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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
注記 オンライン アセスメントにおいては,アセスメントの実施期間(test-windows)を設定(例え
ば,3か月ごとなど)して,その期間中は再受検ができないようにスケジュールを決めること
がある。
− コンピュータで採点可能な質問項目,及びITを使って配信されるが採点者によって参照されなければ
ならない質問項目・問題の配信(採点作業を含まない。)。長文の自由記述テキスト回答,すなわち,
エッセイ,及びそれに類するものの採点におけるITの使用は除く。
− 多岐選択又は他の質問項目種類の入力フォーマットを用いた客観的テストだけでなく,キーボードス
キル又はソフトウェア利用のアセスメントを含む,広範囲のコンピュータ採点可能なアセスメント。
注記 質問項目はグラフィックス,マルチメディア,データへのアクセス,ケーススタディなどを含
む場合がある。しかし,この規格は,例えば,工業プロセス又は自動車の運転,飛行機の操縦
などの,専門的なシミュレーションは含まない。
− 大学などの学校,訓練センタ,テスト会場におけるアセスメント及び学習センタ又は職場における非
公式なアセスメント。
− 単一の組織,例えば,大学又は企業内で,設定,実施,採点されるアセスメント,及びアセスメント
コンテンツに責任をもつ組織とは別の組織で実施されるアセスメント。
− オンライン,ローカルネットワーク,パソコン単体などを含む様々な方法で配信されるアセスメント。
この規格の箇条9は,受検者の学習課題の頒布におけるITの使用にも適用される。
1.3 アセスメント ライフサイクル
アセスメントの手順は様々だが,典型的なアセスメントのライフサイクルは,次の段階からなる。
a) アセスメントを行うニーズの特定
b) 成果及びアセスメント手法の設計
c) 準備及びこう(較)正(キャリブレーション)
d) 事前登録(費用の支払いを含む。)
e) 頒布1)
f) 認証(本人確認を含む。)1)
g) 配信1)
h) 回答の送信1)
i) 採点,結果判定,及び/又はフィードバック1)
j) データ送信1)
k) 分析
l) 異議申立て1)
m) 証明交付
注1) この規格で取り扱う。
アセスメントコンテンツの準備は,この規格の対象範囲外であるが,プリテストにITを使って提供を行
う場合,この規格の関連する項目を考慮することが望ましい。
1.4 ITの側面に関する焦点
この規格では,ITの導入によって追加又は変更することが望ましい基準を重視している。ペーパーでの
提供とITでの提供とで共通の基準は,省略するか又は一般的な意味でだけ扱っている。
この規格では,アセスメントの準備又は採点における純粋に教育学的な側面は扱わないが,教育学的判
断を行うためのITの利用,及びアセスメントコンテンツとIT配信との間のインタフェースは対象とする。
――――― [JIS X 7221 pdf 6] ―――――
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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
アセスメントコンテンツ及び採点手順の品質は,最終結果の妥当性及び信頼性に重大な影響をもつが,こ
の規格の対象範囲外とする。
この規格に適合しても,アセスメントが教育学的に適切であるとは限らない。この規格は,アセスメン
ト主催者が,標準化,妥当性及び信頼性を考慮した優良事例に習ってアセスメント開発を行う必要性を軽
減するものではない。
この規格では,人的な採点は対象としないが,次の項目は対象としている。
− 後で採点者による見直しを受けるかもしれないITによる採点。
− 部分的又は完全に人的な採点を伴うアセスメントの,ITによる頒布及び配信,並びに採点のための回
答結果の返送。
この規格は,ITによる自動フィードバック及び即時結果の提供は対象とするが,人間による判断又は介
在を要する結果判定は対象としない。
1.5 原則
この規格の目的は,原則と実施基準とを設定することであるが,それらの実現方法の詳細には言及しな
い。したがって,様々な技術的・手続的手法で推奨事項を実施することが可能となる。この規格は,特定
のハードウェア基盤又はソフトウェア基盤に固有のものではない。
多くの分野で,この規格で示した原則に対して,アセスメント頒布者固有の規制による補足がなされる
であろう。
1.6 適合性
アセスメント主催者,アセスメント頒布者,及びテスト会場は,それぞれの役割に適用される全ての箇
条又は細分箇条(表1参照)に適合すれば,この規格に対する適合性を主張してもよい。
箇条の注記では,箇条が適用される役割を示している。
この規格は,ハイステークス アセスメント及びローステークス アセスメントに適用されるが,幾つか
の箇条又は細分箇条は,ハイステークス アセスメントだけに適用される。これを表1に示す。
表1−JIS X 7221の適用
役割 アセスメントの種別 関連する箇条又は細分箇条
アセスメント主催者 ハイステークス及びローステークス 5.1
アセスメント頒布者 ハイステークス 5.2,箇条6箇条12
アセスメント頒布者 ローステークス 5.2,6.1,6.2,6.3,6.5,箇条7,箇条8,9.1,9.2.1,
10.1,10.2,11.1,11.2,12.1,12.2及び12.3
テスト会場 ハイステークス 箇条13,箇条14,箇条15,箇条16及び箇条17
テスト会場 ローステークス 13.1,13.2,13.3及び13.4
附属書Aのシナリオは,様々な種類の組織がこの規格の箇条にどのように適合しなければならないかを
示している。
――――― [JIS X 7221 pdf 7] ―――――
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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Q 27002:2006 情報技術−セキュリティ技術−情報セキュリティマネジメントの実践のための規
範
注記 対応国際規格 : ISO/IEC 17799:2005,Information technology−Security techniques−Code of
practice for information security management(IDT)
JIS Z 8513 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−視覚表示装置の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-3:2000,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 3: Visual display requirements(MOD)
JIS Z 8514 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−キーボードの要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-4,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 4: Keyboard requirements(IDT)
JIS Z 8515 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−ワークステーションのレイアウト及び
姿勢の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-5,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 5: Workstation layout and postural requirements(IDT)
JIS Z 8518 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−表示色の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-8,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 8: Requirements for displayed colours(IDT)
JIS Z 8519 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−非キーボードの入力装置の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-9,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 9: Requirements for non-keyboard input devices(IDT)
JIS Z 8521 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引
注記 対応国際規格 : ISO 9241-11,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 11: Guidance on usability(IDT)
JIS Z 8522 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−情報の提示
注記 対応国際規格 : ISO 9241-12,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 12: Presentation of information(IDT)
JIS Z 8523 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−ユーザー向け案内
注記 対応国際規格 : ISO 9241-13,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals
(VDTs)−Part 13: User guidance(IDT)
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
アセスメント(assessment)
テスト,試験,又はそれらに類するもので,定義された領域における受検者の知識,理解度,又は技能
を評価するために設計されるもの。
――――― [JIS X 7221 pdf 8] ―――――
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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
注記1 ハイステークス又はローステークスの区別がある(3.13及び3.19参照)。
注記2 この規格では,評価のサイクル全体をアセスメントと呼ぶ場合と,評価に用いるアセスメン
トコンテンツなどを含む測定手段をアセスメントと呼ぶ場合とがある。
3.2
テスト会場(assessment centre)
アセスメントを実施するために公式に設定された場所。アセスメント専用である必要はない。
注記 テスト会場には,アセスメントの実施及びセキュリティを担当する職員が存在している。テス
ト会場は,しばしば,アセスメント頒布者から離れた場所にあり,異なる組織に属しているこ
とが多い。ハイステークス アセスメントの場合,通常,アセスメント頒布者がテスト会場を承
認したり,モニタリングする。ある種のアセスメント,特にローステークスのものは,正式に
設定されたテスト会場外で実施することもできる。
3.3
アセスメントコンテンツ(assessment content)
アセスメント中に受検者に提示される質問及び関連画像,又は追加情報。
3.4
アセスメント頒布者(assessment distributor)
(特にハイステークス アセスメントにおいて)アセスメントの頒布を担当する組織で,テスト会場の監
督を行う場合があるが,アセスメントコンテンツには必ずしも責任を負う必要はない。
3.5
アセスメントフォーム(assessment form)
アセスメントの質問項目の集合。一つのアセスメントで,同じ知識,理解度又は技能を評価するように
設計された,それぞれが異なる質問項目の組合せを含む二つ以上の異なるアセスメントフォームが用意さ
れることがある。
注記 アセスメントフォームでは,質問項目の個数,提示順,提示方法,回答方法などを定義する。
3.6
アセスメント ソフトウェア(assessment software)
受検者にアセスメントを提示し,受検者の回答を記録するソフトウェア。
注記 多数の異なるアセスメントを実行できる汎用的なものとアセスメントコンテンツに統合されて
いるものとがある。必ずではないが,通常,アセスメント質問項目を開発・保存し,受検者登
録を記録し,アセスメントセッションを管理するソフトウェアとは別のものである。
3.7
アセスメント主催者(assessment sponsor)
アセスメントコンテンツを決定し,資格又はその他の正式な認可の審査を行う組織。
注記 アセスメント主催者は,しばしば,アセスメントの頒布をアセスメント頒布者に委ねる。
3.8
支援技術(assistive technology)
障害(例えば,感覚障害又は身体的障害)をもつ人などのユーザのITの利用を容易にする機能ユニット
又はサービス。
3.9
受検者(candidate)
――――― [JIS X 7221 pdf 9] ―――――
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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
アセスメントを受ける人。
3.10
正答(correct response)
正の得点を与える回答として事前に決めておくもの。
注記 この用語の使用は,質問項目ごとに正答が一つしかないことを意味するものではない(3.18及
び3.20を参照)。
3.11
配信プラットフォーム(delivery platform)
受検者へアセスメントを配信することと,コンピュータの保持する情報(例えば,回答)を採点のため
に特定の場所へ返送することとを支援する,コンピュータハードウェア,システムソフトウェア,通信ソ
フトウェア及び関連機器。
3.12
公平性(fairness)
テストが特定の受検者のグループに対して偏っていないこと。
注記 コンピュータによる配信及び採点は全ての受検者に対して公平で,可能な限り,評価の対象と
なる知識,理解度,又は技能に関係のない要素,例えば,高度なコンピュータ技能の不足によ
ってどの受検者にも不利益をもたらさないことが望ましい。
3.13
ハイステークス アセスメント(high-stakes assessment)
結果が受検者又は組織にとって重要であるため,信頼性及び妥当性が高くなければならないアセスメン
ト。
注記1 ハイステークス アセスメントには,資格取得のためのコース修了試験(及び全体の結果に影
響するモジュールのアセスメント),能力試験,及び免許試験のほとんどが含まれる。また,
安全性評価のように,組織の評価が従業員又は学生・生徒の能力に依存する場合,アセスメ
ントはハイステークスであるとみなされる(3.19を参照)。
注記2 ハイステークス アセスメントの事例については,附属書Aを参照。
3.14
ICT(information and communications technology)
情報通信技術。
3.15
IT(information technology)
情報技術。
3.16
試験監督(invigilation)
アセスメントの実施を監視するプロセス,特にアセスメントのセキュリティが確保され,不正行為がな
いことを保証するプロセス。
注記 プロクタリング(Proctoring)は,インビジレーション(Invigilation)と同義である。この規格
では対象としないが,アセスメント主催者が了承すれば,監視装置を使って遠隔で試験監督を
実施することができる。
――――― [JIS X 7221 pdf 10] ―――――
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JIS X 7221:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 23988:2007(IDT)
JIS X 7221:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.99 : その他の分野へのITの応用
JIS X 7221:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8513:1994
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―視覚表示装置の要求事項
- JISZ8514:2000
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―キーボードの要求事項
- JISZ8515:2002
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ワークステーションのレイアウト及び姿勢の要求事項
- JISZ8518:1998
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―表示色の要求事項
- JISZ8519:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―非キーボードの入力装置の要求事項
- JISZ8521:2020
- 人間工学―人とシステムとのインタラクション―ユーザビリティの定義及び概念
- JISZ8522:2006
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―情報の提示
- JISZ8523:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ユーザー向け案内