この規格ページの目次
- 9. テープの機械的特性,物理的特性及び寸法
- 9.1 材料
- 9.2 テープの長さ
- 9.2.1 磁気テープの長さ
- 9.2.2 リーダテープ及びトレーラテープの長さ
- 9.2.3 スプライシングテープの長さ
- 9.3 テープの幅
- 9.3.1 磁気テープ,リーダテープ及びトレーラテープの幅
- 9.3.2 スプライシングテープの幅及び位置
- 9.4 連続性
- 9.5 テープの厚さ
- 9.5.1 磁気テープの厚さ
- 9.5.2 リーダテープ及びトレーラテープの厚さ
- 9.5.3 スプライシングテープの厚さ
- 9.6 長手方向の湾曲
- 9.7 カッピング
- 9.8 塗布面の接着強度
- 9.9 層間の粘着
- 9.10 引張強度
- 9.10.1 破断強度
- 9.10.2 降伏強度
- 9.11 残留伸び
- 9.12 記録面の電気抵抗
- 9.13 テープの巻き方
- 9.14 テープの光透過率
- 10. 磁気的特性
- 10.1 ティピカル磁界
- 10.2 平均信号振幅
- 10.3 分解能
- 10.4 重ね書き
- 10.5 消去特性
- 10.6 テープの品質
- JIS X 6146:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS X 6146:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS X 6146:2001の関連規格と引用規格一覧
34
X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
図26 MIC部底面の詳細図
9. テープの機械的特性,物理的特性及び寸法
この規格は,テープの厚さが異なる2種類のカートリッ
ジを規定する。
タイプA : 公称厚さ7.0
タイプB : 公称厚さ5.2
9.1 材料
磁気テープは,ベース(又はこれと同等品)上の片面に強固で柔軟性のあるメタル蒸着層(又
はこれと同等品)をもつとする。磁気テープの裏面は,塗布してもよい。テープベース材は,次による。
タイプA : 配向したポリエチレンテレフタレートフィルム又はこれと同等品
タイプB : ポリアミドフィルム又はこれと同等品
テープの始端には,巻取りリールのハブとPBOTの間にリーダテープを設け,テープの終端には,供給
リールのハブとPEOTの間にトレーラテープを設ける。リーダテープ及びトレーラテープは,ポリエチレ
ンテレフタレート(又はこれと同等品)の半透明な材料とする。
リーダテープ及びトレーラテープは,それぞれスプライシングテープによって磁気テープと接合する。
スプライシングテープは,ポリエチレンテレフタレート(又はこれと同等品)とし,片面にはアクリル系
――――― [JIS X 6146 pdf 41] ―――――
35
X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
接着剤(又はこれと同等品)を塗布する。
9.2 テープの長さ
9.2.1 磁気テープの長さ
磁気テープの長さは,PBOTとPEOTとの間で測定し,次による。
タイプA : 5.0m170.0m
タイプB : 5.0m230.0m
9.2.2 リーダテープ及びトレーラテープの長さ
リーダテープ及びトレーラテープの長さは,70mm
90mmとする。リーダテープ及びトレーラテープと磁気テープとの接合は,テープ基準縁の垂直方向に1°
以内とする。
9.2.3 スプライシングテープの長さ
スプライシングテープの長さは,13mm以内とし,リーダテープ及
びトレーラテープ上で6.5mm±1.5mmとする。
9.3 テープの幅
9.3.1 磁気テープ,リーダテープ及びトレーラテープの幅
磁気テープの幅は,8.00mm±0.01mmとする。
幅の最大値と最小値の差は,6
リーダテープ及びトレーラテープの幅は,8.00mm±0.02mmとする。
磁気テープの幅の測定方法は,次による。
a) 顕微鏡用のスライドガラスを試験テープにかぶせる。
b) 張力をかけないでテープ幅を測定する。測定には,2.5 上の高精度の顕微鏡,投影機又はこれと
同等の装置を使用する。
c) 長さ1m以上のテープにわたり,異なる5か所以上の位置で測定を繰り返す。
テープの幅は,測定した値の平均とする。
9.3.2 スプライシングテープの幅及び位置
スプライシングテープの幅並びにスプライシングテープが
リーダテープ,トレーラテープ及び磁気テープの幅方向に占める位置は,次による。
スプライシングテープの下端は,その他のテープの下端から0.60mm以下とし,スプライシングテープ
の上端は,その他のテープの上端から0.6mm以内とする。スプライシングテープの端が,リーダテープ,
トレーラテープ及び磁気テープの端を超えてはならない。
9.4 連続性
テープは,PBOTとPEOTとの間に継目や孔のような不連続があってはならない。
9.5 テープの厚さ
9.5.1 磁気テープの厚さ
磁気テープの厚さは,次による。
タイプA : 6.5
タイプB : 5.0
9.5.2 リーダテープ及びトレーラテープの厚さ
リーダテープ及びトレーラテープの厚さは,9
17
9.5.3 スプライシングテープの厚さ
スプライシングテープの厚さは,27 下とする。
9.6 長手方向の湾曲
長手方向の湾曲は,曲率半径33m以上とする。試験方法は,次による。
長さ1.0mのテープを平面上に自然の状態で置く。1.0mの弦からの偏差を測定する。偏差は,3.8mm以
下とする。この偏差は,33mの曲率半径と一致する。
9.7 カッピング
カッピングは,平面からテープ幅方向での浮き上がり量とし,0.7mm以下とする。試
験方法は,次による。
a) テープを長さ150mm±10mmに切り取る。
b) 磁性面を試験環境の雰囲気に露出するように垂らして3時間以上放置する。
――――― [JIS X 6146 pdf 42] ―――――
36
X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
c) 2個の円筒型ガイドの中心を35mm離して水平に置き,その上にテープを置く。
d) テープの両端に0.3gの重りをつける。
e) テープの上端と下端で決まる面とテープ表面との距離の最大値を測定する。
9.8 塗布面の接着強度
接着強度は,塗布面をテープのベース材料からはがす力とし,0.1N以上とする。
試験方法は,次による(図27参照)。
a) 長さ約380mmのテープの試験片を採り,一方の端から125mmの位置でテープ幅方向にけがき線をベ
ース面に達するまで引く。
b) 図27に示すように塗布面を下向きにして,両面接着テープで試験片を全幅にわたって滑らかな金属の
板にはり付ける。
c) 試験片を180°折り曲げ,金属の板と試験片の自由端とを引張試験機に取り付けて254mm/分で引っ
張る。
d) 塗布面のいかなる部分でも最初にベース材料から磁性面がはがれたときの力を記録する。この力が
0.1Nに達する前に両面接着テープが試験片からはがれた場合は,別の種類の両面接着テープを使用す
る。
テープの裏面に塗布されている場合は,a) d)に準じて,裏面の試験を行う。
図27 塗布面の接着強度の試験法
9.9 層間の粘着
層間の粘着は,次の試験方法によって試験したとき,試験片に粘着及び塗布面のはが
れの兆候があってはならない。試験方法は,次による。
a) 直径36mmのガラス管の表面に,長さ1mの試験片の端を付ける。
b) 1.1Nの張力でガラス管にテープを巻く。
c) 巻かれた試験片を温度45℃±3℃,相対湿度80%の環境に4時間放置する。
d) さらに,試験環境条件に24時間放置する。
e) 試験片の自由端に0.1Nの力を加え,ゆっくりほどく。
9.10 引張強度
引張強度は,JIS K 7161の試験方法による。
テープの試験片の長さは,200mmとする。リーダテープ及びトレーラテープの試験片の長さは,50mm
とする。引張速度は,100mm/分とする。
9.10.1 破断強度
破断強度は,テープが破断するのに要する力とし,8N以上とする。
試験方法は,次による。
テープの試験片を破断点に達するまで引っ張る。破断点へ達する力を破断強度とする。
――――― [JIS X 6146 pdf 43] ―――――
37
X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
9.10.2 降伏強度
降伏強度は,テープが5%伸びるのに要する力とし,4N以上とする。
9.11 残留伸び
残留伸びは,元のテープ長の0.04%未満とする。試験方法は,次による。
a) 0.20N以下の張力で,約1m長の試験片の初期の長さを測定する。
b) さらに全断面に20.5N/mm2の力を10分間加える。
c) 加えた力を取り除き,10分後にテープ長を測定する。
9.12 記録面の電気抵抗
記録面の電気抵抗は,103 坎 下とする。
試験方法は,次による(図28参照)。
a) テープ試験片を試験環境条件に24時間放置する。
b) 24カラットの金めっきした半径r=10mmで粗さをN4(ISO 1302参照)で仕上げてある二つの半円の
電極に,記録面が接するように置く。これらの電極は,水平で,中心間の距離d=8mmとなるように
平行に置く。
c) 5N/mm2の張力を発生させるために必要な力Fを試験片の両端に加える。
d) 電極に7V±1Vの直流電圧を印加して電流を測定する。この値から電気抵抗を求める。
この測定を一つのテープ試験片の5か所について行い,読み取った抵抗値を平均する。
試験片を電極に置くとき,電極間には,試験片以外の導電性のものがあってはならない。
備考 試験前に電極の表面を清掃する。
図28 記録面の電気抵抗試験法
9.13 テープの巻き方
テープの巻き方は,テープの磁性面をカートリッジ及びリールの外側とする。
9.14 テープの光透過率
磁気テープの光透過率は,5%以下とする。
リーダテープ及びトレーラテープの光透過率は,60%以上とする。
光透過率の測定方法は,附属書Aによる。
10. 磁気的特性
磁気的特性の試験は,次による。
この試験を行うとき,出力信号又は残留信号の測定は,主基準テープ,供試テープともに同じ装置の同
じ走行系を使用し,記録時再生によって行う。
規定がない限り,磁気的特性の試験条件は,次による。
テープの状態 : 記録密度2 857.1ftpmmの平均信号振幅の0.1%未満に交流消去
――――― [JIS X 6146 pdf 44] ―――――
38
X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
01mm
.000
+
スキャナの直径 : 40.00mm−
.0mm
スキャナの回転速度 : 4 800.0rpm±0.5rpm
テープ速度 : 20.63mm/s±0.30mm/s
試験トラック : 正アジマス
再生ヘッドのギャップ長 : 0.20 0.05
記録電流 : 試験記録電流
記録トラック幅 : 11 1
テープ張力 : スキャナ(ドラム)入口で0.050N±0.005N
記録ヘッドのギャップ長 : 0.22 0.05
再生ヘッドのトラック幅 : 13
再生ヘッドの配置 : 再生トラックの全体が記録トラックの内側
再生出力 : 基本周波数で測定
10.1 ティピカル磁界
ティピカル磁界は,基準磁界の80%112%とする。
基準磁界の特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
10.2 平均信号振幅
平均信号振幅は,記録密度3 809.5ftpmmで記録したとき,主基準テープの平均信号
振幅の90%140%とする。
平均信号振幅は,記録密度1 428.6ftpmmで記録したとき,主基準テープの平均信号振幅の90%130%
とする。
主基準テープの平均信号振幅の特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
10.3 分解能
分解能は,記録密度3 809.5ftpmmの平均信号振幅を1 428.6ftpmmの平均信号振幅で除した
値とし,その値は,主基準テープを用いて同じ条件で測定したときの値に対して85%120%とする。
主基準テープの分解能の特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
10.4 重ね書き
重ね書きは,低記録密度の信号を記録した後に,高記録密度の信号を重ね書きし,残留
する低記録密度の信号の平均信号振幅を元の低記録密度の信号の平均信号振幅で除した値とする。
主基準テープの重ね書きの特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。
試験方法は,次による。
交流消去したテープを用い記録密度1 142.9ftpmmの信号を記録し,平均信号振幅を測定する。記録密度
5 714.3ftpmmの信号を重ね書きし,残留した記録密度1 142.9ftpmmの信号の平均信号振幅を測定する。二
次基準テープについて繰り返し測定する。
要求事項は,次による。
重ね書きは,次の比によって求めたとき,主基準テープの120%未満とする。
重ね書き後に残留する記録密度1 142.9ftpmmの信号の平均信号振幅
記録密度1 142.9ftpmmの信号の平均信号振幅
10.5 消去特性
消去特性は,次による。
試験記録電流で記録密度1 142.9ftpmmの信号を記録した後,テープの長手方向に320 000A/mの均一な
磁界中を通過したとき,残留信号の信号振幅は,標準信号振幅の2%以下とする。
消去磁界は,ソレノイドの中央部の磁界のように,均一でなければならない。また,測定はバンドパス
フィルタを通し,少なくとも第3高調波まで行う。
10.6 テープの品質
テープの品質は,次による。
――――― [JIS X 6146 pdf 45] ―――――
次のページ PDF 46
JIS X 6146:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 18809:2000(IDT)
JIS X 6146:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.220 : データ蓄積装備 > 35.220.23 : 磁気テープ用カセット及びカートリッジ
JIS X 6146:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称