JIS T 8157:2018 電動ファン付き呼吸用保護具 | ページ 2

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表2−PAPRの漏れ率
漏れ率による等級 漏れ率
%
S級 0.1 以下
A級 1 以下
B級 5 以下

5.2 粒子捕集効率

  ろ過材の粒子捕集効率は,8.2によって試験したとき,表3に適合しなければならない。
表3−ろ過材の粒子捕集効率
ろ過材の種類 粒子捕集効率 試験粒子
試験粒子 粒子捕集効率
による区分 による等級 %
PLタイプ PL3 99.97 以上 フタル酸ジオクチル(DOP)粒子
PL2 99.0 以上
PL1 95.0 以上
PSタイプ PS3 99.97 以上 塩化ナトリウム(NaCl)粒子
PS2 99.0 以上
PS1 95.0 以上

5.3 面体形PAPRの面体内圧

  面体形PAPRの面体内圧は,8.3によって試験したとき,式(1)に適合しなければならない。
なお,手動の流量調節機能が付いている場合は,その機能によって調節可能な範囲の最小風量及び最大
風量のいずれの状態においても式(1)に適合しなければならない。
0 (Pa) ここに, PF : 面体形PAPRの面体内圧(Pa)

5.4 ルーズフィット形PAPRの最低必要風量

  ルーズフィット形PAPRの最低必要風量は,8.4によって試験したとき,表4に適合しなければならない。
表4−ルーズフィット形PAPRの最低必要風量
形状による区分 電動ファンの性能 最低必要風量
による区分 L/min
ルーズフィット形 大風量形 138
通常風量形 104

5.5 騒音レベル

  PAPRの騒音レベルは,8.5によって試験したとき,80 dB(A) 以下でなければならない。

5.6 面体形PAPRの電動ファンを停止した状態における性能

5.6.1  吸気抵抗
面体形PAPRは,電動ファンを停止した状態において,8.6によって試験したとき,吸気抵抗が160 Pa
以下でなければならない。
5.6.2 排気抵抗

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面体形PAPRは,電動ファンを停止した状態において,8.7によって試験したとき,排気抵抗が80 Pa以
下でなければならない。
5.6.3 排気弁の作動気密
排気弁は,8.8によって試験したとき,次のいずれにも適合しなければならない。
a) 空気を吸引したとき,直ちに内部減圧を示す。
b) 減圧後,放置してから常圧に戻るまでの時間が,15秒以上。
5.6.4 二酸化炭素濃度上昇値
面体形PAPRは,電動ファンを停止した状態において,8.9によって試験したとき,二酸化炭素濃度上昇
値は,2.0 %以下でなければならない。

5.7 しめひも取付部分及びしめひもの強度

  面体のしめひも取付部分及びしめひもは,8.10によって試験したとき,破断又は離脱する力が表5に適
合しなければならない。
表5−しめひも取付部分及びしめひもの強度
面体の種類 破断又は離脱する力
N
全面形面体 50 以上
半面形面体 25 以上

5.8 連結管取付部分及び連結管の強度

  連結管取付部分及び連結管は,8.11によって試験したとき,破断又は離脱する力が表6に適合しなけれ
ばならない。
表6−連結管取付部分及び連結管の強度
形状による種類 破断又は離脱する力
N
面体形 100 以上
ルーズフィット形 50 以上

6 外観及び構造

6.1 外観

  PAPRの外観は,次による。
a) 亀裂,汚れ及び異常なゆがみがあってはならない。
b) 各接続部は,適切に接続されていなければならない。
c) 構成品は,適切に装着されていなければならない。

6.2 構造の一般事項

  構造の一般事項は,次による。
a) 着用した状態において,着用者の作業に支障があってはならない。
b) 作業環境中の空気をろ過材によって浄化した後,着用者の呼吸に供給できる構造でなければならない。
c) 結合部は,漏気による呼吸保護性能の低下がないよう確実に結合していなければならない。
d) 通常の取扱い中に受ける衝撃に対し,使用上の性能に支障を生じてはならない。

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e) 通常の使用において,外部の構造物に接触して衝撃を受けた場合に,ろ過材が脱落しない構造でなけ
ればならない。
f) 着用によって異常な圧迫及び苦痛を与えてはならない。
g) 電気回路の短絡などで生じる発熱又は発火を防止するために,ヒューズ又はそれに代わる保護回路を
備えていなければならない。

6.3 形状による区分におけるPAPRの構造

  形状による区分におけるPAPRの構造は,次による。
6.3.1 面体形PAPR
6.3.1.1 面体形隔離式PAPR
面体形隔離式PAPRは,電動ファン,ろ過材,連結管,面体,排気弁及びしめひもからなり,ろ過材に
よって粉じんなどをろ過した清浄空気を電動ファンによって連結管を通して面体内に送気し,着用者の呼
気及び余剰な空気を排気弁から外気中に排出する構造とする(図1及び図2参照)。
電動ファンが停止した場合でも,着用者自身の吸引力によって浄化された空気を吸気できる構造とする。
図1−全面形面体をもつ面体形隔離式PAPRの例

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図2−半面形面体をもつ面体形隔離式PAPRの例
6.3.1.2 面体形直結式PAPR
面体形直結式PAPRは,電動ファン,ろ過材,面体,排気弁及びしめひもからなり,ろ過材によって粉
じんなどをろ過した清浄空気を電動ファンによって面体内に送気し,着用者の呼気及び余剰な空気を排気
弁から外気中に排出する構造とする(図3及び図4参照)。電動ファンが停止した場合でも,着用者自身
の吸引力によって浄化された空気を吸気できる構造とする。
図3−全面形面体をもつ面体形直結式PAPRの例

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図4−半面形面体をもつ面体形直結式PAPRの例
6.3.2 ルーズフィット形PAPR
6.3.2.1 ルーズフィット形隔離式PAPR
ルーズフィット形隔離式PAPRは,電動ファン,ろ過材及び連結管並びにフード又はフェイスシールド
からなり,ろ過材によって粉じんなどをろ過した清浄空気を電動ファンによって連結管を通してフード内
又はフェイスシールド内に送気し,着用者の呼気及び余剰な空気を人体とフード又はフェイスシールドと
の隙間などから外気中に排出する構造とする(図5及び図6参照)。漏れ率の区分によって,次に示す警
報装置を備えていなければならない。
− 漏れ率の区分がS級及びA級のもの : 風量低下警報装置
− 漏れ率の区分がB級のもの : 風量低下警報装置又は電源警報装置
図5−フードをもつルーズフィット形隔離式PAPRの例

――――― [JIS T 8157 pdf 10] ―――――

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