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X 33020 : 2019 (ISO/IEC 33020 : 2015)
c) 作業生産物を適切に識別し,文書化し,制御している。
d) 計画した取決めに従って作業生産物をレビューし,必要であれば要求事項を満たすように調整してい
る。
注記1 作業生産物の文書化及び制御に対する要求事項には,変更及び改訂状況の識別,作業生産物
の承認及び再承認,作業生産物の配布,並びに利用する時点で利用可能で,適用可能な作業
生産物の関連する版を作るための要求事項を含めてもよい。
注記2 この細分箇条で記載している作業生産物は,プロセス成果を通じてプロセス目的を達成する
ことで得られるものである。
5.2.4 プロセス能力水準3 : 確立されたプロセス
水準2の“管理されたプロセス”を,プロセス成果を達成できる定義されたプロセスを使用して実行し
ている。
次のプロセス属性は,水準2までに定義するプロセス属性とともに,この水準の達成を示している。
5.2.4.1 PA 3.1 プロセス定義プロセス属性
プロセス定義プロセス属性は,定義されたプロセスの展開を支援するために,標準プロセスを維持管理
している程度を示す測定量である。このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおりである。
a) 定義されたプロセスに盛り込まれなければならない基本要素を規定している標準プロセスを,適切な
修整指針を含めて,定義し維持している。
b) 標準プロセスとその他のプロセスとの順序関係及び相互作用を定めている。
c) プロセスを実施するために必要な適格性及び役割を,標準プロセスの一部として識別している。
d) プロセスを実施するために必要なインフラストラクチャ及び作業環境を,標準プロセスの一部として
識別している。
e) プロセスの有効性及び適切性を監視するために適切な方法及び測定量を定めている。
5.2.4.2 PA 3.2 プロセス展開プロセス属性
プロセス展開プロセス属性は,定義されたプロセスとしてそのプロセス成果を達成するために,標準プ
ロセスを展開している程度を示す測定量である。このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおり
である。
a) 適切に選択及び/又は修整された標準プロセスに基づいて定義されたプロセスを展開している。
b) 定義されたプロセスを実施するために必要な役割,責任及び権限を割当てし,伝達している。
c) 定義されたプロセスを実施する要員に,適切な教育,訓練及び経験に基づいた適格性がある。
d) 定義されたプロセスを実施するために必要な資源及び情報を利用可能にし,割当てし,利用している。
e) 定義されたプロセスを実施するために必要なインフラストラクチャ及び作業環境を利用可能にし,管
理し,維持している。
f) プロセスの振る舞いを理解するための根拠として,プロセスの適切性及び有効性を示すために,並び
にプロセスの継続的な改善を評価するために,適切なデータを収集し分析している。
5.2.5 プロセス能力水準4 : 予測可能なプロセス
水準3の“確立されたプロセス”は,プロセス成果を達成するために,定義した範囲内で予測可能な運
用をしている。定量的管理ニーズが識別され,管理データは,収集され,変動の特定可能な要因を識別す
るために分析されている。変動の特定可能な要因について,是正処置を講じている。
水準3までに定義するプロセス属性とともに,次のプロセス属性は,この水準の達成を示している。
5.2.5.1 PA 4.1 定量的分析プロセス属性
――――― [JIS X 33020 pdf 6] ―――――
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定量的分析プロセス属性は,情報ニーズを定義し,プロセス要素間の関係を識別し,データを収集する
程度を示す測定量である。このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおりである。
a) プロセスは,定量的事業目標に沿っている。
b) 関連する定義している定量的事業目標の下に,プロセス情報ニーズを確立している。
c) プロセス情報ニーズからプロセス測定目標を導き出している。
d) プロセスパフォーマンスに寄与するプロセス要素間の測定可能な関係を識別している(附属書B参
照)。
e) 関連する事業目標の下に,プロセスパフォーマンスに関する定量的目標値を確立している。
f) 適切なプロセス測定目標及びパフォーマンスに関する定量的目標値に従って,測定量及び測定の頻度
を識別し,定義している。
g) プロセスパフォーマンスのための定量的目標値を達成している程度を観測するために,測定結果を収
集し,その妥当性を確認し,報告している。
注記1 情報ニーズは,通常,管理ニーズ,技術的ニーズ,プロジェクトニーズ,プロセスニーズ又
は製品ニーズを反映する。
注記2 測定量は,プロセスの測定量若しくは製品の測定量又はその両方であってもよい。
5.2.5.2 PA 4.2 定量的制御プロセス属性
定量的制御プロセス属性は,客観的データが予測可能なプロセスパフォーマンスの管理に利用される程
度を示す測定量である。このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおりである。
a) 収集されたデータを分析するための技術が選択されている。
b) 収集されたデータの分析によって,プロセスの変動の特定可能な要因を定義している。
c) プロセスの実行を特徴付ける分布を確立している。
d) 変動の特定可能な要因について,是正処置を講じている。
e) 変動の特定可能な要因の影響下で,プロセス分析をするために,別々の分布を確立している(必要に
応じて)。
5.2.6 プロセス能力水準5 : 革新しているプロセス
水準4の“予測可能なプロセス”は,組織目標に沿った変化に対応するために,継続的に改善している。
水準4までに定義するプロセス属性とともに,次のプロセス属性は,この水準の達成を示している。
5.2.6.1 PA 5.1 プロセス革新プロセス属性
プロセス革新プロセス属性は,プロセスを定義し,展開するための革新的な進め方の調査によって,プ
ロセスへの変更を識別する程度を示す測定量である。
このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおりである。
a) 関連する事業目標を支援するプロセス革新の目標を定義している。
b) 革新の機会を識別するために適切なデータを分析している。
c) 新しい技術及びプロセスの概念から導き出された革新の機会を識別している。
d) プロセス革新の目標を達成するための実行戦略を確立している。
5.2.6.2 PA 5.2 プロセス革新実装プロセス属性
プロセス革新実装プロセス属性は,そのプロセスの定義,管理及び実行に対する変更が,関係するプロ
セス革新目標の達成の程度を示す測定量である。このプロセス属性を十分に達成した結果は,次のとおり
である。
a) 提案された全ての変更の影響を,定義されたプロセス及び標準プロセスの目標に対して診断している。
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b) プロセスパフォーマンスに対するあらゆる混乱を理解し,対処することを確実にするために,全ての
合意した変更の実行を管理している。
c) 実際のプロセスパフォーマンスに基づくプロセス変更の有効性を,定義する製品の要求事項及びプロ
セスの目標に対して評価している。
5.3 プロセス属性評定の尺度
このプロセス測定フレームワーク内では,プロセス属性は,プロセス能力の測定可能な性質である。プ
ロセス属性評定は,診断対象プロセスに対するプロセス属性の達成度合を判断したものである。
プロセス属性は,次に定義する順序尺度を使用して測定する。
N 達成していない(Not achieved) : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性を達成し
ているという証拠がほとんどないか,又は全くない。
P 部分的に達成している(Partially achieved) : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属
性に取り組んでいるという幾つかの証拠,及び定義しているプロセス属性を部分的に達成している
という証拠がある。このプロセス属性の達成の幾つかの側面は,予測できなくてもよい。
L おおむね達成している(Largely achieved) : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性
に体系的に取り組んでいるという証拠,及び定義しているプロセス属性をおおむね達成していると
いう証拠がある。このプロセス属性に関係する幾つかの弱みは,診断対象プロセスに存在してもよ
い。
F 十分達成している(Fully achieved) : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性に,完
全かつ体系的に取り組んでいるという証拠,及び定義しているプロセス属性を十分に達成している
という証拠がある。このプロセス属性に関係する顕著な弱みは,診断対象プロセスに存在しない。
上記で規定した順序尺度は,プロセス属性の達成パーセンテージに置き換えて理解しなければならない。
対応するパーセンテージは,次による。
N 達成していない 0 %以上15 %までの達成
P 部分的に達成している 15 %を超え50 %までの達成
L おおむね達成している 50 %を超え85 %までの達成
F 十分達成している 85 %を超え100 %までの達成
順序尺度は,次に定義するように,測定値P及びLについて,更に精緻化してもよい。
P+ 部分的に達成している : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性に取り組んでいる
という幾つかの証拠,及び定義しているプロセス属性を幾つか達成しているという証拠がある。こ
のプロセス属性の達成の幾つかの側面は,予測できなくてもよい。
P− 部分的に達成している : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性に取り組んでいる
という幾つかの証拠,及び定義しているプロセス属性を幾つか達成しているという証拠がある。こ
のプロセス属性の達成の多くの側面は,予測できなくてもよい。
L+ おおむね達成している : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性に体系的に取り組
んでいるという証拠,及び定義しているプロセス属性をかなり達成しているという証拠がある。こ
のプロセス属性に関係する幾つかの弱みは,診断対象プロセスに存在してもよい。
L− おおむね達成している : 診断対象プロセスにおいて,定義しているプロセス属性に体系的に取り組
んでいるという証拠,及び定義しているプロセス属性をかなり達成しているという証拠がある。こ
のプロセス属性に関係する多くの弱みは,診断対象プロセスに存在してもよい。
対応するパーセンテージは,次による。
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P− 部分的に達成している 15 %を超え32.5 %までの達成
P+ 部分的に達成している 32.5 %を超え50 %までの達成
L− おおむね達成している 50 %を超え67.5 %までの達成
L+ おおむね達成している 67.5 %を超え85 %までの達成
5.4 プロセス属性評定方法
プロセス成果は,プロセス目的の達成の観察できる結果である。
プロセス属性成果は,規定されたプロセス属性の達成の観察できる結果である。
プロセス成果及びプロセス属性成果は,プロセス属性評定を提供するための中間ステップとして特徴付
けてもよい。
評定を行うときに使用する評定方法は,アセスメントのクラスに関連付けて規定しなければならない。
次(5.4.15.4.3)に評定方法を定義する。
評定方法の使用は,アセスメントのクラス,範囲及び背景によって異なってもよい。リードアセッサは,
(該当するならば)使用する評定方法を決定しなければならない。選択した評定方法は,アセスメント入
力で指定し,アセスメント報告書で参照しなければならない。
5.4.1 評定方法 R1
プロセス属性評定の進め方は,次の条件を満たさなければならない。
a) 妥当性を確認したデータに基づき,各プロセスインスタンスに対して,アセスメント範囲内の各プロ
セスのプロセス成果を特徴付けなければならない。
b) 妥当性を確認したデータに基づき,各プロセスインスタンスに対して,アセスメント範囲内の各プロ
セスのプロセス属性成果を特徴付けなければならない。
c) プロセス実行プロセス属性の達成評定を提供するために,全ての診断対象プロセスインスタンスに対
するプロセス成果の特徴付けを集約しなければならない。
d) プロセス属性の達成評定を提供するために,全ての診断対象プロセスインスタンスに対するプロセス
属性成果の特徴付けを集約しなければならない。
5.4.2 評定方法 R2
プロセス属性評定の進め方は,次の条件を満たさなければならない。
a) 妥当性を確認したデータに基づき,各プロセスインスタンスに対して,アセスメント範囲内の各プロ
セスのプロセス属性を特徴付けなければならない。
b) プロセス属性の達成評定を提供するために,全ての診断対象プロセスインスタンスに対するプロセス
属性の特徴付けを集約しなければならない。
5.4.3 評定方法 R3
全ての診断対象プロセスインスタンスにわたるプロセス属性評定は,集約せずに行わなければならない。
5.5 集約方法
アセスメントを実行するとき,評定を一次元又は二次元の形で要約してもよい。
例えば,次の評定を行うときである。
− 所定のプロセスに対するプロセス属性を評定するときに,関連するプロセス(属性)成果の評定を集
約してもよい。このような集約は,垂直集約(一次元)として実行する。
− 複数のプロセスインスタンスにわたる所定のプロセス属性に対するプロセス(属性)成果を評定する
ときに,その所定のプロセス(属性)成果に関連するプロセスインスタンスの評定を集約してもよい。
このような集約は,水平集約(一次元)として実行する。
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− 所定のプロセスに対するプロセス属性を評定するときに,全てのプロセスインスタンスに対する全て
のプロセス(属性)成果の評定を集約してもよい。このような集約は,評定する範囲全体(二次元)
にわたる行列集約として実行する。
評定の集約方法は,アセスメントのクラス,範囲及び背景によって使い分けてもよい。リードアセッサ
は,(どのような場合でも)どの集約方法を使うかを決めなければならない。選択した集約方法は,アセス
メント入力で規定し,アセスメント報告書で参照しなければならない。
5.3に記載しているように,順序尺度を使ってプロセス属性を評定する。アセッサは,評定を要約するた
めに数学的手段を利用せず,専門家の判断を適用することを選択してもよいし,集約方法を使ってもよい。
集約を実行するために,集約手段は,順序評定を区間値に変換することが必要である。順序評定から区間
値への,この変換の正当性は,二つの条件に依存している[1]。
a) 順序尺度は,順序値が合理的にむらなく広がるように十分に制限しなければならない。この規格で定
義する評定尺度は,均等に広がるという要求事項を満たす。
b) 順序値の適切な正確さを保証するために,適切なサンプルサイズの証拠が必要である。適切なサンプ
ルサイズを要求することで十分に厳密であるアセスメントのクラス1及びクラス2の両者は,この条
件を満たしている。
これらの条件を満たすことで,順序評定は,次のような区間値に変換できる。
N → 0,P → 1,L → 2,F → 3 又は
N → 0,P− → 1,P+ → 2,L− → 3,L+ → 4,F → 5
5.5.1 一次元の集約方法
順序評定を区間値に変換するときに,次の一次元の集約方法のうちの一つを,要約評定を得るために使
ってよい。
5.5.1.1 算術平均を使う一次元の集約
集約は,区間値の評定の算術平均(平均)を計算し,四捨五入して,対応する順序評定に結果を逆に変
換することによって実行してもよい。
5.5.1.2 中央値を使う一次元の集約
集約は,所定のデータを最も低いものから最も高いものに順に整列し,区間値の評定の中央値(中央の
値)を計算することによって実行してもよい。奇数個のデータがある場合,中央値は,中央の値である。
偶数個のデータがある場合,二つの中央の値を選択し,その算術平均(平均)をとる。偶数個の評定があ
り,かつ,二つの中間の値の平均をとるプロセスが実数値となる場合,数値は,上記の規則を使って整数
値に丸める。
注記 区間データを取り扱っているので,平均をとる計算は,統計的に妥当である。
5.5.2 二次元の集約方法
一つのアセスメントにおいて,多数のプロセスインスタンスを診断しているとき,二次元の形で評定を
要約することを必要としてもよい。
例えば,所定のプロセスに対して,全体的なプロセス属性評定を構成するために,幾つかの診断したプ
ロセスインスタンスのプロセス成果を集約してもよい。
5.5.1に記載したように,これは,アセッサの専門家としての判断によって行ってもよいし,又は集約方
法によって行ってもよい。少数のプロセスインスタンスが異常値であるという状況があってもよいので(例
えば,プロセス改善プロジェクトの前に開始されたプロジェクト,又は少数のプロジェクトが正式なプロ
――――― [JIS X 33020 pdf 10] ―――――
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JIS X 33020:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 33020:2015(IDT)
JIS X 33020:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS X 33020:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX33001:2017
- 情報技術―プロセスアセスメント―概念及び用語