JIS M 8100:1992 粉塊混合物―サンプリング方法通則 | ページ 17

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M 8100-1992
附属書6表1から,nr=13を得る。したがって,この実験ではk=20で十分である。
d .0015
t0 .0729
sd / k .0092
20
附属書6表2から,k=20に対してt=1.729を得る。
|t0| ゆえに,信頼率95%で,偏りは全鉄分<0.1%であり,方法Bを日常の方法として採用することができる。
5.3 数値例3 附属書6表5に示す数値例は,鉄鉱石について3.1の例2.によって実施した機械サンプラ
についての実験結果である。
検出しようとする偏りの大きさは,受渡当事者間の協議によって全鉄分=0.15%とした。
附属書6表5 数値例3
ロットNo. 鉄鉱石の 全鉄分 %
銘柄 xBi xAi di=xBi−xAi di2
1 F 59.50 59.00 0.50 0.250 0
2 E 60.05 59.67 0.38 0.144 4
3 C 62.10 61.74 0.36 0.129 6
4 B 63.32 63.16 0.16 0.025 6
5 B 63.26 63.06 0.20 0.040 0
6 E 60.32 59.92 0.40 0.160 0
7 B 63.47 63.11 0.36 0.129 6
8 A 63.91 63.57 0.34 0.115 6
9 E 60.28 60.02 0.26 0.067 6
10 D 61.51 61.13 0.38 0.144 4
11 D 61.56 61.30 0.26 0.067 6
12 E 59.28 59.02 0.26 0.067 6
13 F 58.95 58.75 0.20 0.040 0
14 C 61.97 61.59 0.38 0.144 4
15 F 59.36 58.88 0.48 0.230 4
16 A 64.04 63.75 0.29 0.084 1
17 B 63.04 62.80 0.24 0.057 6
18 E 60.77 60.42 0.35 0.122 5
19 B 62.85 62.62 0.23 0.052 9
20 A 63.80 63.53 0.27 0.072 9
計 +6.30 2.146 8
1 .630
d Σd
i .0315
k 20
2 1 2 .6(30) 2
SSd Σd
i (Σd
i) .2146 8 .0162 3
k 20
.0162 3
sd SSd /(k )1 .0092
19
.015
D .163
.0092
附属書6表1から,nr=6を得る。したがって,この実験ではデータの組数k=20で十分である。

――――― [JIS M 8100 pdf 81] ―――――

80
M 8100-1992
d .0315
t0 15.312
sd / k .0092
20
附属書6表2から,k=20に対してt=1.729を得る。
|t0|>t
ゆえに,方法Bには有意な偏りがあり,この偏りを除去するよう対策をとらなければならない。
5.4 数値例4 附属書6表6に示す数値例は,鉄鉱石の水分について水分試験試料の粒度と質量の影響に
関する実験結果である。この実験では,粒度10mm以下,1kgの試料(方法B)と粒度22.4mm以下,5kg
の試料(方法A)とを比較した。
検出しようとする偏りの大きさは,受渡当事者間の協議によって,水分=0.3%とした。
附属書6表6 数値例4
ロットNo. 鉄鉱石の 水分%
銘柄 xBi xAi di=xBi−xAi di2
1 A 2.64 2.99 −0.35 0.122 5
2 B 1.47 1.60 −0.13 0.016 9
3 C 2.35 2.27 0.08 0.006 4
4 D 2.70 2.75 −0.05 0.002 5
5 E 0.64 0.59 0.05 0.002 5
6 F 1.78 1.63 0.15 0.022 5
7 C 0.55 0.91 −0.36 0.129 6
8 G 3.92 4.29 −0.37 0.136 9
9 H 4.75 4.85 −0.10 0.010 0
10 A 4.09 4.36 −0.27 0.072 9
11 A 3.73 3.38 0.35 0.122 5
12 I 4.93 4.83 0.10 0.010 0
13 I 5.37 5.68 −0.31 0.096 1
14 J 7.09 7.27 −0.18 0.032 4
15 K 6.94 7.02 −0.08 0.006 4
16 L 8.24 7.54 0.70 0.490 0
17 M 8.11 7.62 0.49 0.240 1
18 N 0.36 0.46 −0.10 0.010 0
19 O 1.80 2.07 −0.27 0.072 9
20 P 7.14 7.06 0.08 0.006 4
計 −0.57 1.609 5
1 .057
d Σd
i .0028
k 20
2 1 2 ( .057) 2
SSd Σd
i (Σd
i) .1609 5 .1593 3
k 20
.1593 3
sd SSd /(k )1 .0290
19
3.0
D .103
.029
附属書6表1から,nr=13を得る。したがって,この実験ではk=20で十分である。

――――― [JIS M 8100 pdf 82] ―――――

                                                                                             81
M 8100-1992
d .0028
t0 .0432
sd / k .0290
20
附属書6表2から,k=20に対してt=1.729を得る。
|t0| ゆえに,信頼率95%で,偏りは,水分<0.30%であり,方法Bは日常の方法として採用することができ
る。

――――― [JIS M 8100 pdf 83] ―――――

82
M 8100-1992
附属書7 縮分機の偏り及び精度をチェックする実験方法

1. 適用範囲

 この附属書は,二分器を除く縮分機の偏りの有無の検討,及び精度のチェックを行う実験
方法を規定する。
2. 一般事項
(1) 実験方法には,化学成分を特性値とした方法1,粒度を特性値とした方法2及び水分を特性値とした
方法3の三つを規定しており,
(a) 化学成分を特性値とした方法1では,偏り及び精度をチェックしようとする縮分機によって分けた
棄却試料の分析結果と縮分試料の分析結果とを比較する。
備考 この方法では,棄却試料を縮分前の試料と変化ないものとみなして実験を行う。
(b) 粒度を特性値とした方法2では,縮分前の試料のふるい分けの結果と縮分試料のふるい分けの結果
とを比較する。
備考1. この方法では,棄却試料と縮分試料の合計を縮分前の試料とする。
2. この方法では,縮分精度を把握することはできない。
3. ふるいは,3.2(1)に規定する大小2種類を使用する。
(c) 水分を特性値とした方法3では,縮分前の試料の測定結果と縮分試料の測定結果とを比較する。
備考1. この方法では,縮分機で縮分する前にインクリメント縮分によって分取した試料を縮分前の
試料とする。
2. この方法では,縮分精度を把握することはできない。
(2) 次のように判定した場合,チェックした縮分機を日常使用してもよい。
(a) 方法1で棄却試料 (A) の結果と縮分試料 (B) の結果との間に統計的に有意差がないと判定した場
合。
(b) 方法2で縮分前の試料 (C) の結果と縮分試料 (B) の結果との間に統計的に有意差がないと判定し
た場合。
備考 附属書6の2.(2)の備考参照。
(c) 方法3で縮分前の試料 (D) の結果と縮分試料 (B) の結果との間に統計的に有意差がないと判定し
た場合。
(3) 試料の数は,いずれの方法でも20以上でなければならない。
必要な実験数は附属書6の4.に規定しているように20の実験に基づく差の標準偏差及び検出しよう
とする偏りの値 ( ‰
備考1. 試料は必ずしも同一のロットから採る必要はない。
2. 検出しようとする偏りの値 ( ‰ 技術的及び経済的観点から採用した試料調製方法及び測
定方法の精度を十分考慮し,受渡当事者間の協議によって決定しなければならない。
もし,取決めのない場合は,一つの基準として試料調製・測定精度 (戀 ‰ 出
しようとする偏りの値 ( ‰地晏罵 してもよい。
3. 実験方法

――――― [JIS M 8100 pdf 84] ―――――

                                                                                             83
M 8100-1992
3.1 方法1
(1) 試料の偏りをチェックしようとする縮分機で縮分試料 (B) と棄却試料 (A) に分ける。
(2) 縮分試料 (B) と棄却試料 (A) を別々に調製し,各2個の成分試験試料B1及びB2並びにA1及びA2
を作る。
備考1. 縮分誤差を極力小さくするため,試料全量を十分細かな粒度まで粉砕してから,インクリメ
ント縮分方法によって成分試験試料を調製しなければならない。
2. 偏りの検討だけを行う場合は,縮分試料及び棄却試料について,各1個ずつの成分試験試料
を調製すればよい。
(3) これら4個の成分試験試料を分析したデータをそれぞれxi11,xi12,xi21及びxi22とする(附属書7図1
参照)。
附属書7図1
3.2 方法2
(1) 実験ふるいは,大小2種類のふるいを準備する。大目ふるいは,試料をふるい分けたとき,ふるい上
が約10%になる目の大きさのものを選び,小目ふるいは,ふるい下が約20%になる目の大きさのもの
を選ぶ。
備考 選んだふるいは実験中変えてはならない。
(2) 偏りをチェックしようとする縮分機によって試料を縮分試料 (B) と棄却試料 (A) に分ける。
(3) これらの試料を別々に(1)で選んだ大小2種類のふるいにかけ,大目ふるいのふるい上の質量を測定し
て,それぞれXi1及びXi2とし,他方,小目ふるいのふるい下の質量を測定して,それぞれYi1及びYi2
とする(附属書7図2参照)。
(4) 次に,縮分前の試料 (C) 及び縮分試料 (B) についての大目ふるいのふるい上の質量%を求め,それぞ
れxi1及びxi2とする。他方,小目ふるいのふるい下の質量%を求め,それぞれyi1及びyi2とする(附属
書7図3参照)。

――――― [JIS M 8100 pdf 85] ―――――

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JIS M 8100:1992の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3082:1987(NEQ)
  • ISO 3084:1986(NEQ)
  • ISO 3085:1986(NEQ)
  • ISO 3086:1986(NEQ)

JIS M 8100:1992の国際規格 ICS 分類一覧

JIS M 8100:1992の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8401:2019
数値の丸め方
JISZ8801:1994
試験用ふるい
JISZ8815:1994
ふるい分け試験方法通則