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X 0145-4 : 2010 (ISO/IEC 15504-4 : 2004)
規定要求事項
1. プロセス能力
判定の開始
アセスメント
入力
目標能力
アセスメント出力
2. 目標能力の (JIS X 0145-2
設定 及び
JIS X 0145-3)
現在の能力
3. 現在の能力の
アセスメント
4. 提示プロセス
能力の判定 提示プロセス能力
5. 提示プロセス
能力の検証
目標能力
現在の能力
能力の検証
6. プロセス関連
リスク分析
プロセス能力報告書
7. 結果の実行
図5−プロセス能力判定のステップ
図5のだ(楕)円はプロセス中のステップを意味し,矢印はステップ間で受け渡される情報を意味する。
プロセス能力判定は,例えば,JIS X 0160:2007のF.1.1.2で示しているように,供給者選択プロセスへの
基本的な入力を提供できる。このプロセスを実施した成果の一つが,“供給者の候補の提案,プロセス能力
及び他の要因についての評価に基づいて,供給者が選択されている。”ということになる。取得者は,一人
の供給者と契約を結ぶに当たってのリスクを評価するためにプロセス能力判定を始めてもよいし,供給者
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を選択する場合の複数の競合する供給者に対してプロセス能力判定を実行してもよい。
供給者はまた,関係する事業リスクの評価の一部として,契約に応札するかどうかを決める前に,供給
者自身のプロセスについてプロセス能力判定の実行を望んでもよい。プロセス能力判定は,その他の理由
によって開始してもよい。例えば,供給者がプロジェクト進行中に,作業の完成に関係するリスクを明確
化するために行う場合などがある。
プロセス能力判定のステップ3において,現在の能力を評価するために,自己アセスメント及び独立し
た第三者によるアセスメントの両方を使用してもよい。二者間の契約の場合,取得者は,潜在的な供給者
に対して,契約への提案を提出するときに自己アセスメントのプロセスプロファイル集合を提供するよう
求めてもよい。プロセスプロファイル集合は,指定したプロセス参照モデルに適合するアセスメントから
作成することが望ましい。
その結果,取得者は,次のいずれかを選ぶことができる。
− 自己アセスメント結果を額面どおりに受け入れる。
− JIS X 0145-3の5.8.2の手引の規定に従って,おそらく,自分の組織のアセッサを活用して十分に独立
したアセスメントを開始し,完全に信頼して,このことを契約締結の条件にする。
− 自己アセスメントの結果が供給者の現在のプロセス能力を示すことを検証するために,部分的に独立
した第三者によるアセスメントを開始する。この方法によれば,同じアセスメント出力を多くの取得
者に提供することができるので,何度もプロセスアセスメントを実施することによって起こる供給者
の事業活動の混乱を減らすという効果をもたらすことができる。これはまた,取得者に対し,供給者
プロセス能力判定を行う厳密で正当と認められる進め方を提供するとともに,アセスメント結果の再
利用及び自己アセスメントの利用によってアセスメント費用を軽減できる可能性を提供する。
7.2 プロセス能力判定のステップ
7.2.1 ステップ1 プロセス能力判定の開始
プロセス能力判定依頼者は,まず,プロセス能力判定を実行するかどうかを決定する。
プロセス能力判定は,依頼者の役割,プロジェクト管理,予算,マイルストーン及び説明責任を定義す
ることによって,それ自体でプロジェクトとして実施することが望ましい。要するに,プロジェクトは,
使用するプロセスアセスメントモデルに合わせたプロジェクト管理プロセスに従って管理することが望ま
しい。
プロセス能力判定計画を作成し,プロセス能力判定依頼者の承諾を得て,進ちょくを監視するために使
用することが望ましい。この計画には,次を含むことが望ましい。
− プロセス能力判定の目的
− 使用するプロセスアセスメント手法
− 組織の範囲,すなわち,プロセス能力判定の対象となるプロセスをもつ組織単位
− 目標能力(ステップ2で定義した後で挿入する。)
− 主要な役割及び責任
− 資源
− 適切なマイルストーン,レビューの観点及び報告手段
− プロセス能力判定に関連するリスク及び選択したリスク管理プロセス
供給者選定活動の一部としてプロセス能力判定を実行する場合,プロセス能力判定依頼者は,必要に応
じて潜在的な供給者に対し目標能力を明らかにするかどうかを決めてよい。
プロセス能力判定依頼者は,規定要求事項を満たすことに責任をもつように,提案するプロセス能力を
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記載した文章を提出するよう組織単位に依頼してよい。
7.2.2 ステップ2 目標能力の設定
5.3で示したように,プロセス能力判定チームは目標能力を設定する。
目標能力には,プロセス能力判定チームが許容プロセスリスクの存在を前提として,規定要求事項を満
たすために適切であると判断する能力を表明する目標プロセスプロファイルの集合を含める。
7.2.3 ステップ3 現在の能力のアセスメント
5.4で示したように,アセスメント入力を用意する。
プロセス能力判定依頼者は,組織単位に,現在のプロセス能力に関する適合自己アセスメントの出力を
提出するよう求めてもよい。また,プロセス能力判定依頼者は,規定要求事項の特徴,費用及び重要性に
配慮して,独立したプロセスアセスメントを開始することを決定してもよい。
どちらの場合でも,現在の能力のアセスメントからの出力は,JIS X 0145-2で定義した一式のプロセス
プロファイルの書式を用いるとよい。
7.2.4 ステップ4 提示プロセス能力の判定
依頼された場合,組織単位は,適宜,規定要求事項を満たすことに責任をもつように提案する提示プロ
セス能力を記載した文書をプロセス能力判定チームに提出してもよい。提示プロセス能力は,次のような
条件を満たす一つ以上のプロセスアセスメントに基づくことが望ましい。
− JIS X 0145-2の要求事項を満たす。
− 組織単位の現在のプロセス能力を正確に表現している。
− プロセス能力判定のために特に作成されていてもよいし,最近の自己アセスメント中に作成されてい
てもよいし,最近の第三者による独立したアセスメントに従って作成されていてもよい。
JIS X 0145の主要な特徴は,プロセスアセスメント出力が再使用可能なことにある。多くの組織単位は,
プロセス改善プログラムの一部として生成したプロセスアセスメント出力のリポジトリをもつことになる。
複数の適切なプロセスアセスメントが利用可能な場合,組織単位はそのアセスメント出力を提示プロセス
能力の基礎として用いてもよい。そうでない場合,組織は,JIS X 0145-2の要求事項に従って自己アセス
メントを実行してもよい。
組織単位がプロセス改善プログラムを実施中の場合,組織単位は規定要求事項を満たすことに責任をも
つように,改善されたプロセス能力を提案する方法をとってもよい。現在のプロセスプロファイルにプロ
セスの改善計画を加味することによって,改善された能力を正当化してもよい。また,そのプロセス改善
計画自体は,プロセス改善の経過記録によって支援してもよい。
提示プロセス能力が目標能力の要求事項を満たさない場合,組織単位は,適宜,能力水準のすべての差
異に対する組織の観点を設定し,差異を軽減するための方法を提供する軽減計画を提案してもよい。
それゆえ,組織は,次のことで正当化されて,提案プロセス能力をプロセス能力判定チームに提出する
ことを望んでもよい。
− 現状の適合プロセスアセスメントの出力
− プロセス改善計画
− プロセス改善の経過記録
− 軽減計画
7.2.5 ステップ5 提示プロセス能力の検証
組織単位が,規定要求事項を満たすことに責任をもつように提案する提示プロセス能力を記載した文書
を提出した場合,プロセス能力判定チームは,どのくらい信頼に値するかを確定するために,提案プロセ
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ス能力をレビューすることが望ましい。そして,その中で信頼を確立するために必要とされる更なる活動
を決定する。通常,次の活動を含む。
− 提示プロセス能力が一つ以上の適合プロセスアセスメントに基づいていることを確認する。
− 改善された能力及びプロセス改善計画の信頼性を確認する。
プロセス能力判定依頼者は,提示プロセス能力を受け入れてもよいし,又は独立したプロセスアセスメ
ントを部分的に開始することを決めてもよい。これには,選択されたプロセスからの例を含めてもよいし,
又は目標能力として特定されたすべてのプロセスについて,独立した,総合的なアセスメントを含めても
よい。検証のアセスメントを実行した場合,プロセス能力判定チームは,この結果と組織の提示プロセス
能力とを比較することができる。そして,それに続くリスク分析に利用するプロファイルを導き出すこと
ができる。
プロセス能力判定に複数の競合した供給者が関与する場合,プロセス能力判定依頼者は,独立したアセ
スメントチーム,同一のアセスメント手法及び同一の適合プロセスアセスメントモデルを使用して,それ
ぞれの供給者が提示プロセス能力を検証することを望んでもよい。このことは,プロセス能力判定依頼者
に各供給者のアセスメントを行うときの一貫性によって大きな信頼を提供するだけでなく,供給者には,
選択するプロセスの公平さに大きな信頼を提供することになる。
7.2.5.1 再請負契約者及びコンソーシアム
幾つかの組織単位,すなわち,再請負契約者,共同事業体の構成員又は組織の別個の部門などが,規定
要求事項を満たすことに関与している場合,提案プロセス能力は,各々の組織単位からの貢献を含むこと
になる。この状況は,附属書Bで詳細に示す。
7.2.6 ステップ6 プロセス関連リスク分析
5.5で概説したようにプロセス関連リスクは,特定の問題が発生する確率及び潜在的な重大性から診断す
る。
選択したプロセス能力判定手法は,リスクを分析するための定義された進め方を含んでいることが望ま
しい。可能な手法の一つを附属書Aで概説する。
7.2.7 ステップ7 結果の実行
特定の一つ以上の契約について,プロセス能力判定を実行し,他の組織のプロセスが適切かどうかを判
定している場合,プロセス能力判定依頼者は,契約の締結の決定を行うときだけでなく,進行中のリスク
管理活動に関係する契約合意事項を確立するときに,プロセス関連リスクのアセスメントを当然考慮に入
れる。
組織が特定の要求事項又は要求事項に類するものに対する自身のプロセスの能力を判定するためにプロ
セス能力判定を実行する場合, プロセス能力判定依頼者は,特定されたプロセス関連リスク課題に対処す
るためにプロセス改善プログラムを開始することを望んでもよい。
7.3 アセスメント出力分析の比較
プロセス能力判定が複数の競合する供給者の中から供給者を選定するプロセスの一部である場合,プロ
セス能力判定チームは,各供給者のプロセス能力と関係しているプロセス関連リスクを比較することが必
要となるかもしれない。
異なる適合プロセスアセスメントの出力を比較することは,常に,プロセスプロファイルを比較するこ
とによって実行される。これは,同じプロセス参照モデルから同じ選択されたプロセスをすべて含む場合
にだけ可能である。
JIS X 0145-3で規定するように,異なる適合アセスメント出力の比較が妥当であるかどうかを判定する
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X 0145-4 : 2010 (ISO/IEC 15504-4 : 2004)
ために,多くの要因を注意深く考慮する必要がある。これらの要因は,また,ここで示したように,異な
る適合アセスメント出力の分析から識別されたプロセス関連リスクを比較することの妥当性にも影響する。
これらの要因には,次のものを含んでいるが,これだけには限定されない。
− 使用した適合プロセスアセスメントモデル
− 使用したアセスメントプロセス
− プロセスプロファイルを判定するために使用した客観的な証拠の量及び種別
− アセッサの身元,スキル(技術),知識及び経験
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JIS X 0145-4:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 15504-4:2004(IDT)
JIS X 0145-4:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0145-4:2010の関連規格と引用規格一覧
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