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3.5.10.6 区画個数 (=NP) (BP72) 関連した論理ボリューム中の区画の個数を指定する。
3.5.10.7 処理システム用の長さ (=LIU) (BP76) 処理システム用の欄の長さをバイト数によって指定
する。
3.5.10.8 利用可能空間テーブル (BP80) 関連した論理ボリューム記述子中の区画マップ欄のエントリ
に対応した区画の利用可能な空間の総和を,論理ブロック数によって指定する。
ほとんどのオペレーティングシステムは,媒体のマウント時に,処理システムが論理ボリューム中の利
用可能空間の大きさを提供することを要求するため,これらの値を保持することは重要である。有効な利
用可能空間の量が不明なことを示す#FFFFFFFFのオプション値は使用してはならない。
備考 論理ボリューム保全記述子をクローズ状態にしたときだけ,正しい利用可能空間テーブルを保
証する。
3.5.10.9 サイズテーブル (BP NP×4+80) 関連した論理ボリューム記述子中の区画マップ欄のエント
リに対応した区画のサイズを,論理ブロック数によって指定する。
ほとんどのオペレーティングシステムは,媒体のマウント時に,処理システムが論理ボリュームの大き
さを提供することを要求するため,これらの値を保持することは重要である。区画長が不明なことを示す
#FFFFFFFFのオプション値は使用してはならない。
3.5.10.10 処理システム用 (BP NP×8+80) 処理システムの識別情報を指定する。
論理ボリューム保全記述子の処理システム用領域は,表3.24に示す構成とする。
表3.24 処理システム用フォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 32 処理システム識別子 EntityID
32 4 ファイル数 Uim32 (1.6.1.5)
36 4 ディレクトリ数 Uint32 (1.6.1.5)
40 2 UDF読出し最小版数 Uint16 (1.6.1.3)
42 2 UDF書込み最小版数 Uint16 (1.6.1.3)
44 2 UDF書込み最大版数 Uint16 (1.6.1.3)
46 LIU−46 処理システム用 バイト
3.5.10.10.1 処理システム識別子 (RBP0)処理システム識別子は,実体識別子の範囲内のどれかを最後に
更新した処理システムの実体識別子を指定する。実体識別子の適用範囲は,論理ボリューム識別子及び関
連する論理ボリュームの内容である。この欄は,論理ボリュームの内容を最後に更新した処理システムの
識別を処理システムに許可する。
3.5.10.10.2 ファイル数 (RBP32)関連する論理ボリューム中の現状のファイルの個数。すべての処理シス
テムはこの情報を保持する。
備考 この値は,拡張属性をファイル数に含まない。
3.5.10.10.3 ディレクトリ数 (RBP36)関連する論理ボリューム中の現状のディレクトリの個数。すべての
処理システムは,この情報を保持する。
備考 ルートディレクトリは,ディレクトリ数に含まれる。
3.5.10.10.4 UDF読出し最小版数 (RBP40) この媒体中のすべての構造を読み出すために,処理システム
が利用可能とする必要があるUDF版数の最小値を示す。この番号は,10進数の2進表示で記録する。例
えば,#0102はUDF1.02を示す。
――――― [JIS X 0609 pdf 31] ―――――
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3.5.10.10.5 UDF書込み最小版数 (RBP42) この媒体中のすべての構造を更新するために,処理システム
が利用可能とする必要があるUDF版数の最小値を示す。この番号は,10進数の2進表示で記録する。例
えば,#0102はUDF1.02を示す。
3.5.10.10.6 UDF書込み最大版数 (RBP44) 媒体中を更新した処理システムが利用可能とするUDF版数の
最大値を示す。処理システムは,媒体の更新によって,媒体がこの欄の現状の値より大きいUDF版数を必
要とするようになった場合だけに,この欄を更新する。この番号は,10進数の2進表示で記録する。例え
ば,#0102はUDF1.02を示す。
3.5.10.10.7 処理システム用 (RBP46) 処理システム識別子で識別する処理システムだけの固有情報を含
む。
3.6 媒体交換の水準 第3章は,媒体交換の次の水準を規定する。
次に示す水準の規定において,Nをボリューム中の最大論理セクタ番号とする。
3.6.1 水準1 この規格では,水準1は使用しない。
3.6.2 水準2 水準2には,次の制約が伴う。
ボリューム集合は,一つだけのボリュームから成る。
3.6.3 水準3 水準3には,制約がない。
3.7 システム記述に対する要件 第3章は,ある情報を利用者と処理システムとの間で受け渡すことを
規定する。
3.8 作成システムに対する要件
3.8.1 一般 処理システムは,3.6で規定した媒体交換の水準に従って,ボリューム集合中の3.5で規定
したすべての記述子を記録できなければならない。
処理システムは,利用者から要求されない限り,基本ボリューム記述子中の交換最大水準欄及び文字最
大集合リスト欄を変更してはならない。
処理システムは,文字集合種別CS2に対するビットをONEに設定する文字集合(1.6.2.3参照)のリス
トを記録できなければならない。
利用者が特に使用する基本ボリューム記述子を規定しない場合は,処理システムは,ボリューム記述子
番号0の基本ボリューム記述子を使用しなければならない。
処理システムは,利用者の要求があれば,第3章で規定した記述子中のregid (1.6.4) 欄の不正ビット又
は保護ビットを変更してもよい。
regid (1.6.4) の適用範囲の情報を更新した結果,今までどおりにregid中の識別情報によって同意してい
たregidの適用範囲で記録した情報を,処理システムが保証できなくなった場合は,処理システムは,regid
中のフラグ欄の不正ビットをセットし,regidの識別子欄を変更してはならない。
3.8.2 利用者による不可欠アクセス
3.8.2.1 記述子 処理システムは,次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを許さ
なければならない。利用者がいずれかの欄の情報を供給しない場合には,処理システムがそれを供給しな
ければならない。
a) 基本ボリューム記述子
1) 基本ボリューム記述子番号
2) ボリューム識別子
3) ボリューム順序番号
4) 最大ボリューム順序番号
――――― [JIS X 0609 pdf 32] ―――――
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5) 交換最大水準
6) 文字最大集合リスト
7) ボリューム集合識別子
8) 記述子文字集合
b) 区画記述子
1) 区画番号
2) 区画内容
3) アクセス種別
4) 区画開始位置
5) 区画長
c) 論理ボリューム記述子
1) 記述子文字集合
2) 論理ボリューム識別子
3) 論理ブロック長
4) 区画マップの個数
5) 区画マップ
3.8.3 利用者による任意アクセス 基本ボリューム記述子中のボリューム抄録欄及びボリューム著作権
通告欄で規定するエクステントに記録する情報を利用者が供給することを処理システムが許す場合,利用
者が供給したそれらの情報を処理システムが記録しなければならない。
3.8.3.1 記述子 次に示す記述子の各欄に記録する情報を利用者が供給することを処理システムが許す
場合,利用者が供給したそれらの情報を処理システムが記録しなければならない。利用者による欄の情報
の供給がない場合には,処理システムがその情報を供給しなければならない。
a) 基本ボリューム記述子
1) 文字集合リスト
2) 説明用文字集合
3) 応用プログラム識別子
b) 論理ボリューム記述子
1) 範囲識別子
3.8.3.2 複数ボリュームのボリューム集合 ボリューム順序番号mのボリューム集合中に情報を記録し
た後は,処理システムに対し,ボリューム順序番号nを割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報
を記録する要求を行ってはならない (1≦nボリューム順序番号nを割り当てたボリューム集合中のボリュームに情報を記録できる十分な空間があ
る場合,処理システムに対し,ボリューム順序番号m+1を割り当てたボリューム集合中のボリュームに
情報を記録する要求を行ってはならない (1≦m≦n)。
3.9 受領システムに対する要件
3.9.1 一般 処理システムは,第3章で規定した媒体交換水準の一つに従って,ボリューム集合中の3.5
で規定したすべての記述子を解釈できなければならない。
利用者が使用する基本ボリューム記述子を特に規定しない場合は,処理システムは,ボリューム記述子
番号0の基本ボリューム記述子を使用しなければならない。
3.9.2 利用者による不可欠アクセス
――――― [JIS X 0609 pdf 33] ―――――
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3.9.2.1 記述子 処理システムは,基本ボリューム記述子中のボリューム抄録欄及びボリューム著作権通
告欄で規定するエクステントに記録した情報を利用者に提供しなければならない。
処理システムは,次に示す記述子の各欄に記録した情報へのアクセスを利用者に許さなければならない。
a) 基本ボリューム記述子
1) ボリューム識別子
2) ボリューム順序番号
3) 最大ボリューム順序番号
4) 交換水準
5) 交換最大水準
6) 文字最大集合リスト
7) ボリューム集合識別子
8) 記述子文字集合
9) 説明用文字集合
b) 区画記述子
1) 区画番号
2) 区画内容
3) アクセス種別
4) 区画開始位置
5) 区画長
c) 論理ボリューム記述子
1) 論理ボリューム識別子
2) 範囲識別子
第4章 ファイル構造
4.1 ほかの章との関係 ほかの規定又はほかの章に対する第4章の関係を,4.1が規定する。
4.1.1 入力 第4章は,ほかの規定又はほかの章による次の規定を必要とする。
a) 一つ以上のボリュームから成るボリューム集合
b) ボリューム順序番号(4.3.1参照)を割り当てる方法
c) 区画から成る論理ボリューム
d) 論理ボリューム中の区画の,番号による識別情報
e) ボリュームを第3章に従って記録する場合,3.3.8に従って番号付けた区画
f) 一つ以上のファイル集合を記録する論理ボリュームの識別情報
g) 論理ボリュームの区画を固定長の論理ブロックに分割する方式
h) 区画中の論理ブロック番号による識別情報
i) 論理ブロックの大きさ。512の整数倍であること。
j) 論理ブロックが未記録かどうかの判定手段
k) ボリュームを第3章に従って記録する場合,論理ブロックを構成する論理セクタのすべてが未記録の
場合,その論理ブロックは未記録とする。論理ブロックは,完全に記録済み又は完全に未記録のいず
れかでなければならない。
l) 論理ボリュームのファイル集合記述子列(4.3.3.1参照)の先頭エクステントを識別する手段
――――― [JIS X 0609 pdf 34] ―――――
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m) ボリュームを第3章に従って記録する場合,論理ボリュームのファイル集合記述子列の先頭のエクス
テントは,ファイル集合記述子を記録した論理ボリュームを記述する論理ボリューム記述子の論理ボ
リューム内容用欄(3.5.6.7参照)に,longad(4.9.14.2参照)として記録する。
n) 論理ボリュームの論理ボリュームヘッダ記述子(4.9.15参照)を指定する手段
o) ボリュームを第3章に従って記録する場合,論理ボリュームの最新論理ボリューム保全記述子の論理
ボリューム内容用欄(3.5.10.5参照)に,論理ボリュームヘッダ記述子を記録する。
p) ファイル集合を記録する論理ボリュームの各区画について次で示すものを識別する手段
1) 未割付け空間表及び未割付け空間ビットマップ(4.5参照)
2) 未初期化空間表及び未初期化空間ビットマップ(4.5参照)
ボリュームを第3章に従って記録する場合,区画を記述する区画記述子(3.5.5参照)の区画内容用欄
(3.5.5.6参照)は,区画ヘッダ記述子(4.9.3参照)として記録する。その区画記述子は,区画内容欄が “+
NSR02” でなければならない。
4.1.2 出力 第4章は,ほかの規定又はほかの章が使ってもよい次の内容を規定する。
a) ファイルのデータ空間(4.3.8.2参照)
b) ファイルの属性
c) ディレクトリの属性
d) ディレクトリ階層の属性
4.2 基本データ種別 第1章の基本データ種別(1.6参照)に追加して,次の基本データ種別を第4章に
適用する。
4.2.1 記録番地 論理ブロック番地は,lbaddrで示し,表4.1のフォーマットで記録する。
表4.1 論理ブロック番地 (lbaddr) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 4 論理ブロック番号 Uint32 (1.6.15)
4 2 区画参照番号 Uint16 (1.6.1.3)
4.2.1.1 論理ブロック番号 (RBP0) 区画参照番号欄で識別する区画の先頭からの相対ブロック番号を
指定する。論理ブロック番号0は,区画の先頭の論理ブロックであることを示す。
4.2.1.2 区画参照番号 (RBP4) 論理ボリューム(4.1.1参照)中の区画の識別番号を指定する。
4.2.2 記述子タグ 第4章で規定する記述子には,16バイト長の構造であるタグ (tag) を記述子の先頭
に記録する。タグは,表4.2のフォーマットで記録する。
参考 共通のタグ構造を使用するのは,二つの主な理由がある。一つは,ほとんどの記述子は,共通
なCRC及びフォーマット版数を扱う必要があるためである。もう一つの理由は,媒体の破壊又
は何らかの方法で不正になった後の回復を実現するためである。ここで示すタグは,自己識別
する構造であり,小さな環境でも確認できる。
表4.2 タグ (tag) のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 2 タグ識別子 Uint16 (1.6.1.3)
2 2 記述子版数 Uint16 (1.6.1.3)
4 1 タグチェックサム Uint8 (1.6.1.1)
5 1 予備 #00バイト
6 2 タグ通し番号 Uint16 (1.6.1.3)
8 2 記述子CRC Uint16 (1.6.1.3)
10 2 記述子CRC長 Uint16 (1.6.1.3)
12 4 タグ位置 Uint32 (1.6.1.5)
――――― [JIS X 0609 pdf 35] ―――――
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JIS X 0609:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0609:1998の関連規格と引用規格一覧
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