この規格ページの目次
- 6.5 移出者責務
- 6.5.1 導入
- 6.5.2 拡張性
- 6.5.3 最大出力
- 6.5.4 メタ属性
- 6.6 移入者責務
- 6.6.1 導入
- 6.6.2 情報の保持
- 6.6.3 作業メタモデル
- 6.6.4 メタ属性
- 7. モデル化の規則
- 7.1 メタオブジェクトの命名法
- 7.1.1 名前
- 7.1.2 名前の一意性
- 7.2 メタオブジェクトの図記法
- 7.2.1 導入
- 7.2.2 メタ実体記号
- 7.2.3 メタ関係記号
- 7.2.4 メタ関係基数記号
- 7.2.5 メタ実体下位型階層記号
- JIS X 0137-2:2003の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS X 0137-2:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS X 0137-2:2003の関連規格と引用規格一覧
X 0137-2 : 2003 (ISO/IEC 15474-2 : 2002)
6.4.2.3 メタ実体の追加 移出者は,メタ実体を追加してもよい。ここで,新しいメタ実体に与えられ
るCDIFMetaIdentifierは,拡張性によって作成された他の属性付け可能なメタオブジェクトで使われるこ
とはない。すべてのメタ実体は,その最終の上位型として(ISO/IEC 15476-1で定義される)RootObject を
もっている必要があり,したがって,CDIFIdentifier と呼ばれるメタ属性を継承する。
参考 ISO/IEC 15476-1はJIS X 0139-1 CASEデータ交換形式 ―CDIF意味メタモデル―第1部 : 基盤
としてJIS化の予定。
6.4.2.4 メタ関係の追加 移出者は,メタ関係を追加してもよい。ここで,新しいメタ関係に与えられ
るCDIFMetaIdentifierは,拡張性によって作成された他の属性付け可能なメタオブジェクトで使われるこ
とはない。すべてのメタ関係は,その最終の上位型として(ISO/IEC 15476-1で定義される)RootObject を
もっている必要があり,したがって,CDIFIdentifier と呼ばれるメタ属性を継承する。メタ関係を追加する
ときには,対象分野にメタ実体をもち込むことにかかわる,6.3.2で定義された規則が守られる必要がある。
6.4.2.5 AttributableMetaObject.HasSubtype.AttributableMetaObject の追加 移出者は,既存のメタ実体
及びメタ関係のために追加の上位型関連を定義してもよい。この関連が指定される前に,属性付け可能な
メタオブジェクト(AttributableMetaObjects)の下位型及び上位型の両方が定義される必要がある。これら
の属性付け可能なメタオブジェクト(AttributableMetaObject)は,CDIF 意味メタモデルの既存の属性付け
可能なメタオブジェクト(AttributableMetaObjects)である場合もあるし,又は拡張性を使って作られたも
のである場合もある。上位型関連は,AttributableMetaObject.HasSubtype.AttributableMetaObject メタメタ関
係のインスタンスによって定義される。新しい上位型関連が RootObject に加えられてはならない。
6.4.2.6 メタ実体又はメタ関係へのメタ属性の追加 移出者はメタ実体又はメタ関係に追加のメタ属性
を加えてもよい。
6.4.2.7 メタ属性への正当な列挙型の値の追加 移出者は,そのデータ型が列挙型であるメタ属性のた
めに,追加の正当な値を定義してもよい。 列挙型の値は,対象分野の文脈の中で定義されることはない。
すべての既存の値とともに,新しい値は,作業メタモデル内ですべての対象分野において使用可能である。
6.5 移出者責務
6.5.1 導入
ここでは,CDIF の移出者の責務を規定する。ここでは,構文又は符号化に特化した責務
は規定しない。それらは,構文及び符号化自身の定義で見いだされる。
6.5.2 拡張性
移出者が CDIF 意味メタモデルを拡張するとき,拡張は,意味的に意味メタモデルに含
まれる定義と重ならないほうがよい。規格化された定義が存在するなら,意味メタモデルのその定義を使
うことによって,移出者は,拡張性の利用を最小限にとどめるべきである。これは,移入者と移出者との
間の意味のある転送を保証する。
拡張性が使われる場合は,一つの移入者及び一つの移出者の間で,その拡張性における相互合意がなけ
れば,移入者と移出者との間の情報の転送が意味のある結果をもたらすことは保証されない。
6.5.3 最大出力
すべての CDIF 移出者は,可能な限りモデルに対する最大の情報を移出することが望
まれる。移出者は,移入者の(ある移入者によっては理解されるかもしれない,規格化されたメタモデル
に対してなされた拡張が移入される,又は移入されないこと以上の)能力を予期しないほうがよい。この
戦略は,最大量の情報が移出者と移入者との間で転送されることを保証する。
6.5.4 メタ属性
移出者によって転送される,どのようなメタ実体のインスタンスにおいても,例えデ
ータが容易に利用できないとしても,対象分野で使われているすべての必すメタ属性(IsOptional説明欄が
FALSEで定義されているもの)は提供される必要がある。
6.6 移入者責務
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X 0137-2 : 2003 (ISO/IEC 15474-2 : 2002)
6.6.1 導入
ここでは,CDIF 移入者の責務を記述する。ここでは,構文又は符号化に特化した責務は
規定しない。それらは,構文及び符号化自身の定義で見いだされる。
6.6.2 情報の保持
いかなる移入者でも CDIF 転送に含まれるすべての情報を読むことができる必要
がある。例え移入者が,転送を読みこんで何もしないとしても。これは,移入者が,拡張されていたとし
ても常に正確に CDIF 転送を解析できなくてはならないことを意味する。ただし,これは受け取った情報
に対して,移入者が特定の何か(例えば,維持)をする必要があることを意味しない。移入者は,CDIF 意
味メタモデルで定義されたすべての意味を必ずしも理解する必要がない。
6.6.3 作業メタモデル
CDIF 転送が移入されている間に,CDIF移入者は,作業メタモデルを作る。6.3.3
を参照。最初の作業メタモデルは,RootObject と呼ばれる一つのメタオブジェクトを含んでいる。そうし
て,移入者は,転送にある特定の型の情報を見つけ,処理して,作業メタモデルに代入する。作業メタモ
デルに代入される転送内容の例として,既定のCDIF 意味メタモデルの対象分野の版への参照,新しい
MetaEntity の追加などが含まれる。
CDIF 移入者がメタモデルでメタオブジェクトの参照に出会うときには,そのメタオブジェクトは現在
の作業メタモデルで既に存在しなくてはならない。CDIF 転送のメタモデル部における前方参照は許して
はいない。
作業メタモデルは,ただの概念的な装置として捉えてもよく,移入者によって明示的に実装されなくて
もよいことに注意すること。意味メタモデルがツールの内部スキーマとして使われるような場合には,
CDIF 転送の部分は直接ツールの内部スキーマに対応付けることも可能である。
6.6.4 メタ属性
CDIF意味メタモデルで指定された省略時値はない。そのために,移入者が値が与えら
れない任意選択のメタ属性に遭遇するときは,それは,このデータの欠如が移出者にとって入手可能なデ
ータがなかったことを意味していると解釈したほうがよい。
7. モデル化の規則
7.1 メタオブジェクトの命名法
7.1.1 名前
CDIF(メタモデル及びメタメタモデル)におけるすべてのメタオブジェクト及びメタメタ
オブジェクトは,それを名前づける単語すべてを連結することによって命名される。各単語の最初の文字
は大文字で,残りは小文字とする(例えば,MetaAttribute,AttributeDerivation, IsDrawnUsing,IsOptional)。
この規則は,オブジェクト名を構成する“単語”が既に大文字化されていたり単語区切り情報を含んでい
る場合には緩めることができる。これは,特に単語のひとつが省略語のときには一般的である(例えば,
VCRModelName)。
名前は,Identifier(識別子型)に適合していなければならない。10.1.6 Identifier (識別子型)を参照の
こと。
更に,次の規則が適用される。
− 名前は,文字A-Z,a-z,0-9,アンダスコア(),及びハイフン(-)からなっていなければならない。
− 名前は,アルファベット文字(すなわち,A-Z又はa-z)で始まらなくてはならない。
− 名前は,アルファベット文字(すなわち,A-Z又はa-z)か,又は数字(すなわち,0-9)で終わらな
ければならない。
参考 上は,欧文アルファベット文字表記での命名規則である。日本語を含む多バイト文字表記の場
合には,この限りではない。
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7.1.2 名前の一意性
名前はすべてのメタオブジェクト間で一意となる必要はない。作業メタモデル内
での名前の一意性は,対象分野,メタ実体,メタ関係,及びメタ属性のそれぞれの範囲で考慮され,次の
ように規定される。
− 各対象分野の名前は,作業メタモデル内で一意である必要がある。
− 各メタ実体の名前は,作業メタモデル内で一意である必要がある。
− 各メタ関係の完全名は,作業メタモデル内で一意である必要がある。ここで,完全名とは,関係元メ
タ実体名,メタ関係名,及び関係先メタ実体名を連結したものである。
− 各メタ属性の名前は,それが定義する属性付け可能なメタオブジェクト(AttributableMetaObject)の
名前と連結された上で,作業メタモデル内で一意である必要がある。
7.2 メタオブジェクトの図記法
7.2.1 導入
同一の図記法がCDIFメタメタモデル及びCDIFメタモデルの両方に用いられる。ここでは
この記法(3)をメタモデルについて記述するが,それはこの規格で定義するメタメタモデルにも等しく適用
される。例えば,メタ実体の記号が定義されるが,この定義は,メタメタ実体の記号にも等しく有効であ
る。
注(3) DIF図記法はどのようなメタレベルにおいても利用可能である。この特別な例を図4に示す。
1:1 注文される
顧客 注文
0:N
組織 個人
図 4 CDIF図記法の例
図4は,CDIF図記法を用いたモデル例である。
7.2.2 メタ実体記号
対象分野で使用されるメタ実体(すなわち,MetaEntityというメタメタ実体のイ
ンスタンス)は,長方形の箱で描かれ,そのメタ実体の名前が白地を背景に表示される。図5の “メタ実
体A”及び図4の“顧客”がその例である。対象分野で使用されるメタ実体(すなわち,MetaEntityとい
うメタメタ実体のインスタンス)は,長方形の箱で描かれ,そのメタ実体の名前が白地を背景に表示され
る。図5の “メタ実体A”及び図4の“顧客”がその例である。
更に,メタモデルの図の中で,あるメタ実体を表現するために特殊な記法を用いる。そのメタ実体があ
る対象分野で使用されるが定義されはせず,しかし,明確にするためにそれを図中に含めるとき,その箱
は塗りつぶしにしなければならない。図5の“メタ実体B”がその例である。
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X 0137-2 : 2003 (ISO/IEC 15474-2 : 2002)
メタ実体A メタ実体B
図 5 メタ実体の記号
7.2.3 メタ関係記号
この記号は,二つのメタ実体の間に存在するメタメタ実体MetaRelationshipのイ
ンスタンスを名前付けし,描写する。通常,二つのメタ実体・箱をつなぐ直線(折れ線も可)で示される。
メタ関係の線の近くには,メタ関係名が読まれるべき方向を示すために,1重の矢頭が表示される必要が
ある。ある関係に関与する二つのメタ実体は,その矢頭で示されるように,“関係元”,“関係先”として参
照される。図6の“メタ関係A”と図4の“注文される”とがメタ関係の例である。
メタ関係A メタ関係B メタ関係C
図 6 メタ関係の記号
更に,メタモデルの図の中では,特殊なメタ関係を表現するために三つの特別な表現を用いてもよい。
あるメタ関係が,その対象分野で使用されるが定義はされず,しかし,それを明確にするために図中に
入れられるとき,そのメタ関係名のテキストは塗りつぶしにしなければならない。これは図6で“メタ関係
B”として示されている。
あるメタ関係に関与する上位型メタ実体が図に含まれていないとき,継承されたメタ関係は,図中では,
継承する下位型メタ実体への(又は継承する下位型メタ実体への)破線として表示してもよい。これは図
6で“メタ関係C”として示されている。
メタ実体D
メタ関係D
図 7 再帰型メタ関係
再帰型メタ関係があるメタ実体からそれ自身への線で描かれるとき,図7に示すように,それは(しば
しば,豚の耳又は,さそりといわれる。)弧で描いてもよい。
7.2.4 メタ関係基数記号
メタ関係の基数及び任意選択性は,そのメタ関係の線記号の両端に配置され
た,コロンで区切られたラベル(x:y) で定義される。そのラベルは,そのメタ関係に関与するラベルから遠
い方のメタ実体の一つのインスタンスから見て,そのラベルに近い方のメタ実体の対応するインスタンス
の個数の最小値 (x) 及び最大値 (y) を示す。図8にメタ関係“注文される”の基数が示されている。
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X 0137-2 : 2003 (ISO/IEC 15474-2 : 2002)
1:1 注文される
顧客 注文
0:N
図 8 メタ関係の基数の記号
図8に示すメタ関係“注文される”についての記法を文章にすると次のようになる。
“各注文は一つ(そしてただ一つだけ)の顧客から注文される必要がある。”
ここで“必要がある”となる理由は,このメタ関係の顧客側の端の基数の最小値が1だからであり,“一つ
(そしてただ一つだけ)”となる理由は,基数の最大値も,また1であるからである。
このメタ関係を逆の方向に読めば次のようになる。
“各顧客は1又はそれ以上の注文を注文するかもしれない。”
ここで“かもしれない”となる理由は,注文側の端の基数の最小値が0であるからであり,“1又はそれ以
上”となる理由は,基数の最大値が多数を意味するNであるからである。
7.2.5 メタ実体下位型階層記号
あるメタ実体が別のメタ実体の下位型であることを示すために特殊な
記号が用いられる。それは,その上位型メタ実体から各下位型への階層として表示される。上位型は,図
中において常に,その下位型よりも上端に近い位置に配置されるだろう。上位型及びその下位型をつなぐ
線は,ラベルはなく,また,鉛直方向及び水平方向の線に限る。図9は,一つの上位型メタ実体及びその
二つの下位型メタ実体の例,すなわち,顧客は,組織か個人のいずれかであることを示している。
顧客
組織 個人
図 9 メタ実体の下位型階層の記号
図10は,一つの下位型メタ実体が二つの上位型メタ実体から特徴を継承している例を示す。すなわち,
多重継承の例である。
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