40
X 0609 : 1998
書込み可能のファイル集合は,実ファイルデータエクステントを参照してもよい。
追記形媒体のファイル集合中では,すべてのファイル及びディレクトリをICB方策種別4で記録する場
合,そのファイル集合記述子の範囲識別子にはハード書込み保護を設定しなければならない。
追記形媒体中の複数のファイル集合の意図する目的は,媒体中に複数のアーカイブを保持する機能を利
用可能にすることである。例えば,一つのファイル集合は,特定の時点で作成した情報集合のバックアッ
プを表現する。後続のファイル集合は,その後作成した同一情報集合のほかのバックアップとして表現す
る。
4.9.1.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4.2.2参照)のタグ識別欄の内容を256とする。
4.9.1.2 記録日時 (BP16) この記述子を記録した日時を指定する。
4.9.1.3 交換水準 (BP28) この記述子で記録するファイル集合の現状の媒体交換水準(4.10参照)を指
定する。
水準3を設定する。
4.9.1.4 交換最大水準 (BP30) この記述子の交換水準欄で指定可能な交換水準の最大値を指定する。
水準3を設定する。
4.9.1.5 文字集合リスト (BP32) この記述子によって記述するファイル集合の中に記録する,第4章で
規定した記述子の,内容をcharspec(1.6.2.1参照)とする欄が指定する文字集合を識別する。
1.6.2.1で定義するCS0だけを利用可能とする設定を行う。
4.9.1.6 文字最大集合リスト (BP36) この記述子の文字集合リスト欄には,この欄(1.6.2.3参照)で規
定しない文字集合を指定してはならない。
1.6.2.1で定義するCS0だけを利用可能とする設定を行う。
4.9.1.7 ファイル集合番号 (BP40) この記述子に割り当てたファイル集合番号を指定する。
4.9.1.8 ファイル集合記述子番号 (BP44) この記述子に割り当てたファイル集合記述子番号を指定す
る。
4.9.1.9 論理ボリューム識別子用文字集合 (BP48) 論理ボリューム識別子欄で使用可能なd文字(1.6.2
参照)を指定する。
1.6.2.1で定義するCS0だけを利用可能とする。
4.9.1.10 論理ボリューム識別子 (BP112) ファイル集合に記録する論理ボリュームの識別子を指定する。
4.9.1.11 ファイル集合用文字集合 (BP240) d文字(1.6.2参照)を規定する第4章の幾つかの欄の記述
子で使用可能なd文字(1.6.2参照)を指定する。
1.6.2.1で定義するCS0だけを利用可能とする。
4.9.1.12 ファイル集合識別子 (BP304) この記述子で識別したファイル集合の識別子を指定する。
4.9.1.13 著作権ファイル識別子 (BP336) この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対す
る著作権通告を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。この欄がすべて#00バイトの場
合,そのようなファイルを識別しないことを示す。
4.9.1.14 抄録ファイル識別子 (BP368) この記述子で識別したファイル集合中に記録した情報に対する
抄録を含むルートディレクトリ中の一つのファイルを識別する。この欄がすべて#00バイトの場合,その
ようなファイルを識別しないことを示す。
4.9.1.15 ルートディレクトリ (BP400) この記述子で識別したファイル集合に関連するディレクトリ階
層のルートディレクトリを記述するICBの位置を指定する。エクステント長が0の場合,このようなICB
を識別しないことを示す。
――――― [JIS X 0609 pdf 41] ―――――
41
X 0609 : 1998
4.9.1.16 範囲識別子 (BP416) この欄は,この規格で規定する範囲に適合するファイル記述子の適用範
囲を示す。したがって,範囲識別子には, “*OSTA UDF Compliant” を設定する。
実体識別子の節 (1.6.4) で記述したとおり,実体識別子の識別子添字欄には,論理ボリュームの内容が
互換性をもつUDFの版数を含む。この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節 (1.6.4) を参
照のこと。
備考 実体識別子の識別子添字欄は,ソフト書込み保護フラグ及びハード書込み保護フラグを含む。
4.9.1.17 後続エクステント (BP448) ファイル集合記述子列における続きのエクステントを指定する。
エクステント長が0の場合,このようなエクステントを指定しないことを示す。
4.9.1.18 予備 (BP464) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
4.9.2 終端記述子 この記述子は,表4.5に示すフォーマットでファイル集合記述子列(4.3.3.1参照)の
終端として記録してもよい。
表4.5 終端記述子
BP 長さ 名前 内容
0 16 記述子タグ tag(4.2.2参照)(タグ=8)
16 496 予備 #00バイト
4.9.2.1 記述子タグ (BP0) この記述子に対するtag(4.2.2参照)のタグ識別子欄の内容を8とする。
4.9.2.2 予備 (BP16) 将来の標準化のための予備とし,すべてのバイトを#00に設定する。
4.9.3 区画ヘッダ記述子 この記述子は,未割付け空間表,未初期化空間表及び区画保全表を規定する。
4.1.1の規定に従って,表4.6に示すフォーマットで記録する。
表4.6 区画ヘッダ記述子のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 8 未割付け空間表 shortad(4.9.14.1参照)
8 8 未割付け空間ビットマップ shortad(4.9.14.1参照)
16 8 区画保全表 shortad(4.9.14.1参照)=0
24 8 未初期化空間表 shortad(4.9.14.1参照)
32 8 未初期化空間ビットマップ shortad(4.9.14.1参照)
40 88 予備 #00バイト
未割付けとした論理ブロックは,前処理なしに書込み可能なブロックである。書換形媒体の場合,消去
処理なしに書き込める。未初期化とした論理ブロックは,書込み準備が必要なブロックであり,何らかの
前処理をする必要がある。書換形媒体の場合,消去処理後に書き込む。
備考 空間表又は空間ビットマップの使用は,論理ボリューム中で一貫している必要がある。空間表
及び空間ビットマップの両方を一つの論理ボリューム中で同時に使用してはならない。
4.9.3.1 未割付け空間表 (RBP0) この区画の未割付け空間表(4.5参照)を指定する。エクステント長
が0の場合,未割付け空間表を指定しないことを示す。
4.9.3.2 未割付け空間ビットマップ (RBP8) この区画の未割付け空間ビットマップ(4.5参照)を記録
したエクステントを指定する。エクステント長が0の場合,未割付け空間ビットマップを指定しないこと
を示す。
4.9.3.3 区画保全表 (RBP16) 区画保全エントリは使用しないため,すべて0を設定する。
4.9.3.4 未初期化空間表 (RBP24) この区画の未初期化空間表(4.5参照)を指定する。エクステント長
が0の場合,未初期化空間表を指定しないことを示す。
――――― [JIS X 0609 pdf 42] ―――――
42
X 0609 : 1998
4.9.3.5 未初期化空間ビットマップ (RBP32) この区画の未初期化空間ビットマップ(4.5参照)を記録
したエクステントを指定する。エクステント長が0の場合,未初期化空間ビットマップを指定しないこと
を示す。
4.9.3.6 予備 (RBP40) 将来の標準化のために予備とし,すべてのバイトに#00を設定する。
4.9.4 ファイル識別記述子 この記述子は,表4.7に示すフォーマットで記録する。
表4.7 ファイル識別記述子のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 16 記述子タグ tag(4.2.2参照)(タグ=257)
16 2 ファイル版数 Uint16(1.6.1.3参照)=1
18 1 ファイル特性 Uint8(1.6.1.1参照)
19 1 ファイル識別子の長さ Uint8(1.6.1.1参照)
20 16 ICB longad(4.9.14.2参照)
36 2 処理システム用の長さ Uint16(1.6.1.3参照)
38 LIU 処理システム用 bytes
LIU+38 LFI ファイル識別子 d文字(1.6.2参照)
LFI+LIU+38 * 埋込み #00バイト
ファイル識別記述子の最大長は,1論理ブロック長とする。
備考 すべてのディレクトリは,親ディレクトリの位置を示すファイル識別記述子を含む。親ディレ
クトリを記述するファイル識別記述子は,ディレクトリ中の先頭のファイル識別記述子でなけ
ればならない。4.3.6で規定するとおり,ルートディレクトリの親ディレクトリは,ルートディ
レクトリである。
4.9.4.1 記述子タグ (RBP0) この記述子に対するtag(4.2.2参照)のタグ識別子欄の内容を257とする。
4.9.4.2 ファイル版数 (RBP16) このファイル識別子欄で指定したファイルの版数番号を,値1に設定
する。
4.9.4.3 ファイル特性 (RBP18) 表4.8に示すファイル特性を指定する。
表4.8 ファイル特性
ビット 解釈
0 存在 : ZEROの場合,ファイルの存在を利用者に知らせることを示す。
ONEの場合,ファイルの存在を利用者に知らせる必要がないことを示す。
1 ディレクトリ : ZEROの場合,ファイルはディレクトリ(4.9.6.6参照)でないことを示す。
ONEの場合,ファイルはディレクトリであることを示す。
2 削除 : ONEの場合,ファイルは削除されていることを示す。
ZEROの場合,ファイルは削除されていないことを示す。
3 親 : ONEの場合,この記述子のICB欄は,この記述子を記録するディレクトリの親ディレク
トリに記録されたファイルに関連するICBを識別することを示す。
ZEROの場合,ICB欄は,この記述子が指定するファイルに関連するICBを識別すること
を示す。
47 将来の標準化のための予備とし,すべてのビットにZEROを設定する。
ファイル特性については,附属書3を参照のこと。
4.9.4.4 ファイル識別子の長さ (=LFI) (RBP19) ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。
4.9.4.5 ICB (RBP20) ファイルを記述しているICBの位置を指定する。
4.9.4.6 処理システム用の長さ (=LIU) (RBP36) 処理システム用欄の長さをバイト数で指定する。
処理システム用欄が未使用であることを示す0を指定してもよい。
――――― [JIS X 0609 pdf 43] ―――――
43
X 0609 : 1998
4.9.4.7 処理システム用 (RBP38) 処理システム用の長さ欄が0でない場合,この欄の最初の32バイト
に,現状の処理システムの処理システム実体識別子を指定する。
備考 この欄の適切な扱いに関する詳細情報は,実体識別子の節 (1.6.4) を参照のこと。
この欄は,特定のファイル識別記述子を最後に作成又は更新した処理システムを識別することを,処理
システムに対して可能にする。
4.9.4.8 ファイル識別子 (RBP [LIU+38]) ICB欄で識別するICBによって記述したファイルの識別情
報を指定する。
参考 ファイル識別子の翻訳については,附属書4を参照のこと。
4.9.4.9 埋込み (RBP [LFI+LIU+38]) すべてのバイトを#00に指定する。
4.9.5 割付けエクステント記述子 表4.9に示すフォーマットで記録する。
表4.9 割付けエクステント記述子のフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 16 記述子タグ tag(4.2.2参照)(タグ=258)
16 4 先行割付けエクステント位置 Uint32(1.6.1.5参照)
20 4 割付け記述子の長さ (= Uint32(1.6.1.5参照)
LAD)
割付けエクステント記述子の最大長は,1論理ブロック長とする。
4.9.5.1 記述子タグ (RBP0) この記述子に対するtag(4.2.2参照)のタグ識別子欄の内容を258とする。
4.9.5.2 先行割付けエクステント位置 (RBP16) この欄には,値0を設定する。
4.9.5.3 割付け記述子の長さ (=LAD) (RBP20) ファイル識別子欄の長さをバイト数で指定する。
4.9.6 ICBタグ ICB中のすべてのエントリは共通形式をもち,共通フォーマットではtag(4.2.2参照)
の後に,表4.10に示すicbtagがあり,その後に,各エントリ種別に一意であってこのエントリ定義に記述
する部分が続く。
表4.10 icbtagのフォーマット
RBP 長さ 名前 内容
0 4 記録済み直接エントリの個数 Uint32(1.6.1.5参照)
4 2 方策種別 Uint16(1.6.1.3参照)=4又は4096
6 2 方策パラメタ バイト
8 2 最大エントリ番号 Uint16(1.6.1.3参照)
10 1 予備 #00バイト
11 1 ファイル種別 Uint8(1.6.1.1参照)=5
12 6 親ICB位置 lbaddr(4.2.1参照)
18 2 フラグ Uint16(1.6.1.3参照)
4.9.6.1 記録済み直接エントリの個数 (RBP0) このエントリより前にこのICB階層中に記録した直接
エントリの個数を指定する。
4.9.6.2 方策種別 (RBP4) ICBが属するICB階層を構成する方策のうち,表4.11に示す種別4及び4096
を使用する。
表4.11 方策種別
種別 解釈
4 附属書5の5.で示す方策であることを示す。
4096 方策の解釈は,媒体の作成者と受領者との合意によるもの
であることを示し,附属書5の6.で示す方策であることを
示す。
――――― [JIS X 0609 pdf 44] ―――――
44
X 0609 : 1998
この規格では,方策種別4又は方策種別4096を使用するものとする。
備考 方策種別4096は,追記形媒体中での使用を意図するが,書換形/上書き形媒体で使用してもよ
い。
4.9.6.3 方策パラメタ (RBP6) 方策種別欄で指定した方策に従って解釈する。
4.9.6.4 最大エントリ番号 (RBP8) ICBに記録可能なエントリの最大個数を指定する。
4.9.6.5 予備 (RBP10) 将来の標準化のための予備とし,#00を設定する。
4.9.6.6 ファイル種別 (RBP11) 表4.12に示すファイルの種別を指定する。
表4.12 ファイル種別
種別 解釈
0 この欄でファイルの解釈を指定していないことを示す。
1 未割付け空間エントリ(4.9.11参照)であることを示す。
2 区画保全エントリ(4.9.13参照)であることを示す。
3 間接エントリ(4.9.7参照)であることを示す。
4 ファイルは,ディレクトリ(4.3.6参照)であることを示す。
5 ファイルをバイトの列として解釈し,ランダムにアクセスしてよいことを示す。
6 ファイルは,ISO/IEC 9945-1で規定するブロック固有装置ファイルであることを示す。
7 ファイルは,ISO/IEC 9945-1で規定する文字固有装置ファイルであることを示す。
8 ファイルは,4.4で記述する拡張属性を記録することを示す。
9 ファイルは,ISO/IEC 9945-1で規定するFIFOファイルであることを示す。
10 ファイルは,ISO/IEC 9945-1で識別するCISSOCKファイル種別に従って解釈することを
示す。
11 終端エントリ(4.9.8参照)であることを示す。
12 ファイルは,シンボリックリンクであり,内容がファイル又はディレクトリのパス名(4.3.7
参照)あることを示す。
3255 将来の標準化のための予備とする。
標準のバイトで番地付け可能なファイルには,値5を使用し,値0は使用しない。
参考 ファイル種別の解釈については,附属書6を参照すること。
4.9.6.7 親ICB位置 (RBP12) 親のICBの位置を指定する。この欄の値が0の場合,そのようなICBを
指定しないことを示す。
この欄の使用は,オプションとする。この欄を使用する場合,ICBを論理ブロック0に保持してはなら
ない。
4.9.6.8 フラグ (RBP18) 表4.13に示すファイルの記録情報を指定する。
――――― [JIS X 0609 pdf 45] ―――――
次のページ PDF 46
JIS X 0609:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 0609:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称