JIS X 6227:1997 90mmフレキシブルディスクカートリッジ―記憶容量10メガバイト | ページ 4

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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)

10.3.1 試験面

 両面について次の試験項目によって規定する。
10.3.1.1 試験条件 標準フレキシブルディスクの基準磁界,平均信号振幅,分解能,ピークシフト及び重
ね書きの値は,副標準フレキシブルディスクの校正係数を用いて求める。
10.3.1.1.1 磁束反転周波数 ディスクは,回転速度360.0rpm±3.6rpmで試験することとし,試験周波数は,
1秒当たりの磁束反転 (ftps) で表し,次による。
f1=625 000ftps±625ftps
f2=1 250 000ftps±1 250ftps
使用する周波数は,各試験項目で規定する。
10.3.1.1.2 試験記録電流 試験記録電流は,トラック254にf1を記録したときトラック000119について
は基準磁界が生じる電流の (200±2) %とし,トラック120254については基準磁界が生じる電流の (150
±2) %とする。
10.3.1.2 ティピカル磁界 ティピカル磁界は,両面のトラック254にf1の試験周波数で記録し,これを再
生したとき,基準磁界の (100±20) %とする。
10.3.1.3 平均信号振幅 平均信号振幅は,試験記録電流で記録し再生した試験ディスクと,同じ条件で記
録し再生した標準フレキシブルディスクとの比とし,その値は,次による。
− トラック000にf1を記録 : SRAf1の130%以下
− トラック254にf2を記録 : SRAf2の85%以上
この試験は,副標準フレキシブルディスクを用いて,両面について行う。
10.3.1.4 分解能 分解能は,トラック254に試験記録電流で記録し,次の式で算出した値とする。その値
は,標準フレキシブルディスクの値に対して (100±15) %とする。この試験は,両面について行う。
ASAf 2
RS= 100%
ASAf1
ここに, RS : 分解能
ASAf2 : 試験記録電流でf2を記録したときの平均信号振幅
ASAf1 : 試験記録電流でf1を記録したときの平均信号振幅
10.3.1.5 ピークシフト ピークシフトは,附属書Hによって測定し,その値は,標準フレキシブルディス
クの値に対して, (100±37) %とするこの試験は,両面のトラック254について行う。
10.3.1.6 重ね書き 重ね書きは,次の式によって平均信号振幅比を算出した値と,標準フレキシブルディ
スクに対する値の比で表し,その値を125%以下とする。この試験は,両面について行う。
RASAf 1
ASAR=
ASAf1
ここに, ASAR : 平均信号振幅比
ASAf1 : f1平均信号振幅
RASAf1 : f2記録後のf1残留平均信号振幅
これらの測定は,次の手順による。
− 直流消去を行った後,トラック000にf1を1周にわたって試験記録電流で記録する。
− f1の平均信号振幅を測定する。
− f2を1周にわたって重ね書きする。
− 周波数選択レベル計で読み取る。
10.3.1.7 モジュレーション トラック000254のf2のモジュレーションは,次の式によることとし,10%
以下とする。この試験は,両面について行う。

――――― [JIS X 6227 pdf 16] ―――――

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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
A−B
MOD= 100%
A+B
ここに, MOD : モジュレーション (%)
A : トラック1周のうち約2 000磁束反転の平均出力電圧 (P-P)
の最大値
B : トラック1周のうち約2 000磁束反転の平均出力電圧 (P-P)
の最小値

10.3.2 トラックの品質

 トラック品質の試験は,各面の定義した位置で255のすべてのトラックについて
行うこととし,試験記録電流を用いる。
10.3.2.1 ミッシングパルス ミッシングパルスは,f2を記録した後,再生した信号のピーク値 (0-P) が,
その平均信号振幅の1/2の65%に満たない信号とする。
10.3.2.2 エキストラパルス エキストラパルスは,f2を記録した後,直流消去を行い,再生した信号のピー
ク値 (0-P) がf2の平均信号振幅の1/2の20%を超える信号とする。直流消去は,試験記録電流が静止した
値に等しい直流電流値 (Iq) によってトラック1周について行う(図1参照)。
図1 直流電流値 (Iq) の例

10.3.3 トラックの品質基準

10.3.3.1 トラックに対する要求事項 欠陥は,ミッシングパルス及び/又はエキストラパルスが同じ位置
で3回連続して検出した箇所とする。
10.3.3.1.1 トラック000003 供給者から最初に受け取るとき,欠陥は,あってはならない。
10.3.3.1.2 トラック004254 供給者から最初に受け取るとき,欠陥は,1トラック当たり1か所以下と
し,両面当たり10か所以下が望ましい。
10.3.3.1.3 トラック−001及びトラック255の外周側及び内周側のガード領域 トラック−001から外周側
にトラック7個のガード領域,及びトラック255から内周側にトラック3個のガード領域は,欠陥を両面
の合計で100か所以下が望ましい。
10.3.3.2 フレキシブルディスクの適合性 フレキシブルディスクは,10.3.3.1を満たさなければならない。

11. データトラックの記録の一般的要求事項

11.1 記録方式

 記録方式は,全データトラックについてMFM記録方式とする。

11.2 記録済みのトラック位置の許容値

 記録済みのトラック位置の許容値は,7.1.1によって試験したと
き,トラック中心線の位置の公称値に対して,±0.028mmとする。

11.3 記録時のオフセット角

 記録時のオフセット角          次の式による
d
=arcsin 0 15
Rn
ここに, d= 0.35mm

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Rn : 10.2.3.1に定めるトラック中心線の位置の公称値 (mm)
オフセット角は,図2に示すとおりデータの書込み又は読出しの瞬間に生じる磁束反転の半径方向に対
する傾き角度とする。
図2 記録時のオフセット角

11.4 記録密度

11.4.1 記録密度

 記録密度の公称値は,1ラジアン当たり33 157磁束反転とし,ビットセル長を角度で表
し,その公称値は,30.16 愀

11.4.2 長周期の平均ビットセル長

 長周期の平均ビットセル長は,1セクタにわたり測定したビットセル
長の平均値とし,その値は,ビットセル長の公称値の±1.1%を超えて変化してはならない。

11.4.3 短周期の平均ビットセル長

 短周期の平均ビットセル長は,特定の1ビットセルに先行する8ビッ
トセル長の平均値とし,その値は,長周期の平均ビットセル長の±8%を超えて変化してはならない。

11.5 磁束反転間隔

(図3) 磁束反転間隔の瞬時値は,記録・再生過程,ビット列(波形干渉効果)及びその他の要因に影響される。磁束反転の位置は,再生信号のピークの位置で規定し,その間隔は,附属書
D及び附属書Eによって測定し,次による。
11.5.1 データ“1”が連続した場合,磁束反転間隔は,短周期の平均ビットセル長の80120%とする。
11.5.2 データ“0”が連続した場合,先行するデータ“1”との磁束反転間隔又は後続するデータ“1”と
の磁束反転間隔は,短周期の平均ビットセル長の130165%とする。
11.5.3 データ“1”の磁束反転の間にデータ“0”が1個ある場合,磁束反転間隔は,短周期の平均ビット
セル長の185225%とする。
図3 磁束反転間隔

11.6 情報交換時の平均信号振幅

 情報交換時の各トラックの平均信号振幅は,f1の出力については標準信
号振幅 (SRAf1) の160%以下とし,f2の出力については標準信号振幅 (SRAf2) の40%以上とする。

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11.7 バイト

 1バイトは,8ビットからなり,それぞれをB1からB8とし,B8を最上位とし,各ビットを
“1”又は“0”とする。

11.8 セクタ

 セクタは,全データトラックについて,1トラック当たり39セクタとし,1セクタ当たり
のデータ容量は,512バイトとする。

11.9 シリンダ

 シリンダは,両面の同一トラック番号の対のトラックとする。

11.10 シリンダ番号

 シリンダ番号は,トラック番号と同一の3けたの数字とする。

11.11 トラックのデータ容量

 ラックのデータ容量は,19 968バイトとする。

11.12 特殊MFM記録信号

 特殊MFM記録信号は,次による。
− 消去バイト 直流 (Iq) (図1参照)で記録した磁束反転がない領域とし,その長さをバイト長で表す。
− (A1) *バイト 識別マーク又はデータマークを検出するとき使用することとし,図4に示すとおりB4
とB3との境界に磁束反転がないこととする。
図4 (A1) *バイトの磁束反転図

11.13 誤り検出符号

 (EDC)     EDCは,2バイトとし,16ビットのシフトレジスタを用いて次の生成多項
式で生成し,トラック各部の定めた領域に付加する(附属書F参照)。
生成多項式 : X16+X12+X5+1

11.14 欠陥セクタ

 EDCで誤りを検出したセクタは,欠陥セクタとする。欠陥セクタは,1トラック当た
り最大1個及び両面当たり最大10個までを許容する。ただし,シリンダ000003は,欠陥セクタがあっ
てはならない。

12. データトラックの配置

 データトラックのフォーマットを設定するとき,ディスクの回転数は,次に
よる。
− インデックスの間の平均値で360.0rpm±3.6rpmとする。
− 1セクタにわたる平均値で360.0rpm±3.6rpmとする。
フォーマット設定後の各データトラックは,39個のセクタとし,各トラックの様式は,図5による。
参考 サーボ領域は,サーボトラックに記録し,セクタの他の領域及びインデックスギャップは,デ
ータトラックに記録する。

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X 6227: 1997 (ISO/IEC 13422 : 1994)
図5 トラック配置

12.1 インデックスギャップ

 インデックスギャップは,インデックスパルスの前縁で始まり,公称密度
で48.5バイト長とし,その内容は,次による。
10.5消去バイト 公称値
25バイト (4E)
13消去バイト 公称値
インデックスギャップの配置は,図6に示す。
図6 インデックスギャップの配置

12.2 セクタ識別子

 セクタ識別子の領域は,図7に示す。

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