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図2 側弓試験用固定具(伸縮形の場合を示す。)
図3 側弓試験方法(伸縮形の場合を示す。)
(c) 握り(5個の握り穴の中央の穴のところ)部に試験用握り(Lは11cm,Mは10cm,Sは8cmの長さ
とする。)を挿入し,側弓遊離端が互いに接触するまで接近させる[図3(c)参照]。
(d) 固定形の場合は下まちの全部が固定具に入るようにして,伸縮形と同様な試験を行う。
9.2 完成品
9.2.1 試験の準備
――――― [JIS T 9204 pdf 6] ―――――
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(1) 伸縮形では組立ての長さを最大にしておくこと。
(2) 試験は温度20±10℃,相対湿度 (50±30) %の環境条件において行う。
9.2.2 強度試験
(1) 静的圧縮試験 松葉づえを図4のように据える。1 569N [{160kgf}] の静的荷重を10分間加えた後,5.(2)
の規定を満足するかどうかを調べる。
図4 静的圧縮試験方法
(2) たわみ試験 松葉づえを図5のように据える。握りは最下端に調節し,686N [{70kgf}] の荷重を握りの
中心に垂直に加える。負荷しないときの位置からの最大たわみを測定し,5.(3)の規定を満足するかど
うかを調べる。
図5 たわみ試験方法
――――― [JIS T 9204 pdf 7] ―――――
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10. 検査 検査は性能,構造及び材料について行い,5.7.に規定する事項に適合しなければならない。
なお,検査は材料については全数検査を行い,性能及び構造については合理的な抜取り方法で行う。
11. 表示 製品には横木下面に容易に消えない方法で,次の事項を表示する。ただし,焼印又は抜きは使
用しないこと。
(1) 松葉づえの種類及び区分
(2) 製造年月
(3) 製造業者名又はその略号
12. 製品の呼び方 松葉づえの呼び方は,種類,区分及び規格名称による。
例 固定形 L 木製松葉づえ
13. 使用説明書 松葉づえには次の事項を記載した使用説明書を添付しなければならない。
(1) 使用上の注意事項
(2) 部品の交換時期
(3) 保守点検
付表1 固定形(基本寸法)
単位mm
部品名 項目 寸法
L M
横木 長さ 180 180
幅 33 33
厚さ 20 20
側弓 長さ 1 268 1 147
幅 27 27
厚さ 16 16
上端から握り調節中心穴までの距離 375 295
調節穴間の距離 40 40
握り 全体の長さ 127 117
木部の長さ(組合せの場合) 85 75
握り部分の長さ 101 91
握り部分の最大太さ 30 30
握り部分の最小太さ 26 26
上まち 直径 20 20
下まち 長さ 130 130
幅(側弓に接する面) 27 27
横木カバー 長さ 190 190
幅 38 38
高さ(最高部) 47 47
高さ(最低部) 39 39
クッションの厚さ 18以上 18以上
つえ先ゴム 内径 26 26
全長 60 60
底面の直径 50 50
――――― [JIS T 9204 pdf 8] ―――――
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付図1 固定形
――――― [JIS T 9204 pdf 9] ―――――
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T 9204-1994
付図1 (続き)
――――― [JIS T 9204 pdf 10] ―――――
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JIS T 9204:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具
JIS T 9204:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0205:1997
- メートル並目ねじ
- JISB1185:2010
- ちょうナット
- JISK5531:2003
- ニトロセルロースラッカー
- JISK5533:2003
- ラッカー系シーラー
- JISK6804:2003
- 酢酸ビニル樹脂エマルジョン木材接着剤
- JIST0101:2015
- 福祉関連機器用語―義肢・装具部門