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えて危険な位置になることを防止する停止装置を設けるか,又は調節の安全限界を示す警告を表示し
なければならない。
k) 本体を折り畳むことのできる機構のものは,歩行に使用するときには折畳み機構が固定されなければ
ならない。
l) ハンドグリップ幅は,20 mm以上50 mm以下とする。ただし,アナトミックハンドグリップには適用
しない。
m) ハンドグリップは,ハンドルに確実に固定されなければならない。
n) ハンドグリップは,取外しができるか,又は洗浄が容易でなければならない。
o) 車輪がない場合は,脚の先端に先ゴムを備え,確実に取り付けられていなければならない。
p) 車輪がない場合は,先ゴムは交換可能とする。
q) 歩行路面と接触する先ゴムの底面は,直径35 mm以上なければならない。
7 性能
歩行車の性能は,表1による。
表1−性能
項目 性能 試験項目
ロレータ形 ウォーキングテーブル形
(室内用・室外用) 室内用 室外用
前方安定性 15°以上 10°以上 15°以上 8.2.2
後方安定性 7°以上 4°以上 7°以上 8.2.3
側方安定性 3.5°以上 3.5°以上 4.5°以上 8.2.4
静的強度 亀裂又は破損があってはならない。 8.3
脚部がその先ゴムを貫通してはならない。
高さの永久変形が1 %を超えてはならない。
耐久性 調節及び折畳み機構が意図どおりに働く。 8.4
亀裂又は破損があってはならない。
脚部がその先ゴムを貫通してはならない。
制動ブレーキ 1分間で10 mmを超えない。 8.5.2
駐車ブレーキ 1分間で10 mmを超えない。 8.5.3
休息用椅子の 亀裂又は破損があってはならない。 8.6
強度
8 試験方法
8.1 試験条件
a) 試験は,室温21 ℃±5 ℃で行う。
b) 高さ調節は,最高の位置にして試験を行う。
c) 車輪は,最も不利な状態にして試験を行う。
d) ハンドルは,最も前にする。
e) 幅調整サポートテーブルは最大幅とする。
f) 前腕サポートの調節が可能な場合には,最も不安定と考えられる位置で,進行方向の中心線に対し,
前腕サポート先端部をできる限り10°に近く内側に水平に向け,その角度を記録する。
g) 制動ブレーキ及び駐車ブレーキは,試験手順に指定がない限り,作動させない。
――――― [JIS T 9265 pdf 11] ―――――
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h) 安定性試験において,本体が傾く前にテーブルなどが動かないように確実に固定しておく。
i) 試験は,安定性,ブレーキ性能,休息用椅子の強度,静的強度,耐久性の順に行い,全ての試験を1
台の供試体で行う。
j) 各試験前及び試験終了時の点検における欠損などは,全て試験報告書に記入し,引き続き行う試験に
よる異常と確実に区別する。
8.2 安定性試験
8.2.1 一般
安定性試験は,次による。
a) 傾斜台は,表面の摩擦が試験結果に影響しないよう,供試体の車輪が,表面加工によって滑らない素
材とする。
b) 傾斜台の角度を変化させるなどによって,供試体が移動する場合には試験結果に影響を及ぼさない範
囲で横方向への移動など,移動を抑制するストッパを追加してもよい。
8.2.2 前方安定性試験
前方安定性試験は,次による(図9参照)。
a) 丁番と平行な高さ30 mmのストッパを取り付けた傾斜台を用意する。
b) 傾斜台を水平にし,ストッパに供試体の左右の前輪を接触させ静置する。
c) このとき旋回する車輪の接地点は,前後共に内向きとする。
d) ロレータ形の場合には,左右二つのハンドグリップ前方参照点を結ぶ線を中心とした部位に幅30 mm
の荷重用当て板2) を載せ,当て板の質量を含み25 kgのおもりを当て板のほぼ中央部に載せる。
注2) おもりの積載位置(図9の1参照)は,一般に空間となるため幅30 mmの板を左右のハンド
グリップ間に渡して積載する(図10参照)。
ロレータ形でハンドグリップに加え前腕サポートがある場合には,ロレータ形だけでなくウォーキ
ングテーブル形の試験方法も検討し,安定性において最も不利な試験条件で試験を行う。
e) ウォーキングテーブル形の場合は,次による。
1) ハンドグリップがある場合は,ハンドグリップの内側下端から135 mm±5 mm使用者側で,左右方
向にテーブル又は前腕サポートを通過する線の中央位置に,25 kgのおもりを載せる。
2) ハンドル又はハンドグリップがない場合には,サポートテーブルの前縁から60 mm±5 mm使用者
側の位置を中心とした部位に幅30 mmの荷重用当て板を進行方向に直角に載せ,当て板の質量を含
み25 kgのおもりを当て板のほぼ中央部に載せる。
f) おもりの積載方法は,安定性に影響を与えない方法とする。
g) 試験は,この状態で傾斜台角度を変動させ,歩行車が転倒する角度を測定し,0.5°の単位まで記録す
る。
h) 供試体に荷物かごなどの収納部がある場合には,上記手順に加え,収納部に表示質量分のおもり又は
表示質量がない場合には,10 kg±2 %のおもりを入れ,上記の手順と同様の方法によって,試験を行
う。
――――― [JIS T 9265 pdf 12] ―――――
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a) ロレータ形 b) ロレータ形
(ハンドグリップだけの例) (ハンドグリップ及び前腕サポート付きの例)
c) ウォーキングテーブル形 d) ウォーキングテーブル形
(ハンドグリップありの例) (ハンドグリップなしの例)
記号
1 おもりの積載位置
2 ハンドグリップ前方参照点
3 傾斜角度
4 135 mm±5 mm(ハンドグリップあり)
5 60 mm±5 mm(ハンドグリップなし)
図9−前方安定性試験
図10−荷重用当て板の例
――――― [JIS T 9265 pdf 13] ―――――
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8.2.3 後方安定性試験
後方安定性試験は,次による(図11参照)。
a) 丁番と平行な高さ30 mmのストッパを取り付けた傾斜台を用意する。
b) 傾斜台を水平にし,ストッパに供試体の左右の後輪を接触させ静置する。
c) ロレータ形の場合には,左右二つのハンドグリップ後方参照点を結ぶ線を中心とした部位に幅30 mm
の荷重用当て板を載せ,当て板の質量を含み25 kgのおもりを当て板のほぼ中央部に載せる。
ロレータ形でハンドグリップに加え前腕サポートがある場合には,ロレータ形だけでなくウォーキ
ングテーブル形の試験方法も検討し,安定性において最も不利な試験条件で試験を行う。
d) ウォーキングテーブル形の場合には,後端から内側30 mm±5 mmの点を結ぶ線を中心とした部位に
幅30 mmの荷重用当て板を載せ,当て板の質量を含み25 kgのおもりを当て板のほぼ中央部に載せる。
e) おもりの積載方法は,安定性に影響を与えない方法とする。
f) この状態で傾斜台角度を変動させ,歩行車が転倒する角度を測定し,0.5°の単位まで記録する。
g) 供試体に荷物かごなどの収納部がある場合には,上記手順に加え,収納部に表示質量分のおもり又は
表示質量がない場合には,10 kg±2 %のおもりを入れ,上記手順と同様の方法によって,試験を行う。
――――― [JIS T 9265 pdf 14] ―――――
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a) ロレータ形 b) ロレータ形
(ハンドグリップだけの例) (ハンドグリップ及び前腕サポート付きの例)
c) ウォーキングテーブル形
(ハンドグリップありの例)
記号
1 おもりの積載位置
2 ハンドグリップ後方参照点
3 傾斜角度
4 30 mm±5 mm
5 前腕サポート
図11−後方安定性試験
8.2.4 側方安定性試験
側方安定性試験は,次による。
a) 丁番と平行な高さ30 mmのストッパを取り付けた傾斜台を用意する。
b) 傾斜台を水平にし,ストッパに供試体の片側の前輪をストッパに垂直に接触させ,同じ側の後輪又は
先ゴムと前輪の中心とを結ぶ線がストッパと平行になるように設置する。
c) 後輪が固定式の場合,前輪の中心と後輪の中心とを結んだ線が丁番の中心軸に対して,平行となるよ
――――― [JIS T 9265 pdf 15] ―――――
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JIS T 9265:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11199-2:2005(MOD)
- ISO 11199-3:2005(MOD)
JIS T 9265:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 11 : 医療技術 > 11.180 : 心身障害者用の介護用具 > 11.180.10 : 移動用介護用具
JIS T 9265:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JIST0102:2011
- 福祉関連機器用語[支援機器部門]