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附属書1(規定) UDF識別子及び範囲識別子
この規格で定義する実体識別子(UDF識別子及び範囲識別子)の識別子を附属書1表1に示す。 “*OSTA
UDF Compliant” を範囲識別子とし,その他の識別子をUDF識別子とする。
附属書1表1 実体識別子の中の識別子
識別子 記述
“*OSTA UDF Compliant”論理ボリューム規定の内容又はファイル集合の内容が,この規格で定義
する適合範囲であることを示す。
“*UDF LV Info” 付加的な論理ボリューム識別情報を含む。
“*UDF FreeEASpace” 処理システム用拡張属性空間中の空きの未使用空間を含む。
“*UDF FreeAppEASpace”アプリケーション用拡張属性空間中に空きの未使用空間を含む。
“*UDF DVD CGMS Info” DVD著作権管理情報を含む。
“*UDF OS/2 EA” OS/2拡張属性データを含む。
“*UDF OS/2 EALength” OS/2拡張属性長を含む。
“*UDF Mac VolumeInfo”Macintoshボリューム情報を含む。
“*UDF Mac FinderInfo”Macintoshファインダ情報を含む。
1個の一意IDと1個のファイルエントリとの対応に使用するMacmtosh
“*UDF Mac UniqueIDTable”
の一意ID表を含む。
Macmtoshリソースフォーク情報を含む。
“*UDF Mac ResourceFork”
――――― [JIS X 0609 pdf 61] ―――――
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附属書2(規定) オペレーティングシステム識別子
実体識別子の識別子添字中のOSクラス欄及びOS識別子欄に対して,現状許可する値を次に示す。
OSクラス欄は,記述子を記録したオペレーティングシステム (OS) のクラスを識別する。この欄の有効
な値は,附属書2表1のとおりとする。
附属書2表1 OSクラス欄の値
値 オペレーティング
システムクラス
0 未定義
1 DOS
2 OS/2
3 Macintosh OS
4 UNIX
5255 予備
OS識別子欄は,記述子を記録したオペレーティングシステムを識別する。この欄の有効な値は,附属
書2表2のとおりとする。
附属書2表2 OS識別子欄の値
OSクラス OS識別子 認識するオペレーティングシステム
0 任意の値未定義
1 0 DOS
2 0 OS/2
3 0 Macintosh OS
4 0 UNIX-Generic
4 1 UNIX-IBM AIX
4 2 UNIX-SUN Solaris
4 3 UNIX-HP/UX
4 4 UNIX-Silicon Graphics Irix
OSクラス及びOS識別子に関する値の最新の表については,OSTAに連絡し,UDF実体識別子ディレク
トリのコピーを要求されたい。このディレクトリには,必す(須)情報をOSTAへ提供したISVsの処理
システム識別子も含まれる。
――――― [JIS X 0609 pdf 62] ―――――
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附属書3(規定) ファイル特性
各種のオペレーティングシステムでのファイル特性の使用法を,次に示す。
1. MS-DOS, OS/2, Macintosh
a) 意味 ビット0がONEの場合,隠しファイルと解釈する。
ビット1がONEの場合,ディレクトリファイルと解釈する。
ビット2がONEの場合,削除ファイルと解釈する。
ビット3がONEの場合,関連するファイル識別子構造中のICB欄は,この記述子に記録する
ディレクトリの親ディレクトリを識別していると解釈する。
b) 設定値 隠しファイルを示す場合,ビット0にONEを指定する。
ディレクトリファイルを示す場合,ビット1にONEを指定する。
削除ファイルを示す場合,ビット2にONEを指定する。
2. UNIX UNIXで,隠しファイルを普通の隠しファイルでないものとして処理することを除けば,これ
らのビットは附属書3の1.の規定と同様に処理する。
――――― [JIS X 0609 pdf 63] ―――――
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附属書4(参考) ファイル識別子の翻訳
ほとんどのオペレーティングシステムは,正当なファイル識別子の特性に関するそれ自体の規定がある
ので,これが交換に伴う問題となる。すべての処理システムが,ファイル識別子翻訳の何らかの方式を実
行しなければならないので,それらの処理システムが同一アルゴリズムを使用すれば,それは利用者にと
って有益である。
ファイル識別子翻訳の問題は,次の一つ以上に分類される。
a) 名前長 ほとんどのオペレーティングシステムは,ファイル識別子の長さに,ある決まった制限があ
る。
b) 無効文字 ほとんどのオペレーティングシステムは,ファイル識別子の中に不当と考えられる文字が
ある。
c) 表示可能文字 この規格がUnicode文字集合を利用可能にするので,ファイル識別子中の文字が,受
領システムで表示可能でないものも含んでいることもある。
d) 大文字と小文字との区別 幾つかのオペレーティングシステムは,ファイル識別子に関して大文字及
び小文字の区別を行わない。例えば,OS/2はファイルを作成するとき,ファイル識別子の元の状態を
保存するが,ファイル識別子にアクセスしているとき,大文字及び小文字を区別しない操作を使用す
る。OS/2では, “Abc” 及び “ABC” は同一ファイル名である。
e) 予約名 幾つかのオペレーティングシステムには,ファイル識別子名に使用できない名前がある。
附属書4の1.4.は,この規格で扱う各特定オペレーティングシステムに対するファイル識別子の翻訳
アルゴリズムを示す。適合処理システムは,このアルゴリズムを使用する。このアルゴリズムは,不当な
ファイル識別子を読み出した場合だけに適用する。媒体中の元のファイル識別子名は,変更してはならな
い。このアルゴリズムは,オペレーティングシステムのファイル識別子制限に合致させるために,ファイ
ル識別子の翻訳方式を実行する処理システムに適用する。
適合処理システムは,UDF翻訳アルゴリズムを利用可能とするが,追加アルゴリズムを利用可にしても
よい。複数のアルゴリズムを利用可能にする場合,処理システムの利用者に,UDF翻訳アルゴリズムの選
択方法を提供しなければならない。デフォルトの表示可能アルゴリズムは,この規格が定義するアルゴリ
ズムであることを推奨する。
これらのアルゴリズムの主目的は,ファイルが属するディレクトリのすべてを調べずに,固有のオペレ
ーティングシステムの制限に適合する一意のファイル名を作成することにある。
備考 アルゴリズムの定義では,常に,d文字は引用符中に指定され,Unicodeの16進の数値が指定
される。このアルゴリズムは,CS0の16進表示を参照する。これは,16進数で値を表すのに
Unicodeの値#0030#0039及び#0041#0046を使用することに相当する。
アルゴリズムでは,処理システムの利用者に名前の重複を報告する結果となることもある。その理由は,
利用者に(ファイルの名前変更によって)ディレクトリ中のどんなファイルヘのアクセスも可能とする一
方で,ディレクトリの内容への効率的なアクセスと論理ボリュームマウント及びファイルシステムドライ
バ処理システムにまたがって一貫した名前の翻訳とに関する必要性にある。
定義 ファイル識別子は,ファイル名及びファイル拡張子の二つの部分で構成するものとする。
文字 “.” (#002E) は,ファイルのファイル識別子に関する分離子とする。最後の “.” (#002E) に
続く文字数が5文字以下の場合,それはファイル拡張子を構成する。5文字を超える場合,ファ
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イル拡張子は存在しないものとする。ファイル拡張子に先行して現れ,最後の “.” (#002E) を除
いた文字は,ファイル名を構成する。
備考 たとえOS/2,Macintosh及びUNIXが,ファイル拡張子の概念を形式的にもたないとしても,1
文字から5文字の拡張子がその後に続く “.” でもってファイルを終えることが,共通のファイ
ル命名規則である。そのため,次のアルゴリズムでは,ファイル拡張子は最大5文字までとし
ている。
1. MS-DOS MS-DOSオペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限を
強いる。そこで,前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,次に示す方法を
使用する。
制限 ファイル識別子のファイル名要素は,8文字を超えない。ファイル識別子のファイル拡張子要素
は,3文字を超えない。
a) ファイル識別子の照合 ファイル識別子の“照合”に対する要求に,大文字及び小文字を区別しない
比較を実行する。
b) ファイル識別子の有効性確認 ファイル識別子が有効なMS-DOSファイル識別子である場合,次の段
階は適用しない。
c) スペースの除去 識別子中のすべての埋込みスペースは,削除する。
d) 無効文字 (先に定義した)ファイル名中の無効文字若しくはファイル拡張子中の無効文字,又は現
状の環境で表示不可能な文字を含むファイル識別子は,これらを “” (#005F) に翻訳する(媒体中の
ファイル識別子は,変更しない。)。複数の連続する無効文字,又は表示不可能な文字は,1文字の “”
(#005F) に翻訳する。
e) 先行終止符 最初の “.” (#002E) 文字の前に文字が存在しない場合,このヒューリスティックなアプ
リケーションでは,先行する “.” (#002E) を,最初の “.” (#002E) でない文字まで無視する。
f) 複数終止符 複数の “.” (#002E) 文字を含むファイル識別子の場合,最後の “.” (#002E) に続くすべて
の文字が5文字以下であれば,ファイル拡張子を構成する。ファイル拡張子の前の最後の “.” (#002E)
を除く文字はファイル名を構成する。ファイル名中の “.” (#002E) 文字は,削除する。
g) 長拡張子 この処理のこの段階で,ファイル拡張子を構成する文字数が3を超える場合,このファイ
ル拡張子は,この処理のこの段階でのファイル拡張子を構成している文字の中の先頭の3文字で構成
するとみなす。
h) 長ファイル名 この処理のこの段階で,ファイル名を構成する文字数が8を超える場合,ファイル名
は4文字に切り縮める。
i) ファイル識別子CRC 前述の処理によって,元のファイル識別子の文字情報が失われているので,同
一ディレクトリ中で重複ファイル識別子を作成する機会が増す。重複ファイル識別子をもつ機会を大
きく減らすために,ファイル名を元ファイル識別子のCRCを含むように変更する。ファイル名は,こ
の処理のこの段階でファイル名を構成する4文字を先頭として,分離子 “#” (#0023) を続け,元のCS0
ファイル識別子の16ビットCRCの最下位12ビットをCS0の16進表示した3数字を続けて構成する。
j) 新しいファイル識別子は,すべて大文字に翻訳される。
2. OS/2 OS/2オペレーティングシステム環境が,ファイルに関連するファイル識別子に制限を強いる。
そこで,前述のオペレーティングシステム環境でファイル識別子を扱うために,次に示す方法を使用する。
――――― [JIS X 0609 pdf 65] ―――――
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JIS X 0609:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0609:1998の関連規格と引用規格一覧
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