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10. 区画空間管理 第4部では,区画の空間管理の種別として2種類を規定する。一つは,割付け可能な
空間(未割付け空間)とし,もう一つは,割付けの前に準備が必要な空間(未初期化空間)とする。いず
れの場合も,区画空間を,区画中の論理ブロックの集まりを指定する空間集合で指定する。空間集合は,
4/l0.1で示す空間表又は空間ビットマップとして記録する。
10.1 空間集合 空間集合は,空間表又は空間ビットマップとして記録する。
空間表は,間接エントリ及び未割付け空間エントリ(4/14.11参照)から成るICB階層として記録する。
空間集合の論理ブロックは,空間表の最終の空間エントリで示すエクステントに属するすべての論理ブロ
ックとする。
空間ビットマップは,1エクステントで記録したnビットの列を含む空間ビットマップ記述子として記
録する。ここで,nは区画の論理ブロック数とする。ビットsの値は,バイトip (s/8) のビットrem (s, 8) に
記録する。ここで,エクステントの先頭バイトをバイト0とする。空間集合は,ビットsがONEであるす
べての論理ブロックから成る。
11. 区画の保全 区画の保全状況は,媒体に記録する情報の状態を示し,区画ヘッダ記述子(4/14.3参照)
で指定する区画保全表に記録する。これは,間接エントリ及び次に示す区画保全エントリから成る。
(1) オープン保全エントリは,最後のクローズ保全エントリが存在すればその記録後に,区画に何らかの
データを記録する前に記録する必要がある。
(2) クローズ保全エントリは,利用者のデータを完全に記録し,第4部に適合する区画中に記録する記述
子を記録した後に記録してもよい。
(3) 安定保全エントリは,第4部に適合する区画に記録するすべての記述子を記録した後に記録してもよ
い。ただし,ファイルを記述するファイルエントリのファイル種別欄(4/14.6.6参照)の内容が0,5,
6,7又は9であるファイルのデータの記録が完了している必要はない。
12. 割付け記述子 割付け記述子(4/14.14参照)は,エクステントの位置,長さ及び種別を示す。エクス
テントの種別は,次のとおりとする。
(1) データを記録済み
(2) 割付け済みかつ未記録
(3) 未割付けかつ未記録
未割付け又は未記録のエクステントの内容は,すべてが#00バイトと解釈する。割付けは,現在又は将
来の使用のために一つ以上のエクステントを予約し,記録ができることを保証するとともに,ほかで使用
されないことを保証する。
割付け記述子の列は,エクステント又は欄に連続的に記録する。
割付け記述子の列のエクステント又は欄は,次のいずれかで終了する。
(1) 欄の終了
(2) エクステント長欄が0の割付け記述子
(3) 割付け記述子の列の記録が続く続きエクステントを識別する割付け記述子
続きエクステントは,図4/7(原文参照)のスキーマに従って記録する。
割付け記述子は,関連する情報長を示す。これは,エクステント中の情報の量をバイト数で示す。extad
(4/14.14.3参照)は,情報長を欄としてもつ。ほかの割付け記述子は,情報長はエクステント長と等しい。
――――― [JIS X 0607 pdf 31] ―――――
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12.1 ファイルの記述 ファイルのエクステントを記述する割付け記述子の列を,ファイル本体として記
録し,その後にファイル後部を付けて,図4/8(原文参照)のスキーマに従って記録する。
LBSは,論理ブロック長を示す。割付け記述子の種別は,ICBタグ欄のフラグ欄(4/14.6.8参照)で指
定する。
13. 記述子の記録 フォーマットをバイト位置 (BP) で示す第4部の記述子は,論理ブロックの先頭バイ
トが記述子の先頭バイトになるように記録することを示し,その記述子の長さは,空間ビットマップ記述
子の長さを除いて,論理ブロック長を超えない。
フォーマットを相対バイト位置 (RBP) で示す第4部の記述子は,記述子の説明で指定する以外に論理
ブロック中の位置に関する制限はない。
記述子を論理ブロックに記録するとき,記述子の終端から論理ブロックの終端までの空間は,将来の標
準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
14. ファイルデータ構造
14.1 ファイル集合記述子 ファイル集合記述子は,図4/9(原文参照)に示すフォーマットで記録し,フ
ァイル及びディレクトリ集合を識別する。
14.1.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別欄の内容を256とする。
14.1.2 記録日時 (BP16) この記述子を記録した日時を指定する。
14.1.3 交換水準 (BP28) この記述子で記録するファイル集合の現状の媒体交換水準(4/15参照)を指定
する。
14.1.4 交換最大水準 (BP30) この記述子の交換水準欄で指定可能な交換水準の最大値を指定する。
14.1.5 文字集合リスト (BP32) この記述子によって記述するファイル集合の中に記録する,第4部で規
定した記述子の,内容をcharspec(1/7.2.1参照)とする欄が指定する文字集合を識別する。
14.1.6 文字最大集合リスト (BP36) この記述子の文字集合リスト欄には,この欄(1/7.2.11参照)で規
定しない文字集合を指定してはならない。
14.1.7 ファイル集合番号 (BP40) この記述子に割り当てたファイル集合番号を指定する。
14.1.8 ファイル集合記述子番号 (BP44) この記述子に割り当てたファイル集合記述子番号を指定する。
14.1.9 論理ボリューム識別子用文字集合 (BP48) 論理ボリューム識別子欄で使用可能なd文字(1/7.2
参照)を指定する。
14.1.10 論理ボリューム識別子 (BP112) ファイル集合に記録する論理ボリュームの識別子を指定する。
14.1.11 ファイル集合用文字集合 (BP240) d文字(1/7.2参照)を規定する第4部の幾つかの欄の記述子
で使用可能なd文字(1/7.2参照)を指定する。
14.1.12 ファイル集合識別子 (BP304) この記述子で識別したファイル集合の識別子を指定する。
14.1.13 著作権ファイル識別子 (BP336) この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対する
著作権通告を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。
14.1.14 抄録ファイル識別子 (BP368) この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対する抄
録を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。
14.1.15 ルートディレクトリ (BP400)この記述子で識別したファイル集合に関連するディレクトリ階層
のルートディレクトリを記述するICBの位置を指定する。
――――― [JIS X 0607 pdf 32] ―――――
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14.1.16 範囲識別子 (BP416) 媒体の作成者と受領者との間の同意を取った記述子の欄の使用規則及び制
限を規定する範囲の識別情報を指定する。
14.1.17 後続エクステント (BP448) ファイル集合記述子列における続きのエクステントを指定する。
14.1.18 予備 (BP464) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
14.2 終端記述子 この記述子は,図4/10(原文参照)に示すフォーマットでファイル集合記述子列(4/8.3.1
参照)の終端として記録してもよい。
14.2.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(3/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を8とする。
14.2.2 予備 (BP16) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
14.3 区画ヘッダ記述子 この記述子は,未割付け空間表,未初期化空間表及び区画保全表を規定する。
4/3.1の規定に従って,図4/11(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
14.3.1 未割付け空間表 (RBP0) この区画の未割付け空間表(4/10参照)を指定する。
14.3.2 未割付け空間ビットマップ (RBP8) この区画の未割付け空間ビットマップ(4/10参照)を記録
したエクステントを指定する。
14.3.3 区画保全表 (RBP16) この区画の区画保全表(4/11参照)を指定する。
14.3.4 未初期化空間表 (RBP24) この区画の未初期化空間表(4/10参照)を指定する。
14.3.5 未初期化空間ビットマップ (RBP32) この区画の未初期化空間ビットマップ(4/10参照)を記録
したエクステントを指定する。
14.3.6 予備 (RBP40) 将来の標準化のために予備とし,すべてのバイトに#00を設定する。
14.4 ファイル識別記述子 この記述子は,図4/12(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
14.4.1 記述子タグ (RBP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を257とする。
14.4.2 ファイル版数 (RBP16) このファイル識別子欄で指定したファイルの版数番号を132767の数
字で指定する。
14.4.3 ファイル特性 (RBP18) 図4/13(原文参照)に示すファイル特性を指定する。
14.4.4 ファイル識別子の長さ (=LFI) (RBP19) ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。
14.4.5 ICB (RBP20) ファイルを記述しているICBの位置を指定する。
14.4.6 処理システム用の長さ (=LIU) (RBP36) 処理システム用欄の長さをバイト数で指定する。
14.4.7 処理システム用 (RBP38) LIUが0より大きい場合,最初の32バイトにregid(1/7.4参照)形
式で処理システムの識別情報を指定する。処理システムは,残りの領域の内容を認識でき,それに従って
実行できる。残りの領域の内容は,第4部で規定しない。このregidの範囲は,この記述子で識別したフ
ァイルの内容と属性を規定する記述子内容を含んでいる。
14.4.8 ファイル識別子 (RBP [LIU+38]) ICB欄で識別するICBによって記述したファイルの識別情報
を指定する。
14.4.9 埋込み (RBP [LFI+LIU+38]) すべてのバイトを#00に指定する。
14.5 割付けエクステント記述子 図4/14(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
14.5.1 記述子タグ (RBP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を258とする。
14.5.2 先行割付けエクステント位置 (RBP16) 記述子を記述する区画中に,この先行割付けエクステン
トの番地を指定する。
14.5.3 割付け記述子の長さ (=LAD) (RBP20) ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。
――――― [JIS X 0607 pdf 33] ―――――
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14.6 ICBタグ ICB中のすべてのエントリは共通形式を持ち,共通フォーマットではtag(4/7.2参照)の
後に,図4/15(原文参照)に示すicbtagがあり,その後に,各エントリ種別に一意であってこのエントリ
定義に記述する部分が続く。
14.6.1 記録済み直接エントリの個数 (RBP0) このエントリより前にこのICB階層中に記録した直接エ
ントリの個数を指定する。
14.6.2 方策種別 (RBP4) ICBが属するICB階層を構成する方策(図4/16原文参照)に示す数値を指定
する。
14.6.3 方策パラメタ (RBP6) 方策種別欄で指定した方策に従って解釈する。
14.6.4 最大エントリ番号 (RBP8) ICBに記録可能なエントリの最大個数を指定する。
14.6.5 予備 (RBP10) 将来の標準化のための予備とし,#00を設定する。
14.6.6 ファイル種別 (RBP11) 図4/17(原文参照)に示すファイルの種別を指定する。
14.6.7 親ICB位置 (RBP12) 親のICBの位置を指定する。
14.6.8 フラグ (RBP18) 図4/18(原文参照)に示すファイルの記録情報を指定する。
14.7 間接エントリ 図4/19(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
14.7.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を259とする。
14.7.2 ICBタグ (BP16) この記述子に対するicbtag(4/14.6参照)のファイル種別欄の内容を3とする。
14.7.3 間接ICB (BP36) ほかのICBの番地を指定する。
14.8 終端エントリ 図4/20(原文参照)に示すフォーマットで記録する。
14.8.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を260とする。
14.8.2 ICBタグ (BP16) この記述子に対するicbtag(4/14.6参照)のファイル種別欄の内容を11とする。
14.9 ファイルエントリ 図4/21(原文参照)に示すフォーマットでICBに記録する直接エントリとする。
14.9.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を261とする。
14.9.2 ICBタグ (BP16) この記述子に対するicbtag(4/14.6参照)のファイル種別欄の内容は,4/14.6.6
の規定に従って記録する。
14.9.3 利用者ID (BP36) ファイル所有者の利用者IDを指定する。
14.9.4 グループID (BP40) ファイル所有者のグループIDを指定する。
14.9.5 許可条件 (BP44) 下に示す欄のビット31の設定に従って利用者のクラス別に許可するファイル
のアクセス(図4/22原文参照)を指定する。
(1) 利用者の利用者IDが,利用者ID欄と同じである場合,ビット1014を適用する。
(2) (1)以外で,利用者のグループIDが,グループID欄と同じ場合,ビット59を適用する。
(3) ほかは,ビット04を適用する。
14.9.6 ファイルリンク数 (BP48)このICBを識別するファイル識別記述子の個数を指定する。
14.9.7 レコードフォーマット (BP50)図4/23(原文参照)に示すファイル中の情報のフォーマットを指
定する。
14.9.8 レコード表示属性 (BP51) 図4/24(原文参照)に示すファイル中にレコードの処理を規定し,文
字表示装置に表示する際の処理を指定する。
14.9.9 レコード長 (BP52) ファイル中の各レコードの長さをバイト数で指定する。
14.9.10 情報長 (BP56) ファイルに対する割付け記述子の情報長の和に等しい(4/8.8.2及び4/12参照)。
14.9.11 記録済み論理ブロック数 (BP64) ファイルに対して割付け記述子で指定した記録済み論理ブロ
ックの個数(4/12.1参照)。
――――― [JIS X 0607 pdf 34] ―――――
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14.9.12 アクセス日時 (BP72) このファイルエントリを記録する前に,ファイル作成又はファイルに読出
しアクセスを行った最新日時を指定する。
14.9.13 変更日時 (BP84) ファイルに対する書込みアクセス又はファイル作成の最新日時を指定する。
14.9.14 属性日時 (BP96) ファイルの属性を変更又はファイル作成の最新日時を指定する。
14.9.15 チェックポイント (BP108) ファイルの最初のインスタンスについて1を指定し,利用者が指示
する際に1だけ増加する。
14.9.16 拡張属性ICB (BP112) ファイルに対する拡張属性ファイルを記述するICBを指定する。
14.9.17 処理システム識別子 (BP128) ファイルエントリに対する割付け記述子の処理システム用欄があ
る場合,その内容を認識し,その内容に従って実行可能な処理システムの識別情報を指定する。
14.9.18 一意ID (BP160) ファイルに対する数値識別子を指定する。
14.9.19 拡張属性の長さ (=LEA) (BP168) 拡張属性欄の長さをバイト数で指定する。
14.9.20 割付け記述子の長さ (=LAD) (BP172) 割付け記述子欄の長さをバイト数で指定する。
14.9.21 拡張属性 (BP176) 拡張属性空間(4/9.参照)を指定する。
14.9.22 割付け記述子 (BP [LEA+176]) 4/12.1の規定に従って記録した割付け記述子列とする。
14.10 拡張属性 拡張属性に関するファイルを14.10では現ファイルとする。
14.10.1 拡張属性ヘッダ記述子 拡張属性ヘッダ記述子は,図4/25(原文参照)で示すフォーマットで記録
する。
14.10.1.1 記述子タグ (RBP0) この記述子に対するtag(4/7.2参照)のタグ識別子欄の内容を262とする。
14.10.1.2 処理システム属性位置 (RBP16) 処理システム用拡張属性の先頭を,ファイルの拡張属性を記
録する拡張属性空間の先頭からのバイトの相対位置で指定する。
14.10.1.3 応用プログラム属性位置 (RBP20) 応用プログラム用拡張属性の先頭を,ファイルの拡張属性
を記録する拡張属性空間の先頭からのバイトの相対位置で指定する。
14.10.2 共通フォーマット 拡張属性は,図4/26(原文参照)で示すフォーマットで記録する。
14.10.2.1 属性種別 (RBP0) 拡張属性の種別を指定する。
14.10.2.2 属性副種別 (RBP4) 拡張属性の副種別を指定する。
14.10.2.3 予備 (RBP5) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
14.10.2.4 属性長 (=AL) (RBP8) 拡張属性の全体の長さを指定する。
14.10.2.5 属性データ (RBP12) この欄の解釈は,属性種別欄の値に従う。
14.10.3 文字集合情報 文字集合情報拡張属性は,図4/27(原文参照)に示すフォーマットで記録する。現
ファイルの内容を解釈するのに使う符号化文字集合を指定する。
14.10.3.1 属性種別 (RBP0) 1を指定する。
14.10.3.2 属性副種別 (RBP4) 1を指定する。
14.10.3.3 予備 (RBP5) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
14.10.3.4 属性長 (RBP8) 拡張属性の全体の長さを指定する。
14.10.3.5 エスケープシーケンス長 (=ESL) (RBP12) エスケープシーケンス欄の長さをバイト数で指
定する。
14.10.3.6 文字集合種別 (RBP16) 1/7.2.1.1で規定した文字集合種別を指定する。ただし,文字集合情報
欄(1/7.2.1.2参照)の代りにエスケープシーケンス欄を使用する。
――――― [JIS X 0607 pdf 35] ―――――
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JIS X 0607:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 13346-1:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-2:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-3:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-4:1995(MOD)
- ISO/IEC 13346-5:1995(MOD)
JIS X 0607:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化