JIS T 8155:2014 空気呼吸器 | ページ 3

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8.6 呼気弁の作動気密性試験

  呼気弁座が取り付けられている気密試験器に呼気弁を装着し,空気を1 L/minの流量で吸引して呼気弁
の閉鎖による内部の減圧状態を調べ,次に内部の圧力を外部の圧力より1 470 Pa低下させて放置し,内部
の圧力が常圧に戻るまでの時間を測定する。この場合において,気密試験器の内容積は,50±5 cm3とする。

8.7 バイパス弁の空気放出量試験

  高圧部に3 MPaの空気圧を加え,バイパス弁を開放して,そのときの空気放出量を測定する。

8.8 警報器の作動性試験

  高圧部に設定値の200 %以上の空気圧を加えた後,供給弁又はバイパス弁を操作して空気圧を減少させ,
警報始動時の圧力を測定し,その圧力から少なくとも1 MPa低下するまで警報が続くことを確認する。

8.9 空気呼吸器の耐熱性試験

  高圧空気容器及び塞止弁を除いた空気呼吸器を温度70±2 ℃の恒温槽中につるし,6時間加熱後取り出
し,弁,弁座部などの粘着性,各部分の亀裂などの異常の有無を調べる。

8.10 空気呼吸器の耐寒性試験

  高圧空気容器及び塞止弁を除いた空気呼吸器を温度−20±2 ℃の恒温槽中につるし,3時間放置した後
取り出し,亀裂などの異常の有無を調べる。

8.11 構成品の難燃性試験

8.11.1 原理
回転装置に装着した試料を,1本のバーナの火炎に一定時間ばく露し,その難燃性を評価する。
8.11.2 装置
装置は,次による(図2参照)。
a) 回転装置
b) 高さ調整可能なバーナ
c) 熱電対
d) 温度測定装置
e) 流量制御器付きプロパンボンベ(プロパンの純度は,95 %以上とする。)
8.11.3 試験条件
試験条件は,次による。
a) 試験環境温度・湿度 温度 : 20±2 ℃,相対湿度 : (65±4)%
b) 試料 空気呼吸器を着用したとき外部に露出し,次のいずれかに属するものを試料とする。
1) 面体
2) 面体に接続される構成品(給気ホース,供給弁など)
3) 背負具(ストラップ,バックル類など)
8.11.4 手順
試験の手順は,次による。
a) 試料を回転装置に取り付ける。試料の下端が,バーナの先端から20±2 mmの位置を水平に移動でき
るようにする。
b) バーナに点火し,炎の高さを40±4 mm,バーナの先端から20±2 mmの位置の炎の温度が,800±50 ℃
となるようにプロパンの流量を調節する[図2 d)参照]。
c) 試料を回転させ,次の条件で火炎中を通過させる。ただし,どの条件においても,新たな試料を用い,
火炎中の通過は1回だけとする。

――――― [JIS T 8155 pdf 11] ―――――

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1) 試料を60±5 mm/秒の速度で火炎中を通過させる。
2) 試料を火炎中に移動させ,1秒間停止した後,火炎から離す。
3) 試料を火炎中に移動させ,5秒間停止した後,火炎から離す。
なお,上記1)3)は,難燃性のクラスと対応しているため,事前にクラスが推測できる場合は,そ
れに該当する試験だけでもよい。
8.11.5 試料の状態観察
火炎中を通過させた試料の状態を観察し,次の事項の有無を調べる。
− 構造・性能に異常を生じさせる損傷
− 溶融した小滴の生成
− 火炎を離してから5秒以上の燃焼の継続
単位 mm
a) 面体の難燃性試験 b) 面体接続部品の難燃性試験
c) 背負具(ストラップ,バックル類など)の難燃性試験 d) バーナの調整
A : 回転装置
B : 高さ調整可能なバーナ
C : 熱電対
D : 温度測定装置
図2−構成品の難燃性試験方法例

8.12 しめひもの伸び率試験

  標線間の長さが,1 cm以上のしめひも(伸縮部分に限る)の試験片を用意し,0.98 N,次いで,9.8 Nの
力で引っ張ったときのそれぞれの標線間の長さを測定し,次の式によって伸び率を算定する。

――――― [JIS T 8155 pdf 12] ―――――

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(l1−l2 )
e= 100
l2
ここに, e : 伸び率(%)
l1 : 9.8 Nの力で引っ張ったときの標線間の長さ(cm)
l2 : 0.98 Nの力で引っ張ったときの標線間の長さ(cm)

8.13 しめひも及び取付部の強さ試験

  面体(適当な一部でよい。)としめひもの端末(取付部と反対側の1か所)を両端としたものを引張試験
機に取り付け,20 cm/minの速さで引っ張り,しめひも又は取付部が破断したときの力を測定する。ただ
し,引張試験機による力が,全面形面体の場合は100 Nを,半面形面体の場合は50 Nを超え,その後容易
に破断しないと判断される場合は,最終の力及び破断しなかった旨を記録し,試験を打ち切ってもよい。

8.14 給気ホース取付部の強さ試験

  面体の適当な部分と給気ホースの空気流入側に接続している部品を両端にして,150 Nの力で引っ張り,
破断の有無を調べる。

9 検査

  検査は,合理的な抜取検査方式によるものとし,箇条8に規定する試験を行い,箇条5及び箇条6の規
定に適合しなければならない。

10 表示

10.1 空気呼吸器への表示

  空気呼吸器には,見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。
a) 空気呼吸器の種類
b) 難燃性による区分(記号でもよい)
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造年月又はその略号
e) 製造番号
f) 高圧酸素容器を使用してはならない旨

10.2 面体への表示

  面体に複数のサイズがある場合は,サイズを表示しなければならない。

11 取扱説明書

  空気呼吸器には,次の事項について記載した取扱説明書を添付しなければならない。
a) 使用上の注意事項
b) 使用方法(着脱方法,緊急時の対応方法など)
c) 使用前後の点検,整備及び保管についての注意事項
d) 面体の消毒方法
e) 大気圧を超える環境での使用の可否,及び使用できる場合はその注意事項
f) 最高使用圧力
関連法規等 高圧ガス保安法
容器保安規則

JIS T 8155:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 8155:2014の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB1501:2009
転がり軸受―鋼球
JIST8001:2006
呼吸用保護具用語
JIST8159:2006
呼吸用保護具の漏れ率試験方法