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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
附属書A(規定)動作要件全般
A.1 設置,操作及び保守管理−概要 製造業者は,装置の設置業者,使用者及び保守管理者に提供される
又は彼らが入手できる装置の設置,操作及び保守管理の条件を文書で定義する。これらの文書には,必要
に応じて,推奨される維持管理の期間と回数とを盛り込む。この規格の附属書Aに適合する装置を上記の
条件に基づいて設置,操作及び保守管理する場合,次によって実施しなければならない。
A.2 電源 製造業者は,装置が仕様に基づいて動作するときの電源の最大値及び最小値を明記する。
A.3 温度
A.3.1 動作温度範囲 製造業者は,装置が動作できる温度範囲を℃で明記する。
A.3.2 保存温度範囲 製造業者は,装置(交換電池を含む。)が保管及び輸送される過程で,その性能を
劣化させることなく耐え得る温度範囲を℃で明記する。
A.4 湿度 製造業者は,装置が動作できる大気の相対湿度範囲 (RH) 及びその環境下での結露の有無を
明記する。
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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
附属書B(参考)スキャナの分類
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
バーコードスキャナ及び復号器の性能概要を理解する上で大いに役立つのが読取範囲図であるが,この
規格ではこれに基づいてスキャナを分類した。
B.1 スキャナの種類
B.1.1 1軸読取範囲図をもつスキャナ(図B.1参照) この種別に分類されるスキャナは,一本の固定読取
ビームをもち,シンボル又はスキャナのいずれか一方を動かしてシンボルを読み取るものをいう。
この1軸読取範囲図をもつスキャナには,次のものが挙げられる。
− 固定ビームスキャナ。レーザなどの光源をもつ非接触式スキャナが一般的。
− ライトペンすなわちワンド。先端に読取窓をもつ手持式のペンシル形読取装置で,手動でシンボルを
横切るように接触させて読み取る。読取深度は極めて短い。
− スロットリーダ又はバッジリーダとも呼ばれる。溝にバーコードシンボルを手動でスライドさせて,
ライトペンと似た光学的な配列構造の部分に触れるくらいに近づけて通過させることで,シンボルを
読み取る。“リーダ”という表現は,装置に必ずしも復号器が含まれていなくてもよいという点で適切
でないかもしれないが,この名称は“スロットスキャナ”との混同を避けるために付けられた。スロ
ットスキャナはPOSで使われる多方向レーザスキャナを指す用語である。
1軸読取範囲図をもつスキャナ
1軸読取範囲図をもつスキャナ
A B 読取距離 mm
読取距離 mm 又はm
又は m
R
スキュー角=XX○ シンボル体系 :
スキュー角 =XX° シンボル体系:
チルト角=XX○ シンボルコントラスト : ZZ
チルト角 =XX° シンボルコントラスト: ZZ
ピッチ角=XX○ 周辺光 : xxx
ピッチ角 =XX° 周辺光: xxx
X寸法=x.xx mm
X寸法= x.xx mm
1軸読取範囲図をもつスキャナ
パラメタ 内容
A 最小読取距離
B 読取深度
R 最大読取距離
図B.1 1軸読取範囲図をもつスキャナ
――――― [JIS X 0522-1 pdf 22] ―――――
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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
B.1.2 2軸読取範囲図をもつスキャナ(図B.2参照) この種別に分類されるスキャナは,一つの平面上を
有効に走る読取ビーム(光学的又は電子的)をもち,その平面を横切るようにシンボルを読み取ることが
できるものをいう。
この2軸読取範囲図をもつスキャナには,次のものが挙げられる。
− 移動ビームスキャナ。走査は,光ビーム(一般には,レーザビームを指す。)を,バーコードシンボル
上を機械的又は電子的に通過させて行う。光ビームが移動するため,この種類のリーダは静止したバ
ーコードも動いているバーコードも両方読み取ることができる。
− CCDスキャナ。走査は,LEDアレイなどの光源を使ってバーコードを照明し,CCDアレイに結像し
た像を電子的に取り出して行う。2軸読取範囲図をもつCCDスキャナには,リニアCCDアレイが使
われている。
スキュー角=XX○ シンボル体系 :
チルト角=XX○ シンボルコントラスト : ZZ
ピッチ角=XX○ 周辺光 : xxx
X寸法=x.xx mm
2軸読取範囲図をもつスキャナ
パラメタ 内容
A 最小読取距離
B 読取深度
R 最大読取距離
MNOP 読取範囲
図B.2 2軸読取範囲図をもつスキャナ
参考 LED: Light Emitting Diode
B.1.3 3軸読取範囲図をもつスキャナ この種別に分類されるスキャナは,複数の平面上を有効に走る読
取ビーム(光学的又は電子的)をもち,その各平面においてシンボルを横切る複数の走査経路に対応する,
言い換えれば,3軸方向に位置を変えることもあるシンボルを走査することができるものをいう。必要に
応じて,スキャナに対するシンボルの方向が変わっても構わない。
――――― [JIS X 0522-1 pdf 23] ―――――
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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
3軸読取範囲図をもつスキャナには,次のものがある。
− ラスタスキャナ。振動ミラー又は角度を少しずつ変えて実装した回転多面ミラーを補足的に使い,単
一面だけでなく,3次元領域全体をカバーできる移動ビームを使ったスキャナをいう。
− 多方向スキャナ。多数の走査角度(角度をずらした定形ビーム又は複雑なリサジュー図形のどちらか)
に対応する走査ビームパターンを用意して,どのようなチルト角で回転するシンボルも走査できるよ
うにしたスキャナ。
− マルチウィンドウスキャナ。二つ以上の読取窓をもつ多方向スキャナをいう。物体の複数の面を同時
に読み取ることができるスキャナで,性能試験は,各読取窓それぞれについて実施するものとし,試
験には,この規格で定める試験装置に特別な設定が要求されるかもしれない。装置の性能が必ずしも
完全に反映されていなくてもよい。したがって,この試験は,この規格で定めたパラメタの一つをテ
ストする場合にだけ有効ともいえる。
− 立体画像スキャナ。立体画像光学エレメントを使って,走査ビームを複数の焦点面に投射又は収集す
る多方向スキャナで,大きな読取深度が得られる。
− エリアアレイCCDスキャナ。画像が2次元の画素配列上に取り込まれるリニアアレイCCDスキャナ
に似たもので,画像処理技術を使ってバーコードシンボルの電子画像を取り込む。この種類のスキャ
ナの性能については,この規格群の第2部によって試験するのがより適切である。
参考 2005年現在,ISO/IEC 15423-2は制定されていない。
B.2 その他の分類方法 多くのアプリケーションでは,B.1.3以外の特徴によってスキャナを分類すると
都合がよいことも多い。一般的には,スキャナを更に接触式と非接触式とに細分したり又は手持式と固定
式とに細分したりする。また,分離した装置又は復号器との一体形か,又は携帯性に富んだ手持式データ
収集(及び処理)端末に内蔵された装置かによって分類することもある。このような区分は使用者にとっ
て重要であるが,この規格の対象としない。
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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
スキュー角=XX○ シンボル体系 :
チルト角=XX○ シンボルコントラスト : ZZ
ピッチ角=XX○ 周辺光 : xxx
X寸法=x.xx mm
3軸読取範囲図をもつスキャナ
パラメタ 内容
A 最小読取距離
B 読取深度
R 最大読取距離
E ラスタ距離(ラスタスキャナに限定)
D= f(A,R) ラスタ幅(ラスタスキャナに限定)
B×C×D 読取範囲
図B.3 3軸読取範囲図をもつスキャナ
――――― [JIS X 0522-1 pdf 25] ―――――
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JIS X 0522-1:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 15423-1:2001(IDT)
JIS X 0522-1:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 0522-1:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISQ9001:2015
- 品質マネジメントシステム―要求事項
- JISX0503:2012
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード39
- JISX0504:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル体系仕様―コード128
- JISX0520:2014
- 自動認識及びデータ取得技術―バーコードシンボル印刷品質の評価仕様―一次元シンボル
- JISX0521-1:2005
- バーコード検証器の適合仕様―第1部:1次元シンボル
- JISX0530:2003
- データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む)
- JISZ9015-1:2006
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式