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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
附属書C(参考)復号容易度算出の例
この附属書は,本体及び附属書(規定)に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
この附属書Cでは,スキャナ出力から仮定した走査時間を基に,コード128に符号化されたキャラクタ
2の“復号容易度”の値を示して,このキャラクタが本体の6.6.2の試験基準を満足するものであることを
確認する。 復号容易度のパラメタについては,その一般的な算出方式と併せて,JIS X 0520に定義されて
いる。また,このパラメタをそれ固有の参照復号アルゴリズムに適用できるようにするべく,シンボル体
系規格によっては別の算出方法を示しているものもある。コード128については,その標準復号アルゴリ
ズムと特殊復号算出方式とは,JIS X 0504で定義している。
上記の2規格に適合するものとして,次のシンボルがある。
例
キャラクタの総走査時間Sが5.50 msのとき,コード128キャラクタには11個のモジュールがあること
から,公称 Zモジュールの走査時間は,(5.50 / 11) = 0.50 msとなる。
よって,公式 Rtj = (1 +2j) / 22から,参照しきい値は次のように求めることができる。
j 1 2 3 4 5 6 7
Rtj 0.75 1.25 1.75 2.25 2.75 3.25 3.75
(ms)
キャラクタの各エレメントについて測った走査時間から,エッジ間の値eiが算出される。上記で求めた
しきい値を基に,正規化したモジュールの測定値Ei が算出される。
エレメント 1 2 3 4 5 6
(バー) (バー)
(スペース) (スペース)
(スペース) (バー)
走査時間 (ms) 1.20 0.80 1.55 1.00 0.50 0.45
e1 2.00
e2 2.35
e3 2.55
e4 1.50
対応する Ei 値は次のとおりとする。
E1 = 4 モジュール
E2 = 5 モジュール
E3 = 5 モジュール
E4 = 3 モジュール
この値の組合せは,コード128のシンボルキャラクタ2に一致するものであり,バー及びスペースのパ
ターン(モジュール)は 2-2-3-2-1-1となる。
コード128の復号容易度Vは,V1かV2のいずれか小さいほうの値とする。
――――― [JIS X 0522-1 pdf 26] ―――――
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X 0522-1 : 2005 (ISO/IEC 15423-1 : 2001)
ここで,V1 = K / (S / 22)とすると,
ここに, K : i = 14で j = 17のとき,Rtjに最も近い値ei の絶対値を指す。
V2 = (1.75− |11 * Wb / S - M |) / 1.75
ここに, Wb : 測定したバー幅の合計値
S : 測定したキャラクタの走査時間
M : モジュールで表示されるバー幅の合計値
この場合,K は e2 と RT4との差違,つまり,ABS(2.35 2.25) = 0.10を表す。
Wb = (1.20 + 1.55 + 0.50) = 3.25
M = (2 + 3 + 1) = 6
次に,測定値を次のように置き換える。
V1 = 0.10 / (5.50 / 22) = 0.10 / 0.25 = 0.40
V2 = [{1.75−[(11 * 3.25 / 5.50)−6]}] / 1.75
= [{1.75−[(35.75 / 5.50)−6]}] / 1.75
= [1.75−(6.5−6) ] / 1.75
= 1.25 / 1.75
= 0.71
V1の値0.40はV2の値0.71より小さい値であることから,値 V は 0.40となる。この数値はグレード2
の範囲内にある。したがって,本体の6.6.2の試験基準を満足する値であることが分かる。
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