JIS X 6351-2:2010 物品管理用RFID―第2部:135kHz未満のエアインタフェース通信パラメタ | ページ 3

                                                                                              7
X 6351-2 : 2010 (ISO/IEC 18000-2 : 2004)
タグは,リーダライタに応答信号を送信後,1.2 ms以内にリーダライタからのSOFを受信できる状態に
ならなければならない。
タグは,リーダライタが電力供給フィールドを形成した後,2.5 ms以内にリーダライタからのSOFを受
信できる状態にならなければならない。
5.1.3.4 フレーム終了パターン
マルチスロット衝突防止シーケンス中のスロットのスイッチングのために,リーダライタはフレーム終
了(EOF)パターンを要求する。EOFのパターンは“停止状態”で表される(図4参照)。
“Stop condition”
“停止状態”
TAcf
TAsc
TAp
TAp
carrier on
搬送波オン
carrier off
搬送波オフ
EOF
図4−フレーム終了パターン
5.1.4 タグからリーダライタへの通信信号のインタフェース
5.1.4.1 データレート及びデータ符号化
タグは,次を用いた搬送波による誘導結合によってリーダライタと交信できなければならない(図5参
照)。
− 国際標準コマンドに適合した4 kbit/sマンチェスタ符号データ信号
− INVENTORYコマンドに適合した2 kbit/sのデュアルパターンデータ符号化
注記 インベントリプロセスの間で使用される低速データレートは,質問フィールドに複数個のタグ
が存在し,特に幾つかのタグがフィールドの近くにあり,その他のタグがフィールドから遠く
にある場合に,衝突検出の改善を可能とする。
データ要素 国際標準コマンド INVENTORYコマンド
TAd TAd TAd
データ“0” ロードオフ ロードオフ
ロードオン ロードオン
TAd TAd TAd
データ“1” ロードオフ ロードオフ
ロードオン ロードオン
図5−タグからリーダライタへ : 負荷変調符号化
5.1.4.2 フレーム開始パターン
タグの応答は常に,フレーム開始(SOF)パターンで始まる。SOFパターンは“110”のマンチェスタ符
号ビットシーケンスとする(図6参照)。

――――― [JIS X 6351-2 pdf 11] ―――――

8
X 6351-2 : 2010 (ISO/IEC 18000-2 : 2004)
データ“1” データ“1” データ“0”
TAd TAd TAd
ロードオフ
ロードオン
図6−フレーム開始パターン
5.1.4.3 フレーム終了パターン
タグの応答に対し,EOFは使用も指定もされない。

5.2 タイプB(HDX)

5.2.1  電力伝送
タグへの電力伝送は,タグ及びリーダライタに内蔵されたアンテナによって,無線周波数で行われる。
RF動作フィールドは,リーダライタからHDXタグへの要求に当たり,まず電力を供給する。リーダライ
タとタグとの交信のためにフィールドは変調される。
5.2.1.1 周波数
RF動作フィールドの搬送周波数は,fBc=134.2 kHz,又は附属書Bに記載のとおりとする。
5.2.2 リーダライタからタグへの通信信号インタフェース
5.2.2.1 変調
リーダライタとタグとの間の交信は,変調指数100 %のASK変調を用いる(図7及び表3参照)。
図7−リーダライタからタグへのデータ送信の変調の詳細

――――― [JIS X 6351-2 pdf 12] ―――――

                                                                                              9
X 6351-2 : 2010 (ISO/IEC 18000-2 : 2004)
表3−変調符号化時間
記号 高速データレート 低速データレート
最小 通常 最大 最小 通常 最大
TB1 11×TBc 13×TBc 18×TBc 11×TBc 13×TBc 25×TBc
TB2 2×TBc 7×TBc 10×TBc 2×TBc 7×TBc 10×TBc
TB3 5×TBc 25×TBc 32×TBc 5×TBc 100×TBc 115×TBc
x 0 n/a 0.15×a 0 n/a 0.15×a
y 0 n/a 0.05×a 0 n/a 0.05×a
5.2.2.2 データレート及びデータ符号化
リーダライタからタグへの交信には,パルス間隔符号化を使用する。リーダライタは,図8に示すよう
に搬送波のスイッチングによってパルスを発生させる。二つのパルスの立下り間の時間によって,データ
ビットの値が“0”及び“1”のいずれであるか,コード違反であるか,又は停止状態であるかが決まる。
データビットの“0”と“1”とが等分に分散していると仮定すれば,データレートは次のとおりである。
低速データレート : 1 kbit/s
高速データレート : 2.3 kbit/s
注記 原文では,図7となっているが,図8が正しいと考えられるので図8とした。
TBd0
Data
データ carrier on
搬送波オン
“0” off
carrier
搬送波オフ
“0”
TBd1
Data
データ carrier on
搬送波オン
“1” carrier off
“1” 搬送波オフ
TBcv
“コード違反” 搬送波オン
carrier on
Code violation
搬送波オフ
carrier off
図8−リーダライタからタグへ : 変調及び符号化
表4−データ符号化時間
記号 高速データレート 低速データレート
最小 通常 最大 最小 通常 最大
TBd0 42×TBc 47×TBc 52×TBc 110×TBc 120×TBc 130×TBc
TBd1 62×TBc 67×TBc 72×TBc 140×TBc 150×TBc 160×TBc
TBcv 175×TBc 180×TBc 185×TBc 200×TBc 210×TBc 220×TBc
5.2.2.3 フレーム開始パターン
リーダライタの要求は常に,フレーム開始(SOF)パターンで始まる。SOFパターンは,データ“1”,
データ“0”,及びフレームの明確な開始を定義する“コード違反”パターンからなる。表4で指定した継
続時間の差異は,要求されたデータレートに関する情報をタグに知らせる(図9参照)。

――――― [JIS X 6351-2 pdf 13] ―――――

10
X 6351-2 : 2010 (ISO/IEC 18000-2 : 2004)
TBd1
TB1 TBd0
TB0 TBcv
TBcv
carrier
搬送波オン
on
carrier
搬送波オフ
off
図9−フレーム開始パターン
5.2.2.4 フレームの終了
リーダライタが要求するEOFは,フィールドの立下りとして定義され,その後にTBd1より長い遅延時間
が続く。
16スロットのインベントリシーケンスに対し,次のスロットに切り替えるためにタグに指示するEOF
は,その後に時間tRCHが続くリーダライタフィールドの立上りとして定義される。
いずれの場合においても,タグは応答のSOFを送信する前に,このシーケンスを受信しなければならな
い。
5.2.3 タグからリーダライタへの通信信号インタフェース
5.2.3.1 データレート及びデータ符号化
タグは,誘導結合によってリーダライタと交信できる能力がなければならない。そのために,電源はオ
フに切り替え,データは次の周波数を使用してFSK変調される(図10参照)。
− fBc=“低ビット”符号化向けの134.2 kHz
− fB1=“高ビット”符号化向けの123.7±4.2 kHz
データ符号化は,NRZ方式に基づく。
平均データレートは,8 kbit/sとする。
データ要素 国際標準コマンド コメント
TBd0
データ“0” TBd0=16/fBc
fc
TBd1
TBd1
データ“1” TBd1=16/fB1
f1
図10−タグからリーダライタへ : 変調及びコーディング
5.2.3.2 フレーム開始パターン
タグの応答は,常にフレーム開始(SOF)パターンで始まる。SOFパターンは,“111101”のビットパタ
ーンで符号化される。
fB1はデータビット“1”(TBd1)に対する周波数を表し,fBcはデータビット“0”(TBd0)に対する周波数
を表す(図11参照)。

――――― [JIS X 6351-2 pdf 14] ―――――

                                                                                             11
X 6351-2 : 2010 (ISO/IEC 18000-2 : 2004)
1
データビット
Data Bits
0
ビット符号化 f1 f1 f1 f1 fc f1
Bit Coding
SOF
図11−フレーム開始パターン
5.2.3.3 フレーム終了パターン
タグの応答は常に,フレーム終了(EOF)のパターンで終わる。EOFパターンは“101111”のビットパ
ターンで符号化される。
fB1は,データビット“1”(TBd1)に対する周波数を表し,fBcはデータビット“0”(TBd0)に対する周波
数を表す(図12参照)。
1
Data Bits
データビット
0
ビット符号化 f1 fc f1 f1 f1 f1
Bit Coding
EOF
図12−フレーム終了パターン

5.3 物理的パラメタ及びメディアアクセス制御(MAC)パラメタ

5.3.1  リーダライタからタグへのリンク
参照 パラメタ タイプA詳細 タイプB詳細 備考
M1-Int: 1 動作周波数帯域 125 kHzでの,1台の134.2 kHzでの,1台
リーダライタから のリーダライタか
タグへのリンクチ らタグへのリンク
ャネル チャネル
M1-Int: 1a 動作周波数初期値 125 kHz 134.2 kHz
M1-Int: 1b 動作チャネル 当該MODE不適用
(スペクトラム拡散システム用)
M1-Int: 1c 動作周波数精度 ±0.1 kHzの範囲内
M1-Int: 1d 周波数ホップレート 当該MODE不適用
[周波数ホッピング(FHSS)シ
ステム用]
M1-Int: 1e 周波数ホップシーケンス 当該MODE不適用
[周波数ホッピング(FHSS)シ
ステム用]
M1-Int: 2 占有するチャネルの帯域幅 ±4 kHz ±8 kHz 3 dB帯域幅

――――― [JIS X 6351-2 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS X 6351-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 18000-2:2004(IDT)

JIS X 6351-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 6351-2:2010の関連規格と引用規格一覧