燥状
態で行う。
6.10.4 耐光試験 耐光試験は,JIS L 0842による。この場合,露光方法は,第3露光法とする。
6.11 混用率 混用率の試験は,JIS L 1030-2の6.2.8(20%塩酸法)又は6.2.14(酸化銅アンモニア法)に
よって行う。
7. 検査方法 ビニロン縫糸は,4.について検査を行う。この場合,検査は,全数検査又は合理的な抜取
検査方法によって行う。
8. 表示 ビニロン縫糸には,製品ごとに適切な方法で,次の事項を表示しなければならない。
a) 種類又はその略号
b) 原糸繊度及び合糸数(7),又は呼び(8)
注(7) 原糸繊度及び合糸数によって表示する場合は,JIS L 0104による。
(8) ビニロンフィラメントミシン糸及びビニロン紡績糸ミシン糸の表示を呼びで行う場合は,例の
ように“コード”を“cord”と表示してもよい。さらに,呼びの括弧書きは離して表示しても
よい。
例 #40 (3cord)
c) 長さ又は質量
d) 洗濯堅ろう染(洗濯堅ろう染のものに限る。)
e) 堅ろう染(堅ろう染のものに限る。)
f) 家庭用品品質表示法に基づく表示
1) 繊維の組成
2) 表示者の氏名又は名称及び住所又は電話番号
――――― [JIS L 2512 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS L 2512:2000の国際規格 ICS 分類一覧
JIS L 2512:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISL0104:2000
- テックス方式による糸の表示
- JISL0105:2020
- 繊維製品の物理試験方法通則
- JISL0803:2011
- 染色堅ろう度試験用添付白布
- JISL0842:2004
- 紫外線カーボンアーク灯光に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0844:2011
- 洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL0849:2013
- 摩擦に対する染色堅ろう度試験方法
- JISL1013:2010
- 化学繊維フィラメント糸試験方法
- JISL1013:2021
- 化学繊維フィラメント糸試験方法
- JISL1030-2:2012
- 繊維製品の混用率試験方法―第2部:繊維混用率
- JISL1095:2010
- 一般紡績糸試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方