JIS T 9201:2016 手動車椅子 | ページ 13

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T 9201 : 2016
附属書JC
(規定)
車椅子へのダミーの拘束方法
JC.1 車椅子の調整
車椅子の調整は,次による。
a) 調整機構をもつ車椅子については調整する。車椅子のタイヤ空気圧については製造業者の規定値又は
当該JIS標準値とし,タイヤバルブは工場出荷時に装着されたものを使用して原則,外圧(注入圧力)
調整し,試験中の圧力調整は行わない。
b) 製造事業者が内圧で設計している場合は,内圧調整も認めるが,その旨試験記録等に明記する。
なお,タイヤバルブについては,工場出荷時に装着されたものを使用する。
JC.2 試験機への取付け
試験機への取付けは,次による。
a) 車椅子駆動輪ハブ軸の固定ナットを,走行耐久性試験機への車椅子取付け用ジグと,左右とも交換す
る。その後,平たん(坦)な路面上においてホイールベースを計測する。
b) 車椅子シートの中央に使用者最大体重に適応する尻型に交換し,おもりを調整したダミーを載せる。
このとき,胴部は,車椅子のバックサポートに対して平行になるように調整する。
c) シートに毛布などは敷かない。
d) 背もたれの寸法として,バックサポートパイプの外寸法の計測をする。拘束前の測定結果と拘束後の
同寸法との差は10 mm以内とする。
e) 試験中に前方へ移動して落下しないように,ダミー胴部は拘束用ベルトを巻き付け,設定する。ダミ
ー胴部での前後方向への動きに対しては自由度をもたせるため,帯状のゴム(又は布)と指定ばねを
組み合わせた拘束用ベルトを用いる。
f) ダミー胴部の拘束用ベルトは,バックサポート高さの1/3の場所に巻き付け,位置が振動によってず
れないように対策してもよい。
なお,拘束位置に背折れ金具があれば,直上で拘束してもよい。
g) 拘束用ベルトは,帯状のゴム(又は布)と指定ばねとを組み合わせ,25 N/mmの弾性体とする。
h) 指定ばねは,次による。
1) 種類 : 引張りばね
2) ばね定数 : 3.92 N/mm
注記1 これに該当するばねに,ミスミ社製のもの(品番 : AWT16-150)があるが,これと同等
のものであれば他の製品でもよい。
i) ダミー大たい(腿)部が前後に移動して落下しないように,シートベルト(荷締めベルトなど)をダ
ミー大たい(腿)部前端とバックサポートとの間に巻き付ける。
j) ダミー脚部は,左右フットプレートにはあらかじめフットプレート取付けパイプの中央及びフットプ
レート外端間の中央の2か所に穴をあけ,フットプレートへ均等な荷重配分になるようにおもりを取
り付ける。
k) 走行耐久性試験機への車椅子取付け用ジグを,試験装置側アーム端部にあるボールジョイントに挿入

――――― [JIS T 9201 pdf 61] ―――――

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し,抜け防止用ボルトを締め付け,車椅子が試験機上に固定されたことを確認する。
なお,ボールジョイントを取り付けたアームは,水平な状態になるように試験機側の高さを調整す
る。
l) 横ずれ防止用ボールジョイントは金属製を標準とし,上下及び左右方向への動きの自由度を妨げる構
造であってはならない。
m) 走行耐久性試験機のドラム間距離調整を行い,ドラム固定ボルトを締め付け,ドラムの設定を完了さ
せる。
n) キャスタが試験中に45°以上回転しないように,振れ止めジグを使用してもよい。
o) 車椅子の直進性が劣るものについては,ボールジョイントが装着されたアームのボールジョイント位
置を前後調整し対応する。車椅子が緊急時などに左右方向へ移動しないようにするため,左右それぞ
れのフロントパイプと試験機側柱とをベルトによって保持させる。
p) フロントパイプがない構造のものは,フレーム構造に影響を与えないようにベルトを設置する。
注記2 ベルトは,車椅子の直進性を補助しないものとする。
JC.3 試験の開始
試験の開始は,次による。
a) 走行耐久性試験を開始する。
b) 規定回数までの試験は連続運転を原則とし,車輪のぶれ調整などの状態を維持するため又は異常状態
を確認するための一時的な停止は妨げない。停止までの回数も連続運転回数に含め,走行中は,随時
フレームなどの変形,破損などの状況を目視によって適宜確認する。
なお,試験中には空気圧の調整は行わないこととする。
c) やむを得ず休止する場合には,ダミーをつり上げるなどによって車椅子へのダメージを考慮する。

――――― [JIS T 9201 pdf 62] ―――――

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T 9201 : 2016
T9
2
附属書JD
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(参考)
1 : 2
JISと対応国際規格との対比表
0 16
JIS T 9201:2016 手動車椅子 対応国際規格の番号及び英文名称は,この表の注記3による。
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
1 適用範囲 座位変換形含む製 試験方法規格 変更 JISは要求性能を含む製品規格とし製品規格はISO規格にないので
品規格 た。 JISを制定した。
3 用語及び 座位変換関係を中 ISO 追加 座位変換の機構関係を追加した。 現在ISOへ提案中
定義 心に追加 7176-26
4 車椅子の 自走用,介助用及びISO 変更 図を用いて説明した。 差異はない。
種類,形式 座位変換形 7176-26
分類,各部
の名称及び
構成部品の
名称
5 性能 要求性能を規定 − − 試験方法を規定 追加 製品JISとするため要求値を規定 JISマーク貼付に必要
した。
6 構造及び 車椅子の構造及び − − 試験方法を規定 追加 製品JISとするため要求値を規定 JISマーク貼付に必要
材料 使用材料 した。
7形状・寸 測定箇所及び主要 − − ISOに規定なし 追加 ISO/TRで参考値を規定 国内事情に合わせた。
法 寸法最大値を規定
8 外観 製品の仕上げ程度 − − ISOに規定なし 追加 製品JISとするため要求値を規定 JISマーク貼付に必要
を規定 した。
9 試験条件 試験温度(20 ± − − ISOに規定なし 追加 JISは温度を規定した。 ISOへ提案を検討
15)℃
フットサポート高 ISO 6 フットサポート高40 変更 ISOは使用者体重により変化 実質的な差異はない。
50 mm 7176-22 mm50 mm

――――― [JIS T 9201 pdf 63] ―――――

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(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
10.1.1.1 7°における静止力 ISO 7.2 静止力試験 変更 ISOは動き出すまで傾斜させる。 実質的な差異はない。
試験 7176-3
10.1.1.2 制動用ブレーキの − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
制動力 自に規定した。
10.1.2静的 座位変換時の安定 ISO 9 不利な姿勢での傾斜安 追加 座位変換姿勢の条件を追加した。 ISOへ提案中
安定性試験 性 7176-1 定性
10.1.3直進 直進走行性試験 − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
走行性試験 自に規定した。
10.1.4 駆動輪・主輪の振れ− − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
試験 自に規定した。
10.1.5 ハンドリムの振れ − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
試験 自に規定した。
10.2.1 シート耐荷重試験 − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
自に規定した。
10.2.2 アームサポート荷 ISO 8.4 アームサポート耐荷重 変更 ISO規格は荷重を表示体重から計 実質的に差異はない。
10.2.3 重試験 7176-8 8.8 試験 算式で求め,最大を125 kgまで規
10.2.4 フットサポートの ISO 8.9 フットサポートの上方 定。
上方耐荷重 7176-8 耐荷重
10.2.5 ティッピングレバ ISO 8.6 ティッピングレバー
ー耐荷重試験 7176-8
10.2.6 手押しハンドルの ISO 8.10 手押しハンドルの耐荷
耐荷重 7176-8 重
10.2.7 座位変換形のバッ − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
クサポート部の耐 自に規定した。
荷重試験
10.2.8 グリップ耐離脱性 ISO 8.7 ハンドグリップ 変更 リング法を追加した。 実質的に差異はない。
試験 7176-8
T9
10.2.9 キャスタ耐荷重 − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
201
自に規定した。
: 2
0 16
2

――――― [JIS T 9201 pdf 64] ―――――

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T 9201 : 2016
T9
2
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
2
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
01 : 2
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
0
及び題名 番号 の評価
16
10.2.10 制動用ブレーキの − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
強度試験 自に規定した。
10.3.5 座位変換形のシー − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
ト耐衝撃性試験 自に規定した。
10.4.1 駐車用ブレーキの − − ISOに規定なし 追加 − JISでは製品安全上の観点から独
耐久性試験 自に規定した。
10.4.2.2 座位変換形の走行 ISO 10.4 標準形の最も不利な姿 追加 座位変換形の試験を追加した。 ISOへ提案中
耐久性試験 7176-8 勢の試験
10.4.3.2 座位変換形の車椅 ISO 10.5 6 666回以上の試験 変更 3 333回以上の区分を設けた。 ISOへ提案中
子落下試験 7176-8
10.4.4 キャスタアップ繰 − − ISOに規定なし 追加 キャスタアップに関する耐久性の ISOへ提案中
返し試験 試験を追加
11 検査方法 − − ISOに規定なし 追加 製品JISとするため要求値を規定 JISマーク貼付に必要
した。
12 製品の呼び方 − − ISOに規定なし 追加 − 国内流通事情に合わせた。
13 表示 ISO 表示項目を規定 変更 JISは規格番号を追加。 国内流通事情に合わせた。
7176-15
附属書A テストダミー ISO 5.1 JISとほぼ同じ 変更 ISO規格は下肢がピボットによっ 実質的に大きな差はないため,実
(規定) 7176-11 績のあるダミーを継続使用する。
て大たい(腿)部と接続,全体の重
市場の環境を整備し,ISO規格の
心位置指定,使用者最大体重100 kg
以上を規定。ISO規格は使用者最大取込みを進める。
体重から計算式によって荷重負荷
を算出。
附属書E テストブロック ISO テスト路面の摩擦係数 変更 ISOが規定する硬さのゴムが入手 実質的に差異はない。
(規定) 7176-13 不可能なため一般的ゴムを使用。
附属書JA 車椅子の形式分類 − − ISOに規定なし 追加 − 国内流通事情に合わせた。
(規定) を規定
附属書JB 車椅子各部の名 ISO JISに同じ 変更 JISは,ISO規格より詳細に規定し JISでは使用者の便宜を図るため,
(規定) 称・種類及びそれら7176-26 ている。 詳細に規定した。
の図を規定

――――― [JIS T 9201 pdf 65] ―――――

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JIS T 9201:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7176-11:2012(MOD)
  • ISO 7176-13:1989(MOD)
  • ISO 7176-15:1996(MOD)
  • ISO 7176-1:2014(MOD)
  • ISO 7176-22:2014(MOD)
  • ISO 7176-26:2007(MOD)
  • ISO 7176-3:2012(MOD)
  • ISO 7176-8:2014(MOD)

JIS T 9201:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS T 9201:2016の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0205-1:2001
一般用メートルねじ―第1部:基準山形
JISB0205-2:2001
一般用メートルねじ―第2部:全体系
JISB0205-3:2001
一般用メートルねじ―第3部:ねじ部品用に選択したサイズ
JISB0205-4:2001
一般用メートルねじ―第4部:基準寸法
JISB0209-1:2001
一般用メートルねじ―公差―第1部:原則及び基礎データ
JISB0209-2:2001
一般用メートルねじ―公差―第2部:一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法―中(はめあい区分)
JISB0209-3:2001
一般用メートルねじ―公差―第3部:構造体用ねじの寸法許容差
JISB0209-4:2001
一般用メートルねじ―公差―第4部:めっき後に公差位置H又はGにねじ立てをしためねじと組み合わせる溶融亜鉛めっき付きおねじの許容限界寸法
JISB0209-5:2001
一般用メートルねじ―公差―第5部:めっき前に公差位置hの最大寸法をもつ溶融亜鉛めっき付きおねじと組み合わせるめねじの許容限界寸法
JISD9420:2018
自転車―スポーク及びニップル
JISD9421:2009
自転車―リム
JISD9422:1992
自転車用タイヤバルブ
JISD9422:2021
自転車用タイヤバルブ
JISK6253-3:2012
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
JISK6302:2011
自転車―タイヤ
JISK6304:1994
自転車タイヤ用チューブ
JISK7222:2005
発泡プラスチック及びゴム―見掛け密度の求め方
JIST0102:2011
福祉関連機器用語[支援機器部門]