JIS X 0504:2014 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128 | ページ 3

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X 0504 : 2014 (ISO/IEC 15417 : 2007)
ト参照キャラクタセットは,附属書Fで示すように,ISO/IEC 8859-1のLatin Alphabet 1の半分に対応
する。ただし,アプリケーション仕様書において,バイト値128255に対応するものとして別のキャ
ラクタセットを規定,参照してもよい。
注記 FNC4をISO/IEC 8859-1以外で用いる場合は,利用業者間で十分合意をしておく必要がある。
その場合でも,JIS又はISO規格で規定する符号化キャラクタセットを用いるのが望ましい。
4.3.4.3 スタートキャラクタ及びストップキャラクタ
スタートキャラクタA,スタートキャラクタB及びスタートキャラクタCは,シンボルで最初に用いら
れるコードセットを決める。
ストップキャラクタは,全てのコードセットに共通である。
スタートキャラクタ及びストップキャラクタは,復号器によって伝送してはならない。
4.3.5 シンボルチェックキャラクタ
シンボルチェックキャラクタは,ストップキャラクタの直前に,最後のシンボルキャラクタとして配置
しなければならない。A.1は,シンボルチェックキャラクタを計算するアルゴリズムを規定している。シ
ンボルチェックキャラクタは,可読文字として表示せず,復号器によって伝送してはならない。

4.4 寸法

4.4.1  公称モジュール幅(X)
モジュール幅は,コード128を生成する装置及び読み取る装置の能力並びにアプリケーションの一般要
件を満たしているかを十分に考慮した上で,アプリケーション仕様書で定義することが望ましい。4.7.1参
照。
一つのシンボルでは,X寸法を一定とする。
4.4.2 クワイエットゾーン
コード128シンボルの先頭及び末尾にあるクワイエットゾーンの最小幅 : 10X
4.4.3 シンボル幅
クワイエットゾーンを含めたコード128シンボルの幅W(mm)は,次の式で計算することができる。
W 11 C 2 2X 2Q
ここに, W : シンボルの幅(mm)
C : データキャラクタの数(シンボルチェックキャラクタを含
む。)
X : 細エレメント幅(mm)
Q : クワイエットゾーンの幅(mm)
注記 この式で値を求める前に,シンボルキャラクタの数を決定するために,附属書Eの規則又は別
のアルゴリズムを適用することが必要である。

4.5 参照復号アルゴリズム

  バーコード読取りシステムは,実際のアルゴリズムが許容する範囲で,不完全なシンボルでも読み取る
ことができるように設計されている。ここでは,JIS X 0520に規定する復号容易度を計算するときに用い
る参照復号アルゴリズムについて規定する。
このアルゴリズムには,バーコード化されている個々のキャラクタを復号するステップを含む。
a) 8か所(p,e1,e2,e3,e4,b1,b2及びb3)の寸法を求める(図5参照)。

――――― [JIS X 0504 pdf 11] ―――――

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X 0504 : 2014 (ISO/IEC 15417 : 2007)
b1 b2 b3
e1 e3
e2 e4
p
図5−復号のための寸法
b) 1,e2,e3及びe4の寸法を正規化してE1,E2,E3及びE4とするが,この値は,これらの寸法のモジュ
ール幅の整数値(Ei)を表す。eiに応じて,次の方法でEiを求める。
1.5p/11≦ei<2.5p/11の場合 : Ei=2
2.5p/11≦ei<3.5p/11の場合 : Ei=3
3.5p/11≦ei<4.5p/11の場合 : Ei=4
4.5p/11≦ei<5.5p/11の場合 : Ei=5
5.5p/11≦ei<6.5p/11の場合 : Ei=6
6.5p/11≦ei<7.5p/11の場合 : Ei=7
eiがこの範囲にない場合,そのキャラクタは誤りとなる。
c) 1,E2,E3及びE4を基に,復号表からキャラクタを探し出す(表2参照)。
d) キャラクタと同時に,キャラクタのセルフチェック値Vも表から取り出す。値Vは当該キャラクタで
規定されているバーのモジュール総数に等しい。
e) 次の式を満たしているか検証する。
V .175 p V .175 p
b1 b2 b3
11 11
これを満たしていない場合,そのキャラクタは誤りとなる。
1モジュールのエッジ誤りに起因する全ての復号誤りを検出できるように,キャラクタパリティを
二次的にこの計算で用いる。
上記の5ステップを用いて最初のキャラクタを復号する。これがスタートキャラクタの場合は,順方向
にシンボルの復号を進める。最初に復号したのがスタートキャラクタではなく,ストップキャラクタであ
った場合は,続く全てのキャラクタを逆方向に復号する。
全てのキャラクタの復号を終えたら,有効なスタートキャラクタ及びストップキャラクタがあること並
びにシンボルチェックキャラクタが正しいことを確認する。
シンボルで用いられているスタートキャラクタ,コードキャラクタ及びシフトキャラクタに従って,コ
ードセットA,コードセットB及びコードセットCから,シンボルキャラクタを対応するデータキャラク
タに変換する。
さらに,特定の読取装置とアプリケーション環境とを考えたときに妥当なものとなるように,クワイエ
ットゾーン,ビーム速度,タイミング,寸法などについても二次的なチェックも行う。
注記 このアルゴリズムでは,“エッジから類似エッジまで”の寸法(e)と,3本のバー幅の合計寸
法とを用いてシンボルを復号する。

――――― [JIS X 0504 pdf 12] ―――――

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X 0504 : 2014 (ISO/IEC 15417 : 2007)
表2−コード128の復号で用いるエッジ間距離
キャラ E1 E2 E3 E4 V キャラ E1 E2 E3 E4 V
クタ値 クタ値
00 3 3 4 4 6 46 2 4 6 5 6
01 4 4 3 3 6 47 4 6 4 3 6
02 4 4 4 4 6 48 4 4 4 3 8
03 3 3 3 4 4 49 3 2 4 6 6
04 3 3 4 5 4 50 5 4 2 4 6
05 4 4 3 4 4 51 3 4 4 2 6
06 3 4 4 3 4 52 3 4 6 4 6
07 3 4 5 4 4 53 3 4 4 4 8
08 4 5 4 3 4 54 4 2 2 3 6
09 4 3 3 3 4 55 4 2 4 5 6
10 4 3 4 4 4 56 6 4 2 3 6
11 5 4 3 3 4 57 4 3 3 2 6
12 2 3 4 5 6 58 4 3 5 4 6
13 3 4 3 4 6 59 6 5 3 2 6
14 3 4 4 5 6 60 4 5 5 2 8
15 2 4 5 4 6 61 4 3 5 5 4
16 3 5 4 3 6 62 7 4 2 2 6
17 3 5 5 4 6 63 2 2 3 4 4
18 4 5 5 3 6 64 2 2 5 6 4
19 4 3 2 4 6 65 3 3 2 3 4
20 4 3 3 5 6 66 3 3 5 6 4
21 3 4 5 3 6 67 5 5 2 3 4
22 4 5 4 2 6 68 5 5 3 4 4
23 4 3 3 4 8 69 2 3 4 3 4
24 4 2 3 4 6 70 2 3 6 5 4
25 5 3 2 3 6 71 3 4 3 2 4
26 5 3 3 4 6 72 3 4 6 5 4
27 4 3 4 3 6 73 5 6 3 2 4
28 5 4 3 2 6 74 5 6 4 3 4
29 5 4 4 3 6 75 6 5 3 3 4
30 3 3 3 3 6 76 4 3 2 2 4
31 3 3 5 5 6 77 5 4 4 2 8
32 5 5 3 3 6 78 6 5 2 2 4
33 2 2 4 5 4 79 4 7 5 2 6
34 4 4 2 3 4 80 2 2 3 6 6
35 4 4 4 5 4 81 3 3 2 5 6
36 2 3 5 4 4 82 3 3 3 6 6
37 4 5 3 2 4 83 2 5 6 3 6
38 4 5 5 4 4 84 3 6 5 2 6
39 3 2 4 4 4 85 3 6 6 3 6
40 5 4 2 2 4 86 5 2 3 3 6
41 5 4 4 4 4 87 6 3 2 2 6
42 2 3 3 4 6 88 6 3 3 3 6
43 2 3 5 6 6 89 3 3 3 5 8
44 4 5 3 4 6 90 3 5 5 3 8
45 2 4 4 3 6 91 5 3 3 3 8

――――― [JIS X 0504 pdf 13] ―――――

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X 0504 : 2014 (ISO/IEC 15417 : 2007)
表2−コード128の復号で用いるエッジ間距離(続き)
キャラ E1 E2 E3 E4 V キャラ E1 E2 E3 E4 V
クタ値 クタ値
92 2 2 2 5 6 100 2 5 5 4 8
93 2 2 4 7 6 101 4 2 2 5 8
94 4 4 2 5 6 102 5 2 2 4 8
95 2 5 5 2 6 103 3 2 5 5 4
96 2 5 7 4 6 104 3 2 3 3 4
97 5 2 2 2 6 105 3 2 3 5 6
98 5 2 4 4 6 StopA 5 6 4 2 6
99 2 4 4 5 8 StopB 3 2 2 4 6
注記 StopAの値は,順方向で復号した場合の値である。StopBの値は,逆方向で読み取ったとき,ストップキャラ
クタの右端から6エレメントまでに適用する。

4.6 シンボル品質

4.6.1  試験仕様
シンボルがこの規格の仕様に適合するか否かを検証するため,バーコードシンボルを測定し,グレード
付けするための標準化された手法を規定しているJIS X 0520並びに4.6.2及び4.6.3に補足する試験仕様を
用いて,当該シンボルを試験する。JIS X 0520は,測定条件を規定し,バーコードシンボルの属性に基づ
いて総合的な品質グレードを決定する方法を規定している。JIS X 0520に基づいて“復号”パラメタ及び
“復号容易度”パラメタを評価するために,4.5に規定する参照復号アルゴリズムを用いる。
総合的なシンボルグレードは,次の例に示す形式で表記する。
1.5/10/660
ここに, 1.5 : 総合シンボル品質グレード
10 : 測定開口径番号(この例では直径0.25 mm)
660 : ピーク応答波長[ナノメータ(nm)]
JIS X 0520は,シンボル体系仕様で,追加の合格基準・不合格基準を定めることを許容している。コー
ド128について,追加基準を4.6.3に定める。これらの要求事項を満たさない,いかなる個々の走査波形
も品質グレードは,0とする。
4.6.2 復号容易度
復号容易度の値Vを計算するときには,JIS X 0520の規定を補足する,次の規定も適用する。
式VC=K/(S/2n)のVCをV1に置き換え,V1を計算する。
V2を計算する。
11
1.75 Wb M
S
V2
1.75
ここに, Wb : キャラクタにおけるバーの幅の合計
S : キャラクタ全体の幅
M : キャラクタにある黒モジュールの数
注記1 Wb及びSは,同じ測定単位とする。
VCは,V1,V2のいずれか小さい方とする。
注記2 ストップキャラクタには,終端バーが追加されている。復号容易度を測定するためには,ス
トップキャラクタを2回確認することが望ましい。まず,左端から6エレメントまでを確認
し,次に右端から6エレメントまでを右から左に向かって確認する。いずれの6エレメント

――――― [JIS X 0504 pdf 14] ―――――

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X 0504 : 2014 (ISO/IEC 15417 : 2007)
のセットも標準キャラクタと同じ幅となる。
4.6.3 追加のパラメタ−クワイエットゾーン
JIS X 0520は,各シンボル体系の仕様書で合格基準・不合格基準を規定することを認めている。コード
128の場合は,クワイエットゾーンを10Z以上に規定する。JIS X 0520では,走査反射率波形ごとに左右
のクワイエットゾーンを測定し,次のようにグレード付けしなければならない。
クワイエットゾーン≧10Z : グレード4
クワイエットゾーン<10Z : グレード0
注記 4.6.3の要件は,設定値ではなくて,パラメタの実際の測定値を基礎とする。したがって,X寸
法よりもZ寸法の方が適切である。

4.7 利用業者規定のアプリケーションパラメタ

  利用業者が規定するアプリケーションパラメタを,次に示すほか附属書Gに示す。
4.7.1 シンボル体系及びデータ特性
アプリケーション仕様書では,次のパラメタを考慮することが望ましい。
a) 必要に応じて,符号化できるキャラクタセットのサブセットを選択する。
注記 この規格は,一つのコードセットに制限しないことを推奨する。例えば,シンボルを構築す
るとき,コードセットAだけを用いることは,実質的な効果をもたらさない。しかしながら,
ある用途で有効なデータキャラクタを制限すること,例えば,数字データだけに制限するこ
とは,許容される。
b) シンボル中のデータキャラクタの数。これは固定・可変のいずれでもよいし,規定された最大数まで
の範囲で可変としてもよい。
c) (必須のシンボルチェックキャラクタとは別に)データチェックキャラクタを使用するのか。使用す
るのであれば,計算に用いるアルゴリズムも考慮する。標準的な読取装置は,データチェックキャラ
クタを検証せず,単に通常のデータとして伝送する。
d) 最低限のシンボル品質グレード(測定開口及び規定波長を含む。)が規定されている場合に,最小X
寸法又はX寸法の範囲を規定するかどうか。
e) 最小バー高さ
f) 10Xよりも大きい最小クワイエットゾーン(X寸法が所定の値より小さいシンボルをペン式リーダで
スキャンする場合など,予想されるスキャン条件に必要であるとき)。
g) NC4と合わせて用いる拡張キャラクタセット
h) データ伝送時のシンボル体系識別子の使用(4.8参照)
4.7.2 光学的特性
当該アプリケーションでシンボルの読取りができるようにするには,特定の光学パラメタを指定する必
要がある。アプリケーション規格では,このパラメタを選択し,次の規定を含めなければならない。
− ピーク応答波長
− シンボル及び読取装置の適合すべきスペクトル半値幅
− スキャナの測定開口径
− バー及びスペースの反射率パラメタ
− 光学測定の実施条件
− バーコードシンボル内の欠陥の許容程度
附属書Gに例を示す。

――――― [JIS X 0504 pdf 15] ―――――

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JIS X 0504:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 15417:2007(IDT)

JIS X 0504:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 0504:2014の関連規格と引用規格一覧