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(手順3) 選出した貨車から4個のインクリメントを採取する。
(2) 小口試料のまとめ方 選出した貨車から採取したすべてのインクリメントは,附属書4図1のように
集めて,二組の異なる小口試料A及びB並びにC及びDとする。
附属書4図1 小口試料のまとめ方
備考1. 矩形 は,選出した一次サンプリング単位を示す。
2. ○印は,小口試料を示す。
3. 印は,一次サンプリング単位からランダムに採取したインクリメントを示す。
(3) 試験試料の調製及び測定 試験試料を小口試料A,B,C及びDから別々に調製する。
試験試料について,必要な品質特性を測定する。
(4) 実験の回数 少なくとも10回の実験を行うことが望ましい。
4. 一次サンプリング単位間及び一次サンプリング単位内のインクリメント間の標準偏差の計算
4.1 測定結果の記録 個々の試験試料について測定した化学分析,水分測定,粒度試験及び物理試験の
結果は,統一様式の用紙に記録する(附属書4表2参照)。
4.2 計算 一次サンプリング単位間及び一次サンプリング単位内のインクリメント間の標準偏差の推定
値は,次の式によって計算する。
二組のデータの範囲 :
RAB=|A−B| (1)
RCD=|C−D| (2)
ここで, A,B,C及びD : 小口試料A,B,C及びDからそれぞれ調製し
た試験試料の品質特性のデータ
二組のデータの平均 :
41
xi ( AiBi) (Ci Di (3)
ここに, ix : 二組のデータの平均値
一次サンプリング単位間及び一次サンプリング単位内のインクリメント間の標準偏差 :
――――― [JIS M 8100 pdf 56] ―――――
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* RAB
w m (4)
d2
2 2
RCD RAB
b m (5)
2d2
ここに, w : 一次サンプリング単位内のインクリメント間の標準偏差の
推定値
拿 一次サンプリング単位間の標準偏差の推定値
備考1. 式(3)で求めた平均値 (ix) は,1実験単位に対する品質特性の決定値として使用してもよい。
2. 式(4)及び式(5)は,次の連立方程式から求めることができる。
2 2
RAB w
nw
(pdf 一覧ページ番号 )
d2 m 4
2 2 2
RCD w w
m nw
(pdf 一覧ページ番号 )
d2 2
m
2 2
ここに, nw : 4
3. 式(4)から求めた wは試料採取,試料調製及び測定を含めた標準偏差であり, 乙 問 している。
しかし,品位変動を分類するためにこの値を使用してもよい(5.及び6.参照)。
試料調製の標準偏差 び測定の標準偏差 かっており, は,次の式によって計
算しなければならない。
2
RAB 2 2
w m P M (8)
d2
4. 式(5)又は式(8)から求めた値が負になればゼロとして取り扱う。
5. 結果の表示 一連の実験から求めた標準偏差の推定値 び 戰 すべての び 戀獗
方根で報告しなければならない。
2
w
1Σ
h w (9)
2
b
1Σ
h b (10)
ここに, 獗
拿 戰獗
h : び 戰
6. 品位変動の分類 粉塊混合物の品位変動は,一連の実験から求めた標準偏差の値に基づいて通常“大”,
“中”及び“小”の品位変動区分に分類する。
――――― [JIS M 8100 pdf 57] ―――――
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備考 附属書3の6.の参考参照。
附属書4表2 ロットが10列車の場合
――――― [JIS M 8100 pdf 58] ―――――
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附属書5 サンプリングの精度をチェックする実験方法
1. 適用範囲
この附属書は,サンプリングの精度をチェックする実験方法について規定する。
備考 この方法は,試料調製の精度をチェックする目的にも用いることができる。
2. 一般事項
2.1 実験の数 実験は,同じ銘柄のロットについて20以上行うことが望ましい。しかし,20以上が実施
不可能な場合は少なくとも10ロットについて行わなければならない。
2.2 インクリメント数及び大口試料数 実験に必要なインクリメントの最小個数は,規定のインクリメ
ント数の2倍でなければならない。よって,日常のサンプリングにおいて必要インクリメント数がn個で
1個の大口試料を作る場合は,実験に必要なインクリメントの最小個数は2n個で,各々n個から構成する
2個の大口試料を作らなければならない。
2.3 試料調製及び測定 試料調製及び測定は,各規格で規定した方法によって行わなければならない。
2.4 実験の実施 サンプリング方法を設定又は変更したとき,及び前回実施後に相当年月を経過したと
きは,実験を行わなければならない。実験は,日常の検査作業に組み込んで行うことが望ましい。
3. 実験方法
3.1 サンプリング方法 サンプリング方法は,系統サンプリング,層別サンプリング又は二段サンプリ
ングの方法のうちのいずれかとする。
(1) 系統サンプリング
(a) インクリメント数 (n) は,ロットの大きさ (t) 及び品位変動区分によって決める。
(b) インクリメントの採取間隔は,ロットの質量を2nで割って求める。
よって,日常サンプリングでの採取間隔の21に等しい間隔になる。
(c) 最初のインクリメントをランダムスタートで採取し,それ以後,(b)で求めた一定採取間隔で採取し
なければならない。
(d) インクリメントを交互に2個の試料容器A及びBに入れ,それぞれn個のインクリメントからなる
大口試料A及びBを作る。
例1. (1) 灰分8%のコークス用原料炭19 000tをベルトコンベヤで船に積み込むとき,インクリメント
の採取最小必要個数 (n) は,40である。
(2) インクリメントの採取間隔を次のように決める
19 000
≒237 → 230t
40 2
(3) インクリメントは,230t間隔で採取する。最初の230tからインクリメントを採取する時点は,
ランダムに決めなければならない。最初のインクリメントを採取する時点をロットの移動開
始時点から150tと決めた場合,2番目以降のインクリメントはそれぞれ380t (=150+230),
610t (=150+230×2),······の時点に採取しなければならない。全ロット19 000tに対して82
個のインクリメントを採取する。
(4) インクリメントを試料容器A及びBの中に交互に入れ,それぞれ41個のインクリメントか
――――― [JIS M 8100 pdf 59] ―――――
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ら構成する2個の大口試料A及びBを作る(附属書5図1参照)。
附属書5図1 系統サンプリングの例
備考 ○印は大口試料を示し,印はインクリメントを示す。
(2) 層別サンプリング
(a) 1ロットを構成している貨車又は容器(以下,貨車という。)の数 (M) が各規格で定めたインクリ
メント数 (n) より少ない場合,各貨車からnw個のインクリメントを採取しなければならない。nw
は,次の式(1)によって求める。
nw n
(pdf 一覧ページ番号 )
M
式(1)で求めた結果は,端数を切り上げて整数とする。
(b) この実験では,2nw個のインクリメントを各貨車から採取しなければならない。
(c) 各貨車から採取した2nw個のインクリメントは,それぞれnw個から構成する2個の小口試料(Ai
及びBi)にランダムに分けなければならない。
(d) 小口試料Ai及びBiをそれぞれ全貨車分集めて大口試料A及びBを作る。
備考 トン数が貨車ごとに異なる場合,各貨車から採取するインクリメント数 (ni) は,トン数に比例
して決めなければならない。
この方法を層別比例サンプリングという(例3.参照)。
例2. (1) 1ロットの石炭(選炭した石炭,灰分16.5%)が各貨車30t積みの10貨車で構成されている場
合,灰分 (%) の値によってインクリメントの最小必要採取個数は,30個である。
各貨車から採取するインクリメント数は,式(1)から次のように求める。
30
nw 3
10
(2) この実験では,6 (=3×2) 個のインクリメントを各貨車から採取しなければならない。
(3) 6個のインクリメントをランダムに3i個ずつのインクリメントから構成する2個の小口試料
に分ける。
(4) 10貨車のそれぞれの小口試料Ai及びBiは30個 (=3×10) のインクリメントから構成する2
個の大口試料A及びBにまとめる(附属書5図2参照)。
――――― [JIS M 8100 pdf 60] ―――――
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JIS M 8100:1992の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3082:1987(NEQ)
- ISO 3084:1986(NEQ)
- ISO 3085:1986(NEQ)
- ISO 3086:1986(NEQ)
JIS M 8100:1992の国際規格 ICS 分類一覧
JIS M 8100:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい
- JISZ8815:1994
- ふるい分け試験方法通則