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に内部減圧を示さなければならない。また,減圧後,常圧に戻るまでの時間は,15秒以上でなければなら
ない。
5.7 バイパス弁の空気放出量
バイパス弁を備える空気呼吸器にあっては,バイパス弁は,8.1 a)及び8.1 c)のそれぞれの状態において,
8.7に規定する方法によって試験したとき,高圧空気圧力3 MPaのときの放出量は,60 L/min以上でなけ
ればならない。
5.8 警報器の作動性
警報器は,8.1 a)及び8.1 c)のそれぞれの状態において,8.8に規定する方法によって試験したとき,警報
器の始動圧力は,その設定値の100 %以上,かつ,150 %以下でなければならず,警報が始動してから,少
なくとも1 MPa低下するまで警報を続けなければならない。
5.9 空気呼吸器の耐熱性
高圧空気容器及び塞止弁を除いた空気呼吸器を8.9に規定する方法によって試験したとき,弁,弁座部
などに著しい粘着性,亀裂などの異常があってはならない。
5.10 空気呼吸器の耐寒性
高圧空気容器及び塞止弁を除いた空気呼吸器を8.10に規定する方法によって試験したとき,亀裂などの
異常があってはならない。
5.11 構成品の難燃性
面体,面体に接続される構成品(給気ホース,供給弁など)及び背負具(ストラップ,バックル類など)
で,空気呼吸器を着用したとき,外部に露出するものについて,難燃性をもつものは,8.11に規定する方
法によって試験したとき,次の事項を全て満たさなければならない。
− 構造・性能に異常を生じさせる損傷がない。
− 溶融した小滴が生成しない。
− 燃焼は,火炎を離してから5秒間以上継続しない。
難燃性のクラスは,表2のとおりとする。
表2−難燃性のクラス
難燃性のクラス 試験片のばく露時間
3 試験片を炎中で5秒間停止
2 試験片を炎中で1秒間停止
1 試験片を炎中に通す
各構成品の中で最も低いクラスを空気呼吸器の難燃性のクラスとする。
6 構造
6.1 一般
空気呼吸器は,携行する高圧空気容器からの圧縮空気を,供給弁を通じて面体内に放出し,着用者に面
体を通して吸気させ,呼気は呼気弁を通じて外気に排出し,着用者が作業に支障なく行動できるような構
造で,圧力指示計をもち,必要に応じて減圧弁,バイパス弁,警報器,中圧ホースなどを備え,かつ,次
の条件を満たすものでなければならない。
――――― [JIS T 8155 pdf 6] ―――――
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a) 丈夫で使いやすく,できるだけ軽量である。
b) 取扱いが簡単で,着用したとき異常な圧迫がない。
c) 結合部分は,結合が確実で,漏気のおそれがない。
d) 通常の取扱い中に受ける衝撃に対し,使用上の性能に支障がない。
e) 取扱説明書に記載する最高使用圧力を超える最高充圧力の高圧空気容器を接続したとき,空気呼吸
器として使用できないようにするために,空気が外部に流出するなどの機構をもつ。
6.2 各部の構造
6.2.1 面体
面体は,全面形及び半面形の2種類とし,次の事項を満足しなければならない。
a) 全面形は,顔面を覆うもので,漏気しない構造であり,アイピースは透明で使用上支障となる影像の
ゆがみがなく,かつ,曇りを防止する構造とする。
b) 半面形は,鼻及び口辺を覆うもので,漏気しない構造とする。
c) しめひもの伸び率は,8.12に規定する方法によって試験したとき,表3の値を満足する。
d) しめひも及び取付部の強さは,8.13に規定する方法によって試験したとき,表3の値を満足する。
表3−しめひもの伸び率並びにしめひも及び取付部の強さ
項目 全面形 半面形
しめひもの伸び率 % 50以下 100以下
N
しめひも及び取付部の強さ 100以上 50以上
6.2.2 供給弁
供給弁の構造は,次の事項を満足しなければならない。
a) 供給弁は,使用圧力に対して十分な安全性と気密性をもつ。
b) 供給弁は,呼吸によって確実に作動する。
c) プレッシャデマンド弁は,陽圧設定値に対して確実に作動する。
6.2.3 呼気弁
呼気弁は,外圧によるひずみ又は損傷を受けにくい構造であり,次の事項を満足しなければならない。
a) デマンド形に用いる呼気弁は,内部及び外部の圧力が平衡の場合は,面体の向き,状態にかかわらず
閉鎖状態を保ち,微弱な呼吸に対しても確実に作動する。
b) プレッシャデマンド形に用いる呼気弁は,設定値以上の陽圧に対し,確実に開く。
6.2.4 減圧弁
減圧弁は,次の事項を満足しなければならない。
a) 減圧弁は,高圧空気容器からの高圧空気を中圧空気に減圧できる構造でなければならない。
b) 供給弁が中圧安全弁の機能を備えていない場合は,減圧弁の下流側に中圧安全弁を備えている。
6.2.5 バイパス弁
バイパス弁は,着用者が容易に操作でき,作動させたときに供給弁とは独立して空気を面体に供給でき
る構造でなければならない。
6.2.6 圧力指示計
圧力指示計の目盛は,次のいずれの圧力も容易に分かるようになっていなければならない。
− 高圧空気容器の最高充圧力
――――― [JIS T 8155 pdf 7] ―――――
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− 警報器の始動設定圧力
6.2.7 警報器
警報器は,使用中に高圧空気圧力が減少して警報器の始動設定値以下になったとき,機械的な方式で発
生する音,振動などによって着用者に空気残量が少なくなったことを明確に警報するものでなければなら
ない。また,電気的な方式による警報器を併用してもよい。
6.2.8 ハーネス
ハーネスは,空気呼吸器を装着して活動がしやすく,かつ,堅ろうで,着用者の体格に応じて調節でき
る構造でなければならない。
6.2.9 給気ホース
給気ホースは,次の事項を満足しなければならない。
a) 着用者の活動を妨げない。
b) 着用状態において,顎又は腕の圧迫,種々の状態の曲げなどがあっても,通気に支障がない。
c) 給気ホースの取付部は,8.14に規定する方法によって試験したとき,破断しない。
d) 中圧ホースの破裂圧力は,減圧弁二次側の標準使用圧力の5倍以上である。
6.2.10 高圧空気容器
高圧空気容器及びこれに用いる塞止弁は,高圧ガス保安法又は容器保安規則による。
注記 高圧ガス保安法及び容器保安規則では,“バルブ”という用語を用いているが,塞止弁は,この
“バルブ”の範ちゅう(疇)に入るものである。
7 材料
空気呼吸器の各部に使用する材料は,次の事項を満足しなければならない。
a) 材料は,耐食性のあるもの,又は耐食処理を施したものである。
b) 皮膚に接触する部分に使用する材料は,皮膚に有害な影響を与えないものであり,かつ,消毒できる
ものである。
8 試験
8.1 前処理
前処理には,次の種類がある。
a) 前処理なし
b) アイピース部衝撃負荷 アイピースを面体に取り付けたままの状態で−10 ℃及び40 ℃の恒温槽に
それぞれ30分間ずつ5回交互に入れた後,試験用人頭などに装着し,アイピースの中央部を水平状態
に保ち,鋼球(JIS B 1501に規定した呼び22 mmの鋼球)を1.3 mの高さからアイピースの中央表面
に自由落下させる。この場合,鋼球は自然に落下できるパイプ(鋼球の直径の約2倍程度の内径をも
つもの)の中を落下させてもよい。
c) 空気呼吸器(高圧空気容器を除く)の落下負荷 空気呼吸器の落下は,次による。
1) 縦 約91 cm,横 約45 cm,厚さ2 cm以上 の合板(“合板の日本農林規格”で規定する構造用合板
で,特類,品質基準がB-Cのもの又はこれと同等以上のもの)の上に,高圧空気容器を除いた空気
呼吸器を載せ,合板に取り付けたひもなどで固定する。固定する向きは,空気呼吸器を着用した場
合に着用者の前方を向く側が下となるようにする。
なお,この場合,固定用のひもなどが,板の下に入らないようにする。
――――― [JIS T 8155 pdf 8] ―――――
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2) この板を,水平の状態で,平らなコンクリート面から板の下面までの高さが1 mとなるように保持
する。
3) この板を自然落下させる。
4) 落下は,1回だけとする。
8.2 気密試験
気密試験は,次による。
a) 高圧部及び中圧部 高圧部に,次に示す試験圧力を1分間与えた後,空気を供給する塞止弁を閉め,1
分後の圧力低下を測定する。
試験圧力は,次の2式によって算出した圧力のうち,いずれか低い方とする。
− 試験圧力=最高充圧力(35 ℃における圧力)−2 MPa
T2
− 試験圧力 = P
T1
ここに, T1 : 273+35=308(K)
T2 : 試験時の温度(K)
P : 35 ℃における最高充圧力(MPa)
b) 低圧部 塞止弁を閉め,かつ,呼気弁座を密塞した空気呼吸器の面体を頭部模型に装着し,その内部
に,1.5 kPaの空気圧を加え,1分間の漏気の有無を調べる。
注記 漏気の有無を検出するには,一般に,次の方法がある。
− 頭部模型に装着した面体内部にアンモニアガスを流入し,漏気を調べる箇所にフェノー
ルフタレインアルコール水溶液を浸した布で覆い,布が赤く変化するか否かを観察する。
− 頭部模型に装着した面体内部に空気などを流入し,漏気を調べる箇所に石けん水などを
塗り,石けん水の気泡ができるか否かを観察する。
8.3 面体の漏れ率試験
面体の漏れ率は,JIS T 8159に規定する方法によって試験する。
8.4 面体内の圧力試験
8.4.1 試験装置
試験装置は,頭部模型,呼吸模擬装置,精密微差圧計,記録計などから成る(図1参照)。
頭部模型における圧力測定管の位置は,空気呼吸器の面体の種類によって,次のとおりとする。
− 全面形面体 : 目の位置[図1 a)参照]
− 半面形面体 : 鼻孔の位置[図1 b)参照]
精密微差圧計は,10 Paの感度で対象とする規格値の範囲を測定可能とする。また,精密微差圧計には,
記録計又はデータ処理装置が付いていなければならない。精密微差圧計と,記録計又はデータ処理装置と
を含めた全体の時定数は,0.2秒以下とする。
頭部模型と精密微差圧計を接続する管は,測定に影響を与える伸縮性があってはならない。
――――― [JIS T 8155 pdf 9] ―――――
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単位 mm
a) 圧力測定管が目の位置にある場合
b) 圧力測定管が鼻孔の位置にある場合
図1−面体の内圧試験装置例
8.4.2 試験手順
次の手順で行う。
a) 供給弁などを外した面体を,図1の頭部模型に装着する。
b) 面体内の圧力が600 Paのとき,面体と頭部模型との接触部からの漏れ量が0.1 L/min以下となるよう
にシールを施す。
c) 面体に構成品(給気ホース,供給弁など)を取り付ける。
d) 高圧空気容器連結口に,8.2 a)の試験圧力及び3 MPaの空気をそれぞれ供給する。
e) 呼吸模擬装置を次に示す条件で作動する。
− 呼吸波形 : 正弦波
− 一回換気量 : 2.0 L/回
− 毎分の呼吸回数 : 32 回/min
f) 呼吸模擬装置が3呼吸作動してから5呼吸間の面体内の圧力を精密微差圧計によって連続測定する。
8.5 最大空気供給量試験
頭部模型に,面体を装着し,面体内の圧力が600 Paのとき,面体と頭部模型との接触部からの漏れ量が
0.1 L/min以下となるようにシールを施し,この面体に供給弁を取り付け,高圧空気容器連結口に8.2 a)に
示す試験圧力及び3 MPaの空気をそれぞれ供給する。空気源の各圧力において,頭部模型を通して
300 L/minで吸引したとき,その流量の空気が供給されていることを確認する。
――――― [JIS T 8155 pdf 10] ―――――
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JIS T 8155:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.340 : 防護設備 > 13.340.30 : 呼吸保護装備
JIS T 8155:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1501:2009
- 転がり軸受―鋼球
- JIST8001:2006
- 呼吸用保護具用語
- JIST8159:2006
- 呼吸用保護具の漏れ率試験方法