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5.13.1 インクリメントの採取場所 インクリメントの採取場所は,5.95.12による。ただし,ロットが
移動する途中に破砕設備がある場合のサンプリングは,原則として受入れのときは破砕前,出荷のときは
破砕後の場所で行う。
5.13.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,5.6.3によって定
める。
5.13.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,5.95.12による。
5.14 水分用試料のサンプリング
5.14.1 インクリメントの採取場所 インクリメントの採取場所は,5.95.12による。水分は変化しやす
いので,ロットの質量を計量する前後のなるべく近い場所で採取しなければならない。
5.14.2 インクリメントの個数 1ロットから採取するインクリメントの最小必要個数は,5.6.3によって定
める。
5.14.3 インクリメントの採取方法 インクリメントの採取方法は,5.95.12による。ロットの一部,例
えば貨車の上,中及び下で水分に差のある場合,層別サンプリングを行う。
また,船底などの部分に特に水分が多い場合は,層別してサンプリングし,調製することが望ましい。
備考 サンプリングから測定までの間に,蒸発や降雨などによって水分が変化しないように,試料の
容器,保管の場所及び処理の方法に注意しなければならない。
6. 試料調製方法
6.1 試料の調製
試料調製方法の概要は,次のとおりとする(図9及び図10参照)。
(1) 試料を必要に応じて粉砕・縮分して試験試料を調製する。
(2) 試料の湿潤が甚だしい場合には,予備乾燥をしなければならない。
(3) 縮分は,適当な縮分方法によって所定の縮分基準に従って行う。
成分用試料の縮分は,試料全量通過の粒度31.5mm以下の試料で行い,その基準は6.5.2及び6.5.6
による。
水分用試料の縮分基準は,個別規格で定める。
粒度用試料の縮分基準は,6.8による。
物理特性用試料,その他の特性用試料の縮分基準は,個別規格で定める。
(4) 粒度用試料及び物理特性用試料については,試料採取,試料調製及び試験試料に至る全工程において,
試料の破砕を避けるために,移し換え回数及び落差を最小限にしなければならない。
(5) 試料調製装置は,通常試料採取装置と一体であるのが望ましい。ただし,試料採取装置の近辺に適切
な場所がない場合,又は数個所で採取しインクリメントを1か所の試料調製装置で処理するような場
合には,試料採取装置と離してもよい。
試料採取装置と一体化した配置で,インクリメントごとに処理する試料調製装置では,インクリメ
ントを採取する時間間隔より短い時間内でインクリメントを処理できるものでなければならない。
備考1. 粒度試験後の試料を成分試験に重用する場合は,最初に試料全量を用いて粒度試験を行い,
次に粒度区分別に分けた試料を全部集めて,できれば十分混合した後,粉砕・縮分し,成分
試験試料を調製する。
2. 金属など粉砕困難な粒子を多量に含む試料の調製については,個別規格でこれを規定する。
(6) 試料の調製中に,試料の一部が飛散したり,周囲の粉じん,その他の異物が混入したりしないように,
十分注意しなければならない。
――――― [JIS M 8100 pdf 16] ―――――
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図9 粒度試験後,成分試験試料を調製する場合
図10 水分試験試料及び成分試験試料を調製する場合
6.2 調製精度
試料の調製精度は,主要な特性について,CV0.055%とする。
――――― [JIS M 8100 pdf 17] ―――――
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6.3 試料の予備乾燥
6.3.1 要旨 試料の湿潤が甚だしく,ふるい分け,粉砕・縮分が不可能な場合には,室内乾燥,乾燥装置
などによって,個別規格に規定した条件(温度,時間など)で,ふるい,粉砕機及び縮分装置の使用に差
し支えない程度に乾燥する。7.で求める水分 (%) に加算する場合は,予備乾燥水分 (%) を算出する。
6.3.2 試料 採取直後の試料全量を用いる。
6.3.3 装置
(1) 乾燥装置 必要量を収められる容量で,試料が変質しない温度以下に調節できるものを用いる。
(2) はかり はかりの感量は,所要精度を満足するものでなければならない。
6.3.4 操作 操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料全量の質量をはかる。
(2) 試料の厚さが一定になるように平らにし,規定した条件(温度,時間など)で乾燥する。
(3) 乾燥の終了後直ちに質量をはかる。
6.3.5 計算 予備乾燥水分A (%) を次の式によって,原則として小数点以下第2位まで算出する。
W Wa
予備乾燥水分A (%) = 100
W
ここに, W : 乾燥前の試料の全質量
Wa : 乾燥後の試料の全質量
備考1. 乾燥によって微粉の損失が起こらないように注意しなければならない。
2. 吸湿性の大きい試料は,予備乾燥後の保管に十分注意しなければならない。
6.4 試料の粉砕
試料の粉砕は,試料全量を適切な粉砕機を用いて,所定の試料全量通過の粒度に粉砕
する。
備考 粉砕困難なものが混入している場合は,その部分を別にして質量比を求めておき,別々に試験
試料を作って各々の測定値を求め,前に求めた質量比を重みとして重みつき平均を求める。
(1) 粉砕機の選定 粉砕する試料の粒度,粉砕後の試料粒度及び試料の物理的性質(2)に適した型式・能力
をもつ粉砕機を選定する。
注(2) 試料の物理的性質とは,硬さ,強じん性,比重,水分,粘着性などをいう。
(2) 清掃 粉砕機は,試料を供給する前に内部を清掃しなければならない。
(3) とも洗い 前回粉砕した試料と異なる試料を粉砕する場合は,あらかじめそのロットから採った適当
量の粉塊混合物を通すことが望ましい。
(4) 試料の取出し 粉砕機内部に滞留している試料がないように注意しなければならない。
(5) 変質防止 粉砕機の型式,長時間の連続運転などによる発熱によって,試料に変質が生じないように
注意しなければならない。
6.5 試料の縮分
6.5.1 縮分方法の種類
縮分方法の種類は,次の5種類とする。
(1) インクリメント縮分方法
(2) 二分器による方法
(3) 円すい四分方法
(4) 交互ショベル方法
(5) 縮分機による方法
――――― [JIS M 8100 pdf 18] ―――――
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6.5.2 インクリメント縮分方法
(1) インクリメント縮分用スコップの大きさ,及び広げた試料の厚さは,試料の粒度に応じて表3による。
表3 試料の粒度,インクリメント縮分用スコップの大きさ及び広げた試料の厚さ
試料全量通過の粒度 スコップ番号 広げた試料の厚さ
mm
31.5 mm以下 30D 4050
22.4 mm以下 20D 3545
16.0 mm以下 15D 3040
10.0 mm以下 10D 2535
5.00 mm以下 5D 2030
2.80 mm以下 3D 1525
1.00 mm以下 1D 1020
250 下 0.25D 510
備考1. スコップ寸法は,付図1による。
2. インクリメント縮分において,試料から採取
した単位量の粉塊混合物をインクリメントと
いう。
(2) インクリメントの個数は,次の基準による。
(a) 大口試料の場合 20個以上
(b) 小口試料の場合 10個以上
(c) インクリメントごとの場合 4個以上
(3) 手動によって大口試料をインクリメント縮分する場合には,次の手順による(付図2参照)。
(手順1) 試料を平板上に方形に表3の厚さで均一に広げる。
(手順2) これを縦5等分,横4等分する。
(手順3) インクリメント縮分用スコップで,各区分から1個ずつ(各区分内ではランダムに場所を選んで)
計20個を集め,これを縮分後の試料とする。このとき,スコップは,試料層の底部まで差し込んで
インクリメントを採取しなければならない。
備考1. 縮分後の試料の質量がこの方法で採取した試料の質量よりも多量に要求される場合は,イン
クリメントの大きさを大きくするか,又はインクリメントの個数を増加する。インクリメン
トの個数を増加する場合は,区分の数を増やすか,又は1区分から採取するインクリメントの
個数を増やすが,各区分からの採取個数は一定でなければならない。
2. 小口試料ごとの場合は,10区分以上とし,各区分から1個ずつ採取する。
3. インクリメントごとの場合は,4区分以上とし,各区分から1個ずつ採取する。
4. インクリメント縮分を行う場合,対象物によっては当て板を当ててインクリメントを採取す
ることが望ましい。
――――― [JIS M 8100 pdf 19] ―――――
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6.5.3 二分器による方法
(1) 試料の粒度に応じ,原則として表4に示す号数の二分器を選定する。
表4 粒度及び二分器の種類
試料全量通過の粒度 二分器の種類 溝の幅
mm mm
を超え 以下
22.4 31.5 60号 60±1
16.0 22.4 50号 50±1
10.0 16.0 30号 30±1
5.00 10.0 20号 20±1
2.80 5.00 10号 10±0.5
2.80 6号 6±0.5
(2) 二分器は,次のとおりとする。
(a) 二分器の各部の寸法及び構造については,付図3に一例を示す。
(b) 両傾斜面の挟む上下の角 ( ‰ 60度以下とする。
(c) 溝の数は,偶数個とし,原則として16以上とする。ただし,60号,50号及び30号については,12
以上とする。
(d) 試料受器は,二分器出口から微粉が飛散しないような構造とする。
(e) 二分器の内面は平滑であって,さびが発生したものを使ってはならない。
(3) 試料を給鉱容器に入れ,二分器の本体に均一に落下させ,試料を2分割する。そのいずれか一方をラ
ンダムに選び,縮分後の試料とする。
備考 二分器の使用に当たっては,溝の目詰まりに注意しなければならない。
(4) 縮分基準は,6.5.7による。
6.5.4 円すい四分方法
(1) 手動によって試料を円すい四分方法で縮分する手順は,次による(付図4参照)。
(手順1) 粉砕した試料を平面上に円すい形に積み上げる。
(手順2) (手順1)の円すいを平らにし,場所を変えて(手順1)の操作を1,2回繰り返す。
(手順3) 円すいを頂点から垂直に押し下げるように平らにし,これを扇形に4等分する。
(手順4) 相対する一対の扇形を採り,合わせて縮分後の試料とする。
(2) 縮分基準は,6.5.7による。
備考 円すい四分方法は,縮分する試料の粒度が大きい場合は,偏析が生じやすいから注意しなけれ
ばならない。
6.5.5 交互ショベル方法
交互ショベル方法の手順は,付図5による。
また,縮分の基準は,6.5.7による。
6.5.6 縮分機による方法
縮分機は,精度が十分であること,及び偏りがないことを確認しておかなけれ
ばならない。
また,縮分の基準は,6.5.7による。
備考 縮分に使用する機器は,使用前に十分清掃しなければならない。前回縮分した試料と異なる試
料を縮分する場合は,あらかじめ,そのロットから別に採取した適当量の粉塊混合物を通して,
とも洗いすることが望ましい。
――――― [JIS M 8100 pdf 20] ―――――
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JIS M 8100:1992の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3082:1987(NEQ)
- ISO 3084:1986(NEQ)
- ISO 3085:1986(NEQ)
- ISO 3086:1986(NEQ)
JIS M 8100:1992の国際規格 ICS 分類一覧
JIS M 8100:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい
- JISZ8815:1994
- ふるい分け試験方法通則