JIS X 6146:2001 8mm幅,ヘリカル走査記録,情報交換用磁気テープカートリッジ,AIT-1・MIC様式 | ページ 10

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X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)

10.6.1 ミッシングパルス

 ミッシングパルスは,再生信号振幅の欠損であり,再生信号の出力電圧の0V
を基準としたピーク値 (0-P) が記録密度1 428.6ftpmmの信号の平均信号振幅の2分の1の40%以下とする。

10.6.2 ミッシングパルスゾーン

 ミッシングパルスゾーンは,次による。
ミッシングパルスゾーンは,ミッシングパルスによって開始し,トラック方向に1mmの長さに達した
とき終了する。ミッシングパルスが連続して1mmを超えて発生したとき,次のミッシングパルスゾーン
とする。
一つのミッシングパルスゾーンは,次のトラックにまたがってはならない。
ミッシングパルスゾーンの発生頻度は,正アジマス及び負アジマスのトラックの両方について5×106の
磁束反転当たり1個未満とする。

10.7 信号対雑音比 (SNR) 特性

 信号対雑音比は,再生信号の平均信号振幅を雑音の平均信号振幅で除し,
デシベル (dB) で表す。
SNR=20logStape/Ntape
ここに, SNR : 信号対雑音比 (dB)
Stape : 再生信号の平均信号振幅
Ntape : 雑音の平均信号振幅
要求事項は,次による。
試験テープのSNRは,附属書Bの測定法で測定したとき,主基準テープのSNRに比べて−2dB以上よ
くなければならない。
主基準テープのSNRの特性値は,二次基準テープの校正値を用いて代えることができる。

11. フォーマット

11.1 一般事項

 この規格によって規定するデータの最小集合をレコードと呼ぶ。レコードは,テープ装
置で処理し記録するためにホストから提供されるデータバイトを識別する最小単位である。また,レコー
ドは,テープ装置で再処理してホストに送るためのデータを識別する最小単位である。圧縮レコードと未
圧縮レコードの2種類のレコードがある。
記録したテープは,未圧縮レコード,圧縮レコード,又はこれらの両方を含むことができることとし,
セパレータマークを含んでもよい。圧縮レコード及び未圧縮レコードは,共にエンティティとしてテープ
に記録する。セパレータマークは,構造スキームでのデータの論理的な区分を示すためにホストが使用し
てもよい。
エンティティ及びセパレータマークは,グループにまとめる。各グループのインデックスによって,そ
のグループの内容を記述する。一連の転送過程中での処理,すなわち,ランダムマイジング,インタリー
ビング,ブロッキング,二つのリードソロモン誤り訂正符号の生成と記録,及びバイトからチャネルビッ
トへの変換は,テープに記録する前に各グループに適用する。3番目のリードソロモン誤り訂正符号をグ
ループに適用してもよい。その場合,生成するバイトを変換して,テープ上のグループの後に続くフレー
ム内に記録する。
各グループは,トラックのグループ上に記録する。各トラック上の利用者データ,セパレータマーク,
及び関連情報を記録する部分は,トラックのメインデータゾーンと呼ぶ。グループの内容,トラックの位
置,及びトラックの内容についての追加情報は,メインデータゾーンのID領域内にある記録データブロ
ックのヘッダに記録する。

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X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
ホストコンピュータから受け取ったデータに対するすべての処理は,誤り検出符号及び誤り訂正符号の
使用方法を含めて規定する。ただし,処理方法については,規定しない。テープへの記録方法及びテープ
レイアウトを規定する。ただし,このフォーマットは,固有の特性をもっているので,必要な場合,デー
タの処理についての規定で,テープレイアウトの詳細を規定する。

11.2 基本グループ

 記録するデータは,801 792バイトの基本グループにグループ化する。基本グループ
は,0から始まる連続番号を付けて識別する。各基本グループのバイトは,1801 792の番号で識別する。
基本グループ0の内容は,この規格では規定しない。この基本グループのデータは,テープシステムで
生成し,ベンダグループとして記録する(附属書K参照)。
ホストコンピュータから受け取ったデータ及びセパレータマークは,基本グループ0の後に,基本グル
ープ1から開始して基本グループとしてグループ化する。これらの基本グループの構成は,次による。
参考 この規格では,セパレータ1及びセパレータ2と呼ぶ2種類のセパレータマークを使用する。
磁気テープ装置とホストコンピュータ間のインタフェースを定義する他の規格は,セパレータ
マークをファイルマーク及びセットマークと呼んでいる。その場合には,セパレータ1は,フ
ァイルマークとし,セパレータ2は,セットマークとすることを推奨する。
図29 基本グループの構成
エンティティを構成するデータは,基本グループで左から右に生成する(図29参照)。同時にブロック
アクセステーブル (BAT) と呼ぶ基本グループの一部は,右から左に生成する。グループ情報テーブル
(GIT) は,基本グループ内の40バイトとする。

11.2.1 エンティティ

11.2.1.1 内容 エンティティは,エンティティヘッダ及びレコード列から構成する。エンティティヘッダ
の長さは,8バイトとし,レコード列の前に配置する。
エンティティのすべての圧縮レコードは,同じ長さの未圧縮レコードについて同一の圧縮アルゴリズム
を適用して生成する。
エンティティは,すべてのエンティティヘッダ及びレコード列の最初の8ビットが同じ基本グループに
あれば,複数の基本グループにまたがってもよい。
エンティティが複数の基本グループにまたがる場合,基本グループ内の部分とし,エンティティのスタ
ートパート,ミドルパート,又はラストパートのいずれかとする(11.2.3.211.2.3.4参照)。
エンティティは,交換用データを含まないレコードを含めてはならない。
11.2.1.2 エンティティヘッダ バイト1は,レコード列に隣接するエンティティヘッダの最初のバイトと
し,バイト8は,最後のバイトとする。エンティティヘッダのレイアウトは,次による。
バイト1 このバイトは,エンティティヘッダのバイト8を定義するために0000 1 000つまり
8に設定する。

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バイト2 このバイトは,次による。
− レコードが未圧縮レコードの場合,1に設定する。
− レコードが圧縮レコードの場合,
・レコードに適用する圧縮アルゴリズムISO/IEC 11576によって,登録IDに対応
する2254に設定する。
・圧縮アルゴリズムが未登録の場合,255に設定する。
このバイトは,0に設定してはならない。
バイト35 圧縮する前のレコードのバイト数を2進数で表す(11.2.1.1の第2段落を参照)。
この長さは,0に設定してはならない。バイト3は,MSBとし,バイト5は,LSB
とする。
バイト68 エンティティ内のレコードの数を2進数で表す。この値は,0に設定してはならな
い。バイト6は,MSBとし,バイト8は,LSBとする。

11.2.2 グループ情報テーブル

 グループ情報テーブルのレイアウトは,40バイトとし,表1による。
表1 基本グループ情報テーブル
バイト位置 バイト長 フィールド名
801 753 1 すべて0に設定
801 754
3 基本グループ番号
801 756
801 757
4 レコード数
801 760
801 761
4 セパレータ1数
801 764
801 765
4 セパレータ2数
801 768
801 769 1 すべて0に設定
801 770
3 前のレコードの基本グループ番号
801 772
801 773 1 すべて0に設定
801 774
3 前のセパレータ1の基本グループ番号
801 776
801 777 1 すべて0に設定
801 778
3 前のセパレータ2の基本グループ番号
801 780
801 781 ブロックアクセステーブル数
2
801 782 最下位2バイト
801 783 現在の基本グループのレコード数
2
801 784 最下位2バイト
801 785 現在の基本グループのセパレータ1数
2
801 786 最下位2バイト

――――― [JIS X 6146 pdf 48] ―――――

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X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
バイト位置 バイト長 フィールド名
801 787 現在の基本グループのセパレータ2数
2
801 788 最下位2バイト
801 789 1 ブロックアクセステーブル数のMSB
801 790 1 現在の基本グループのレコード数のMSB
801 791 1 現在の基本グループのセパレータ1数の
MSB
801 792 1 現在の基本グループのセパレータ2数の
MSB
表1の各フィールド内の最上位バイトは,最小バイト番号とし,最下位バイトは,最大バイト番号とす
る。ただし,最後の4個の1バイトエントリは,それぞれ最後の4個の2バイトの最上位バイトとする。
11.2.2.1 グループ番号フィールド このフィールドは,3バイトとする。現在の基本グループの番号を2
進数で表す。
11.2.2.2 レコード数フィールド このフィールドは,4バイトとする。LBOTから現在の基本グループま
での,すべての基本グループのGITの現在の基本グループフィールド内にあるレコード数の合計を2進数
で表す。セパレータマークは,レコードとして計数する。
11.2.2.3 セパレータ1数フィールド このフィールドは,4バイトとする。LBOTから現在の基本グルー
プまでに記録したセパレータ1の数を2進数で表す。
11.2.2.4 セパレータ2数フィールド このフィールドは,4バイトとする。LBOTから現在の基本グルー
プまでに記録したセパレータ2の数を2進数で表す。
11.2.2.5 前のレコードのグループ番号フィールド このフィールドは,3バイトとする。セパレータマー
ク,又は未圧縮レコードの最初の部分が発生した前の基本グループの最大番号を2進数で表す。このよう
な基本グループが存在しない場合は,このフィールドは,すべて0に設定する。
11.2.2.6 前のセパレータ1のグループ番号フィールド このフィールドは,3バイトとする。最後に記録
したセパレータ1を含む前の基本グループの最大番号を2進数で表す。このような基本グループが存在し
ない場合は,このフィールドは,すべて0に設定する。
11.2.2.7 前のセパレータ2のグループ番号フィールド このフィールドは,3バイトとする。最後に記録
したセパレータ2を含む前の基本グループの最大番号を2進数で表す。このような基本グループが存在し
ない場合は,このフィールドは,すべて0に設定する。
11.2.2.8 ブロックアクセステーブル数フィールド このフィールドは,3バイトとする。ブロックアクセ
ステーブル内のエントリ数を2進数で表す。この値は,基本グループ内のレコード又はパーシャルレコー
ドの数を示すものではない。
11.2.2.9 現在の基本グループのレコード数フィールド このフィールドは,3バイトとする。次の合計を
2進数で表す。
− 現在の基本グループのBAT内にあるセパレータマークエントリの数
− 現在の基本グループのエンティティ内にあるレコードの数
− 現在の基本グループのBAT内にエンタイヤエンティティエントリ全体(11.2.3.1参照)があるすべ
てのエンティティのエンティティヘッダのバイト6からバイト8までの値の合計
− 現在の基本グループのBAT内にエンティティエントリのスタートパートがある(11.2.3.2参照)エ
ンティティのエンティティヘッダのバイト6からバイト8までの値よりも1小さい値(このような
エントリが存在する場合)

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X 6146 : 2001 (ISO/IEC 18809 : 2000)
− 現在の基本グループのBAT内のエンティティエントリの総数
11.2.2.10 セパレータ1数フィールド このフィールドは,3バイトとする。現在の基本グループに記録し
たセパレータ1の数を2進数で表す。
11.2.2.11 セパレータ2数フィールド このフィールドは,3バイトとする。現在の基本グループに記録し
たセパレータ2の数を2進数で表す。
11.2.3 ブロックアクセステーブル (BAT) BATは,基本グループの各エンティティと各セパレータマー
クについて一つ以上のエントリを含むこととする。基本グループに完全に含まれていないエンティティも
一つ以上のエントリによって識別する。最初のエントリは,グループ情報テーブルの直前のバイト位置801
749801 752に記録する。各エントリは,図30に示す構成の4バイトのフィールドとする。最初のバイト
は,最小バイト番号とし,4番目のバイトは最大バイト番号とする。
ブロックアクセステーブルのエントリ
フラグバイト カウント
第1バイト 第2バイト 第3バイト 第4バイト
(MSB) (LSB)
図30 ブロックアクセステーブル
3バイトのカウントフィールドは,次のフラグバイトの設定によって224−1を超えない数値を2進数で
表す。この規格は,フラグバイトとして表2に示す14種類の設定を規定する。その他の設定は,この規格
では,禁止する。
フラグバイトの最上位ビット(表2参照)は,終端予告点後ビットとし,エントリの意味には無関係で
次による。
− EWPの前では,0に設定する。
− EWPの後では,現在の基本グループ,及びその後のすべての基本グループのすべてのブロックアク
セステーブルエントリ内で1に設定する。
表2 フラグバイトの設定
設定 エントリ
0000 0001 エンタイヤエンティティ
0000 0010 スタートパートエンティティ
0000 0011 ミドルパートエンティティ
EWPの前 0000 0100 ラストパートエンティティ
0000 0101 エンティティの総数
0000 0110 セパレータマークエンティティ
0000 0111 スキップ
1000 0001 エンタイヤエンティティ
1000 0010 スタートパートエンティティ
1000 0011 ミドルパートエンティティ
EWPの後 1000 0100 ラストパートエンティティ
1000 0101 エンティティの総数
1000 0110 セパレータマークエンティティ
1000 0111 スキップ
11.2.3.1 エンタイヤエンティティ このエントリは,エンテイテイが現在の基本グループで始まり,かつ,
終わるエンティティを規定する。カウントフィールドは,エンティティのバイト数を表す。

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JIS X 6146:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 18809:2000(IDT)

JIS X 6146:2001の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6146:2001の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称