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X 7221 : 2011 (ISO/IEC 23988 : 2007)
3.17
試験監督官(invigilator)
試験監督を行う者。
注記 プロクタ(Proctor)は,インビジレータ(Invigilator)と同義である。
3.18
質問項目(item)
アセスメントにおいて,独立して存在する最小の質問単位,及び質問に関連する情報又は課題。
注記 選択式質問,回答構築式質問,小論文,課題遂行(例えば,文章への題名付与)などが想定さ
れる。
3.19
ローステークス アセスメント(low-stakes assessment)
受検者又は関連組織にとって,結果があまり重要でないアセスメント。
注記1 形成的アセスメント又は診断形アセスメントは,通常ローステークスである(3.13を参照)。
注記2 ローステークス アセスメントの事例については,附属書Aを参照。
3.20
構築式回答,記述式回答(open-ended response)
選択肢からの選択に限定されない回答。
注記 回答構築式質問項目は,通常テキスト入力が必要であるが,数値入力又はコンピュータグラフ
ィックスを要求する場合もある(3.10及び3.24を参照)。
3.21
信頼性(reliability)
アセスメントによる測定の安定性。
例 二つのアセスメントフォームの難易度及び範囲が異なっていたり,採点手順又は採点報告に誤り
がある場合,そのアセスメントの信頼性は低い。
3.22
回答(response)
受検者の質問項目への答え。
注記 回答には,与えられた選択肢からの一つ以上の選択,ITで採点可能な構築式回答,より複雑な
ITで採点可能な活動,人的に採点することが望ましいがITで送信可能な文章の作成が含まれ
る。音声による回答の記録も含まれる(3.10及び3.18を参照)。
3.23
結果(result)
受検者が受けたアセスメントから導かれた成績・成果(outcome)。
注記 結果は,合格・不合格として,評点として,比率として,又は診断若しくは形成的アセスメン
トにおける質問項目若しくはシラバス単位のフィードバックのような方法で,表される。
3.24
得点(score)
アセスメント全体又は個々の質問項目についての,受検者の達成度の数値尺度。
3.25
妥当性(validity)
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アセスメントが,測定対象とした内容を測定し,当初想定した目的に合致した有用な結果をもたらして,
アセスメントがその目的を達成している度合。
注記 明記されたアセスメントの目的と無関係な技能に,結果が不当に影響を受けている場合,アセ
スメントの妥当性は低い。
3.26
受検設備(workstation)
テスト会場で個々の受検者に提供される,ITハードウェア,座席,机,又はテーブルの空間を含む設備。
4 指針原則
この規格の基礎であり,全ての該当組織に関係する指針原則は,次のとおりである。
a) Tを使ったアセスメントの配信又は採点によって,そのアセスメントの妥当性及び信頼性が損なわれ
ないことが望ましい。
b) コンピュータ配信及び採点は,全ての受検者にとってできる限り公平なことが望ましい。また,評価
対象の知識,理解又は技能に無関係な要因(例えば,テスト内容が高度なコンピュータ技能に無関係
なのに,そのような技能を回答に必要とするような場合)の結果として,受検者に不利益がないこと
が望ましい。
c) 身体に障害のある受検者に対しては,その受検者を実質的に不利にしないよう,受検者のニーズに応
じて適切な調整をすることが望ましい。
注記 身体の障害及び特殊ニーズに関する領域特有の全ての法令に注意を払うことが望ましい。
d) 受検者,又はアセスメントの開発,手配若しくは実施に当たる者の健康及び安全を危険にさらさない
ことが望ましい。
e) アセスメントコンテンツ及び正答の機密性が重要な要求事項である場合,アセスメントサイクル全体
を通じ,機密性を維持するための手順を設けることが望ましい。これは,質問項目の予備テストにも
適用することが望ましい。
f) 全体を通じ,受検者データの機密性及び完全性を維持できることが望ましい。
注記 データ保護,プライバシー又は情報公開に関する領域特有のあらゆる法令に注意。
g) いかなる照会又は不正行為も調査できるよう,監査記録を維持することが望ましい。
h) 特にハイステークス アセスメントにおいて,受検者が不利とならないよう,予備手段及び代替手段を
設け,混乱を最小限に抑えることが望ましい。
5 アセスメントコンテンツとIT配信との間のインタフェース
注記 この箇条5は,アセスメントコンテンツとアセスメント ソフトウェアとの相互関係について示
すものであり,アセスメントの教育学的要求事項を定義するアセスメント主催者,及びソフト
ウェアの開発又はカスタマイズを担当するアセスメント頒布者の両方に関係する。アセスメン
ト主催者は5.1に,アセスメント頒布者は5.2に従うことが望ましい。
この箇条5は,ハイステークス アセスメント及びローステークス アセスメント,並びに多
種のアセスメントを実行できる汎用アセスメント ソフトウェア及び単一のアセスメント又は
アセスメント群だけに使用するソフトウェアに適用する。
5.1 アセスメント主催者の責任
5.1.1 アセスメント主催者は,次のことができるように,検討中のソフトウェア又は使用予定のソフトウ
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ェア,及び関連する配信プラットフォームを熟知していることが望ましい。
a) 利点及び限界を理解する。
b) アセスメント及び個々の質問項目の妥当性及び信頼性に,IT配信が及ぼし得る影響を認識する。
c) 意図したアセスメントに適したソフトウェア機能(例えば,質問項目種類,マルチメディア機能)を
使用する。
d) T配信に適さなかったり,他のアセスメント方法による補完が必要なアセスメントを識別する。
5.1.2 アセスメント主催者は,それぞれのアセスメントに必要な次のような要素を明確に規定することが
望ましい。
a) 使用する質問項目の数及び種類
b) 各アセスメントセッションにおける質問項目の選択方法(例えば,項目固定式アセスメントフォーム,
コンピュータによる項目バンクからの選択,選択に関する各種の制限)。
c) 時間の制限
d) 質問項目間のナビゲーションの制限(7.1参照)。
e) 持込み許可資料及び持込み禁止資料に関する規則を含むアセスメント実施規則(6.4.3及び7.3.3参照)。
f) 回答構築式質問項目の採点規則を含めた個々の質問項目及び結果全体の計算(該当する場合)に関す
る採点規則(8.1及び8.2参照)。
g) 提供されるフィードバック(8.3参照)。
5.1.3 アセスメント主催者は,開発期間中にそのアセスメント(すなわち,ソフトウェアとコンテンツと
の組合せ)を試験的に実施し,実用に供する前にもう一度,その配信,採点及びフィードバックの全側面
が意図したとおりに,教育上の要求事項に従って機能することを検証することが望ましい。
注記 一部の“既製の”項目バンク及び配信ソフトウェアを使用する場合は,上記を適用しなくても
よい。
5.1.4 アセスメントコンテンツの開発に当たり,アセスメント主催者は,障害をもつ受検者に関する次の
ような課題を検討することが望ましい。
a) 障害をもつ受検者に,ITを使用しない代替案を提供すべきかどうか。
b) 質問項目の妥当性に関して支援技術を使用することの影響(例えば,グラフィックスに代えて文章を
使用した場合,その質問項目の性質の変化)。
注記 アセスメント中に,支援技術の使用を制限する可能性のある他のソフトウェアの使用を禁止す
るようにデスクトップをロックするシステムもある。
5.1.5 いかなる受検者も,システム障害で不利とならないよう,アセスメント頒布者から選んだシステム
が,アセスメントに関する要求に確実に対応できるよう,十分に堅固で拡張性があることを確認する。
5.2 アセスメント頒布者の責任
アセスメント頒布者は,アセスメント主催者に,次のものを提供することが望ましい。
a) アセスメントの教育学的側面に関連する,使用予定のソフトウェア及び付随する配信プラットフォー
ムの能力,制限及び機能についての十分な情報。
b) アセスメント主催者が規定した各要素のチェックリスト(5.1.2参照)。
6 アセスメントのIT頒布一般
注記 この箇条6は,アセスメント ソフトウェアを開発,指定,購入又は適用するアセスメント頒布
者に適用する。また,この箇条6は,ソフトウェア設計者及び開発者にも参考になる。6.16.5
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は,ハイステークス アセスメントに適用する。6.1,6.2,6.3及び6.5は,ローステークス ア
セスメントにも適用する。この箇条6は,多種のアセスメントを実施できる汎用アセスメント
ソフトウェア及び単一のアセスメント又はアセスメント群だけに使用するソフトウェアに適用
する。
6.1 相互運用性
6.1.1 アセスメント ソフトウェアの設計に当たっては,例えば,IMSの質問及び試験相互運用性規格を
使用するなど質問項目及び回答データを他のアセスメント使用者と円滑に交換する必要性を考慮すること
が望ましい。この対象にはアセスメント主催者の受検者追跡又は営利組織の学習管理システムも含まれる。
注記 IMSの正式名称は,IMS Global Learning Consortium Inc.,質問及び試験相互運用性規格の原名称
は,Question & Test Interoperability Specificationである。
6.1.2 質問項目が頒布されるテスト実施組織では,受検者の使用するハードウェア及びソフトウェアで正
しく動作することを確認することが望ましい。
6.2 ハードウェア,ソフトウェア及び通信に関する考慮事項
6.2.1 受検者が利用できるICT設備の考慮
アセスメントのIT配信のためのソフトウェアを設計するに当たり,テスト会場において対象受検者が利
用できるICT設備を考慮することが望ましい。考慮する内容には,次の事項が含まれる。
a) 多くのテスト会場で利用できるICT設備の仕様より高度なものを,アセスメント ソフトウェアが必
要とする場合のアセスメント実施に及ぼす影響。
b) テスト会場の配信プラットフォームが,アセスメント ソフトウェアの動作速度に与える影響。
c) 複数の配信プラットフォームのために,バージョンの異なるアセスメント ソフトウェアを提供する必
要性。
d) インターネットの接続速度が,使用可能な質問項目種類に影響を及ぼす可能性。
6.2.2 配信プラットフォームの仕様
アセスメント ソフトウェアの配信プラットフォームの仕様には,次の事項に関する情報を含めることが
望ましい。
a) ネットワーク及び周辺機器を含む最小限のハードウェア
b) キーボード(例えば,英国用,米国用)
c) 表示面の解像度及びカラー解像度
d) オペレーティングシステム(一つ以上)。利用可能なバージョン範囲を含む。
e) オペレーティングシステムの言語(例えば,英語,フランス語など)。これは,例えば,日付及び小数
点の付いた数値の表示並びに文字コードのビット数に影響する場合がある。
f) アセスメント ソフトウェアのほかに必要なソフトウェア(例えば,ブラウザソフトウェア,プラグイ
ン,特殊フォント),該当する場合は,ソフトウェアのバージョンを含む。
g) 通信リンク
h) アセスメント ソフトウェアが連携する特殊な設定又はハードウェアを含む支援技術。
6.2.3 要求事項の一貫性
アセスメント頒布者は,異なるアセスメント及び時間の経過によって必要となる配信プラットフォーム
の変更を,可能な限り最小限にとどめることが望ましい。
6.2.4 ネットワーク配信のためのサーバ及び接続に関する要求事項
6.2.4.1 アセスメントが,ネットワーク又はイントラネット上で配信される場合,サーバ及びネットワー
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ク接続は,受検者のコンピュータ又は端末において適切なレスポンスタイムが得られるよう,次の点を考
慮に入れることが望ましい。
a) 1回のアセスメントにおける受検者とサーバとの間の平均トラフィック(頻度及びトランザクション
サイズ)。
b) ある時点において予想される最大受検者数。
6.2.4.2 インターネットを介しているなどで接続スピードが保証されない状況において,アセスメントを
配信する場合,接続スピードが遅いことによって受検者が不利とならない措置を講じることが望ましい。
状況によって,次のうちの一つ以上の措置があり得る。
a) アセスメントが始まる前に,ローカルネットワーク又はハードディスクにアセスメント全体をダウン
ロードする。
b) 不必要なマルチメディアの利用を止める。
c) 制限時間がある場合,遅れを補償するため時間を延長する。ただし,一部のアセスメントについては,
この方法は有効な選択肢とはならない。
d) 遅れが生じた場合の明確な異議申立て手続を設ける。
6.2.5 特殊文字
6.2.5.1 アセスメント配信時に,必要な特殊文字又はフォーマットが正しく表示されるよう注意を払うこ
とが望ましい。例えば,次のような場合に必要となることがある。
a) 外国語の技能に関するアセスメント
b) 他の言語媒体を通じて配信されるアセスメント
c) 通貨記号(例えば,ユーロ,円)
d) 下付き文字及び上付き文字を含む一部の数学記号又は科学記号
e) 数式の表示
6.2.5.2 外国語技能のアセスメントの場合,又は数学記号若しくは科学記号を表示する場合のように,受
検者が指定されたキーボード上で使用できない文字を入力することをアセスメントが要求した場合,例え
ば,ショートカットキー,コピー,ドラッグアンドドロップ可能な一定範囲の文字を与えるなどによって,
簡単な入力方法を提供し,情報提供ヘルプシステムによって支援をすることが望ましい。
6.3 制限時間のあるアセスメント
アセスメントに制限時間がある場合,受検者が冒頭の指示及び情報を読み終わる前に,計時を開始しな
いことが望ましい。
アセスメントに制限時間がある場合,次の事項に考慮を払う必要がある。
a) 支援技術を使用する受検者のための時間の延長(3.7参照)。
b) システムのパフォーマンス劣化のために発生した時間の遅れに対する配慮。
c) 予定した休息がある場合は,計時の停止及び再開。
d) 例えば,非常事態,技術的要因などによって,予定外の中断が生じた後,試験監督官が計時をリセッ
トできる用意。
6.4 セキュリティ機能
6.4.1 アセスメント ソフトウェアのセキュリティ
アセスメント ソフトウェアは,開発中及び使用中にそのコード又はパラメタが無許可で変更されること
のないように保護されることが望ましい。開発手順及び保守手順は,JIS Q 27002:2006の12.4,12.5及び
12.6に従って実施されることが望ましい。
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JIS X 7221:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 23988:2007(IDT)
JIS X 7221:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.99 : その他の分野へのITの応用
JIS X 7221:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8513:1994
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―視覚表示装置の要求事項
- JISZ8514:2000
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―キーボードの要求事項
- JISZ8515:2002
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ワークステーションのレイアウト及び姿勢の要求事項
- JISZ8518:1998
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―表示色の要求事項
- JISZ8519:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―非キーボードの入力装置の要求事項
- JISZ8521:2020
- 人間工学―人とシステムとのインタラクション―ユーザビリティの定義及び概念
- JISZ8522:2006
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―情報の提示
- JISZ8523:2007
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―ユーザー向け案内