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X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
16.5.5 再記録フレーム
データ領域内で記録データグループの任意のフレームは,再記録によって繰り返
してもよい。再記録フレームは,0個7個の中間フレームの記録後に記録することができる。この操作(例
えば,元のフレーム又は再記録フレーム及びそれに引き続く0個7個の中間フレーム)は,複数回繰り
返すことによって,このテープの不良か所を回避することができる。一連のフレームの上限のインスタン
ス数は,256(元のフレームと255までの繰返しフレームを含めて)とする。
中間フレーム(元のフレーム及び次のフレームとの間に記録するフレーム)は,通常の順番としてそれ
に続く論理フレーム番号のフレームとなり,それ以降も正しい順番でなければならない。正しい順番とは,
一つずつ増加する論理フレーム番号をもつ連続したフレームをいう。記録データグループの最後のフレー
ム又はECC3フレームが存在する場合,その後の論理フレーム番号は,アンブルフレームについては,0
とし,次の論理フレーム番号の最初のフレームについては,1とする。アンブルフレームは,中間フレー
ムの数が7個を超えない限り,この順番とし,最後の再記録フレームの後に正しい順番で記録した中間フ
レームが続く。
絶対フレーム番号の不連続又は繰返しがあってはならない。
16.5.6 追記録及び重ね書き
テープ上にすでに記録しているデータに新しいデータを追記録するとき,又
は既存のデータを新しいデータによって重ね書きするとき,記録開始点は,記録データグループの最後の
フレーム(図45のフレームA)を基準とする。最後のグループの多重記録インスタンスが複数個存在する
とき,関連する記録データグループは,その順番の最後になる。再記録フレームを記録した場合,関連す
るフレームは,最後のフレームの最後の繰返しフレームになる。追記録又は重ね書きの最小単位は,記録
データグループとする。
参考 重ね書きを開始すると,現在の記録位置とPEOTとの間にあるすべてのデータは,論理的に無
効となる。
追記録及び重ね書きの規則は,同一とする。簡素化のため,追記録だけを規定する。
データは,シームレス又はノンシームレスのいずれかの方法でテープに追記録できる。追記録操作は,
追記録したトラックがその前のトラックと連続シーケンスを形成するように配置されている場合だけ,シ
ームレスとする。トラックは,再生不可能な位置まで部分的に重ね書きしたり,トラック間にギャップを
作ったりしてはならない。
図45では,フレームAまでのフレームは,保持すべき情報を含み,追記録は,アンブルフレームのフ
レームBから始まり,情報は,フレームCから記録する。
図45 追記録規則
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16.5.6.1 シームレス追記録の規則 シームレス追記録は,次の規則による。
規則1. フレームAとフレームBの間は,一つのフレームが存在する。例えば,フレームAの絶対フ
レーム番号 (AFN) がnのとき,フレームBのAFNは,n+2とする。
規則2. フレームAとフレームBの間に記録するフレームは,フレームAに連続とする。例えば,フ
レームAとフレームBとの間に未記録領域,AFNの不連続,AFNの繰返し又は物理的不連続
があってはならない。アンブルフレーム以外は,フレームのグループ番号がフレームAのグル
ープ番号よりも大きくなければならない。アンブルフレームは,グループ番号がフレームAの
グループ番号に等しくなる。フレームの内容は,無視する。
規則3. フレームBとフレームCとの間は,アンブルフレームが少なくとも一つ存在する。例えば,フ
レームBのAFNがn+2のとき,フレームCのAFNの最小値は,n+4とする。フレームBと
フレームCとの間には,未記録領域,AFNの不連続,AFNの繰返し又は物理的不連続があっ
てはならない。
規則4. テープの走行方向の位置(図46参照)で測定したフレームB (AFN=n+2) の最初のトラック
位置は,AFN=n+1のフレームの最初のトラックからx=257.8 42.9 離とする。
図46 シームレス追記録での許容値
16.5.6.2 ノンシームレス追記録の規則 ノンシームレス追記録の規則は,次による。
規則1. フレームAとフレームBとの距離は,最小1フレーム最大11フレームとする。フレームAと
フレームBとの間に未記録領域が存在してはならない。フレームAとフレームBとの間の一つ
以上のフレームは,誤った内容でもよい。すなわち,追記録地点での部分的な重ね書きの結果,
誤ったフレームができる。
規則2. 次の条件を満足する場合,フレームAとフレームBとの間にAFNの不連続及びAFNの繰返し
があってもよい。フレームAのAFNがnのとき,
−すべてのフレームのAFNは,nよりも大
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−フレームBのAFNは,最小n+2,最大n+12
規則3. フレームAとフレームBの間にあるアンブルフレームのグループ番号は,フレームAのグル
ープ番号と同じとする。その他のフレームのグループ番号は,フレームAのグループ番号より
も大きくなければならない。
規則4. フレームBとフレームCとの間には,最低29フレームなければならない。例えば,フレーム
BのAFNがn+2≦n'≦n+12のとき,フレームCのAFNは,n'+30以上とする。フレームB
とフレームCとの間には,未記録領域,物理的不連続,物理的継目,AFNの不連続又はAFN
の繰返しがあってはならない。
16.6 EOD領域
EOD領域は,データ領域の後に続く領域とする。
すべてのパーティションにおいて,最後のアンブルフレームとLEOTとの間が300フレーム以上の場合,
EOD領域は,300フレーム以上とする。最後のアンブルフレームとLEOTとの間が300フレーム未満の場
合,EOD領域は,そのフレーム数とする。
最後のパーティションのEOD領域は,300アンブルフレーム以上からなり,最後の記録データグループ
に続く一連のアンブルフレームの最後のアンブルフレームの後から始まる。EOD領域の最初のフレームは,
PEOTの少なくとも5 000mm手前に記録する。
EOD領域は,一つのテープ及びパーティションに複数存在してもよい。パーティションに二つ以上の
EOD領域が存在する場合,LBOTに一番近いEOD領域だけは,情報交換に有効とする。
16.7 オプションデバイス領域
オプションデバイス領域は,EOD領域の後パーティション境界又は
PEOTまでの間に設けてもよい。オプションデバイス領域の内容は,情報交換には,規定しない。
16.8 LEOT
LEOTは,パーティション境界から300フレーム手前の箇所とする。
16.9 LBOT
LBOTは,パーティション境界とし,LBOTから最初のフレームは,AFN 1とする。
16.10 終端予告点 (EWP)
新しいテープ又はバルク消去テープのEWPの位置は,テープに記録をしてい
るテープ装置が算出する。算出したEWPの位置は,PEOTから5 258mm以上手前としなければならない。
算出したEWPを超えてデータを記録することがない限り,EWPの位置表示は,テープには記録しない。
算出したEWPを超えて最初にデータを記録するとき,EWPの前に完全又は部分的に記録した最後の基本
グループで,AEWPビットの設定を0から1にする。このビットの変化を以後テープを再生する場合,EWP
の位置として利用する。
データが記録済みの最後のパーティションへの重ね書き又は追記録は,重ね書きを開始した位置が,重
ね書きの開始前に定義したEWPより手前の場合,データを記録している磁気テープ装置が新しいEWPを
算出する。算出したEWPの位置は,少なくともPEOTから5 258mm以上手前としなければならない。算
出したEWPを超えてデータを記録するとき,EWPの前に完全又は部分的に記録した最後の基本グループ
で,AEWPビットの設定を0から1にする。このビットの変化を以後テープを再生する場合,EWPの位置
として利用する。
データが記録済みの最後のパーティションへの重ね書き又は追記録は,新たな重ね書きを開始する位置
から手前にAEWPビットが0から1に変化しているとき,その変化点がEWPの位置となる。それ以降の
すべての新しい重ね書きグループは,AEWPビットの設定を1にする。
空のパーティションでは,EWPは記録しているテープ装置が算出し,LEOTから1 000フレーム以上手
前としなければならない。算出したEWPを超えてデータを記録することがない限り,EWPの位置表示は,
テープには記録しない。算出したEWPを超えて最初にデータを記録するとき,EWPの前に完全又は部分
的に記録した最後の基本グループで,AEWPビットの設定を0から1にする。このビットの変化を以降テ
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ープを再生する場合,EWPの位置として利用する。
最後のパーティションを除くデータが記録済みのパーティションにおける重ね書きの場合,重ね書きを
開始した位置が,重ね書きの開始前に定義したEWPより手前の場合,データを記録している磁気テープ
装置が新しいEWPを算出する。算出したEWPの位置は,少なくともLEOTから1 000フレーム以上手前
としなければならない。算出したEWPを超えてデータを記録するとき,EWPの前に完全又は部分的に記
録した最後の基本グループで,AEWPビットの設定を0から1にする。このビットの変化を以後テープを
再生する場合,EWPの位置として利用する。
最後のパーティションを除くデータが記録済みのパーティションにおける重ね書きは,新たな重ね書き
を開始する位置から手前にAEWPビットが0から1に変化しているとき,その変化点をEWPの位置とす
る。このパーティションにおいてこれ以降のすべての新しい重ね書きの基本グループは,AEWPビットの
設定を1にする。
16.11 空のパーティション
空のパーティションの構成は,次による。
− リファレンス領域
− システム領域
− ベンダグループ及び12アンブルフレーム以上のデータ領域
− パーティションのEOD領域と同一の300フレーム以上
ベンダグループプリアンブル,データ領域及び引き続くアンブルフレームは,連続体を形成し,パーテ
ィション境界又はPEOTに入り込み,未記録領域,物理的な不連続,物理的継目,絶対フレーム番号の不
連続又は繰返しがあってはならない。
16.12 初期化
初期化は,利用者データを記録するために最初にテープカートリッジを使用する前に行う
手続きとする。初期化によって,LBOTとベンダグループの終了位置との間に未記録領域があってはなら
ない。LBOTとベンダグループの終了位置との間は,連続して記録する。ガードバンド1及びガードバン
ド2の公称フレーム数は,それぞれ24フレームとする。ガードバンド1の各フレームのエリアIDは,リ
ファレンス領域IDに設定する。
記録済みテープの初期化は,システムログ内の履歴データを含むテープ上のすべてのデータを破壊する。
参考 テープ割付上のレイアウトの規定によって,最初の記録データグループの記録前に,さらに新
しいテープ又はバルク消去したテープに対して初期化を行う必要はない。リファレンス領域,
システム領域及びベンダグループは,最初の記録データグループの記録と同時に記録できる。
17. ハウスキーピングフレーム
ハウスキーピングフレームは,利用者データ又はセパレータを含めては
ならない。データは,ID情報だけ記録することができる(11.4.1参照)。このデータは,ハウスキーピング
フレームを記録しているテープレイアウトの領域に依存する。ハウスキーピングフレームの内容は,この
規格では規定しない。
ハウスキーピングフレームは,次に示すアンブルフレーム及びシステムアンブルフレームの2種類があ
る。
17.1 アンブルフレーム
アンブルフレームは,データ領域内だけに存在する。論理フレーム番号は,0
とする。
アンブルフレームは,中間フレームとして挿入した場合を除いて,記録データグループ及びベンダグル
ープの手前にあってはならない。
アンブルフレームは,追記録点を除いて,その他のアンブルフレーム又は参照する記録データグループ
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の最後のフレームに続かなければならない。
フレームの内容は,この規格では規定しない。情報交換では,無視する。
17.2 システムアンブルフレーム
システムアンブルフレームは,システム領域内に記録する。絶対フレ
ーム番号は,289360及び541564とする。
フレームの内容はこの規格では規定しない。情報交換では,無視する。
18. MICの内容
テープのパーティションの最大数は,MICの記録容量による。図47に12パーティショ
ンの場合のMICの内容を規定する。ボリューム情報は,16.4.2.2とし,パーティション情報は,16.4.2.1
による。
表中の網掛け部は,この規格では規定しない。データ交換時は無視する。
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- ISO/IEC 18809:2000(IDT)
JIS X 6146:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.220 : データ蓄積装備 > 35.220.23 : 磁気テープ用カセット及びカートリッジ
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