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b) 試料採取時点において,複層ガラス内が正圧であるように調整する。このため,封止時の温度以上に
加熱する,又は供試体を平らな面に水平に置き,ガラスの中央に力を負荷する。
注記 この理由は,複層ガラス内が負圧の状態でガスを採取すると,ガス試料に外部空気が混入する
おそれがあるためである。
c) サンプリングニードル(以下,ニードルという。)の軸部を,ポリイソブチレン(PIB),その他のシ
ール材で被覆する。
d) 破損した場合,又は供試体の構成材料と干渉することなくニードルをスペーサーに通すことができな
い場合,ユニットの長辺の一辺に,コーナー部から約75 mmのところで,封止材及びスペーサーに
1.6 mmの孔をドリル又はポンチで開ける。
e) ドリル又はポンチを外し,直ちに孔を指で塞ぐ。
f) 孔から指をずらし,直ちに,PIBで被覆したニードルを挿入し,シリンジの排気を行う(プランジャ
ーを押す。)。
g) IBシーラントで,孔に対しニードルをシールする。
h) シリンジに供試体内の中空層内に封入されているガスを充し,次にそれを排出して,含まれている
可能性のある汚染物を除去する。充及び排出は適切な速度で行い,試料採取が適切に行う。
i) シリンジをそのままの位置に置き,h) の操作を少なくとも更に2回繰り返す。
j) シリンジにガス試料を充する。
k) シリンジのバルブを閉じる。
l) ニードルを注意深く握り,供試体の中空層から抜き取る。
m) ニードルをガスサンプリング導入口に挿入し,シリンジバルブを開く。
n) ガスサンプリングバルブの導入口部に接続したセプタムを通じて,シリンジ内の採取ガスをカラムに
注入する。
o) アルゴン,酸素及び窒素のパーセント積算値を示すクロマトグラムを作成する。
9.2 アプローチ2
9.2.1 供試体の内部容積の決定
相対するスペーサー間の間隔s1,s2を,ミリ単位目盛付きゲージなどで1 mm単位で測定する。中空層
の厚さs3を,供試体の4辺の中央部で,0.1 mmの単位で測定し,平均値を求める。s1×s2×s3の積を求め,
内容積Vintを立方ミリメートル単位で表す。
9.2.2 耐候性試験
4体の供試体について,供試体の作製後少なくとも1週間おいてから,5.2によって耐候性試験を行う。
耐候性試験終了後,供試体を,(23±2)℃,相対湿度(50±5)%の条件で,4週間以上7週間以下の間,
9.2.3に示すガス漏えい率の測定時点まで,全ての封止部が空気にさらされる状態で保存し安定化する。
高さ20 mm以上の2個のブロックの上に供試体を垂直に置くことで,封止部を空気にさらしてもよい。
ただし,封止部が各ブロックに重なる長さは30 mm以下とする。
9.2.3 ガス漏えい量の測定
耐候性試験後,(20±1)℃にて,少なくとも2体の供試体のガス漏えい量を規定時間,供試体を容器に
入れて測定する。供試体からの漏えい量を6.2.3に示すガス分析装置を用いて計測し,時間当たりのマイ
クログラム単位で表す。
漏えい量が一定の値となるまで,測定を繰り返す。一定の数値とみなされるのは,最後の4回測定値の
標準偏差が0.25 μg/hで,少なくとも1回の測定値がその直前の測定値より大きいことを条件とする。空気
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の成分として自然に存在するガスの場合,各測定の間隔は少なくとも1日置く(附属書Dを参照)。
9.2.4 ガスの分析
複層ガラスの断熱性能にとって重要な各ガス成分の体積分率を,6.2.3によってガス分析装置を用いて測
定する。
ガス漏えい率の測定後,供試験体の中空層から分析のためのガス試料を採取する。
9.2.5 漏えい率の計算
年間の体積分率で表したガス漏えい率Liを式(2)によって計算する。
qi T Po
Li 876. 10 6 (2)
ci Vint To
o, i P
ここに, ci : 9.2.4によって決定したガス濃度(体積分率)
qi : 9.2.3によって決定する,規定の時間にガス充ユニット
から漏れるガスの質量(μg/h)
ρo,i : 温度To,圧力Poにおけるガスiの密度(μg/mm3)
注記 ρo,iは,通常,To=273 K(0 ℃),Po=1 014 hPaで
の値とする。
P : ユニットが封止された時点の絶対大気圧(hPa)
Po : 密度がρo,iとなる圧力(hPa)
T : ユニットが封止された時点の温度(K)
To : 密度がρo,iとなるガス温度(K)
Vint : 9.2.1による供試体の内容積(mm3)
9.3 アプローチ1及びアプローチ2によらない試験方法
9.3.1 ガス密閉性の加速耐久性
a) 冷熱繰返し試験 図1に示すように(−18±3)℃に1時間保持した後,(14±2)℃/hrの割合で昇温
し(53±3)℃,相対湿度95 %以上に1時間保持する。これを1サイクル,12時間とし,28サイクル
実施する。
b) 高温高湿試験 a) の冷熱繰返し試験に引き続いて,試料を(58±3)℃,相対湿度95 %以上の雰囲気
をもった恒温恒湿槽内において,28日間保持する。
9.3.2 乾燥気体のガス濃度
ガスクロマトグラフでの測定手順は,次による。
a) 測定するガス種に応じて任意の方法を用いて,ガスクロマトグラフの調整及び校正を行う。
なお,ガスクロマトグラフの調整及び校正方法を,参考として附属書JAに示す。
b) シリンジのニードルにポリイソブチレン(PIB)などを巻き付けた後,スペーサー部からニードルを
中空層内に挿入してシリンジ内のガスを十分置換した後,中空層内の封入ガスを速やかに採取する。
なお,供試体に用いられているスペーサーの種類によってニードルを直接スペーサーに挿入できな
い場合は,ドリルなどによってスペーサーに適切な孔をあけた後,ポリイソブチレン(PIB)などで
覆い外気が混入しないようにする。ニードルを中空層内に挿入し,シリンジ内のガスを十分置換した
後,中空層内の封入ガスを速やかに採取する。
c) 採取したガスを直ちにガスクロマトグラフに注入して測定する。
d) IS K 0114の11.6(補正面積百分率法)によって,ガス濃度の定量計算を行い,四捨五入によってそ
の値を整数に丸める。
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10 試験方法の正確度
10.1 アプローチ1
結果の正確度は,附属書Aによる。
10.2 アプローチ2
4か所の試験所による試験所間試験において,同一の製造方法による48試験体を,5.2によって耐候
性試験を行った。その後,ガス漏えい率を9.2.3及び附属書Dによって決定した。各数値の標準偏差は20 %
であった。
11 試験の報告
11.1 アプローチ1
報告には,次の項目を記載する。
a) 供試体についての記載
b) 供試体の寸法(幅×高さ)及び全体の厚さ
c) ガラスの種類及び厚さ
d) 光学薄膜の有無及び表面位置
e) 中空層厚さ
f) スペーサーの組成及び構成
g) コーナーキーの形状及び個数を含めたコーナー部の構造の説明
h) 乾燥剤を用いている場合は,その種類及び質量
i) 格子部材の有無及び組成(既知の場合)
j) 用いた標準ガスの組成
k) 用いたカラムのタイプ,カラムの寸法,カラムの温度,サンプリングループの温度及びサンプルの容
積
l) サンプルの測定前及び後の,各標準ガスのアルゴン濃度測定値
m) 各供試体のアルゴン濃度測定値
11.2 アプローチ2
試験報告においては,試験について詳細に評価し,図3の書式の試験報告要約書を含める。
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試験所名,住所及びロゴ
試験報告要約書No._______,日付_______
複層ガラスJIS R 3224-3アプローチ2によって測定したガス漏えい率及びガス濃度の評価
詳細は試験報告書参照
会社 : 名称_______________________________
住所_______________________________
工場 : (名称)(住所)
設計記述書(システムディスクリプション),ファイル番号_______________
製品名_______________
JIS R 3224-1アプローチ2による水分透過係数の参照試験報告______________
適用ガスi
ユニットNo 1 2 1 2 1 2 1 2
濃度測定値ci(%)
濃度公称値ci,o(%)
ガス漏えい率Li(%・a−1)
注記 あるガスについてはガス漏えい率Liが問題とならない場合,Liの欄はNR(not relevant)と記入
する。
システムの適合性 : 適合している,適合していない (いずれかを削除する)
____________
氏名及び署名
注記 異なる複層ガラス供試体のガス漏えい率を比較する場合,JIS R 3224-3の10.2に示した標準偏差
を考慮するのが適切である。
図3−アプローチ2用試験報告要約書
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附属書A
(規定)
アプローチ1のためのガスクロマトグラフの調整及び校正
A.1 一般
この手順は,9.1によってガス試料を採取する前に先立って実施する。この作業は,多数の試料を試験す
る場合,A.4のg) 及びh) によって定期的に実施する。
A.2 装置の調整
6.1.1及び製造業者の指示によって,ガスクロマトグラフを準備する。
例 HayeSepカラム1) を用いる場合の操作条件は,次による。
キャリヤーガス ヘリウム,30 ml/min
カラム HayeSep DB,100120メッシュ
カラム寸法 9.1 m×3 mm(30フィート×1/8インチ)ステンレス鋼
カラム(オーブン) 温度 −30 ℃
サンプリングループ 温度 100 ℃
試料容量 250 μl
注1) ayeSepカラムは,市販の適切な製品の一例である。ただし,この情報は,この規格の利用者
の便宜を図って記載するもので,この製品を推奨するものではない。
A.3 標準ガス
用いる標準ガスは,次による。
a) アルゴン,酸素及び窒素の割合が既知の,少なくとも2種類の標準ガスを校正に用いる。
b) アルゴン濃度が98 %を超える標準ガス1種類を用いる。
c) アルゴン濃度が(50±5)%の標準ガス1種類を用いる。
d) アルゴン濃度測定値が50 %未満の場合,更に想定されるアルゴンの濃度を包含する標準ガスを用いる。
注記 標準ガスは,組成分析の証明書付きで,市販ガス供給者から入手できる。この方法での測定結
果の正確度は,校正標準の正確度に左右される。
A.4 校正手順
標準ガスの導入及び分離は,次による。
a) 標準ガスを,ボンベからA.3によって気密性の10 mlシリンジに充する。シリンジの充及び排出
は適切な速度で行い,適切に試料を採取する。
b) シリンジを排出口から外し,シリンジの内容物を排出し,含まれている可能性のある汚染物質を取り
除く。
c) さらに,a) 及びb) の操作を少なくとも2回繰り返す。
d) シリンジに標準ガスを再充する。
e) シリンジバルブを閉じ,ボンベから外す。
f) 標準ガスサンプルを,ガスクロマトグラフのサンプリング口から導入する。
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JIS R 3224-3:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 20492-3:2010(MOD)
JIS R 3224-3:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 81 : ガラス及びセラミック工業 > 81.040 : ガラス > 81.040.20 : 建築物に使用するガラス
JIS R 3224-3:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0114:2012
- ガスクロマトグラフィー通則
- JISR3209:2018
- 複層ガラス
- JISR3224-1:2018
- 建築用ガラス―複層ガラス―第1部:耐候性試験による封止の耐久性試験方法