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b) セル本体を水平に置いた状態で,滅菌試験片の外側表面をセルのバクテリオファージ負荷試験懸濁液
充側に向けて,無菌状態を保持しながらセル本体の上に置く。
c) 図1に示すとおりにセルの滅菌済部品を組み立てる。
注記 透明カバーは,この時点では装着しない。
d) 浸透テストセルのボルトを,均等に締める。
e) 浸透セルを水平に置いたまま,バクテリオファージ試験懸濁液2.0 L[Phi-X174が(9001 200)PFU]
の入ったブイヨンを各試験片の中心部付近に滴下し,10分間放置する。
f) 8.8 l) によって,試験片に滴下したバクテリオファージ試験懸濁液を回収する。
g) 8.9によって定量的に測定する。
h) hi-X174バクテリオファージ試験懸濁液2.0 Lを,5.0 mLの滅菌ブイヨンに直接加え,力価の標準液
とする。
i) h) の力価とe) の試験材料適合性試験のPhi-X174バクテリオファージの力価との比率を計算する。
j) 材料試験片の暴露試験(8.8参照)に使用するPhi-X174バクテリオファージ負荷試験懸濁液(8.3参照)
の力価は,(23)×108 PFU/mLにi) で計算された比率を乗じた値に等しくなるように調製する。計
算された比率が5.0を超えた場合,バクテリオファージ負荷試験懸濁液の最大力価は,1×109 PFU/mL
となるように調整する。
8.5 平板培地の調製
平板培地を選択した場合は,無菌試験片の取付け,充,試験,廃液,測定などの操作を行う間,エア
ロゾル化した又は浮遊粒子としてのPhi-X174バクテリオファージによる影響を受けないようにする。平板
培地を,次のように調製する。
a) 溶かした滅菌表層培地2.5 mLを滅菌試験管に分注し,表層培地の温度を45±2 ℃に保つ。平板培地
それぞれに対して試験管1本分を調製する。
b) 56時間培養した大腸菌100 Lを各試験管の表層培地に加える。
c) 試験管を十分にかくはんし,内容物を底層培地の表面に注入する。
d) 培地を固化する。静置平板培地を直ちに使用してもよい。
e) 使用後,バックグラウンド,試験サンプル地及び陽性・陰性標品の試験のため,平板培地は各2枚準
備する。
8.6 材料の予備測定
a) 滅菌前に,JIS L 1096の8.4(厚さ)A法(JIS法)に従って各試験片の厚さを0.02 mm単位まで測定
する。
b) 滅菌前に,JIS L 1096の8.3(単位面積当たりの質量)A法(JIS法)によって単位面積当たりの各試
験片の質量を10 g/m2単位で測定する。
c) 伸縮性又は弾性の材料を測定する場合は,支持スクリーンを用いてもよい。
d) 8.4によって,各材料の適合性を判定する。
8.7 浸透テストセルの準備
浸透テストセルを122±1 ℃及び(214±7)kPa(絶対圧力)で15分間オートクレーブで滅菌する。そ
の後,テストセルを室温まで冷やす。
セル本体を水平に置いた状態で,試験片の外側表面をPhi-X174バクテリオファージ負荷試験懸濁液充
側に向けて,試験片を無菌状態でセル本体の上に置く。
伸縮性又は弾性のある試験片は,フランジカバーと試験片との間に,支持スクリーンを用いてもよい。
――――― [JIS T 8061 pdf 11] ―――――
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テストセルの各滅菌部品を,次のように組み立てる。
a) セル本体と試験片との間,試験片と支持スクリーン(使用する場合)との間及び支持スクリーンとフ
ランジカバーとの間に図1で示すようにガスケットを置く。
b) フランジカバー及び透明カバーを載せてテストセルを閉じる(滅菌された透明のプラスチックフィル
ムを透明カバーの代用品として使用してもよい)。セル本体と試験片との間に使用する液漏れ防止用の
ガスケット材料には,圧縮性ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を推奨する。
c) 浸透テストセルのねじを,均等に締める。
d) 図2で示すように,浸透テストセルを試験装置内に垂直に取り付ける(排出弁が下向きになるように)。
この時点では浸透テストセルに図2の8の空気ホースは接続しない。
e) 排出弁を閉じる。
8.8 バクテリオファージ負荷試験懸濁液への材料の暴露
次の手順で,各材料試験片をバクテリオファージ負荷試験懸濁液に暴露する。
a) 表1から試験手順を選択する。
b) トップポートから約60 mLのPhi-X174バクテリオファージ負荷試験懸濁液を慎重に注入し(滅菌注
射器又はロートを用いると注入しやすい。)浸透テストセルのセル本体を満たす。試験中に試験片から
液が浸透してきたら,k) の手順に進む。
c) 図2の8の空気ホースを浸透テストセルに接続する。
d) 圧力調整器を0 kPaの圧力に設定し,セル用ベントバルブを閉じる。
e) 表1の手順で指示された圧力及び時間をバクテリオファージ負荷試験懸濁液に加え,セル用ベントバ
ルブを開き,(3.5±0.5)kPa/s又はそれ未満の速度で昇圧させる。規定された時間,規定されたレベル
の圧力を維持する。
f) 各圧力における時間の最後に,液体の浸透又はその他,ぬれの痕跡が試験片の観察表面(内側表面)
に現れるかを観察する。これらの現象が見られた場合は,液体の浸透又はぬれが観察された時間を記
録する。
g) 浸透又はぬれが見られない場合は,次の時間・圧力条件に進み,試験を続行する。
h) 試験結果が確認された時点で,セル用ベントバルブを閉じ,加圧を停止する。
i) 試験の終了時には,排出弁を開いて浸透テストセル内のバクテリオファージ負荷試験懸濁液を排出す
る。
j) バクテリオファージの生存率が試験中に減少しなかったことを確認するため,試験後に,少なくとも
最後の浸透テストセルから採取したPhi-X174バクテリオファージ負荷試験懸濁液を薄めて測定する。
k) セルを水平に置いて透明カバーを外す。
l) 透明カバーを外してすぐに,試験片の観測表面(内側表面)に0.01 %の界面活性剤を入れた5.0 mL
の滅菌ブイヨンをゆっくりと滴下する。浸透セルを1分間静かに旋回させるか又は揺り動かし,この
回収液を試験片の観察表面全体に確実に接触させる。滅菌済みピペットを使用して,回収液をできる
だけ吸い取り滅菌済みガラス瓶に移す。試験片に回収液が染み込んでいる場合は,大量の水で洗浄,
回収する。大量の水で洗浄しなければならない場合には,試験報告書内のPFU/mLの計算結果を換算
する。
m) 8.9によって速やかに測定する。長時間経過すると,回収液内バクテリオファージの安定性を検証する
ために採取した回収液と実際の回収液とで差が生じて無効になることがある。
n) 試験装置を分解し,浸透テストセルを洗浄する。汚染を避けるために空気ホースを定期的に滅菌する。
――――― [JIS T 8061 pdf 12] ―――――
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適切な薬剤で浸透セルをすすぎ洗いし,122±1 ℃及び(214±7)kPa(絶対圧力)のオートクレーブ
で滅菌処理を行う。
o) 残りの試験片を,表1に従って試験する。
表1−試験手順
手順 圧力及び時間 選択の目安
A 5分間0 kPa, この手順を採用する材料及び構成要素は,次
続いて1分間14 kPa, の場合を想定している。
続いて4分間0 kPa a) 大量の血液又は体液を取り扱う場合。
b) 液体に直接接触する場合。
B 5分間0 kPa, この手順を採用する材料及び構成要素は,次
続いて5分間1.75 kPa, の場合を想定している。
続いて5分間3.5 kPa, a) 血液又は体液を取り扱う場合。
続いて5分間7 kPa, b) 手順Aと異なる圧力下で使用する場合。
続いて5分間14 kPa,
続いて5分間20 kPa
C 5分間0 kPaの後は,各条件のうち,いずれかの1条件を
選択して続ける。
5分間1.75 kPa,
5分間3.5 kPa,
5分間7 kPa,
5分間14 kPa,
5分間20 kPa
伸縮性材料又は弾性材料の試験で,支持スクリーンを使用した場合は,その旨を試験報告書に記載する。
注記1 現場の作業内容並びにその分析及び予想される暴露量に基づいて,必要とされる防護レベルを決定するこ
とが望ましい。
注記2 JIS T 8060での目視による浸透が確認できなかった最高圧力を,この規格の手順Cの試験圧力として用い
てもよい。
8.9 回収液の定量
回収液中のバクテリオファージ数を,次の手順で定量する。
a) 溶かした滅菌表層培地2.5 mLを滅菌試験管に分注し,表層培地を45±2 ℃に保つ。
b) 各測定用の平板培地を2枚用意する。
c) 試験管を熱源から離し,各試験片の回収液0.5 mLを表層寒天培地の入った試験管に注入して,接種用
試験管とする。
d) 56時間培養した大腸菌100 μLをそれぞれ接種用試験管に加える。
e) 試験管を十分にかくはんし,底層平板培地の表面に注入する。
f) 培地を固化し,プラークがはっきりと目視できるまで36±1 ℃で培養する(通常6時間以上)。
g) プラークの存在を観察し,8.10によってその結果を解析する。
h) 定量化する必要がある場合及びプラーク数があまりに多すぎる場合は,回収液のバクテリオファージ
ブイヨンでそれぞれに1 : 10の希釈液を調製し,8.9の手順a) g) に従ってバクテリオファージを測
定する。
8.10 試験結果の解析
試験の成立条件及び試験結果の解析は,次による。
――――― [JIS T 8061 pdf 13] ―――――
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a) 試験の成立条件
1) 次の条件を全て満たすとき,その試験は有効と判定する。
1.1) バックグラウンドで,1 PFU/mL以上のPhi-X174バクテリオファージの検出が認められない場合。
1.2) 陰性試験の標品で,1 PFU/mL以上のPhi-X174バクテリオファージの検出が認めらない場合。
1.3) 陽性試験の標品で,1 PFU/mL以上のPhi-X174バクテリオファージの検出が認められた場合。
2) バックグラウンドで,1 PFU/mL以上のPhi-X174バクテリオファージの検出が認められた場合でも,
試験片にバクテリオファージの浸透又はぬれが認められない場合,その試験は有効としてもよい。
b) 試験結果の解析
負荷力価において,1 PFU/mL以上のPhi-X174バクテリオファージの検出が認められた場合,その
試験片は,浸透又はぬれがあったものとする。
9 試験報告書
試験報告書には,次の情報を記載する。
a) この規格に従って試験したことの記載(例えば,JIS T 8061:2015)
b) 製造業者名及び材料名(例えば,品名,品番など)
c) 試験片採取方法(ロール原反から採取,防護服完成品から採取など)の説明
d) 試験片の材料特性
1) 試験片の繊維及びコーティングの種類
2) 防護服完成品から採取した試験片については,次の項目を明示する。
2.1) 構成(例えば,複合材料など)
2.2) 縫合部のタイプ
2.3) 各試験片の製品での部位
3) 滅菌した方法
4) その他(例えば,前処理条件など)
e) 各試験片の厚さ及び必要な場合は,試験実施後の平均厚さ(mm)
f) 各試験片の単位面積当たりの質量及び必要な場合は,試験実施後の単位面積当たりの平均質量(g/m2)
g) 表1から選択した手順
h) 支持スクリーンを使用した場合は,その種類及び仕様
i) 適合性試験(8.4参照)で算出した比率
j) この試験の有効性を確認するための試験結果
1) バックグラウンドのPFU/mL
2) 陽性・陰性試験標品,それぞれの回収液のPFU/mL
3) 開始時及び終了時のバクテリオファージの力価
k) 各試験片については,規定圧力及び規定時間ごとの浸透又はぬれの有無
l) 各陽性・陰性試験の標品については,浸透又はぬれを認めて試験を中止した圧力
m) 各試験片に液の浸透又はぬれが認められた時間(報告する場合)
――――― [JIS T 8061 pdf 14] ―――――
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T 8061 : 2015
1 透明カバー(任意) 7 トップポート
2 フランジカバー 8 PTFEガスケット(推奨)
3 ガスケット(支持スクリーンを使用する場合)9 セル本体
4 支持スクリーン(使用する場合) 10 排出弁
5 ガスケット 11 セル支持台
6 試験片
図1−支持スクリーン付き浸透テストセル例(分解部品配列図)
――――― [JIS T 8061 pdf 15] ―――――
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JIS T 8061:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16604:2004(MOD)
JIS T 8061:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.10 : 防護服
JIS T 8061:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK3362:2008
- 家庭用合成洗剤試験方法
- JISK8008:1992
- 生化学試薬通則
- JISL1096:2010
- 織物及び編物の生地試験方法
- JIST8031:2010
- 化学防護服―防護服材料の加圧下における耐液体浸透性試験
- JIST8060:2015
- 血液及び体液の接触に対する防護服―防護服材料の血液及び体液に対する耐浸透性の求め方―人工血液を用いる試験方法