JIS R 3651:1997 化学分析用ガラス器具の共通球面すり接手 | ページ 2

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R 3651-1997
附属書 交換可能球形すり接手
序文 この附属書は,1975年に第1版として発行されたISO 641 (Laboratory glassware−Interchangeable
spherical ground joints) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)
である。
なお,この附属書で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
この附属書は,製造場所にかかわらず球形ガラスすり接手間の互換性を,確保することを目的とする。
互換性を確保するためのすり部と接続管外径の寸法を,附属書表1に示す。すり部の表面粗さの規定は,
ISO/R 383 Interchangeable conical ground glass jointsの規定と同じである。
記号Sとミリメートルで表した接手の球径概略値を併記した呼び方を,採用する。この附属書では,接
手の内径は,すり部の狭端最大径だけを規定する。
グリースを塗布しない状態での接手に適用する漏れ試験を,附属書Aに記載するが,この附属書の欠く
ことのできない部分ではない。附属書Bには,この附属書に規定する接手に対応するか,又は互換性のあ
るイギリス及びアメリカ合衆国で規定する接手の呼び方を記載する。
この附属書では,ガラス接手だけを規定するが,これらは種々の用途に使用されつつあり,この附属書
は,同じ寸法で他の材料で製作される接手の開発を排除することを意図するものではない。
参考 ISO/R 383 Interchangeable conical ground glass jointsは,ISO 383 : 1976 Laboratory glassware−
Interchangeable conical ground jointsとして発行されている。
1. 適用範囲 この附属書は,球形ガラスすり接手の互換性を確保するため,寸法及び表面粗さを規定し,
一つの系列に対して適用する。
2. 球形すり接手の呼び直径 球形すり部の直径を,附属書表1第2列,第3列及び第4列に規定する。
内側部材(又はボール部材)は,呼び直径より大きくはなく,外側部材(又はカップ部材)は,呼び直径
より小さくはないことを,許容差によって確実とする。
3. 寸法 すり部の広端での直径は,対応する附属書表1第5列に規定する寸法より小さくてはならず,
また,すり部の狭端での直径は,対応する附属書表1に規定する第6列の寸法より大きくてはならない。
附属書図1に略図を示す。
4. 管の直径 接手に接続する管の外径は,附属書表1第7列の寸法を,超えてはならない。
備考 クランプの互換性を得るには,管の外径を制限することが重要となる。

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附属書図1 球形接手の寸法

――――― [JIS R 3651 pdf 7] ―――――

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附属書表1 球形すり接手の寸法と許容差
単位 mm
1 2 3 4 5 6 7
呼び方 球径 すり部の すり部の 接続する管
寸法 内側部材の 外側部材の 広端最小径 狭端最大径 の最大外径
許容差 許容差
(ボール) (カップ)
0 .0025
S7 7.144 .0025 0 6.9 2.0 4.5
0 .0025
S13 12.700 .0 025 0 12.5 7.0 9
.0025
S19 19.050 0
.0 025 0 18.7 12.5 14
0 .0025
S29 28.575 .0 025 0 28.0 19.0 22
0 .0025
S35 34.925 .0 025 0 34.3 27.5 30
0 .0025
S41 41.275 .0 025 0 40.5 30.0 34
0 .0025
S51 50.800 .0 025 0 50.0 36.0 43
0 .0035
S64 63.500 .0 035 0 62.5 47.0 53
0 .0040
S76 76.200 .0 040 0 75.0 58.0 64
0 .0050
S102 101.600 .0 050 0 100.0 84.0 85
附属書表2 カップ試験用ボールゲージの寸法
単位mm
カップの呼び方 鋼製ボールの球径
寸法 許容差
0003
.0
S7 7.144
.0
0005
S13 12.700
0005
.0
S19 19.050
0008
.0
S29 28.575
0008
.0
S35 34.925
0008
.0
S41 41.275
.0
0008
S51 50.800
0010
.0
S64 63.500
.0
0013
S76 76.200
0015
.0
S102 101.600
5. 表面粗さ すり部のRa値 1 0.5 満であることが望ましい。
6. 球形接手の内側部材及び外側部材(ボール及びカップ)の試験 許容差に従うことの試験には,一般
の工学技術(空気圧及び半径ゲージを含む。)を採用する。
すり部の清浄度は,漏れ率に影響する重要因子である。最初に適切な溶剤(例えば,シクロヘキサン)
に浸した布でふいた後に溶剤に浸し,乾燥させる。
また,表面に付着した粒子は,柔らかいはけを用いて除去する。試験接手を取り付けた後,系を排気す
る。接手には,大気以外の圧力を加えてはならない。
水銀ゲージの読みが,あらかじめ定めた値を超えたときにストップコックを閉じ,読みを記録する。さ
らに,5分後に再び目盛の読みを記録する。
一刀 Surface roughness参照。
参考 この規格は,ISO 468 : 1982, Surface roughness−Parameters, their values and general rules for
specifying requirementsとして発行されている。

――――― [JIS R 3651 pdf 8] ―――――

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系の内外の圧力を等しくし,試験接手をその軸に90°回転し,試験を繰り返す。
試験結果は,二つの読みの間の時間にわたり平均された系内の圧力上昇として,パスカル毎分で表す。
平常の生産における試験では,最初の読みをストップコックを閉じた直後に行い,2番目の試験を1分
後に行うことで十分である。比較試験には,ストップコックを閉じてから30秒後に最初の読みを,さらに
2分後に2番目の読みを行う。
カップ部材は,附属書表2で示される寸法のゲージボール(例えば,鋼製)に装着して試験を行っても
よい。
ボール部材は,カップメンバーを最初に鋼製ボールに対して試験し,次にボールメンバーを,このカッ
プメンバーに対して試験を行う2段階操作を用いる方法による試験を行ってもよい。
附属書表1の許容差に従う接手に対しては,経験によって次の漏れの値を超えないことを示している。
− S13及びこれより小さいもの : 930 Pa/min
− S19及びこれより大きいもの : 2 kPa/min

――――― [JIS R 3651 pdf 9] ―――――

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附属書A 球形接手の漏れ試験
漏れ試験は,乾燥した接手に対して大気による圧力増加率の測定によって行う。試験装置の一例として
附属書A図1に示すような装置が使われ,系の総容量がほぼ1.5lであれば,細部は重要ではない。試験装
置に用いる接手の漏れば,試験中に測定される漏れに比較して無視できるものでなければならない。
附属書A図1 球形接手の漏れ試験に適した装置

――――― [JIS R 3651 pdf 10] ―――――

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JIS R 3651:1997の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 641:1975(MOD)

JIS R 3651:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS R 3651:1997の関連規格と引用規格一覧