JIS R 3224-1:2018 建築用ガラス―複層ガラス―第1部:耐候性試験による封止の耐久性試験方法 | ページ 2

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6 試験方法

6.1 アプローチ1

6.1.1  原理
供試体の露点を測定し,次に供試体を恒温恒湿槽に入れて一定の条件下で試験する。その後,供試体を
指定のサイクル数で,温度,紫外線及び水分を指定の値に合わせた耐候性試験機に入れる。サイクル試験
後,供試体を恒温恒湿槽内に戻して再度一定の条件下で試験した後,供試体の最終露点を評価する。
6.1.2 供試体
各供試体は,幅(355±6)mm,高さ(505±6)mmとし,2枚又は3枚の透明フロート板ガラス,熱線
吸収フロート板ガラス若しくは光学薄膜付きフロート板ガラス,又は倍強度ガラス,強化ガラス若しくは
合わせガラスで構成し,次による。
a) 中空層が1層の複層ガラス供試体の作製には,光学薄膜のない透明フロート板ガラスを少なくとも1
枚用いる。中空層が2層の複層ガラス供試体に用いる中空層の大気側に配置される外側ガラス2枚の
うち,少なくとも一方は光学薄膜のない透明フロート板ガラスを用いる。他方の外側ガラスは,露点
を容易に目視できるガラスを用いて供試体を作製する。
b) 中空層が1層の複層ガラス供試体の場合,供試体に用いるガラス及び中空層の厚さは,ガラスを4 mm,
中空層を12 mmとするか,又はガラスを5 mm,中空層を6 mmとする。
c) 中空層が2層の複層ガラス供試体の場合,供試体に用いるガラス及び中空層の厚さは,ガラスを4 mm,
中空層を6 mmとする。
d) ガラスの厚さの公差は,ASTM C1036-16による。
e) 中空層の公差は,±0.8 mmとする。
f) 複層ガラス供試体は,少なくとも6体準備する。
注記1 破損に備えて供試体を3体追加して準備することが望ましい。
g) 中央の中空層を分割して構成するために,プラスチックフィルムを用いている中空層が2層の複層ガ
ラスは,供試体として使用できる。
注記2 複層ガラスの厚さには,幾つかの制約がある。試験機関では,通常,30 mmの厚さの供試
体までの試験が可能である。これよりも厚い複層ガラスを試験しようとする場合,製造に
先立ち,試験機関に問い合わせ,当該厚さの供試体を試験できるかどうかを確認する必要
がある。
h) 各供試体には,製造業者名,作製日(製造年月又は製造年四半期)及び窓に装着する場合の室内外方
向(光学薄膜付きガラスを用いた製品のため)を,容易に消えることがないように,かつ,読みやす
く記載する。
i) 供試体は,試験中及び保管の全段階を通じて直立させて保持し,ガラス板が全て均等に支持されるよ
うにし,かつ,圧縮負荷がかかることがないようにする。
試験用の複層ガラス供試体は,輸送中に損傷した供試体を除いて無作為に選定する。ただし,損傷
した供試体を試験に用いてはならない。
j) 空気を除く乾燥気体を封入した複層ガラスの供試体は,製品の製造に用いる場合と同じ気体封入の製
法で作製する。例えば,複層ガラスの製造にガス充プラグを用いる場合,供試体を作製するときに
もガス充プラグを用いなければならない。
k) 中空層に不活性ガスを用いる場合,供試体にガスを充する必要はない。供試体が実際の製品と同一
の封止構造で製造したものである場合に限り,不活性ガスを充する複層ガラスを試験するときは,

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供試体として空気を封入したもので代用してもよい。
l) 中空層内の圧力を開放状態に保つために,中空層と外気とをつなぐチューブを内蔵する複層ガラスを
試験する場合,供試体はチューブ1本で作製する。このチューブは,試験期間中,開放状態を維持で
きるものを用いる。出荷後に内蔵したチューブを閉じることを意図した複層ガラスを試験する場合,
供試体はチューブ1本で作製し,試験に先立ち,このチューブの大気開放側の端を閉じる。
m) 中空層内に格子部材をもつ複層ガラスを試験する場合,供試体はこれらの格子部材から面積を図1の
ように9等分割して採取する。
1 複層ガラスのスペーサー及び封止材
2 内部格子
図1−内部格子付き供試体
n) 露点測定は,内部ガラス表面がはっきり見え,露の有無が確認できなければならない。
注記3 洗浄によって除去できない汚れなどについては,耐候性試験後も供試体の外側ガラス表面
に残っていてもよい。汚れの付着を防ぐためには,例えば,耐候性試験において供試体を
暴露させる前に両方の外側ガラス表面の中央部を寸法50 mm×50 mm(又はより大きい)
のプラスチックテープで覆う。露点を測定する場合,プラスチックテープの覆いを取り外
す。
o) 複層ガラスを,製造日から少なくとも4週間保管し,試験前に安定させることが望ましい。
p) 試験結果を判定する場合に,破損してもよい供試体は,試験1回につき2体までとする。試験中に供
試体が3体以上破損した場合,当該試験は不合格とする。ただし,取扱いによる破損は,試験による
破損とはみなされない。その場合は,交換し,試験を最初からやり直す。
6.1.3 試験装置
6.1.3.1 恒温恒湿槽 恒温恒湿槽は,温度を(60±3)℃,相対湿度を(95±5)%に維持できるものとす
る。試験機は,過度の加熱に対しての保護機能をもち,かつ,槽内の平均温度を確認するために連続温度
記録装置及び1個以上の温度センサーをもっていなければならない。
6.1.3.2 耐候性サイクル試験槽 耐候性サイクル試験槽は,6.1.4.66.1.4.16に規定する試験が可能なもの
とする(図2図4参照)。耐候性サイクル試験槽の改造は,6.1.4.2の試験条件が満たされる範囲内で許容

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される。試験槽は,過度の加熱又は冷却から保護装置によって保護される仕様とする。試験槽は,槽内の
平均温度を確認する位置に1個以上の温度センサー及び連続温度記録装置を備える。
単位 mm
1 噴霧器 6 ポリスチレン断熱材 10 送風機
2 冷却コイル 7 ゴム座金 11 風道
3 ブラックライト蛍光ランプF72T12BL/HO 8 クランプ装置 12 断熱材
4 加熱コイル 9 供試体 13 気流
5 ゴムパッド
図2−耐候性サイクル試験槽の例(アプローチ1)

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単位 mm
1 ブラックライト蛍光ランプF72T12BL/HO
2 供試体
図3−供試体に対するブラックライト蛍光ランプの相対的な位置
注記 この耐候性サイクル試験槽は,カナダ国立研究評議会(National Research Council of Canada)の
建築研究所[Institute for Research in Construction (IRC)]の開発した装置を改良したものである。
改良点の一つは,各供試体をブラックライト蛍光ランプ2本で暴露させたことである。
危険 この方法で用いる二つの紫外線は有害であり,特に目に対して危険である。光源の製造業者の
定める方法に従い,適切な保護手段を講じるのがよい。
6.1.3.3 紫外線光源 紫外線光源は,各供試体に対して2本のブラックライト蛍光ランプ(形式
F72T12BL/HO)から構成されるものとする(図2参照)。各蛍光ランプは,長波長紫外線(320390 nm)
光強度計と直接接触させた状態で紫外線強度を測定したときに,10 W/m2(1 000 μW/cm2)を下回っている
場合は交換する。
6.1.4 手順
6.1.4.1 全ての供試体の全中空層の露点を,ASTM E546又はこれと同等の方法によって測定する。
6.1.4.2 恒温恒湿槽内に各供試体の全周囲に少なくとも6 mmの隙間ができるように,6体の供試体を配
置する。
6.1.4.3 供試体6体を(60±3)℃,相対湿度(95±5)%に保った恒温槽内に置く。
6.1.4.4 14日後,供試体を取り出す。供試体の温度を(23±3)℃に安定させるため,少なくとも24時間
放置する。
6.1.4.5 ASTM E546又はこれと同等の方法によって露点を測定する。中空層が2層の複層ガラスの場合,

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各中空層の露点を測定する。露点測定において,液体が現れた場合には,その発生時の温度を記録する。
6.1.4.6 耐候性サイクル試験槽内に設置方法によって供試体に応力が生じることがないように注意して,
供試体を6体入れる(図2参照)。供試体は,光源側に実使用環境で室外側になるガラス表面と同じにな
るようにする。各供試体の室内側とみなすガラス表面に触れる室温は,(23±3)℃とする。
注記 この図は,理想的なサイクルを示す。1の複数の線は,温度の公差範囲を示す。
X 時間(hr)
Y1 温度(℃)
Y2 温度(°F)
1 試験槽での温度変化
2 紫外線照射
3 水噴霧
図4−耐候性サイクル試験槽の各サイクルの概略図
6.1.4.7 (60±5)分かけて,(23±3)℃から(−29±3)℃まで耐候性サイクル試験槽内の温度を下げる。
6.1.4.8 (60±5)分間,耐候性サイクル試験槽内の温度を(−29±3)℃に維持する。
6.1.4.9 (60±5)分の時間をかけて耐候性サイクル試験槽内の温度を(23±3)℃まで上げる。
6.1.4.10 紫外線照射を開始した上で(60±5)分の時間をかけ,耐候性サイクル試験槽内の温度を(60±3)℃
まで上げる。
6.1.4.11 紫外線照射の開始と同時に,60分間かけて耐候性サイクル試験槽内の温度を(60±3)℃まで上

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JIS R 3224-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 20492-1:2008(MOD)

JIS R 3224-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3224-1:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISQ9001:2015
品質マネジメントシステム―要求事項
JISR3209:2018
複層ガラス